賢者の孫Bが現れた!   作:何処でも行方不明

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サブタイのネタがつきかける……

あ、原作すこし改変するかもです。


2.二度とあの人を師匠と呼べない。など意味不明な……

王都に来ました。

 

ディスおじさんのススメで僕たちは王都にある高等魔法学校の入試を受けることに。それのためにおじいちゃんとおばあちゃんが昔貰った王都の屋敷に引っ越すことになった。

今は屋敷に住み込みで働く守衛さんや使用人さん、コックさんたちの紹介を経て王都をシンと散策している。

王都を散策している理由は入試までの勉強を午前に当てはめていたんだけど、僕がそもそも勉強が得意でシンも別に苦手ではないのですでに受験勉強が終わってしまっている。午後をどうにか潰すために見て回ってる感じ。

ジーク兄が言ってた魔道具屋に行ったけど、高いし効果弱いからすぐに出て、おじいちゃんから貰ったお小遣いで露店で売られていた料理を食べながら歩いている。

ちなみにライツとヴェルフも付いてきてる。

ヴェルフは相変わらずフードの中でグースカ寝てる。

ライツは周りをフヨフヨ浮きながら辺りを見回しているが……周りの人たちがライツを二度見してるからやめて貰いたい。

 

「にしてもさっきの魔道具屋高かったな」

 

「おばあちゃんに頼んだ方が安くつくよ、絶対。それに僕たちで付与した方がいい性能になるかもね」

 

「だなー」

 

そんなことを言いながら裏路地に入っていく。

表通りのお店はあらかた見て回ったから、次は裏路地ってだけ。

シンは次はどんな店を冷かそうか考えていて、ライツは見るもの全てが新しいから未だにキョロキョロしてる。ヴェルフは寝てる。

それで聞こえるのはさしてうるさくもない喧騒の声。

聞こえる単語でいうと

 

「離しなさい!」

 

やら

 

「黙って従え」

 

などの拉致や誘拐を彷彿とさせるものが多い。

できる限りなら見過ごしたい。テロで死んだからその手の類のものは軽いトラウマになってるし、それに既に手遅れかもしれないが出来うる限り目立ちたくない。

ただねぇ……転生前は一般人な僕には正義の味方や偽善者ほどの正義感はないけど、解決できそうなものなら解決したいんだよね。

言ってることが矛盾してるけど、理由は寝覚めが悪くなりそうだから。

それに……

 

「すみません、そこの人お困りですか?」

 

「クポクポ!」

 

「ฅ(˘ω˘ )ฅスヤァ」

 

僕が何もしなくても、僕の周りにいる1人と2匹が勝手に巻き込んでくるから選択肢はもとよりない。

 

「超お困りです!」

 

ふと見てみると二人の少女がなんか筋肉質な男達に絡まれていた。先程のセリフから想定するにやっぱり拉致とか誘拐の方に向かってる。

 

「なんだお前ら!正義の味方気取りか!」

 

「いや、通りすがりの一般人ですが?というか、あなたがた何様ですか?」

 

「俺たちは魔物を狩ってコイツラを守ってる!その対価をいただくだけだ!」

 

あー……魔物ハンターね。

でも、なんか……猪の魔物にすら太刀打ちできるんだろうか、この人達。全体的に見て弱いと感じる。

 

「じゃあ、僕からすると同業者ってところかな?」

 

「あー……そうなるんじゃね?でも、ヒューマほど強そうに見えないな、アイツら」

 

「それもそうだね。狩るのは鹿の魔物で手一杯かな?」

 

「舐めてんじゃねーぞ、クソガキども!」

 

「んー?」

 

ここまで煽ってやっと1人が行動に移してくれた。

 

「じゃあ、正当防衛の始まりだ」

 

パッと近づく。僕の筋肉はクリス姉曰く柔軟性に優れた理想的な筋肉らしい。一番体つきが近い例を上げると野生の狼だとか。まあ、仕方ないといえば仕方ないのかな?

