ーーGHAAAAAAaaaa!!!ーー
そんな咆哮が迷宮の雲を晴らしていく。
そして、雲が足元に集まって、雲のフィールドが完成した。
「ッツ!」
オレはその直後に
右に避けるが、そこに今度は上から発射。
直撃してしまう。
なんとか耐えて、そして攻撃しようとした瞬間、
狂神竜・朧は光り輝く光線を放った。
同時にそれぞれの魔法の最高火力魔法も。
「ちょ、対応できないって!」
オレには運良く直撃しなかったが、最早不利有利なんて状況ではない。
もう負けが確定………?
「あ、そうだ。
モンスター全員解放」
モンスターを全員解放すれば勝てるのでは?
という僅かな希望を。
エスタークはギガブレイクを放ち、ファイナルウェポンとゴールドマジンガは矢を大量に降らす。
スライムタワーとメタルブラザーズはそれぞれの雨を降らして、他の魔物達も思い思いの攻撃を放つ。
だがそれは狂聖龍・朧が放つ大量の紅いレーザーによって対消滅した。
「………クッソ!」
オレは最後の勝ち筋を願い、走る。
狂神竜・朧は魔物達に意識を向けているようで、こちらには攻撃してこない。
だから、その隙にオレは、絶望の大鎌は振りかぶって、
「《死神》」
放った。
それは狂聖龍・朧に命中し、傷を付けはしたが………。
それだけだった。
「《木枯らし》」
次の攻撃を放つ。
これは一応即死効果付きの体力吸収技。
けど、ダメージは与えられたものの即死は効かない。
「………マジ、かよ」
勝ち目がない。
そう察してしまったオレは、膝をついて、
『クククククク』
赤黒いオーラを纏った変な奴が現れた。
狂邪神・朧。
それがこの魔物の名前。
ーーGHAAAAAAaaaa‼︎ーー
『クククククク!』
その二体のモンスターは目の前で大災害とも言える戦いをする。
「………ッ、みんな、モンスター全員収納」
この余波でモンスター達が死なないようにする。
そしてそれは………。
正解だった。
空間が破れて、破れて。
何度も何度もぶつかって、その度に世界が誇張ではなく崩れかける。
そして、気付いた時には世界は変わっていた。
周りは銀河がある。
闇夜に包まれた世界。
即ち宇宙。
それがここ。
勝てない。
でも、本能的にこれをクリアしなきゃ死ぬと、直感できたから。
オレは、その2つに突撃した。
***
狂神竜・朧が倒れ、消える。
後にはボロボロの狂邪神・朧が残り………。
そこにオレは突っ込んだ。
「《死の宣告》」
そう、口から紡ぎ、鎌を構え、
振り抜いた。
それは、狂邪神・朧に命中し、
黒いオーラが狂邪神を包み込んだ。
あとは、逃げ切るのみ!
『クククククク!』
心なしか憤ってる感じが伝わってくる。
………こいつの鳴き声クククなんだ…。
って、そんなしょうもない話を考えてる暇はない。
狂邪神は右手を上げて、そこから大量の光弾を天に発射。
それがオレに降り注ぐ。
オレにはギリギリ当たらず、しかし狂邪神は次の攻撃を用意している。
『クククククク!?』
しかし、それが放たれる前に、狂邪神は崩れ落ち、
『クク…ク…ククク………ク、』
消え去った。
直後、オレをなにかが包み込んで、
オレもこの場から消え去った。
主人公が転移する場所です。主人公が仲間になるタイミングもかかっています。
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プチャラオ村
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クレイモラン城下町
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ドゥルダ卿
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