Fate/dark moon   作:ガトリングレックス

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第5章1人目脱落者

ジェイソンが死んだ回数、4回。

3回目で〈怪力A〉を獲得。

アゲハはイルミネーションが行われている噴水のある公園のベンチに座っている。

「ジェイソン」

「なに、アゲハ」

「明日の朝ごはんなにが良い?」

「うーん、あっ、前スーパーで見たスンドゥブって言う辛いスープが食べたいな」

「分かった。じゃあスーパーで買いましょうか」

「うん、楽しみだなぁ」

ベンチから立ち上がり、スーパーに向かった。

 

次の朝、

菊【キク】は学校で授業で歴史を学んでいた。

個人的には好きな項目で、日本で好きな偉人は弁慶。海外で好きな偉人はジャンヌダルクである。

だがここは魔法科高校、授業では魔術師の歴史を学ぶ。

歴史の教師が聖杯戦争の歴史についての事を喋る。

「聖杯戦争とは英霊、サーヴァントを召喚し戦い合うバトルロワイヤルで、基本は7騎のサーヴァントの殺し合いだ。サーヴァントはそれぞれクラスがある。ゲームで言うところのジョブだな。ステータスが高いセイバー。遠距離攻撃を得意とするアーチャー。魔力消費が低くいランサー。乗り物を武器として扱うライダー。魔術を得意とするキャスター。隠密攻撃を得意とするアサシン。ステータスを強化したバーサーカー。イレギュラーとしてアヴェンジャー。召喚する事できないサーヴァント聖杯戦争を管理するルーラー。この9種類のサーヴァントがいるわけだが、サーヴァントは自分では選べない。しかし選別できる方法がある。それは触媒を用意する事だ。例えばアーサー王の持つエクスカリバーの鞘を触媒にすれば確実にアーサー王がサーヴァントとして召喚される。ただしこの場合は入手が困難な物が多く、マスター達の悩みの種だった。そしてマスターは誰でもなれるわけではない、聖杯に選ばれた者しかマスターにはなれない。さらにサーヴァントを従わせる事ができる令呪と言う物が存在する。しかし令呪は使い捨てで、3回しか使えない。言わば従わせるための最後の手段と言うわけだ」

分かりやすく説明してくれているのはありがたいが、これによって聖杯戦争をやりたがる生徒が出てきたらどうするつもりなのだろうか。

菊は令呪が刻まれた左手を包帯を巻いて隠している。

友人と教師には包丁で切ったと説明している。

「さて、聖杯戦争では様々な事件が起きていた。まず第4次聖杯戦争でシリアルキラーがマスターになってしまった。さらに第5次聖杯戦争では戦いを管理するはずの神父がマスターを殺害した。さらにサーヴァントがサーヴァントを召喚した。別の聖杯戦争ではマスターを次々とサーヴァントに殺害させるマスターが現れた。さらに8番目のサーヴァントアヴェンジャーが召喚された。とっ、色々な事件があった。みんなにはできればマスターにならないでほしいと願っている、マスターになると言う事は、死を意味する事だからな」

歴史の教師は真剣な顔で死を強調する。

とっ、終わりのチャイムが鳴る。

「授業はここまで、もしマスターになってしまった者がいれば令呪をすべて使って、指定された教会に保護してもらってくれ」

そう言って歴史の教師が出て行った。

すると稔【ミノル】が菊に話かけてくる。

「なあ菊、菊の家てっ有名な魔術師の家系だろう」

「もしかして俺か俺の家族が聖杯戦争に出ている、なんて思ってないか? そもそも聖杯戦争なんて起きてるか分からないのにさぁ」

「そうだけど、もし聖杯戦争が起きてたら菊とその家族がマスターになる確率が高いだろう」

「なに言ってるんだよ、それを言ったらみんなマスターに選ばれる確率だって低いわけじゃない、先生が言ってただろうシリアルキラーでもマスターになれるって」

「まあな、悪い、へんな事言っちまって」

「へんな事?、いつそんな事言ったんだよ?」

「菊はなんかところどころ、抜けてるよな」

「ほえ?」

菊の鈍感さに、稔は苦笑した。

 

