ダンジョンで安寧を求めるのは間違ってるだろうか 作:ステラ・グローリア
頑張りましたよ私!
木の柱と旗で作られたアーチ門が記す名はリヴィラの街。
中層に到達可能な上級冒険者達が経営する、ダンジョンの宿場街である。
なんでも今までに333回もの
そんな中、冒険者達は危機を悟ると街をあっさりと放棄し、地上へと帰還する。
そして全てが打ち壊された後に、再びこの階層で街を作り直していくのだそうだ。
よく、その333回の崩壊の間、私は寝たままでいられたものである。何気に私一番なんじゃなかろうか?
そんな事を考え歩いていると、天然の洞窟を活用しているらしい酒場の前を通り過ぎる傍ら、レフィーヤが今後の予定を確認するように口を開く。
「取り敢えず魔石やドロップアイテムを引き取ってもらって、それから・・・え?」
「グルゥ・・・」
「ロボ?どうしたの・・・?」
血の臭いがする。それもかなり強い臭いだ。
ダンジョンの中にある街なのだから、血の臭いがするのは当たり前なのかもしれないけど、それにしても怪我で出せる臭いの濃さじゃない。
「街の雰囲気が、少々おかしい」
「そういえば、いつもより人が少ないような⋯」
リヴェリアの言葉に、全員が周囲を見やる。
ここまで来てすれ違う冒険者は直ぐに数えられる程度でしかいなかった。入り口付近では気にならなかった人気の少なさも、街の中程にある広場に差しかかると、流石に違和感を抱くようになる。
モンスターが産まれないという安全地帯、そして地下迷宮で唯一の街ということもあり、19階層以下を探索する冒険者でリヴィラを拠点にする者は数多く存在する。
常に賑やか、までとはいかないが雑踏とざわめきが絶えないダンジョンの街は、今は閑散と言っていいほど静かだ。
「えーと⋯⋯どうする?」
「ひとまず、どこかのお店に入ろうか。情報収集も兼ねて、街の住人と接触してみよう」
フィンの提案を受け、一行は広場から移動する。
よくよく見れば商品を放ったらかしにして空けられている店も少なくない中、天幕でできたとある買取り所に店主の姿を発見し、足を運んだ。
「今は大丈夫かい?」
「ん?おお、ロキ・ファミリアじゃないか。客かい?」
暇そうにしていたアマゾネスの店主に、ああ、フィンが答える。
私の背に乗せられていた背嚢からアイズ達が魔石とドロップアイテムを
「街の様子がいつもと違うようだけど、何かあったのかい?ロボも何か感じてるみたいなんだけど」
「・・・あぁ、あんた達、今街に入ったばかりなのか」
魔石やドロップアイテムの鑑定をしながらちらりと私を見やった店主は、辟易したように言葉を絞り出した。
「殺しだよ。街の中で、冒険者の死体が出たらしい」
うん、なんで今、私をチラ見したの・・・
次回、警察犬ロボ
この世界、警察って言葉あるのでしょうか?
さて、今日中に続き書けるかな?
とにかく頑張ります