賢者の孫Bが現れた!   作:何処でも行方不明

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遅れた理由……サブタイです。いや、マジで。
あと今回はかなり駄文です。


4.俺のだけが光らなかった。という証言から……

「なんで、あの時に言わなかったのよ!」

 

「だって聞かれてないし」

 

「そんなこと聞くと思う!?」

 

「普通は聞かないね。ただ『英雄の孫が誰だかわかる?』とか聞いたら答えるつもりだったよ。隣のシンを指さしてね」

 

「そんなことだろうと思ったよ……で、そん時は多分「僕の知り合いで1名ぐらいいるよ。ほら、そこに」とか言うんだろ?」

 

「よくわかったね」

 

そんなふうにあっけらかんという僕に対しため息をつくシン。そんな僕らを見ている3人の反応は

オーグ:爽快なまでに笑ってる

シシリー:苦笑。疑問符がつきそうな笑い。

マリア:何故か拗ねてる。僕が誤魔化したからかな?

とまあ三者三葉。シシリーが世間一般的な反応その1でマリアは世間一般的な反応その2(おばあちゃんかおじいちゃんのファンの人達は多分コッチ)かな。

それでオーグは今を楽しんでる人だろう。愉快なことがあったら迷わず笑う。そんな感じかな。

 

「そう言えばみんなクラスは?シンは聞くまでもないけど」

 

「おい」

 

「私はSクラスだ」

 

「私達も……」

 

「Sクラスよ入試首席さん?」

 

「へぇ……確か、Sクラスは10人なんだっけ?」

 

「ということは知らないクラスメイトは5人か」

 

「世間ってやっぱり狭いね。僕らの友好関係はつい最近広がったばかりでまだまだ狭いのにその全員がクラスメイトだなんて」

 

「だな。ある意味運命的だな」

 

ぐだぐだと終わりのない話を始めかける。

そんな時、マリアがこう言った。

 

「そうだ!入試の順位を発表しない?」

 

「別にいいけど…僕はなぜか知られてるし」

 

「なら決まりね。殿下もそれでよろしいですか?」

 

「ふむ、いいだろう。ちなみに私は3位だ」

 

「お、俺の方が上か」

 

「……ちょっと待ってシンが2位……つまりこの場にいるのって……」

 

「入試順位トップ5の集団になるね……」

 

「その言い方だとマリアとシシリーは4位か5位?」

 

「私が4位でシシリーが5位よ」

 

いや、ほんとに世間って狭いですね。

上京して知り合った人間が3人が全員東大生な感じ?ごめん、意味わからないや。うまく例えられなかった。

 

「そうだ。このあとオーグは僕たちの家に来るんだけど、マリア達も来る?」

 

「え!いいの!?」

 

「いいんじゃない?僕は代表挨拶考えないとだけど。ついでに一緒に考えてくれると助かるよ」

 

「それぐらいでメリダさまとマーリンさまに会えるなら……でも……」

 

「あー……家庭の都合とかあるなら別に断ってくれても構わないよ。クラスメイトならどこかのタイミングでまた誘うことが出来るだろうし」

 

本当に残念そうにしている。こうして見るとおじいちゃんたちの人気がよくわかる。

 

「じゃあ、その言葉を信じて今日のところはお断りしておくわ」

 

「じゃあ、そろそろ時間だし、私たち帰るね」

 

「うん、また学校で」

 

二人と別れを告げ、二人の姿が見えなくなった頃に僕が立ち上がった。

 

「じゃあ僕らも帰ろうか」

 

※※※

 

「「ただいまー」」

 

「ただいま戻りました」

 

「おお、おかえり。結果はどうじゃった?」

 

「残念ながら……」

 

おじいちゃんの質問に対し、僕は見るからにガッカリする。そしてその後は……

 

「全員合格だったよ」

 

「なんじゃ、合格か!ひやひやさせんでくれ!」

 

「ちなみにヒューマは首席合格で新入生代表挨拶を任せれたんだよ。じいちゃん」

 

「それは鼻が高いのう!」

 

「正直なところ的確に手を抜いてシンに任せれば良かったと思ってるよ。その方が面白そうだし」

 

「その点については私も同意だな。ヒューマはなまじ常識を知ってるからある程度の予想がつくがシンは常識なんて知らないから予想打にできないからな。面白くはなるだろう」

 

「二人とも俺のことなんだと思ってるの!?」

 

「「常識知らずの遠慮知らず」」

 

なんてやり取りをしている中、僕の心中は

 

(代表挨拶ってどういう風に書けばいいんだろ……)

 

というものが大半を占めていた。

 

※※※

 

翌日

 

「上手く書けないな……」

 

文を頭の中で想像するも挨拶を形成できずに霧散する。

それを繰り返している。

 

「ライツ、ヴェルフ、少し外に行ってくる」

 

「クポー」

 

僕のベッドにゴロゴロ転がる2匹のモーグリにそういい僕は気分転換に外に出ることにした。

転生前ではアミューズメント施設などでしか見たことない中世のような街並み。排気ガス臭くない空気を嗅ぎながら一旦、思考をリセットする。

できることなら誰かにこの世界での《挨拶の言葉》というものを教えてもらいたい。

前の世界ではそもそもそんなものを任せられたことは無い。あるというなら学校とかでの自己紹介の掴みの挨拶ぐらいだ。

アレなら冗談を交えることができるから文字数稼ぎもしやすい。

だけど、新入生代表挨拶か……

全く考えつかないね。

シン以外の知り合いにでも教えてもらおうかな……

クリス姉とかジーク兄ならそういうことも知ってるだろうし。

 

「あら、ヒューマじゃない。シンと一緒じゃないの?」

 

