IF日本国召喚~憲法改正後の日本が転移しました 作:RIM-156 SM-2ER
オスグットになぅてしまいました。これで二度目です(泣)今度、剣道の昇段審査と大会があるんだけどなぁ・・・・・・。
では、本編どうぞ
マイハーク港
クワ・トイネ公国軍第2艦隊の母港である、この港は経済都市マイハークの北のやや離れたところにある。普段は軍船がひしめき合っている港も今日は閑散としていた。
なぜなら、今から3日前にマイハーク上空に未確認騎が侵入したことが理由だった。単騎でクワ・トイネの防空網をいともたやすく突破したその騎は、特に攻撃を仕掛けたわけではなかったので軍部では単なる偵察と判断された。ただ、今回確認された騎は緊張状態にあるロウリア王国や第3文明圏の列強、パーパルディア皇国の保有しているどのワイバーンとも違った。つまり、正体不明なのである。そのため、何が起こるかわからずクワ・トイネ公国軍は厳戒態勢に入り、普段この港に停泊している軍船はすべて哨戒に出てしまっていた。
さて、第2艦隊の司令部がある建物の一室に艦隊の幹部が集まっていた。
「ノウカ司令、今回の未確認騎の正体は何だと思いますか?」
若い参謀がそう聞くと、司令は葉巻に火をつけうまそうにすいつつこう答えた。
「俺は見ていないから、言いようがないな・・・・。だた、竜騎士一人が見ただけなら与太話で済むが、第6飛竜隊全員が目撃していて、さらにマイハークの住人や騎士団からの目撃証言もある。少なくとも未確認騎が存在しているのは間違いない」
司令は一旦そこで区切ると、すっていた葉巻の灰を灰皿の捨てるとさらにつづけた。
「未確認騎が飛来した東には国はないし、北東には群島と集落があったはずだが、報告にあったような騎はとても持てまい・・・・。可能性のあるのはロウリア王国と北の第3文明圏列強、パーパルディア皇国だが、この2国の兵装に当てはまるものはない・・・・。新鋭騎という可能性もあるが、根本的に形が違う。俺の勘ではどちらの国のものでもないと考えている」
「そうですか・・・・・・」
若手の参謀は司令の推測を聞いて少し不安そうにした。その時、部屋の扉が勢いよく開き、通信士が報告書を持って入ってきた。
「司令!!報告します!」
通信士は司令の前に立つとピッと敬礼し、持っていた報告書に書いてある内容を読み上げた。
「読み上げます!『発:軍船ピーマ。宛:クワ・トイネ公国第2艦隊司令部。未確認の大型船を発見。現在地、マイハーク港より北に60km。これより臨検を行うため同船に向かう』以上であります!」
「大型船だと・・・・・?」
司令は通信士より羊皮紙でできた報告書を受け取ると、その内容に目を通す。
発見されたのは未確認騎ではなかったが、報告された大型船も未確認騎に関係している可能性が極めて高かった。
「軍船ピーマといえばミドリ船長の船か?・・・・・ピーマには同船の臨検に当たり受傷事故等防止に十分配慮し、同船の所属など詳細が判明次第報告し、不審点を徹底的に洗い出すように指示せよ」
通信士は司令から指示を受けると部屋から出て行った。
――――――――――
さて、未確認の不審船を発見したピーマは帆をめいっぱい張り太鼓の音に合わせ両舷に突き出たオールを漕いで、不審船に向っていた。
乗組員は鎧を身にまとい、帯剣をした兵士は最上甲板に整列して弓の準備をしており、船は戦闘態勢に入っていた。
しばらくすると未確認船がはっきりと見えてきた。未確認船は彼らの乗るピーマより4倍ほど大きく全体的に角ばった印象だった。甲板にはよくわからない筒のようなものや棒が立っておりどんな船なのかわからなかった。
「目標の大型船は帆を下し停船しています」
「ふむ・・・・・臨検は私が先陣をきる。何かあれば副長に全てを任せる」
船長のミドリは副長にそう言った。副長が頷いたのを確認するとミドリは大型船を注視した。だが近づいて彼らは気がついた。
「副長・・・・あの船だいぶ大きくないか?」
「ええ・・・・・この船より4倍はありそうです・・・・。パ―パルディア皇国の100門級戦列艦と言う兵器よりも大きいです・・・・」
よく見ると船尾に白字に赤い丸の付いた旗とその旗の赤い丸から赤い線が広がっている旗を確認した。
「あんな国旗・・・・見たことあるか?」
「いいえ・・・・・見たことがありません・・・・・」
ミドリの問いかけに副長はそう答えた。
「もしかしたら新興国の船かもしれん・・・・。国家間のやり取りとなるため臨検隊員諸君には不用意に高圧的な態度はとらないように頼む」
「あっ!船長、あれを・・・・」
ミドリは副長に言われた方を見ると、青っぽい服をきた人がこちらに手を振っていた。どうやら敵意がないことを示しているらしい。
「よし・・・・行くぞ!」
―――――――
「艦長!目標を確認しました。どうやら臨検の準備をしているようです・・・・・」
航海長がそういうと艦長はコーヒーを置いてこう指示した。