一方その頃オーディンは、戦いを備えるため、〈スレイプニル〉を槍から、幻獣に変化させる。

それは馬の様な姿で足が8本あり、装甲を持つ。

「行くぞスレイプニル、私達は願いを叶える、そのためにはまず、サーヴァントを倒さなければならない」

オーディンの願い、それは、自分が戦死した戦争、ラグナロクをなかった事にすると言う物。

〈スレイプニル〉を走らせ、サーヴァントを探しに向かった。

数時間後、変装しているアーチャーを発見する。

なぜ分かったのか、それは1度戦っているからだ。

あの時はすぐに逃げられたが、今度は倒すとアーチャーに近かづく。

「貴様、こんなところでなにをしている」

「オーディンか、君こそ昼間から幻獣なんかに乗って、悪い意味で目立ってるよ」

アーチャーの言う通り、人が写真を撮り、ツイッターに拡散したり、警察を呼んでいたり、悪い意味で目立っている。

「殺し合いに目立つも目立たないもないだろう、さあ戦え、私の固有結界でな」

「まさか、第3宝具!?」

「そのまさかだ、今度こそ息の根を止めてやる、ラグナロク!」

オーディンの第3宝具、〈ラグナロク〉が起動する。

一瞬のうちに固有結界が広がって行き、夕焼け空が暗く、地面には武器が突き刺さり、炎が燃え上がっている。

アーチャーは礼装を装着し、リボルバーを素早く取り出し、オーディンに銃口を向ける。

だが〈スレイプニル〉を走らせ、加速するオーディンに、狙いが定まらない。

「討ち取れ、グングニル!」

〈グングニル〉を逆手に持って、アーチャーに向けて投げつける。

魔力を放出しながら、マッハのスピードで飛んで行く。

そんな物を避けれるはずがなく、〈グングニル〉はアーチャーの腹を貫き、オーディンの手元に戻って来る。

ドボドボと血が流れ、血を吐くアーチャー。

悶え苦しみ、右手で傷口を塞ぐ。

オーディンは突き刺さっているハンマーを拾い、アーチャーに向かって行く。

(やっぱ人間の僕じゃ神には敵わない訳か、ごめんマスター、願いを叶えられなくて、でも最後のあがきぐらいしてみせるよ)

諦めを感じつつ、アーチャーはオーディンの頭に銃口を向け、宝具を発動する。

宝具の名はサンダラー。

リボルバーを敵に向けて3連射する大技。

「アーチャーよ、お前のその覚悟、しかと受け止めよう、さあ決闘だ」

〈スレイプニル〉を走らせ、ハンマーを振りかぶるオーディン、

どんどんと近づいて来る、

(ギリギリで撃つ、そうすれば確実にあいつを倒せる)

死ぬかもしれない状況で、アーチャーの手は震えていない。

極限状態で放たれる必殺の3連射。

(ここだ!)

リボルバーを3連射し、とどめを刺しに行く。

だが銃弾をオーディンは〈スレイプニル)を飛び降り回避、ハンマーをアーチャーに向けて投げる。

さらに〈グングニル〉を投げ、2段構えをとる。

〈グングニル〉がアーチャーの心臓部を貫き、次にハンマーが顔面に命中し、頭蓋骨を破壊する。

戦闘不能になったアーチャーは、光になって消えて行った。

「これこそ、人が言うオーバーキルって奴だな、これで標的は後5人、行くぞスレイプニル、次の戦いに向かうぞ」

固有結界である〈ラグナロク〉を解除し、〈スレイプニル〉に乗り、人目を気にせず、走り出した。

 

