主に
ダイ大のセリフの後に着けてる部分が……
「いやー、はじめはマーリン様たちに会うのは緊張してたけど、慣れたらそうでもないわね」
入学式の後、普通に学校に居たら騒ぎになるだろうとおじいちゃんとおばあちゃんは学校の来賓室に待機してもらっている。まあ、ディスおじさんも同じ理由でそこにいるんだけどね。
僕達がその来賓室に移動してる時にマリアがこう言ったんだ。
そのセリフからシシリーとオーグの護衛の二人を合わせた3人が固まっていた。
「え……マリア、マーリン様とメリダ様に会ったことあるの?」
「あるわよ?ヒューマにたまたま街中で遭遇して代表挨拶を考えるためにおうちにお邪魔させてもらったの」
「合格発表の時からあんまり見なかったけど、そんなことになってたんだ……」
「ほとんど僕のワガママだけどね。ちなみにオーグに話したらものすごくからかわれた」
「それはからかいもするだろう。聞くところによるも3度しかあったことの無い女性を家に連れ込んだんだからな」
「その言い方は語弊があるよね?」
「ヒューマだってシンが同じ状況になったらからかうだろ?」
「うん、それは間違いないね」
「ちょっとぉ!?」
それはそれとして、来賓室に着いた途端におばあちゃんにシンが叩かれた。
「なにやってるんだい!こんなところで魔力を解放するなんて!」
「ばあちゃん……あれしたの俺じゃなくてヒューマのほう……」
「あはは……ちょっと久々にキレることがあってね。つい」
「……ほどほどにしなよ。一度だけあんたが怒った時はあわや大惨事だったんだから」
「ごめん、おばあちゃん」
おばあちゃんに頭を下げる。
「まあまあ、ヒューマがあれほどのことをするということはそれほどのことがあったんじゃろ」
「あれー……俺の時と対応が全く違う……」
「日頃の行いじゃないか?」
※※※
とりあえず家に移動し、おじいちゃんおばあちゃんにシシリーのことを説明した。その場にいたディスおじさんからの情報でカートくんのお父さんは部下に立場を利用して圧力をかけるような人ではないということ。それにカートくん自身もオーグやその護衛のトールやユリウス……じゃかった、クラウスからの情報で以前はあんな性格ではなかったという。
…………前々から考えてたあの呪文を完成させる必要が出てきたな。
破邪呪文マホカトールを利用した魔物浄化の魔法。
やろうと思った動機は完全に好奇心からだけど、アレを利用したら洗脳とかの状況にも対応出来るかもしれない。いわゆる精神弱体解除。悪くいえば僕が疎ましく思う精神状況の消滅。
アレならカートくんの改心にも繋がるかもしれない。
「ちょっと急ぎで完成させたい魔法できたから外出てくる」
僕はそれだけ言うと自室に戻り手早く着替えを済ませ、フードの中にヴェルフとライツを入れ、魔法浄化魔法用に作った魔道具を2セットほど異空間収納に入れる。
「ヒューマ、どうしたクポ?」
「急ぎで完成させたい魔法ができたからね。例の浄化呪文、あと一息だからやってしまおうと思って」
「( 。·ᵕ௰ᵕ)スヤァ」
とりあえず手頃な魔物を探すために以前住んでいた森にゲートを繋げ移動しよう。
※※※
その夜、シシリーの一件はなんやかんやあって上手くいったみたいだけどシンが付与魔法の書き換えとその効果の異常さを確認して、初めて反省をしていた。まあ、さすがにあの付与魔法がかけられた衣服が流通すると戦争が始まると聞いたら反省はするか。
なお、僕はと言うと…………
「シンが反省したと思ったら……今度はヒューマかい……」
僕は家の庭で正座をさせられていた。この世界に正座という概念があることに驚きつつ、そんな僕の横にはマホカトールの実験台にした元魔物の虎がいる。目は魔物の特徴である赤いモノから青白いモノに変色し、体毛は何故か純白に縞模様は黒のまま。
ホワイトタイガーみたいなものになってる。
「魔物を独学で無力化して配下に置くなんて……ヒューマだけはそんな無茶は自分からしないと思ってたというのに……」
[主人よ、何か俺は間違ったことをしたのか?]
