《不定期更新》男性アイドルは超満員の中音楽なしで一人歌うことができるだろうか 作:星燕
「うわー…でっかいね。」
「そーだねー。」
「ああ、でかいな。」
「…大きいね。」
「無駄にでかい。」
今日は、私たちAfterglowは富士急アイランドに来ています。なんと、あのハルトさんがここでライブをするらしいのです。更になんと、私達…に加えてポピパとロゼリア、パスパレとハロハピまで2曲ずつバックバンドとして演奏させてもらえるのです。
「…どうしよう、心臓ばくばく鳴ってる。」
「安心しろひまり、私もだ。」
「モカちゃんも〜。」
「…絶対嘘。」
「ま、まあまあ蘭ちゃん落ち着いて…。」
こんな感じでみんな緊張してます。ちなみに、私達の出番はポピパの次の2曲と最初の曲…というか、最初の曲は蘭ちゃんしか出ないんだけど。
「でもでも!蘭ったらすっごい頑張ってたよね!」
「そーだな。あんなに踊ってる蘭を見たのは生まれて初めてかもしれない。」
「うっさい!別にいいでしょ!」
「らーんー、照れてる〜。」
「モカぁ!」
「ふふっ、でも本当にすごいよ。びっくりしちゃったもん。」
「つぐみまで…もう、しらない。」
最初の曲にはダンスがあり…というか、ボーカル陣とハルトくんが踊る。一番ダンスが多いところと一番ダンスが少ないところは取り合いになったらしい。一番激しいのはこころさん、一番踊らないのは友希那さん。蘭ちゃんは後ろから二番目の簡単さ…らしいのだけど、とても激しいダンスで驚いた。というかこんなダンスを五つもぶっ通しで踊ってそこからさらに歌い続けることになるハルトくんに驚いた。
いや、正直若干引いた。
「ほら、早くいこ。今回は衣装もあっちで作ってくれてて持ち帰りまで自由らしいし。」
「楽しみなんだねぇ〜。」
「モカ…!?」
「そうだよね!私も楽しみ!」
「ああ、送られてきた写真の衣装めっちゃカッコよかったもんな!」
「写真撮ったらSNSに載せちゃおっかな〜もちろん、ハルトくんとの写真も!」
「俺は載せるけどお前らは載せるな。てかこの前渡した書類に書いてあっただろーが。撮るのは構わないけど大事にスクロールにとっとけよ。」
驚いて後ろを見ると完全私服のハルトくんがそこにいた。
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「お前らが最後だぞ。急げ。」
「うそっ、遅れてる!?」
本番6時間前。まだ早いと思うかもしれないが、合わせたことがない奴らばっかりの中で突然やって成功するのなんか考えたがないほどの確率だしそんなもの本番に期待するのは頭がおかしい奴のすることだ。
「五分前だ。急げ。」
「ハルトもおんなじ時間じゃん。」
「俺は一回来てたのにお前らが来ないから探しに来たんだよ。」
まったくこの幼馴染五人組はいつになっても早く来ないな。モカとひまりのせいだろう。多分。わかんないけど。
「まじか!ごめんな!!」
「ごめんね、ハルトくん。」
そして謝るのは別の二人という。なんとも悲しい話だ。これが保護者か。みんな手がかかりそうだ。
「まあ、事故とかじゃなくてよかった。早く入って。リハ始まるぞ。特に蘭、ストレッチしとけよ。」
「おお〜、ハルトくんがガチ〜。」
「当たり前だろうが。ほれ、さっさとしないと差し入れたここら辺の有名パン屋さんのパン達がなくなっちゃうかもなー。」
「みんな!何してるの、早く行くよ!」
「おいこらモカ。」
その点モカは御しやすそうだな…まあ、あいつはアレで周りのことを気遣ってるしな。
保護者寄りなのに暴走させるとか…。
「あ、そーいえばさー。」
「なんだモカ。」
「ハルトくんはなんでともちんにあんなの練習させてたのー?」
「んー…たまには別のことをやるのも…いいと思わないか?」
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「おーし、全員集まったか?」
「ポピパいまーす!」
「香澄っ!ちょ、まじやめろっ!」
「Afterglowもいるよ。」
「ひ、ひまりちゃん!深呼吸!」
「う、うん。ひっひっふー…」
「それ違う!」
「パスパレいます!」
「ドキドキするっす!」
「メイキョウシスイです!」
「ハロハピもいるわよ!」
「ミッシェルー!!」
「はぐみ、ちょ、ほん、やめっ、」
「ロゼリアも、いるわ。」
「友希那、クッキー食べる?」
「リサ姉あこもー!」
「うん、元気だね。お前らその元気最後まで保たせろよオラ。」
