ダンジョンで安寧を求めるのは間違ってるだろうか 作:ステラ・グローリア
私は狼である
名前は狼王ロボである!
あれから数ヶ月、毎日のようにアイズと追い掛けっこを続けた時折他の眷属達も参加しては疲れはてるまで館の広場やオラリオの人通りの少ない道、ダンジョンの中を走り続けた
空いた時間にはアイズを背に乗せて街中を歩き回りジャガ丸くんを食べたり子供達を背に乗せたりして遊んだりと結構充実した日々を私は過ごしていた
そんなある日、何故か私を指名でロキから荷物運びを頼まれた
完全に馬車のような扱いである
「ガネーシャの所とディアンケヒトの所、それとギルドに届けるんやで。あと、帰りにコレでジャガ丸くんをアイズの分も買ってきぃや」
「ワン!」
ロキがスカーフの下に隠した巾着にヴァリスを入れてくれる。なにやら台車に大量の荷物が乗ってるけどジャガ丸くんを買ってきて良いなら別に良いでしょう
さぁ!いざ行かん!
私は台車を牽き街中を荷が崩れないようにゆっくりと歩き出しのであった
「ワン!」
「………ロボさんですか。今日は荷運びですか?」
先ずはディアンケヒト・ファミリアの店の前で一吠えすると中から腰まで伸ばした銀色の髪の女性が出てきた
彼女はディアンケヒト・ファミリアの眷属であるアミッド・テアサナーレ
若いながらもこうやって店番や私が来たときの相手なども任されている次期団長ではないかとの噂も聞いている程の逸材である
「確かに受け取りました……ロボさん、コレをどうぞ」
此処で卸す荷を台車から下ろしたアミッドは私の前まで来ると私に干し肉をくれた
美味である
なんか抱き締められたり撫で回されたりしてるけど干し肉が美味だから気にしない
なんかアミッドの目がキラキラしてるけど私は気にしない
「では、またいつでも来てください」
そうして干し肉を食べ終わった私はガネーシャ・ファミリア、そしてギルドで荷を卸しては個人的……いや、個狼的に食べ物を貰い撫で回されては軽くなった台車を牽き既に馴染みのジャガ丸くんの屋台へと足を向けた
「ワン!」
「あらロボちゃん、今日も来たんだねぇ。今日は何にするんだい?」
屋台にはいつものおばちゃんがジャガ丸くんを売っている
私は屋台のメニュー板を叩くことでジャガ丸くんを購入している
今回はプレーンを2回、そして最近ハマっている小豆クリーム味と抹茶クリーム味を4回ずつ叩いた
計10個のジャガ丸くんを買うことにした
お代はおばちゃんがスカーフ裏の巾着からその分の代金を持っていってくれるから私はジャガ丸くんの袋を受けとるだけだ
「ロボちゃん、いつもありがとうね」
買ったジャガ丸くんの袋を咥え館へと帰路を辿る
あぁ、咥えた袋から香るジャガ丸くんの匂い
これも購入後の楽しみだと私は思うんだよね
冷めないうちに帰って早くアイズと分けるとしよう!
うきうき気分で歩いていると不快な匂いが漂ってきた
出来れば嗅ぎたくない人間の血の匂いだ
そして私はこの血の匂いを良く知っている
それはアイズの血の匂いだった
濃い血の匂いだ
流れたばかりの血の匂い
軽傷で匂うような濃さじゃない
私は全力で駆け出した
台車なんて知らない
周りの破損なんて知らない
そんなものより私のものに手を出すような奴に怒りの鉄槌を
見付けた
私の目に映るボロボロのアイズと醜いデブだ
あぁ、殺そう
惨たらしく、凄惨に、徹底的に殺そう
「……ロ……ボ………」
微かに聞こえた私を呼ぶアイズの声に私の理性は蒸発した
心臓が
肉体が
牙が
爪が
応じるのだ
これは応報だ
絶対的な応報だ
奴は私から奪おうとしたのだから
だから私も奪おう
奴の全てを奪い尽くそう
ドロドロとした感情が私を包み込む
意識に靄が掛かって奴が何か喚いているけど私には既に認識できない
白かった毛に徐々に青みが増し足元から黒い影が沸き上がる
さぁ、応報の時間だ
取り敢えずフリュネまで飛んでみました
アイズがフリュネに殺されかけた詳しい内容が分からなかったので場所とかは捏造することにしました
アミッドさんは多分この時にはいたと思うのです
そして団長になるにはあと数年くらい掛かる気がします
ロリなアミッドさん
誰か描いてる人いないですかね?
私、気になります!
ロボの日常って多分こんな感じです
思ったよりほんわかした時間を過ごしてるはずなんですよね
だって私のロボですもの!