IF日本国召喚~憲法改正後の日本が転移しました 作:RIM-156 SM-2ER
今回の話は深夜テンションでかきあげたので不自然な点がところどころ・・・・・。
見つけたら直してはいますが、まだ不自然な点があるかもしれません。指摘していただけると幸いです。
では本編どうぞ!
「ギムの住人は無事エジェイに避難できたのだな?」
クワ・トイネ公国の首相カナタは西部方面騎士団から提出された報告書を読んでホッとした。
住人に被害が出なかった。それは何よりも喜ばしい知らせに違いなかった。外務卿がカナタにさらに報告した。
「首相。先ほど日本国政府から連絡がありまして・・・・・」
外務卿はそこでいったん切ると、横にいた補佐官に報告書を取らせる。
エルフの補佐官は日本からの連絡を記した報告書を外務卿に手渡した。
「えー、”日本国政府はロウリア王国から国防軍が攻撃を受けたことを受け、ロウリア王国に対し個別的自衛権を発動し、対ロウリア王国戦に参戦することを決定した”とのことです」
「本当か?」
閣僚たちは日本から輸入されたインフラや道具、またコンパウンドボウなどを見てとてつもない技術を持った国であると認識していた。しかもクワ・トイネ公国では軍用として使われているボウガンやコンパウンドボウは日本では軍用ではなくスポーツ用や狩猟などの民生品として使われており、軽くて丈夫と兵士から好評のジュラルミン製の大盾も一昔前に日本の治安当局で使われていた物なのだ。
そんな国の軍隊となればどれだけ強いのか、彼らには想像もつかなかった。
「はい。現在、我が国に派遣している1万5千に加えて、新たに8万5千もの大軍勢を派遣してくれるということです」
「なに!?8万5千もか!?」
「あれだけの技術を持つ国の軍隊が10万も・・・・・この戦は勝てるぞ!」
外務卿の報告に閣僚たちは口々にそう述べた。
「日本の援軍は明日到着する予定です。到着しだい軍務卿を含め打ち合わせをする予定です」
日本は既にロウリアが戦争の準備を進めていると把握した時点から国防陸軍第3遊撃旅団、第201工兵旅団、国防海軍第1空母打撃艦隊のほかに陸軍2個師団、10個ヘリコプター中隊、3個砲兵連隊、海兵隊2個師団。海軍空母打撃艦隊1個と1個艦隊、2個揚陸艦隊と1個揚陸任務群の派遣を準備していた。
歩兵部隊などは民間の客船を使い、戦車は自動車運搬船を使って大急ぎでクワ・トイネに増援部隊を派遣していた。その第1陣となる陸軍第1遊撃師団が呉を母港とする国防海軍第2艦隊の護衛の元にクワ・トイネに到着する予定であった。
「よろしく頼んだぞ。可能な限り日本に協力するんだ」
「わかりました」
外務卿はカナタの指示にコクリと頷いた。
――――――
翌日の夕方。マイハーク港に陸軍第1遊撃師団が到着した。この部隊は民間客船2隻と自動車運搬船3隻、強襲揚陸艦2隻、ドック揚陸艦4隻の艦隊が運搬してきた。日本の支援の元整備された港には合計11隻もの船が接岸し、車両や機材、兵士や弾薬などを下してゆく。
にわかに騒がしくなった港にはやってきた日本の援軍を一目見ようとマイハ―クの住人も集まっていた。
戦車や装甲車。陣地構築用の建設機材などに住人たちは興味シンシンだった。
第1遊撃師団司令部付き憲兵が規制線を張って、住人達が近づかないように警備している横を1台の高機動車がゆっくりと進んでいった。
高機動車には陸軍第1遊撃師団師団長の
「しかし、かなりの数の民間人だ・・・・・・。あそこにスパイが2,3人紛れ込んでいても分からんな・・・・・」
加藤は高機動車の車上から港に集まる住人たちを見て苦笑しながらそう呟いた。
佐野はその言葉で何かを思い出したらしく口を開いた。
「そういえば、ロウリア王国では最近正体不明の電波が探知されていると聞きましたが。あちらの方の調査は・・・・・?」
それは今回派遣される部隊の中でも将官クラスの高級将校と一部の参謀将校しか知らない情報だった。
「うん・・・・空軍の第1電子偵察飛行隊が担当するらしい。まぁ、必要とあらば政府からSART*2を動かすように連絡が来るらしい」
「なるほど、では私が気を使うことではないようですね。SARTとの同士撃ちは避けるようにだけ留意しておきます」
佐野はそれっきりその会話をすることをやめた。特殊部隊を動かすということはかなりデリケートな問題には違いないからだ。そういった問題にはなるべく首を突っ込まないのが得策だと考えた。
この後、第1空母打撃艦隊司令の音羽少将を交え、日鍬合同軍事連絡会が開かれ対ロウリア戦略などが話し合われた。