いよいよ、ライブが始まる。リハーサルでは九割以上出来ていた。しかし時間もなかったのでそのままだ…。まあ、ここにいるメンツなら大きなミスなんてそうそうないだろうし…そこはアドリブ入れてプラスにすれば良い。
「さて…円陣、組むか。」
唐突な、本当に唐突なライブの告知。俺への連絡。その他への連絡。瀧本さん、もっと余裕をください。
「みんな、今日は集まってくれてありがとな。後でちゃんとお礼は言うけど…本当にありがとう。お陰で、最高のライブにできる。」
そう、もしこの全てが唐突なライブで嬉しかった点を挙げるとするならばそれは…彼女たちとライブができる、そこだった。
「みんなにはライブまで一ヶ月と言うタイミングで色んなことをしてもらった。パスパレはともかく…他のみんなはとても大変だったと思う。でも、結果はリハの通り。最高だった。何箇所かミスはあったけど…でも、本番は一回だけだ。ミスっても気にせず、むしろその後で盛り返せ。」
彼女たちにはとても苦しい期間だったと思うが、その結果はちゃんとでていた。これで不満なぞ出るはずもなく、また、各々にもやる気に燃えるオーラが見える。それだけ、今日という日に向けてたくさんの物を積み重ねてきてくれたのだろう。
「俺から言うのはただ一つ、そう、ただ一つだーー」
そう、他の言葉なんか何もいらない。その言葉だけあれば良い。
「ーーー急なライブだった分、打ち上げは全部事務所持ちです。回らないお寿司に行こう!」
『おおー!!』
「えっ…!?」
事務所の社長以外はノリノリである。もちろん、リアルお嬢様なこころと実は家元の子供な蘭は多分ノリである。
「さあ、行ってみようか。」
舞台の袖から中央へ。まだ何もないそこへ歩き出していく。暗転したままのステージにはこれからのライブに使うたくさんのギミックが搭載されていた。
「ーーー暗転抜けます、4、3、2…」
天を衝く轟音が、俺の身体を揺さぶった。
五色のライトが舞い踊る。それはさながら、命を燃やす五つの星の如く。
『CRAZY FIVE!!』
俺と
まず最初にピンクのライトがステージを横切った。その方向にはーー香澄。
『Here we go! Movin' on! Come on baby Yo!
一番明るい cute girl よ!
Just wanna be with my baby!
Are you ready?Crazy 1!』
あまりやってこなかったラップに舌を噛みそうになりながら、しかし。動きを止めてはならない。これを最初の曲にした理由は圧倒的な音楽とダンスのかっこよさと、観客と一体になれる声かけだ。つまり、それは五バンドのメンバーの名前を観客が知っていると言うことであり…
『かすみちゃ〜ん!』
『なっあっにぃー!!』
つまり、そういうことだった。
俺と香澄が背中合わせで激しいダンスを踊る。
『K to DA T! Crazy 1!』
『Pump Pump Pump Pump it up!
Jump Jump Jump Jumpin' now!
On and on and on!』
ダンスが終わるや否や俺は小走りで次のポイントへ向かう。
『Yeah like a bomb! Come on up!
反骨精神No.1 真っ赤なメッシュ
Are you ready?Crazy 2!』
『らーんちゃ〜ん!!』
『な、なーあーにー…///』
『R to DA M!Crazy 2!
Hey yo check 12!』
蘭とは逆に、向かい合わせで歌う。くっつくほどに近づき、離れ、あるいは場所を入れ替える。真っ直ぐ見つめてくる蘭の目の中には歌いながらも踊り続ける笑顔の俺。その笑顔のまま…ステージ中央に向けて連続でハンドスプリングを決めていく。
『次はこちらを紹介中!
クールなオーラで身を包んで
Baby it's a show time 多分今夜もAll night
Are you ready?Crazy 3!』
『ゆきなちゃん〜!』
『なにかしら?』
『Y to DA M!Crazy 3!』
友希那とのダンスはそこまで激しくない。だが、その分他のダンサーとも息を合わせなければいけない。その点、早くやってきて合わせていたのだろう。一糸乱れぬ動きには流石に鳥肌がたった。
『Boom Shak-a-Boom Boom Boom Boom
乗ってかない?ブーンブーンブーン!
愉快 痛快 無問題 俺たち1の爛漫だい!