おばあちゃんの小言に重なるように頭に声が響く。
原因はわかってる。僕が虎につけた魔道具のせいだ。魔物の糸や高価なものを素材にして作った首輪を元にしたソレには【人語理解】と【念話】という効果を付与している。これによってコミュニケーションが可能になった。案の定それもおばあちゃんのアタマを抱え込まさせる要因となったけど。
「大丈夫、間違ったのは僕の方だから」
とりあえずこの虎は【ミム】と呼ぶことにした。それと、ホワイトタイガー化については深く考えないことにした。魔物化した時に見た目が変わる例があるみたいだからね。
なお、シシリーの一件はシンの付与魔法が施された制服を身につけ、なおかつシンが送り迎えすることで解決。ついでに僕も巻き込まれました。
しかも巻き込まれた理由が。
「シンだけだとやりすぎると思ったから。反対したいならあの場にいなかった自分にまず反対するんだな」
というもの。言ったのはもちろんオーグ。
別にいいんだけどさ……いっそのことミムをカートくんに嗾けてみようかな……そしたら面倒なことしなくていいし。
※※※
「虎!虎がいる!」
朝、シンが連れてきたシシリーとマリアに朝の挨拶をしようとしたらマリアが僕の横に控えてるミムを見てそう言った。
「大丈夫、害はないから」
[安心しろ、人肉は好かん]
「喋ったァァァ!?!?」
「おお〜。あの魔法やっと完成したんだな」
「ふふ、まあね」
「ハワワ……」
驚いてる驚いてる。さすがに学校に連れて行ったりはできないけど、僕が狩りに出る時はミムについてきてもらうことにする。それ以外の時間はどうやら適度な運動や昼寝で過ごすらしい。
「それじゃそろそろ行こうか。ミム、何も起きないとは思うけどおじいちゃんとおばあちゃんをよろしくね」
[了解した。いってらっしゃい、だ]
「うん、いってきます」
僕達4人は家を出る。ちなみにシシリーとマリアの迎えはシンがゲートで行っている。シシリーの家にゲートを開け、僕らの家に二人を招く。そして僕らの家から登校。
護衛をするらしいけど……シンってシシリーに一目惚れしてるっぽいし舞い上がらないといいけど。
「……どんどんヒューマの方がヤバい気がしてきたわ」
「おお、正解。ちなみにヒューマの本気は俺の本気より凄いよ」
「……嘘でしょ?」
「こんなことで嘘つかないよ……索敵魔法もヒューマの方が範囲広いし……今後分かると思うけどヒューマの魔法は俺の魔法より器用だし自由なんだ」
「魔法が……器用?それに自由?どういうこと?」
「見たらわかるよ」
「2人ともうるさいよ。僕は抑えるつもりあるけど、シンは抑えるつもりないからね。隠せないものはさすがに隠そうとしないけど」
「……どっちもどっちだと思う」
「ま、それもそうか」
徒歩15分ほどの距離を4人で談笑しながら歩く。変に緊張するのは良くないからね。……話題の種がだいたい僕だったことは誠に遺憾だったけど。それでも変に緊張するよりはマシか……
索敵魔法も僕が常時張っているけど……カートくんの反応はない。僕の索敵魔法は害意のある対象の検知もできるけど、人の波長を探知しソレが誰か、覚えている範囲でわかる。まあ、感覚芸な部分が大半だし、理屈っぽい説明は全然できない。例えば、慣れてきたら足音で誰かわかるのと同じかな。
「そういえばヒューマは魔法の方が体術より得意って言ってたけど、どの魔法が一番得意なの?」
「どの魔法が一番得意なのか……う〜ん……何が得意なんだろ?シンはどう思う?」
「俺?そうだな〜疑似太陽のとかじゃないか?アレ、俺できないし」
「それだと得意とは言えないんじゃない?得意っていうのは練度の問題だと思うし」
「ちょっと待って。疑似太陽?そんな魔法あるの?」
「存在はしないけど魔法を何個も同時に展開して融合させたり、反応させて相乗効果を得て作るんだ。僕はいくつもの魔法を同時展開するのが少しばかり得意だからね」
言ってから気がつく。魔法の同時展開なんてシンですら5個ほどが限界なのに、普通の人ができるかなんてかなり怪しい。そもそも、僕とシン、おじいちゃんとおばあちゃん以外は魔法は詠唱ありで使う。多分、マリアの頭の中では何個もの呪文を同時に詠唱する僕が想像されてるんだろう。さすがにそんなこと出来ない。前の世界のどこかの民族は低い声と高い声を同時に出すとか音楽の授業で習った気がするけど、僕はそんな真似はできない。