決定した防衛戦略では事前の情報を基に空母2隻所属の艦載機のエアカバーを受けつつ、エジェイの周囲に半円を描くように塹壕陣地を構築。その内側に砲兵陣地と簡易ヘリコプター発着場を設け、進行してくる敵軍主力を撃破。同時に国防海軍第2艦隊は海上から侵攻してくる敵軍を、海兵隊航空部隊とともに撃破し、その後ギムを奪還。そののちにロウリア王国に進攻することがきめられた。エジェイはクワ・トイネ公国の西部に位置しており。クワ・トイネ-クイラ国境から西部の中央辺りまで南北約1200kmにわたってそそり立つエージェイ山脈の北端にある城塞都市である。尾根の上にある平たい台地にあるこの都市は高い城壁と相まって敵の攻撃を困難にさせる。
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それから2週間ほどして。エジェイが建っている台地は北と北西、西を高い崖に南西、南、南東を急峻なエージェイ山脈の山に囲まれており、ロウリア軍でも登ることが可能なのは、東と北東にある緩やかな坂ぐらいだろう。
麓にはギムから首都まで続く街道が横切っており、敵がもしエジェイを無視して首都に向かおうものならばエジェイに籠城する部隊が首都防衛部隊と敵を挟み討ちにすることも可能であるため、ロウリア軍は必ずやこの都市を攻め落としに来るだろうと考えられていた。
エジェイの石レンガの城壁と塔は周りの自然豊かな草原と相まって、まさしく中世ヨーロッパのような雰囲気を醸し出していた。台地の奥、山に近い方に立つエジェイの正面は台地が余っており、北にある崖まで最も近くて500mはある。その500mの土地には中世ヨーロッパのような風景とはおよそ不釣り合いな、近代的な物が多数置かれていた。
オリーブドラブのテントや木箱が多数並んでおり、厭に現代チックな軍用車両が多数停車している。ところどころに土嚢や鉄条網が配置され、ロケット砲や榴弾砲が多数配置されている。普段はなにもない丘も塹壕に鉄条網、トーチカが配置され、迫撃砲や機関銃が置いてある。麓の街道にも横切る形で塹壕と鉄条網が設置され、そちらに至っては塹壕の300mほど前方にはところどころに赤い旗が立っており、特徴的などくろマークと日本語、大陸共通語で「この先、200mほど地雷原」と書かれていた。確かによく見てみると地面に黒っぽい何かがところどころに見える。それらは日本国国防陸軍が敷設した不活性化機能*3付き対人地雷であった。エジェイの人間には地雷のことが説明してあるがロウリア王国軍は何も知らずに突っ込んでくるだろう。
このように装甲車両や砲兵*4のいないロウリア王国軍には地獄のような防衛陣地が引かれていた。
――――――
「ほんとに・・・・・オーバーキルにもほどがあるんじゃないか?」
その陣地を守るエジェイ防衛部隊の総司令官になった第1遊撃師団師団長の佐野は防衛陣地とそこにいる兵士たちを見て溜息をついた。
ちなみに加藤中将はクワ・トイネ公国首都にロデ二ウス派遣部隊総司令部を設置し、そこで全体の指揮を執っていた。
この陣地を守るのは彼が指揮する第1遊撃師団他、第3遊撃旅団、第7師団、第1機動砲兵連隊と第2機動砲兵連隊、第3機動防空連隊の約4万2千余の現代装備に身を固めた地上部隊と陸軍第1航空師団から派遣された第1、第2対戦車ヘリコプター中隊と第4、第5、第6輸送ヘリコプター中隊、第1、第2、第9、第10強襲ヘリコプター中隊、第5偵察ヘリコプター中隊のヘリ部隊と海軍第1、第2空母打撃艦隊の航空機部隊などのロウリア王国軍が軽く消し飛ぶほどの戦力であった。
そんな強力な戦力にロウリア王国は挑むことになるのだが、彼らはまだ知らなかった。
――――――
クワ・トイネ侵攻軍本隊17万は占領したギムより5kmほどクワ・トイネ側に侵入した場所に駐留していた。
冷静かつ正確に戦争の状況を把握している日本、クワ・トイネ側に対し、ロウリア王国は対照的に混乱していた。
ギムの町を占領するべく派遣された先遣隊3万は壊滅。ギムの町やその周辺には敵の死体や武器などは一切なく、あるのはロウリア王国兵の数え切れないほどの死体ともぬけの殻となった家ばかりであった。生き残って本隊に収容された味方も錯乱していたり、要領を得ないことばかりを言うのでなぜ先遣隊が全滅したのか一切分からずにいた。
「なぜだ・・・どういうことだ」
パンドールと幕僚たちは日夜、先遣隊壊滅について話していたが一向に話が進まず、進展のない連日の会議に疲れ果てていた。
敵の情報がなくては作戦も立てられないし、いたずらに被害を増やすだけであった。
「パンドール将軍。ココは小規模の騎兵による偵察で敵の情報を集めましょう」
「そうだな・・・・適当に部隊を見つくろっておいてくれ」
幕僚の一人の提案にパンドールや他の幕僚たちは賛同した。もはや撃てる手立てはそれしかないからだ。
その日から連日、5~8騎ほどの騎兵による偵察部隊が繰り出されることになった。
――――――