そんなことを考えながらフラフラとしているとマリアと遭遇した。

 

「やあマリア。そっちもシシリーと一緒じゃないんだ」

 

「そうね……そう言えば私たち、2回とも相方がいる時にしか会ってなかったわね」

 

「それもそうか……たしかに、僕は王都が来てからシンの見張りも兼ねて一緒にいたな……」

 

「それで、なんでこんなところに?」

 

「あー……入試首席だから新入生代表挨拶任されたんだけど、なかなか思い付かないから気晴らしに散歩」

 

「へぇ……以外ね。こういうのはパッと済ませそうな感じなのに」

 

「思いついていればすぐに終わる。思いつくまでが時間がかかるし、それに僕はこういうことの経験がない。それに……」

 

「それに?」

 

「僕はまだ常識をよく理解してないんだ……」

 

「常識を理解してない……?どういうこと?」

 

やっぱりそうなるよね……こういう時は……ある程度ボカして……

 

「今までおばあちゃん、おじいちゃんと一緒に森の奥にある家に住んでいたんだ。それでまともな街に来たのはつい最近なんだ。……おじいちゃんに色々と教えてもらってたんだけど……おじいちゃんが常識を教え忘れていてね。いやー、参ったよ。ハハハ」

 

「笑い事なの、それ?」

 

「笑うしかないんだよ……おかげでものすごく苦労してるし……」

 

「あんたもあんたで苦労してるのね……」

 

「あ、そうだ」

 

せっかくだからマリアに頼んでみるかな。知り合いに今日中に会えるなんて可能性は多分低いし。

 

「マリアはこのあと暇?」

 

「え?なに?ナンパ?」

 

「うーん……家に誘おうとしてるのを考えたら結果的にナンパになるのかな?」

 

「え……マジ?」

 

「下心はないよ。ただ、代表挨拶を一緒に考えてもらいたいんだ。シンは僕より常識については酷いし、おじいちゃんとおばあちゃんの手を借りるのはなんか恥ずかしい。だからといってオーグに頼んだら面倒なことになりそう。頼めない?」

 

「えーと……」

 

※※※

 

「ただいまー」

 

「おう、おかえり……あれ?マリア?」

 

「お、お邪魔しマース……」

 

マリアは少し悩んだあと引き受けてくれた。これで、赤っ恥をかくことはないだろう。多分。

 

「ちょっと代表挨拶を一緒に考えてもらおうと思ってね」

 

「へー……あ、我が家にようこそ」

 

「あ、うん」

 

「そう言えばシンは何してたの?」

 

「制服に魔法を付与し直してた」

 

「あー……おばあちゃんに怒られるようなことしてない?大丈夫?」

 

「ああ、大丈夫。ヒューマの分もしておいたぞ」

 

「……何しちゃってくれてんの?」

 

「付与したのは【物理衝撃完全吸収】【魔法絶対無効】【防汚】【自動治癒】」

 

「もはやそれって兵器の類だよね?ほんとになにしてんの?」

 

「……ヒューマ、ほんとに大変なのね」

 

いい笑顔でサムズアップするシンと頭を抱える僕を見てマリアがそう言った。

 

「はぁ……早速考えてもらうことにするよ。客間で待ってて、僕の部屋から筆記用具とか取ってくるから。シン、案内任せていい?」

 

「いいよ。マリア、こっち」

 

「そう言えばマーリン様とメリダ様は?」

 

「会いたい?」

 

「できることなら!」

 

「なら、その後にしようか」

 

※※※

 

そんなこんなで数日があっという間に過ぎた。

マリアには何日か協力して貰って代表挨拶の完成にこじつけた。

まさか、この世界では冗談を交えることが一般的にされてるなんて……そんなこともあるんだ。

前世の日本とは色々と違うんだ。まあ、僕が知らないだけでそういうものだったかもしれないけど。

 

今日は入学式。

おじいちゃんとおばあちゃんと一緒に学園に来たけど、やっぱりおじいちゃんたちの人気がすごい。

やばい。

えぐい。

マジ卍。

そういえば、なんで卍なんだろ?たしか、卍って寺院の地図記号じゃなかったっけ?

まあ、どうでもいいけどさ。

代表挨拶のことは意図的に忘れることにしたよ。

なぜなら……

 

「マリア……騙したね?」

 

「あ、バレた?」

 

「ハッハッ!あのような場で唆されたとはいえ冗談を交えた挨拶をするとは!やってくれるな!」

 

「え?ああいうのが普通じゃないの?」

 

「シンくん、ヒューマくん以外の挨拶をされた方は冗談とか交えてませんでしたよ?」

 

「父上は早速取り入れていたがな。いやー、傑作だ」

 

「そこ、うるさいぞ。静かにしておけ」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

とりあえず、入学式が終わり教室に向かっている。

どうやらSクラスが特進クラスみたいなもので一番施設が整っているみたい。教室も前世の学校のようなものじゃなくて上等な執務室みたいなものになってる。

うーん、うまく例えられない。

前の桃太郎とかすこしマシなの思いつかないと。

 

「僕の席は……うげ、教卓の真ん前……」

 

「俺はその隣っと……良かったなヒューマ、特等席だぞ」

 

「いやだなぁ……窓側の席にして欲しかった」

 

そういいながら席につく。もしかして僕がメガネかけてるから席が前になったのかな……

別に目は悪くないんだけどなぁ……

 

「さて、入学おめでとう。私は……」

 

こうして僕の2度目の学生生活が始まった。




あとがきいつも何書いてたっけ……と思って見返したらまさかの何も書いてなかったみたいなものだったとは……
そんな感じにお送りします。
前話のアンケート、案の定の結果だったのでアンケートします。

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