細やかな動きならシンより僕の方が上手い。まあ、単純な筋力勝負はこの間負けたけど。

 

「はっ!あっちからきやがった!」

 

なんて言う男Aの腕をつかみ合気道のようにコテの原理を利用し回転させる。

 

「そぉい!」

 

ずべし!という音が整備された地面から聞こえた。

これでまずは一人かな。それにしても弱い。

残った男達が腰に付いてる剣を抜こうとするが……

 

「おい!剣がねえぞ!」

 

「なにしやがった!」

 

「あー多分……」

 

僕は思い当たる節があったので後ろを振り返ってみる。すると……

 

「とんだ安物クポ!」

 

3本ほどの剣を持っているライツが目に入った。

 

「ライツ、手癖悪いよ」

 

「返しやがれ!」

 

「おっと、悪いけどそれは無理だな」

 

ライツに突撃しようとした男Bをシンが足祓いでコケさせる。

そして、鳩尾に一発。うん、ノビたね。

あと一人かな。あっという間に数の有利を崩されて焦ってる。

うん……面倒だし……

 

「よいさー」

 

軽い掛け声と共に男Aを男Cに投げつける。

 

「あっぶねェ!」

 

「シン、さっさと終わらせちゃって」

 

「はいはい」

 

投げられた男Aに気を取られた男Cをシンが手刀で黙らせた。これで一丁上がり。

にしても弱すぎる。ほんとに魔物ハンターで生計立ててるのかな?

……いや、こう考えるのはよそう。僕達は規格外やら人外といわれる部類だ。無意識の内に僕たちを選定基準にしたらエライ目にあう。

特におばあちゃんから大目玉を食らうことは間違いない。

うん。

 

「と、君たち大丈夫?」

 

「え、あ!大丈夫です!」

 

ちょっと大きいつり目の茶髪セミロングの子がそう答えた。美形に入るぐらい整った顔をしている。

王都の女性のレベルが高いのかな?

まあ、それはさておき、

 

「君も大丈夫?」

 

「私も大丈夫です……」

 

「……!」

 

おお、青い髪……まあ、桜髪の僕が言えたことじゃないけど特徴的な髪だ。この子もかなり顔が整っている。

うん、レベルが高い。

 

「あ、あの……どうかしましたか?」

 

「え?ああ!イヤ、何でもないよ」

 

シンが何故かフリーズしてた。うーん……見蕩れていたのかな?最悪の場合一目惚れという可能性が普通にある。だってね、今まで交流があった女性がおばあちゃんとクリス姉だけだもん。

一目惚れを起こす少女漫画のキャラでもそんな感じの家庭環境なかったかな。異性に対して家族しか接してなかったから、町中で出会った異性に一目惚れってやつ。

まさか、ないでしょう。

 

「とりあえず、ここを離れようか。ライツ、その剣は返しといて」

 

「売れば金になるクポ!」

 

「いや、それ窃盗だからね?」

 

※※※

 

女の子たちからするとどうやら恐怖体験だったようでその場の流れということもあり、一旦気持ちを落ち着けさせるために僕達は近くのカフェに来ていた。

しかし、この世界。

道路の舗装にアスファルトが使われていたり金属製のクリップがあったり妙に現代日本っぽいところがある。

今僕が来てるのもパーカーのような服だし……シンはカジュアルスーツだっけか?そんな感じの服を着てる。

 

「さっきは危ないところを助けてくれてありがとうございます」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「いやいや、そんなに強い相手じゃなかったし……」

 

「感謝は素直に受け取っとくものじゃないかな?」

 

「そうか……じゃあ、どういたしまして?」

 

そう言うと茶髪の子が悔しそうに呟いた。

 

「魔法さえ使えればあんな奴ら……!」

 

いや、物騒だねこの子。

 

「マリア、町中では攻撃魔法を使っちゃダメなんだよ?」

 

「わかってるわよ……だからこそ腹が立つのよ!」

 

茶髪の子はマリアっと。

 

「あ、自己紹介してなかったわね。私はマリア、それでこっちがシシリー」

 

「あ、シシリーです……」

 

「じゃあ、僕達も。僕はヒューマ。こっちの白いのはライツでフードの中にいるのがヴェルフ」

 

「それで俺がシン。ところでマリアは魔法を使うみたいだけど、高等魔法学院の生徒なのか?」

 

「いや、まだ違うわ」

 

「まだ……ということは来月の入試を受けるんだね」

 

「そうよ」

 

「へー…マリアも入試受けるんだ」

 

