ダンジョンで安寧を求めるのは間違ってるだろうか   作:ステラ・グローリア

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第1章
プロローグ ダンジョンに生まれたイレギュラー


私は狼である

同族を見たことがない為、私自身どんな呼称があるのか分からないけど、とにかく狼である

名前は未だない

 

 

気がつけば私は洞窟のような場所に一匹でいた

所謂、転生というものらしいのだが、狼に転生してしまったらしい

この洞窟は小鬼等が壁から生まれてくる。私もきっとそうやって生まれてきたのだろう

生まれて直ぐに私の意識があったのか既に幾ばくかの時が過ぎたのかはわからないが私が此処にいることだけは確かだ

 

 

暫くボーッとしていたら小鬼共に襲われた

小鬼共はどうやら私の敵であるらしい。鬱陶しいことこの上ないがとりあえず撃退しておくとしよう。意識が生まれたばかりで死にたくないし

 

 

 

 

弱い!小鬼共弱い!

軽く足で薙いだだけで近くにいただけで当たってない小鬼まで消し飛んだ

どうやら私はかなり強いらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

私が生まれてどれだけの時が過ぎたのだろうか

日がな一日歩き回っては壁から生まれる雑魚を蹴散らし階段を下りたり上がったりしているうちに元々いた階層を忘れ結局降り続けては妙に強くなったり大きくなっていく邪魔者を排除し続けた

 

 

 

ある程度降りた頃、階段に近付くと同時に私の倍くらいのやけに馬鹿デカイ巨人が壁から生まれた

 

 

倒した、うん、倒せてしまった

結構ギリギリで一回でも当たれば危なかったけど何とかなったから良しとしよう

当たったときの事とか考えたくない

 

 

 

階段を降りるとそこは大自然だった

これ迄の階と違い青々と茂った草木があり光がありそして水があった

そして此処にはあの邪魔な奴等があまり見当たらない

臭いも中央にあるデカイ木の近くに数匹程度、殲滅すれば問題ない

 

此処を住みかにしよう

この階が私の楽園だ

 

 

 

 

それからの私の行動は早かった

木の近くに屯していた鹿や太った人形を一匹残らず駆逐する

 

最近コイツらの中にある石っころ、此れを偶然食べてしまったのだが食べると力が沸いてくる気がする。気がするだけで気のせいかもしれないけど取り敢えず最近は倒したら食べる事にしている

 

 

その後は水辺で体を洗う

離れたところに島があったが今は無視しよう

どうせ用などないのだから体を乾かす方が先だ

 

 

自然のなかを走って走って走り続ける

生まれてから思うままに走ったことはなかったが

 

 

 

楽しい!

 

コレは良い!

 

思う存分走ろう!

 

気の済むまで走るとしよう!

 

邪魔するというなら轢き殺す!

 

私を止められるものなら止めてみろ!

 

 

 

走ってる間に何度か下の階から客が来たが宣言どおり轢き殺し走り続けた

何やら暗くなったり再び明るくなったりと時間経過で明るさが変わるようだが関係なく走り続けた

 

 

満足して止まった頃には既に十回は明滅を繰り返しただろう

我ながら馬鹿だと思うが楽しかったのだから仕方がない

 

 

 

取り敢えず疲れたから寝るとしよう

今宵はぐっすりと眠れることだろう

 

そして私は森の奥深くで眠りに着いた




一部書き直しましたが基本的には変わりありません
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