一方その頃菊は稔と共に、教室でおにぎりを食っていた。

食べているのはコンビニの冷えたおにぎりだ。

だがコンビニのおにぎりと言う物は冷えてもうまい。

タラコおにぎりを頬張り、10回ほど噛んで、飲み込む。

「聞いたか稔、今日はあのゲームで新キャラが出るぜ」

「もちろんだ、後でゲーセン行こうぜ」

そんな話をしていると、女子3人組が呆れた表情で近づいて来た。

「あんた達ってホントゲーム好きよね」

「悪いかよ、人の趣味をバカすると言う事は自分の趣味をバカされてもいい覚悟があると言う事、お前らにそんな覚悟があるのかな」

「そんな中二病言葉を言う奴に言われたくない」

「正直キモい」

「お前らだってスマホゲーぐらいやるだろう」

「やるわよそれぐらい」

「ならお前らも同じだな」

「はぁー!?」

「なによそれ、マジキモい」

「一緒にしないで」

「まったく、悪口言うぐらいなら俺達に構わないでくれ、みんなの飯が不味くなるだろ」

「さっさとトリオ揃って弁当食えよ、時間がなくなるぞ」

正論を言われ、悔しく思いつつ、弁当をバックから取り出し、教室を出て行った。

 

一方その頃、アゲハとジェイソンはアゲハの実家に帰り、武器の資料を見ていた。

「アゲハ、これで僕達勝てるかなぁ」

「いいえ、こんなんじゃあいつらには勝てない、風の軍神にアーサー王、英雄王までいる。ジェイソン、あなたは私の大事な友達よ、だからこそ私はあなたの願いを叶えたいの」

「アゲハの願いも叶えないと、でなきゃ友達失格だぁ」

「ありがとう、ジェイソン、あなたを私は絶対に裏切らない」

「僕もだよ、アゲハ」

友情が高まったところをオレンジジュースとお菓子を持って来た母に見られる。

「本当に仲が良いのね」

「お母さん!?」

「どうしたの?、アゲハ」

「ふふ、恥ずかしいのよね」

「恥ずかしい?、なにが?」

「あのねジェイソン、マスターとサーヴァントには3つの生き方がある、1つ目は仲良く一緒に協力して戦う、2つ目は令呪で使かって従わせる、3つ目は絶対服従、アゲハとジェイソンは1つ目にあたるわね、そっちの方が個人的には良いんじゃないかしら、仲が良いと言う事はそれだけ信頼が厚いと言う事、あなた達ならきっと聖杯を手に入れられるわ、さっ、休憩して、お菓子を食べてちょうだいな」

「ありがとうお母さん」

アゲハとジェイソンはお菓子の詰め合わせを食べ始め、リフレッシュするのだった。

 

一方その頃、凛【リン】とアルトリアは、スーパーで弁当とお茶を買い、テーブル席で食べていた。

「セイバー、まずはジェイソンを先に倒すわよ、じゃないと後で後悔する事になるわ」

「そうですね、ですがジェイソンを倒すには完全に肉体を消滅させなければ倒せない、何回も言いますが私の宝具は凛の魔力では1発しか撃てません、しかも相手には私の真名が複数のサーヴァントにバレています」

そう言いながらアルトリア、弁当の生姜焼きを食べる。

「モキュモキュ、もう1つの手として、ランサーの倒させる、と言う物があります、マスターはランサーの槍を警戒し、バリアを張った。つまりランサーの槍にはジェイソンを消滅させる力がある」

「問題はジェイソンのマスターの投影魔術よ、あれをなんとか封じないとジェイソンは倒せないわ」

「マスターを倒せば・・・・・失礼、聞かなかった事にしてください」

アルトリアは申し訳なさそうにそう言うと、ご飯を食べ、タケノコの醤油づけを幸せそうに食べた。

 