「シシリーと一緒にね。というか()?」

 

「俺とヒューマも受けるんだ」

 

シンがそう言うと二人はポカンとした。

 

「え、うそ。あれだけ体術ができて魔法使い?」

 

「てっきり騎士養成学校の生徒さんかと……」

 

「あはは、まあ、そう思うよね。だけど魔法の方が得意なんだ。来月の入試で合格したら晴れて同級生だ。宜しくね、マリア、シシリー」

 

僕はそう言いながら右手を二人に向けた。

 

「そうね。言っとくけど私、首席目指してるから」

 

「おお、それは心強い。なら何かあったらマリアを頼ろうかな?」

 

マリアと握手を交わし次はシシリーの方を向く。

ちなみに握手の文化があるかどうか緊張したのは内緒だ。

しかし、一向に手を掴んでくれない。

なんで?

 

「まあ、俺はボチボチやるよ」

 

「何よ、張り合いがいがないわね」

 

シンとマリアの握手が終わってもシシリーは握手してくれない。うーん、なにかトラウマスイッチ押したのかな?

 

「シシリー?どうしたの?」

 

「え?あ、ごめんなさい」

 

シシリーはマリアの指摘でようやく目線を向けてくれた。何見てたんだろ。少なくとも僕じゃなさそうだ。

 

「二人とも、よろしくお願いします!」

 

一通り握手を終え席につく。

 

「そういえばヒューマとシンはどこの中等学院?同い年にしては見たことないわね」

 

「僕らはつい最近王都に来たんだ。見慣れなくて当たり前だよ」

 

「なるほど……あ、そういえば賢者様と導師様が王都にお戻りになったらしいわよ!」

 

「みたいだね。是非とも一度お目通り叶いたいものだね」

 

「機会ならあるかも知れないわよ!なんでもお二人のお孫さん2名が高等魔法学院を受けるそうなの!その方たちと友達になれば……」

 

ちょっと、なんでそこまで情報洩れてるの?ディスおじさんが洩らしたとは考えにくい……じゃあ、誰がやったんだろ。

 

「ああ、どんなお方なのかしら?マーリン様のように勇猛果敢で魔法に優れているのかしら?それとも、メリダ様のように苛烈に、そして美しく戦うのかしら?」

 

おじいちゃんとおばあちゃんやっぱり人気あるな。伝説の英雄……現代日本でいうと桃太郎がめちゃくちゃ人気あるみたいなものなのかな?……想像出来ないけど。

それにしてもだいぶ落ち着いたみたい。さっきとは違いマリアはものすごく荒ぶってる気がするよ。

 

「そうだね。合格したら魔法のコツとか聞いてみようかな?それじゃあ僕らはこの辺で」

 

伝票を持ってシンと共に立ち去ろうとする。

 

「ちょっと!私たちの分は払うわよ!」

 

「少しぐらい格好つけさせてよ。じゃあ、また学院で」

 

「じゃあな!おい、ライツ行くぞ」

 

※※※

 

ヒューマたちが立ち去ったあと。マリアとシシリーは二人が行った方向を見ながらこんな会話していた。

 

「なんかかっこいいヤツらだったわね」

 

「うん……」

 

「もしかしたら、あの二人が賢者様と導師様のお孫さんだったりして!」

 

「うん……」

 

「……あのさ、シシリー聞いてる?」

 

「うん……」

 

「ねぇ、チュウしていい?」

 

「うん……」

 

「……あの二人、私が囲んじゃおうかな?」

「う……え!?ダメだよ!」

 

狼狽えるシシリーをクックックッと笑いながらマリアは見つめる。

 

「大丈夫、大丈夫。そんな帝国貴族みたいなことしないわよ。それにしても、二人のどちらかに惚れちゃったの?」

 

「ううん……違うと思う」

 

「どうだか」

 

「でも、少し格好いいなって思うよ」

 

「へぇ……あのシシリーが……まあ、私もそう思ったんだけどね。ちなみにシシリーはどっち派?」

 

「え?……えと……シンくん……かな?」

 

「私はヒューマかな。なんかねー……あの理知的な感じすごく好みだわー」

ここまででシンとヒューマどっちが強そう?

  • シン>ヒューマ
  • シン<ヒューマ
  • シン=ヒューマ
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