立ち止まらず繋いだレール
そんな背中をおしてくれる
Are you ready?Crazy 4!』
『こころちゃん〜!』
『なぁ〜にぃ〜!!』
『K to DA T!Crazy 4!』
こころとのダンスは『個』にこだわった。異次元の身体能力と圧倒的なセンスを持つこころならば周りと合わせるよりもよほどいい。その姿はまさに天真爛漫な春の嵐のようだった。
『Everybody Day and night!
Theme Parkへご案内!
12!123!いちにさんし!イー感じ!
Shake hip!(Shake hip!)
へっくし!(へっくし!)
Are you ready?Crazy 5!』
『あーやーちゃ〜ん!!』
『なぁ〜に〜!!」
『A to DA M!Crazy 5!』
彩とのダンスは、正直期待してなかった。いや、こう言っては悪いが本番でコケられたら大変なのである。ただ、踊ってもらわないとそれはそれで困る。なので、彼女のアイドルポーズややったことのある動きをしてもらった。その間俺は全身を使って飛ぶわ跳ねるわの大盤振る舞いである。
『Wanna make love(Wanna make love)
さぁ乗って来な One more time!
It's a party night!(It's a party night!)
Check this out!Come again!
Crazy 1!Crazy 2!Crazy 3!Crazy 4!
1234 1234 Crazy 5!』
ズン、と鈍い機械音を響かせ照明は暗転する。もともとはもっと歌があるのだが、全部やるとやりたい曲ができないのだ。アンコール分の歌も考慮に入れるので…まあ、この辺が妥当だろうと。
3秒ほどすると照明が復活した。次の曲の準備の時間はMCタイムだ。
「えー…皆さん!盛り上がってますか!」
『いぇーい!!』
「はいっ…今日は、ライブに来てくれてありがとうございます!改めまして、燈豪ハルトです!」
会場は熱気に包まれている…自画自賛のようになってしまうが、やはりさっきの選曲とパフォーマンスは最高だった。うん。最高だった。
「今回のライブは突然だったんですけど…にもかかわらず俺の最高の友人たちが…集まってくれました。今日はバックバンドもやってくれるので紹介していこうと思います。」
「最初に紹介するのはクレイジーファイブでクレイジーワンとして踊ってもらいました…戸山香澄さん率いるポピパです!」
ポピパのメンバー各々が5秒ほどのパフォーマンスをしていく。明るくポップな曲調が心地いい。
「続いてはクレイジーツーとして踊ってもらった美竹蘭さん擁するアフグロ!」
こちらは全員で演奏していく。激しいロック調のメロディーに強く響くドラムの音色がぶつかり合う。もうすでに、いつも通りの彼女達だった。
「次はクレイジースリー、湊友希那率いるロゼリア!」
今度は逆に静かでゆったりとしたバラード調だ。その分ロゼリアの演奏テクニックの高さが際立っている。ああ、蘭もめっちゃ睨んでる。ライブ中なのに。
「紹介するのも後半戦!続いては、クレイジーフォー、弦巻こころ率いるハロハピ!」
ハロハピはいつもとは違い美咲…もといミッシェルを最大限使ったテクノポップだった。あ、でもミッシェルめっちゃ楽しそうだな。いいな。DJもやってみたいな。
「さあ、こいつらがラスト!クレイジーファイブ、ふわふわピンク担当の丸山彩率いるパスパレ!」
まあ、ラストってことで。いきなりアイドルアイドルした曲。うん。激しい音が多かったから若干安心できてそうな子供さんもいるね。
「はい、以上五組!今日はまだ出てもらうから楽しみにしててね!」
と。まあ、ここまでMCである種あいつらのサポートをしてきたわけだが…まったく、滾って仕方ない。あんな演奏をされたら我慢もできないってもんだ。
「と、紹介も終わったから…早速二曲目、いくよ!」
まぁ焦ったって仕方ない。歌う時間はあるしやることも多い。ゆっくり全部やればいい。
ライブはまだ、始まったばっかりなんだ。
ごめんなさーいっ!
いや、投稿はしたかったんですけど。主に日常回を。
ただ、なかなか生まれなくて。マンネリしてきて…
と、そこで歌詞をつけられると聞いたので。
ライブ回です!多分あと五話くらいライブ回です!
ごめんなさい!
ヒロイン総選挙in令和元年・夏
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千聖こそ正妻
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リサ姉まじ天使・RMT
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蘭のツンデレ最高
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紗夜さん愛してます
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その他(感想欄にて受け付けます。)