夜、菊は待ち合わせの場所である公園に向かう。

「確かここだよなぁ」

「間違いないでしょ」

辺りを見回していると「攻城君!」と凛が菊に近づいて来る。

「凛さん、こんばんは」

「こんばんは、今回もみんなで頑張りましょ」

「はい!」

サーヴァント探しに向かいに行こうとすると、金髪の女性が不機嫌そうに立っていた。

無視して公園を出ようとすると、金髪の女性は阻んで来る。

「私達になにか様かしら?」

凛の問いかけに、申し訳なさそうに「申し訳ございません」と謝罪する。

「私は夏画の聖杯戦争を管理しているシスターです」

「ふーん、あなたが言わゆるゲームマスターさんね」

「そうです、そして8人目のサーヴァントでもあります」

「つまりルーラーって事?」

「いえ、クラスはシールダーです、ただ私が憑依してるシスターがこの聖杯戦争を完全な物にするために力がほしいと擬似サーヴァントになりました。ちなみにですが、7割がシスター、3割が憑依した神霊の人格となっています」

「聖杯戦争を完全な物にねぇ、聖杯が悪に染まっているのよ、その時点で完全ではないわ」

「確かにそうですね、ですが、始まってしまった以上、役目は果たさなければいけません、なので部外者には消えてもらいましょうか」

「部外者?、凛さんとアルトリアさんを倒しに来たって事!?」

「そう言う事です」

シールダーは霊装を装着し、剣と盾を構え、戦う戦闘体制に入る、

「逃げるわよ攻城君」

「はい!」

凛と菊はシールダーから逃げ出す。

「逃がしませんよ」

剣を構えながら、追いかけるシールダー。

そこにオーディンが立ち開かる。

「ランサー、退いてください、部外者は速やかに排除しなければなりません、協力してあの方を倒さなければ」

「なにを言っている、お前は私にとって部外者だ、さっきまでの話は聞かせてもらったが、私はアルトリアと言う剣士と戦ってみたい、だからお前にやらせるわけにはいかない」

「さすがは軍神と言ったところでしょうか、私も戦いの女神、戦える事に今興奮してます」

「ほう、ならばここで殺し合いを始めるとするか、行くぞ、シールダー!」

 

「追いかけて来ないですね」

「たぶんだけど、サーヴァントに襲われてるんじゃないかしら、ルーラーじゃなくてシールダーだからかもね、このまま距離を離して、サーヴァントを探しましょ」

「凛さん、質問なんですけどいいですか?」

「なに?」

「凛さんは聖杯を壊しに来た部外者なんですよね、だからシールダーに狙われてる」

「そうよ、だから私とお別れしても良いのよ」

菊は「なにを言ってるんだ?」と言う表情をする、

「俺が1番嫌いな事、それは仲間が俺のためにいなくなる事です、だから、だからそんな事言わないでください」

以外すぎる返答に、凛は驚きを隠せない。

そしてすぐに薄っらと笑みを浮かべ、一呼吸。

「ごめんなさいね、私ったら、なんか大人ぶった事言っちゃって、分かった。攻城君、あなたがそう言うなら、絶対に4人でこの聖杯戦争、勝つわよ」

「はい!」

団結が高まったところで、マスターとサーヴァントを探す。

その時だった。

銃声が聴こえて来る。

菊はとっさにバリアを張り、銃弾を防ぐ。

撃った犯人は、バーサーカー、ギルガメッシュだった。

アルトリアとセイバーは霊体から姿を現わす。

アルトリアを見て、ギルガメッシュは叫びを上げ、〈ゲートオブバビロン〉から〈デュランダル〉と〈ゲイボルグプロト〉を取り出し、アルトリアに襲いかかる。

アルトリアは〈エクスカリバー〉を手に取り、攻撃を防ぐ。

「セイバーーーーー!!」

「あなたを不憫だとは思わない、それどころか滑稽に思える、そのままの方が良い、そう思えるぞ英雄王」

ギルガメッシュの攻撃を弾き返し、その隙をセイバーは逃がさない。

「テリャー!」

剣を振り下ろし、鎧の隙間を縫って、肩を斬りつける。

血が流れ出し、ギルガメッシュは悲鳴の様な叫びを上げた。

 

 

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