《不定期更新》男性アイドルは超満員の中音楽なしで一人歌うことができるだろうか 作:星燕
どーもこんばんは、星燕です。
今日は一日ジメジメしてました(・ω・`)
さて、今回は東郷君が声優のオファーをもらって特訓をするらしいですよ。
女子高生集団不法侵入事件から三日が経った今日、俺は声優の仕事に来ていた。
作品名は「この恋の音は」。
今回俺が貰った役は、二人組高校生男性アイドルのうちの一人。ライブシーンなんかもあるらしいのだが、それより問題はこのキャラクターが恋愛をするという点だ。
俺は、恋などしたことがない。お付き合いなど論外だ。それはなぜか。答えは謎である。決して俺がクラスのやつとほとんど話さなかったり話したとしても二言目には興味が失せたり、中学の文化祭の執事喫茶でほとんどの指名が俺だったとこなど関係ない。
みんなが羨ましいと思うことなんて大体苦労したり疲れたりするもんなんだと、その時の俺は世界の真理を知った。
ともかく、俺は早急に色んなタイプの女子に歯の浮くようなセリフを言っても、また言われても動じないようにならなければならない。
そこで先日、リサと彩、千聖さんと紗夜さんに手伝いをしてもらった。というか何故か日菜もいた。
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「ハルくん、あのね。私ずっとハルくんのこと見てた!頑張ってるかっこいいハルくんも辛くてもみんなの前では絶対泣かない強いハルくんも、見えないところで泣いてる弱いハルくんも。みんなみんな、大好きなんだ。新しい顔を見るたびに、どんどん好きが増していくんだ。」
彩が、一言一言を噛みしめるように伝えてくれる。
「だから…私と、付き合ってください。」
「俺も、俺もずっと、彩のことを見てた。気づいたら目で追ってた。夢を追いかける彩が大好きだよ。これから、よろしくな。」
最後の一言まで笑顔で。
言い終わるまで。カットがかかるまで。
「はい、撮れたよー!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!こんなの俺じゃナイィィィィィ」
終わればもう自由だ。思う存分悶えられる。なんなんだあのセリフは。酷いもんだ。俺があんなこと言うのか?「大好きだよ」って言うのか!?
「恥ずかしい!恥ずかしいよ千聖ちゃん!」
「えぇ、頑張ったわね彩ちゃん。」
「じゃあ次はー、紗夜ね!」
「い、今井さん?私ちょっとお腹の調子が悪い気がするのですが。」
「シチュエーションは、ツンデレな女の子にオレオレ系の男子が迫るシーンね。必要条件は壁ドンからの顎クイ。そっから耳元で囁くまでいけたら完璧かな。」
そんなバカな。
「そんな馬鹿な。」
おっと、声に出してしまった。しかしひどくないだろうか。俺のSAN値は天井を突き抜けたところだ。これ以上あげろとかマジ鬼畜の所業。
でもまぁ、役に入ればなんとかなる…かもしれない。
「はい、始めるよー自由にやってね。すたーと!」
スッと、スイッチを入れる。
「紗夜、話がある。」
「な、なんですか?」
怯え竦む紗夜を壁に追い詰める。
少し強めに壁に手を付ける。
「紗夜、お前が好きだ。俺と付き合え。」
ん?オラオラってこんな感じだろうか。合っているのだろうか。まぁ、いい。本番は台本があるからこれが間違ったオラオラだとしても関係ない。
「ど、どいてください。そんなこと急に言われても…」
ここですかさず顎クイィィィ!
そして紗夜の耳元で囁く。
「本当は、嬉しくて仕方ないんだろ?クスッお前、ドMかよ。」
紗夜の耳が赤く染まる。更に腕がプルプルと…ん?腕がプルプルと揺れる?
「いい加減に、しなさいっ!」
半身分横にずれていた俺のガラ空きの腹部に紗夜の鉄拳が入った。
「か、カットカット!紗夜、何してるの!?これは撮影だってば!」
「あ、これは、あ、す、すみません…」
リサと紗夜が二人して慌てる。それを遠くの方から彩は顔を赤くして、日菜はニコニコと笑い、千聖さんは笑ってはいるがオーラが黒い。違う、俺のせいじゃない。いや、俺のせいなんだが。
「こっちこそごめん、紗夜さん。嫌な思いしたかもしれない。」
「え、えぇ、あの、焦って手が出てしまいましたが、今のはその、良かったと……思います。」
これには俺が驚いた。何せ殴ってきた相手が今の行為を褒めたのだ。なんだろう、とても紗夜を撫でたい衝動に駆られる。
ハッ!?いかんいかん、思考が良からぬ方向に向かっている。落ち着け東郷啓斗。
「時間的には次で最後かな…私とがいい?それとも…」
「私がいいかしら?」
なんと言う究極の二択。これを考えた奴がいるなら心底恨む。いい性格してやがる。
「じゃあ、
「いいよ〜!おねーさんが頑張っちゃおうかな!」
「なら、シチュエーションは帰り道のカップルかしらね。」
「へっ!?」
ん?リサの様子が…緊張してるのか?いや、まさかな。ギャルの美人なリサが彼氏いない歴イコール年齢とか信じられないし。
「さっさとやって帰ろうか。」
「う、うん!そうだ、ねー!」
そっと、リサの手を握る。俺よりも少し高い体温を手のひらで感じる。
「リサ、好きだよ。」
「ふぇっ、う、うん!私も、その、好き…だよ?」
身長的に見上げてくる姿勢のリサの視線が俺の視線とぶつかった。ほんのりと赤く彩られた頰と悩ましげな瞳に胸が高鳴る。
その感情を制御するべく、空いていた方の手をリサの頭に乗せる。
「これからもずっと、な?」
「は、はい…。」
急に顔を下に向けてしまった。何か悪いことがあったのだろうか。申し訳ない気持ちになるな。
まぁ、何はともあれこれで終わりだ。
「さ、今日はもう暗くなるし帰ろうぜ。」
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あれのおかげで気持ちを伝えるシーンもなんとか乗り切れた。ついでにラジオの質問にも答えられた。あの五人には沙綾の家のパンとはぐみの家のコロッケを渡した。
今度なんか奢ろう。
小さな目的ができた。
ブラジラさん
ティアナ000782さん
評価ありがとうございます。
さて、今回のはいかがでしたでしょうか。
物足りなかったですか?
そんなみなさんには朗報です。
ちょびっと話に出てきたラジオ回ですが9時半に投稿します。
手探りなんで稚拙だとは思いますが。
評価や感想、アドバイスや見たい話、アンケート、見にくい点など感想でお待ちしてます。
活動報告を出しました。そちらも見てくださると嬉しいです。
ヒロイン総選挙in令和元年・夏
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千聖こそ正妻
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リサ姉まじ天使・RMT
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蘭のツンデレ最高
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紗夜さん愛してます
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その他(感想欄にて受け付けます。)