ダンジョンで安寧を求めるのは間違ってるだろうか   作:ステラ・グローリア

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前回、後書きで警察犬ロボと言いましたが
アレは嘘です

正直、書いてみましたけど面白くなかったので
原作の流れに少しアレンジするくらいしか私の文才では出来ませんでした

いずれ面白い感じに書けたら差し替えるかもしれません



28話 混乱

ダンジョン18階層リヴィラの街、ヴィリーの宿。

事件はそこで起きたのだという。

 

被害者は全身型鎧(フルプレートメイル)の冒険者であり

最後に目撃された時は、ローブの女を宿に連れ込んだという。

 

名前は剛拳闘士ハシャーナ・ドルリア。

所属はガネーシャ・ファミリア。

Lv.4の冒険者らしい。

 

これが

死体の発見当時、頭部を潰されている状態で見つかったため、開錠薬(ステイタス・シーフ)という、普段は隠されている眷属の恩恵(ステイタス)を暴く道具によって判明した情報である

 

連れ込んだ女が消えていることから考えて、犯人はその女だというのが一番の候補である。

 

 

フィンが現場検証をした結果女の目的は、ハシャーナの持っていたであろう特定の荷物を狙って近付いたらしい事。かなり乱暴に他の荷物を荒らしていたことから、当時その荷物を持っていなかった事。

そして、発見された一枚の血塗れの羊皮紙——冒険者依頼(クエスト)の依頼書から、内密に30階層から単独で何かを採取しに来ていた事が判明し、それが狙われた物であろうと判断された。

 

荷物を手に入れられていないなら近くにまだ潜んでいる可能性が高いとされ、街が封鎖される流れとなった。

 

 

 

ということを私はずっと外で待機させられていた為、現場検証終了後にアイズから聞かされた。

 

 

リヴィラの街で買い取り屋を営む上級冒険者であり、事実上の街の大頭でもあるボールス・エルダーによって封鎖命令が下された街の中は、いつになくざわめきと動揺が伝播していた。

 

 

「集まるのが早かったね」

 

「呼び掛けに応じねぇ奴は、街の要注意人物一覧(ブラックリスト)に載せるって脅したからな。そうなりゃ何処の店でも即叩き出しだ。このを今後も利用してぇ奴等は、嫌々でも従うってもんよ」

 

「それに、一人でいるのは恐ろしい、か」

 

 

あぁ、とフィンの呟きにボールスは頷く。

視線の先で揺れ動く人集りは、程度の違いこそあれ、その顔に不安と恐怖を抱えていた。

 

既にボールスの口から第二級冒険者(ハシャーナ)が殺害されたことは伝えられている。第一級冒険者に相当する殺人鬼が街の何処かに潜伏しているとなれば、個人行動を危惧するのは当然の成り行きと言える。

 

場所は街の中心地である水晶広場。

広場の中央には大きな白水晶と青水晶の柱が双子の様に寄り添っており、その側には血塗れの全身型鎧を始めとしたハシャーナの私物も運び込まれている。

 

 

「お前等以外の第一級冒険者が見つかりゃあ、分かりやすかったんだがな・・・」

 

「最初から騒動を起こすつもりでいたんだろう。変装をしているか、あるいは公式のLv.を偽っているのか・・・安易に疑われない対策の一つや二つは取っている筈だよ」

 

「相手も馬鹿じゃねぇか」

 

 

ざっと数えても、集まった人数は街の住人を合わせ五百に届く。

しかし、調べる対象は女の冒険者のみと言うことから半分以下にまで絞ることが出来る。

 

 

「ステイタス・・・Lv.を確かめさせてもらうのが一番手っ取り早いが、流石にそれは情報秘匿の規則(ルール)に違反する」

 

「我が物顔で調べれば、都市中のファミリアから反感を買ってしまいますしね」

 

 

やがて、集められた冒険者達は男性と女性に分けられていく。二百名程の女性冒険者達はアマゾネスの種族が多かった。

ある女戦士(アマゾネス)はやましいことは何もないとばかりに胸を張り、ある猫人(キャットピープル)の少女は居心地悪そうに肩をすぼめ、細い尻尾を落ち着きなく動かしていた。

 

 

現在、18階層は昼。

広場に設置されている階層時間帯のおおよその経過を知らせる砂時計が落下する砂を残り僅かとする中、準備は整った。

 

 

「まずは無難に、身体検査や荷物検査といったところかな」

 

「うひひっ、そういうことなら・・・」

 

 

フィンの助言に嫌らしく笑うボールスは、顔を上げて女性冒険者達に叫んだ。

 

 

「よぅし、女どもぉ!?体の隅々まで調べてやるから服を脱ゲェップ!?」

 

 

あまりにも下品な発言を途中で私が後ろから踏んで黙らせる。

 

 

「ありがとう、ロボ。お前達、我々で検査をするぞ。ロボはそのまま男共を押さえておいてくれ」

 

 

リヴェリアが私に礼を言い検査を受け持つため歩み出る。声を掛けられたアイズ達(アイズは私の背中から降りて)リヴェリアの後に従った。

 

男性冒険者が余計なことをしないように見ていたが、女性側の方で騒ぎが起きた。

 

 

『フィンが押し倒されたぞー!』

『いや、お持ち帰りされたー!』

 

「うがァあああああああああああああああああああああ!!」

 

 

男性冒険者の悲鳴が響き渡り、続いて小人族(パルゥム)の少年が連れ拐われていく。

怒り狂ったティオネが妹の拘束を振り解き、街の広場は大混乱に陥った。

 

 

「うん、と・・・ロボ、助けて」

 

「あぁ、もう何が何だか・・・」

 

 

犯人捜しどころではなくなった目の前の光景に、アイズとレフィーヤは頭を痛め、アイズは私に助けを求め首に手を回し抱き付いてくる。

 

乱闘を止めようとリヴェリアとティオナが慌てて介入する中、締まらない雰囲気が辺りに充満した。

 

 

しかし、此処には私がいる。アイズに頼られてやる気満々になった私がいる。

 

 

 

「ガルアアァァァァァァ!!」

 

 

広場に咆哮が響き渡る。締まらない雰囲気が一気に霧散し代わりに緊張感が辺りに充満する。

 

広場の視線が全て咆哮の先、私に集まる中、人混みの中からとある人物を捉えた。

 

 

中型の小鞄(ポーチ)を携えた、犬人(シアンスロープ)の少女だ。

小麦色の肌の顔を、今は病気かと見粉うほど青白く染めている。

 

動きを止め他の全ての視線が私に向くなかで、唯一双子水晶のある広場の中心地を愕然と見つめたまま、震え、怯えている。

 

彼女は後退りした後、集団の視線が集中しているのを利用するように、素早く広場から逃げ出した。

 

 

「──ロボ、追って」

 

「ワフ!」

 

「わ、私も行きます!」

 

 

明らかに不審な行動を放置する選択肢はなかった。

 

アイズとレフィーヤを背に乗せ、少女の後を追った。




本当は宝玉登場まで書きたかったのですが
いつもより長くなりすぎちゃうんですよね
この話でさえ気がついたら2000字越えていて
以前は10000字まで書いてましたし
いっそのこと幾つかの話を合わせて一話毎の文字数を増やすべきでしょうか?
ですが、10000字まで増やすとだれてしまうんですよね




誰か、ロボ+アイズの絵を書いてくれる人いないものでしょうか
私?私は書けませんでした

模写しか書けない私にはまだ至れない高みだったのです
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