「チッ・・・・先遣隊が上手くやってくれりゃ、ギムで美味しい思いもできたのによォ・・・」
部下を率いながらエジェイに向かって馬を走らせるのは赤目のジョーヴという山賊上がりの兵士であった。素行が悪く、気に入らない部下は戦場で切り捨てるような残忍な性格を持っていた。そんな彼の部隊も兵士というより山賊や夜盗と言われた方がしっくりくるような人間ばかりであった。
「もうすぐエジェイだ!!エジェイには手を出さないが、近くに女がいれば襲っていいぞ」
その指示に部下たちは沸き立った。みんな快楽に飢えているのだ。エジェイに手を出すのは自殺行為だが、きっとエジェイに逃げようという避難民はいくらかはいるはずだとジョーヴ達は考えていた。その避難民を襲えば金品や女が手に入ると。
彼らは速度を落とし、慎重にエジェイにいる兵に見つからないように進んでいたが彼らの姿は既に捉えられていた。
――――――
「ッ!!熱源探知!」
国防陸軍第5偵察ヘリコプター中隊所属のOH-1は高度2000mを飛行していた。
するとエジェイから西に12kmほどの地点に6ほどの騎兵と思われる熱源を探知したのだ。OH-1の偵察員はすぐさま本部に連絡した。
「CP!こちらファイブリーコンズフォーワン。エジェイより西に12kmほどの地点に6つの熱源を探知。時速20kmほどでエジェイに接近。オクレ」
『・・・・・こちらCP。了解。戦闘ヘリユニットを1つ派遣する。貴機はそのまま監視任務を続行せよ。オクレ』
暫くしてから帰ってきた本部からの返答はごくごく単純なものだった戦闘ヘリを送るからそれまで監視しておけ。ちょっと空いた時間はクワ・トイネ公国軍に確認を取っていたのだろう。
OH-1は高度を維持しつつ、見失わないように監視を続けた。
―――――――
赤目のジョーヴは先ほどから何処か気持ち悪い視線を感じ続けていた。
―どこからかみられているのか?
そこらを見渡してみても何もいない。
その視線はOH-1からの物だったが、隠密性の高いOH-1はエンジン音も非常に静かであるため発見することもできなかった。
だが彼の部下は違うものを発見できた。
「お、御頭!!あれを・・・・!」
「あ・・・・?」
部下が指差した方向をジョーヴが見ると、羽虫のような物が7つ浮かんでいた。
「な、なんだありゃ!?」
その時、羽虫たちの脇に付いている樽のようなものから何かが飛んできた。
「に、にげろ・・・・!!」
そう言った瞬間、彼らを猛烈な爆発が包み込んだ。兜や人間の破片が空を舞う。辺りに人間の破片が飛び散った。
「ひっ、ひぃいいいいい!」
運よく生き残ったジョーヴは死んだ馬から降りると走って逃げようとする。だがそれは余命をいくばくか伸ばしただけだった。
羽虫の内1匹だけ、体の下に棒が付いている個体が前に出て棒をジョーヴに向ける。そしてそこから猛烈な光弾の嵐をまきちらした。
「アギャッ・・・・!」
土煙とともに血や肉片が飛び散る。土煙が晴れると、そこにあったのは人間だった何かの塊であった。
戦闘開始から1分もしないうちに騎兵は全滅した。
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「CP。こちらワンアタッカーズツーツー。目標の殲滅を確認。任務完了。オクレ」
彼らを全滅させたのは第1対戦車ヘリコプター中隊所属のAH-64JGアパッチ・フォートレス*51機とそれに操作されていた6機の無人戦闘ヘリDAH-1 サムライ*6であった。
『こちらCP。了解。基地へ帰還せよ。オクレ』
「こちらワンアタッカーズツーツー。了解。基地へ帰還する。オワリ」
戦闘ヘリユニットはエジェイ近辺に設置された仮設飛行場に帰っていく。
この後も騎兵による偵察部隊と思わしき小規模部隊がちょくちょくやってきたが、そのたびに日本は戦闘ヘリ部隊を出動させ全滅させている。
この偵察部隊の相次ぐ未帰還にロウリア王国軍はさらに頭を悩ませた。
いかがでしたでしょうか
最近友人がプログラミングしているのを見て、なぜか劣等感をいだきました。プログラミングできたらかっこいいですよねぇ。皆様方にも友人の得意なことに嫉妬したり劣等感をいだいた経験はあるんじゃないでしょうか?
まぁ、人には得意不得意があるからできないもんはしゃあないと気持ちを切り替えましょう。
ご意見ご感想お気に入り登録お待ちしております。
ではまた次回。さようならぁ!
次回 第25話 空襲
お楽しみに!
日本が転移した時に海外にいた日本人はどうしよう?
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いつの間にか日本に現れている。
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取り残されてしまう。