ダンジョンで安寧を求めるのは間違ってるだろうか   作:ステラ・グローリア

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24話 追跡

植物型の討伐を確認した私は、今回の騒動の元凶を討滅するため。モンスターの入れられていた檻のある部屋に残っていた、ガネーシャ・ファミリアの眷属以外の臭いを辿っていた。

 

 

現場に残っていたのは神の臭いと獣人種、猪系の臭い。

現場にいた見張りの人員は例外なく魅了されていたと聞いていることから犯人はどう考えてもフレイヤ・ファミリアの主神フレイヤと団長のオッタルで間違いないだろう。

勘の良いロキ辺りは既に気付いている可能性が高いけど関係なく私は喧嘩を売りに行く。

 

怪我をした人がいた。

 

泣いてる人がいた。

 

屋台を壊された人がいた。

 

死んだ人もいたかもしれない。

 

皆が楽しみにしていた祭を台無しにされた。

 

何よりもアイズが楽しみにしていた。

 

それだけで私が報復に行く理由になる。

とはいえ相手は素で魅了を使う神とオラリオで唯一のレベル7【猛者(おうじゃ)】オッタルだ。

私が魅了を受けないかも分からなければレベル7に届くのかも分からない。

それでも私は戦わなくてはならないのだ。

 

アイズのためにも…重傷を負っても戦い続けたレフィーヤの為にも、アイツ等には引っ掻き傷一つでも付けてやらなければ私の気が収まらない。

 

 

臭いを辿ってアッチにフラフラ、こっちにフラフラと歩き回っていれば場所はオラリオの南東に位置するダイダロス通りの奥深くへと歩みを進めていた。

 

真面な用があってこっちに来る冒険者はほぼいないと言えるだろう。

 

つまりは禄でもない用があるか、私が誘い出されているかのどちらか……十中八九後者だろうと思う。

 

 

更に奥へ進むと仁王立ちしている一人の猪人(ボアズ)、オッタルが居た。

 

 

「・・・剣姫の犬か。何を思い私の後を付けていた」

 

ガウ!!(しらばっくれるか!!)

 

「・・・言葉を介せぬ獣に何を聞いたところで詮無い事か。」

 

 

そうだった。

最近はアイズが翻訳してくれるか何となくでも伝わっていたから忘れてたけど。私の言葉って伝わらないんだった。

さて、どうするか・・・

 

できるか?

 

 

『何が目的だ』

 

 

私は影を使い宙に文字を書いてみる事にした

初めての試みではあったが何とか書けた

 

 

「ほう・・・しかし所詮は犬如きには、あの方の御心は判るまい。」

 

 

やはり主犯はフレイヤか。だとしたら目的は気になる人間の試練といったところか。

そんな事の為に多くの人を巻き込んだのだとしたら到底許せることじゃない。

 

あぁ、殺そう

 

 

心臓が

 

 

肉体が

 

 

牙が

 

 

爪が

 

 

奴を殺せと疼く

 

 

これは応報だ

 

 

絶対的な応報だ

 

 

奴は皆から奪おうとしたのだから

 

 

だから私も奪おう

 

 

悲しむ皆の分も私が代わりに奪おう

 

 

 

 

 




何でしょうか
気が付いたらロボがオッタルに喧嘩を売ってました
勝ち目のないと分かっていながら私にできることはこれしかないと
応報に走るロボ

ある意味アベンジャー?

あれ?私のロボってそういうアベンジャー?


尚、通常時では影で文字は書けませんので素面状態でロボが会話に入ることはないので悪しからず

希望があればやるかも?


最後の太文字の部分
少しずつ変えて繰り返し使ってっるのですが
もっと良いフレーズがあったら教えてくれたらうれしいです

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