「舷梯を下せ、臨検を受け入れるぞ。それと案内は念のため立検隊の隊員にやらせろ、見えないように拳銃も所持させておけ」
「はっ!」
「それと田中外交官にも伝えておくように」
艦長から指示を受けた航海長はブリッジから出て行った。
―――――――
「・・・・本当にこれは船なのか?」
ミドリは「ゆきかぜ」の余りの大きさに驚いていた。国防海軍の主力艦艇の中では中くらいの大きさである、はつがぜ型汎用駆逐艦であっても、クワ・トイネの船からしたらものすごく大きいのだ。
すると、一緒にいた臨検隊員がとある場所を指差す。
「船長!あれを・・・・・」
ミドリが指が指された方向を見ると、数人の青い服をきた水夫が何やら操作していた。すると階段のようなものが出てきた。ミドリ達は目の前の光景に唖然としてしまったが、青い服を着た水夫がこちらに手を振って敵対の意志がないことを伝えているのを見て、我に返る。
「よし!乗り込むぞ!2名ほどついてこい!」
部下を2名選ぶと、船を下りてきた階段の横につけ乗り込む。階段を上がるとそこには、青い服を着た先ほどの水夫が2名と白い服を着た2名、そして何やらパリッとした黒い服を着た男1名の計5名が立っていた。
ミドリは辺りを見渡すと、何やら
――あれらは一体何なのだ!それに、こんなに大きな船だ、乗組員もさぞ多いのだろう。目の前の彼らに斬りかかれば命はないぞ・・・・・
ミドリはそう思ったがどうやら相手に敵対の意志はないようなので、意を決して口を開いた。
「私はクワ・トイネ公国海軍第2艦隊、軍船ピーマの船長ミドリです。ココは我がクワ・トイネ公国近海であり、このまま進みますと我が国の領海に入ります。貴船の国籍、航行目的を教えていただきたい」
すると、目の前の5人は驚いたような顔をする。すると、パリッとした服を着た担当者が嬉しそうな顔をする。
「日本語が通じるのですね!!」
なにがそんなに嬉しいのか分からず、ミドリは困惑した。
「失礼、私は日本国外務省アジア大洋州局大洋州課の田中と申します。貴国はクワ・トイネ公国と言うのですね、わが国、日本国政府は貴国と交流を持ち、状況により国交を結びたいと考えております。そのため、貴国の外務担当者に御取次いただけると幸いです」
「つまり、あなた方は一国の使者と言うことですね」
ミドリがそういうと田中はコクリと頷いた。
「ええ、我々には敵対の意志はありませんのでご安心ください」
そういうとミドリと部下2名はほっとした。
「分かりました。本国に報告いたしましょう。・・・・・・最後に一つ、先日我が国のハイマーク上空に現れた竜騎士は貴国のものでしょうか?」
田中は一瞬、竜騎士という単語に首をかしげる。
「竜騎士・・・・・?我が国のR-3戦略偵察機の事でしたら左様です。その件については公式に謝罪したく思います」
”アールスリーせんりゃくていさつき”という単語は3人とも聞いたことがなく、顔を見合わせた。
「わが国は4日前に突如この世界に転移してきたと思われます。多方向に飛ばした哨戒機、偵察機の調査の結果、その確信を得ました。その飛ばした航空機の内、一機が貴国の領空を侵犯してしまいました」
国が転移してくるなど信じられず、再びミドリ達は顔を見合わせる。無理もない、我々だって国ごと転移してきました、なんて言われたところで信じられないだろう。
ミドリは信じられなかったが、田中や周りの人物の状況から嘘をついているようには思えなかった。
「分かりました。その旨も本国に伝えますので、お待ちください」
「えっと、どれほど待てばいいのでしょう?」
田中の表情が少し曇る。田中は可及的速やかに国交を樹立するための交渉をし、食料品の輸入が出来るようにしなければならない。食料自給率が低い日本にとって一日でも時間が惜しいのだ。だが船や兵士の装備から、本国の報告には何日も時間をかけられてしまうと思ったのだ。
だがミドリはその予想を裏切る回答をした。
「魔信で今すぐに本国に報告しますので、少々お待ちして頂ければ結構です」
「ほぅ・・・・・通信手段があるのですね・・・・・」
田中や周りの国防軍士官たちは少し驚いた後、興味深そうにそう言うのだった。
いかがでしたでしょうか?
今回、かなり長くなってしまいました。ですが楽しんでいただけたでしょうか?
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それでは、また次回。さようならぁ!
次回 第3話 接触
おたのしみに!
日本が転移した時に海外にいた日本人はどうしよう?
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いつの間にか日本に現れている。
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取り残されてしまう。