こればかりは僕達とマリア達の魔法の使い方の違いによるものだからね。
ま、僕は完全な無詠唱でやるとあわや大惨事になりかねないので単語を発してるけど。
「同時に……何個も?」
今にもプシューと蒸気を出して倒れそうな程考えるマリア。あ、少し赤みのかかった顔かわいい。
でも、まあ、そんなに考えない方がいいよ。特に僕は転生特典で魔法の才能なんてものを持っているくらいだし。
「とりあえず、1番得意なのは多分光の屈折を使った追尾式のヤツだね」
「あぁ〜疑似太陽とのコンボで俺の収束光線並の威力で追ってくるアレか……確かに1番手馴れてるな」
「光の屈折?収束光線?」
「あまり考えない方がいいよ。マリアみたいになりたくなかったら」
「え……うん」
という感じに話のネタにされて教室に着いた。
教室を見渡すとほとんどの生徒は登校済み。確か……アリスさんだっけ?彼女だけ来てない。
「おはようシン、ヒューマ。入学早々女連れで登校とは……いやはや、さすがだな」
「おはようオーグ、そしてうるさいぞ!理由は知ってるだろ!」
「シン、うるさい。おはようオーグ、丁寧に僕を巻き込んでくれてどうもありがとね」
「はっはっ!そういうな!」
「ヒューマは褒めてないと思うんだけど……」
※※※
今日の授業は午前は学内見学。前の世界でクラブ活動にあたる研究会なるものの説明を受けたり各種施設の使い方の案内など。
ま、普通の学校らしかった。
「ねえヒューマ」
「うん?」
昼ごはんが終わり、午後の魔法実習の授業に備えて演習場にみんなで移動してる時にマリアが声をかけてきた。
「どこか入りたい研究会とかあった?」
「うーん……なかったかな」
「そうかそうか。うん、当たり前の帰結だ」
そこにオーグが突然乱入してくる。
「……オーグどうしたの?」
「ヒューマやシンが入るにはどの研究会も物足りないと思ってた。いっそのこと自分たちで研究会を立ち上げてみないか?」
「あ〜。確かにありかも」
「ちょ!」
シンはその会話を聞いていたようでこちらに合流してくる。
「ほう、ボーウェンとウォルフォードが作る研究会か、それは興味深いな」
「そうですね先生。二人の英雄の孫がどのような研究を作りどのような活動をするのか興味があります」
「確かに、興味深い」
うわ、先生とリンさんまで乗っかってきた。
それに伴いSクラス全員が乗っかってきた。……大事になってきたな。
「どんな研究会にするかは午後の授業の後にでもじっくり考えるよ」
「だな、その時に申請書持ってくるから、参加する奴は名乗り出ること、いいな」
「……それって俺も強制参加?」
「「当たり前だろ、今更聞くなよ。恥ずかしい」」
「えぇ……」
「なんだ、シンはどこかは入りたい研究会があるのか?」
「いや、ないけど……」
「なら決まりだね。拒否権はこの間の勝負で得た【勝った方の言うことをなんでも聞く義務】を使ってなくすから」
「ちょ!それって5年前のだよな!?」
「ふふん。ちょうど今が使い時だと思ってね」
「よし、決まりだな。顧問なら俺がなってやる。会員もこのクラス全員が参加するなら問題ないな」
「はぁ……分かりましたよ……」
こうしてシンを巻き込んで研究会を立ちあげることに成功した。
いやー、持つべきものは話の通じる従兄弟だね。
この後、シンにバレないようにマリア、オーグとハイタッチしたのは内緒だ。
低浮上いい加減にしろ……いや、まあ
そう思います。
どうも【何処でも行方不明】です。
とりあえずアンケートで変なこと聞きます。
ボクにネーミングセンスは無いんです……(泣)
ヒューマの2つ名アンケートです。あ、ヒロインは結局マリアにします。※解答欄にネタ枠ありますが、それは無効票枠です。え?退かぬ!媚びぬ!省みぬ!知らんな。
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救世主
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聖王
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大魔道士
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魔法帝
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聖帝