IF日本国召喚~憲法改正後の日本が転移しました   作:RIM-156 SM-2ER

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皆様どうもSM-2です!
長らくお待たせいたしました!
では本編どうぞ!


第3話 接触

「司令!軍船ピーマより続報!」

 

通信士が部屋に入ってくると、司令と参謀は立ち上がった。

 

「読め!」

 

司令の声を聞き、通信士はその場で立ち止まり持っていた紙を広げると、内容を読み上げる。

 

「『先の大型船の臨検を行ったところ、同船に不審物等はなく敵対の意志はなし。また同船には、同船の派遣先である日本国の外務担当者が乗船しており、我が国との国交締結を視野に入れた会談を希望している。同船の大きさは目測で長さ120m以上幅は16mほどである。なお、帆やオールのようなものは確認できない』」

 

司令は報告された内容に絶句する。クワ・トイネ公国海軍の軍船の全長は平均で35mほどなので、その4倍ほどの船があるなど信じられないのだ。

だが通信士はさらに驚くべき内容を続ける。

 

「『また、同船の僚船5隻が合流。いずれも同船より大型であり内一隻は目測で270mを超えている模様』」

「なっ・・・・・・・」

 

120mを超える船がいるだけでも驚きなのに、それより大きな船が5隻も、しかも1隻は270mを超える大型船ときた。驚くなと言う方が無理だった。そんな物を派遣する日本国とは一体どんな国家なのか、司令はわずかに興味を持つ。

 

「『先日の未確認騎については日本国の偵察騎が哨戒飛行中に我が国に進入したとのこと。同事案について外務担当者は公式に謝罪をしたいと申し入れている。なお、日本国については国ごとこの世界に転移してきたと担当者が申し立てている』・・・・以上です!」

 

国ごと転移してきたという、報告に司令たちは驚いた。世界で強いとされる5大列強のム―の神話でしか、そのような話しは聞いたことがなかった。

 

「国ごと転移だと!?そんな荒唐無稽なことを、上に報告せねばならんのか!」

 

すると参謀が横から意見具申をした。

 

「確かに270mを超えている船が動いているというのも荒唐無稽な話ですが、彼らの目で確かめた事実ですので、報告した方がよろしいかと・・・・・。それと、国交樹立を視野に入れた会談を希望しているとのことですから外務部に連絡した方がよろしいのでは?」

「・・・とんでもないことになったな・・・・そうだ!!」

 

司令は何かを思い出したように手を叩く。

 

「未確認騎の件で今、政治部会が開かれているはずだ!至急、報告をするんだ!」

「はっ!」

 

通信士が部屋から出ていく。そして、臨検の状況をクワ・トイネ公国の公都に魔力通信で送信した。

―――――――

国の首脳陣が集まるこの政治部会で、クワ・トイネ公国首相カナタは悩んでいた。

発端は、3日前に国の経済を支える都市であるマイハーク上空に未確認騎が進入し都市を偵察するように旋回して去っていったと、国の国防をつかさどる軍務卿から報告があがったことである。

ワイバーンが追いつけないほどの速度と高高度で進入してきたという。

所属は不明であり、翼と胴体に赤い丸が書いてあったが、赤い丸だけの国旗の国などこの世界には存在しない。

 

「今回の報告についてどう思う?」

 

カナタがそういうと情報分析部長が手を挙げて発言する。

 

「情報分析班によれば、同物体は西方の第2文明圏にある列強国『ムー』の開発している飛行機械に酷似しているとのことです。しかしムーの飛行機械は、最新のものでも最高速度は時速350kmほどらしいのですが、今回の飛行物体は明らかに時速800kmを超えています。・・・・・ただ・・・・・」

 

情報分析部長が少しためらったので、その場にいた全員が何事だろうと思い耳を傾ける。

 

「ム―の遥か西。文明圏から外れた西の果てに自らを『第8帝国』と名乗る新興国家が出現し、圧倒的武力で周辺国家を侵略し猛威をふるっているそうです。第2文明圏全体に宣戦布告したと今朝、諜報部より報告がありました。かの国の軍事力については全くの不明です」

 

すると、会場に笑いが起こる。本来、弱小の文明国にすら敵わないような、文明圏外の新興国家が3文明圏五大列強の内、2つの列強国が存在する第2文明圏の全てを敵に回し宣戦布告をするなど、無謀にもほどがあった。

 

「しかし、第8帝国はムーの遥か西。ムーからの距離でさえ、2万kmも離れております。いくら圧倒的武力を持つとはいえ今回の物体がかの国のものであるとは考えにくいのです」

 

会議は行き詰ってしまった。

隣国のロウリア王国との緊張が高まり、準戦時体制のこの状況で、未確認だの正体不明だの、不確定要素が多すぎる情報は、この国の首脳陣を悩ませた。

そもそも、味方ならば接触してくればいいだけの話、領空侵犯と言う敵対行動ともとれる行動をされたため警戒しているのだ。

するとその時、外務部の若手幹部が息を切らして飛び込んできた。通常では考えられない、明らかに緊急事態であった。

 

「何事だ!」

 

外務卿が声を張り上げ、若手幹部にそう尋ねた。

 

「ほ、報告します!」

 

若手幹部が報告した内容を要約すると以下の通りであった。

 

本日明朝、クワ・トイネ公国より北側の海上に130mを超える大型船が現れ、海軍が臨検したところ「日本」という国の外交官と接触。敵隊の意志はないと伝えてきた。また、その後大型船の所属する艦隊の船、5隻と合流しいずれも先の大型船よりも大型であり、内一隻は目測で270mを超えている。捜査の結果、複数事項が判明した。なお本人の申し立てである。

・日本国は突如としてこの世界に転移してきた。

・元の世界の全ての国家との通信手段が断絶されたため、偵察騎にて付近の探索を行っていた。その際、わが国の国土であるロデ二ウス大陸を発見した。探索中に我が国の領空を侵犯したことについては深く謝罪する。

・クワ・トイネ公国と会談を行いたい。

 

余りに現実離れした報告に、政治部会の誰もが信じられなかった。国ごと転移など神話の話のようであり、現実的にはあり得ない。だが、日本国の担当者は礼節をわきまえており、謝罪や会談の申し入れは筋が通っていた。

一時、会議は紛糾したものの「日本国」の外交官を官邸に招致することが決まった。




いかがでしたでしょうか?
このシリーズ、久しぶりに更新する気がします。
ご意見ご感想お気に入り登録お待ちしております
ではまた次回!さようなら!

次回 第4話 会談

お楽しみに!

日本が転移した時に海外にいた日本人はどうしよう?

  • いつの間にか日本に現れている。
  • 取り残されてしまう。
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