響トリオの魔界村大冒険   作:Dr.クロ

10 / 19
次のステージに進んだ響達に待ち受けていたのは、海上ではなく、海の中であった。


第十話~2-2 大海の巨大魚とタコとイカ~

第1ステージをクリアした響達。

 

次なるステージである海に辿り着いた、

 

ロック響「また船の上を通って海へか…」

 

猫響「また不運発動させないようにしないとね」

 

うーんと唸るロック響鬼に猫響はげんなりしながらぼやく。

 

ホントにねと誰もが思いながら船に足を踏み入れると……目の前に大波が見えた。

 

モデルH「……最初からこう言うのがあるのか?」

 

ミューチェ「……なかったわね。一周目では…」

 

猫響「と言うかこれ、ヤバいよね」

 

初めて見るので問うモデルHにミューチェは唖然しながら返す中で迫る大波に誰もが慌てる中で…飲み込まれる。

 

波に揉まれながら誰もが慌てる中……息が出来る事に気づく。

 

ロック響「あれ、苦しくない?」

 

モデルL「ロックオンしてないのに…」

 

音響「な、なにこれ!?」

 

戸惑うロック響だが、音響のすっとんきょんな声に顔を向ける。

 

目に入ったのに誰もが驚く。

 

音響「海の中にステージがある!」

 

猫響「ええ!?」

 

確かによく見ると陸路の様に道が続いており、所々に魚の魔物やメカニロイドが動いている。

 

モデルX「どうやらこのまま進むしかないようだな」

 

R了子「しかも考えるからに、水中を得意とするレプリロイドと…」

 

ミューチェ「フォルスロイドがいるかもしれないわね」

 

翼「一体どんなのが出て来るのだろうか…」

 

呟いたR了子とミューチェのに翼は呟く。

 

モデルX「可能性としてありえるのは……レプリロイドならランチャー・オクトパルドが来るかもしれない」

 

ミューチェ「フォルスロイドならルアール・ジ・アビスロイドかレグアンカー・ザ・ゲルロイドかしらね……」

 

猫響「後者の二つはよく分かんないけどオクトパルドってもしかして蛸?」

 

候補をあげる2人のでモデルXのに猫響は聞く。

 

モデルZ「その通り、オクトパルドはタコ型レプリロイド。銃火器で全身を武装し、狙った獲物は決して逃さないスナイパーで誘導魚雷であるホーミングトーピードを特殊武器として持っていて、他に触手で渦を発生させて相手を引き寄せ、相手のエネルギーを奪い取るエナジードレインも持ってやがる」

 

ミューチェ「こっちが言ったルアールは見た目はチョウチンアンコウで疑似餌の部分が人魚みたいになってるの。疑似餌が氷の攻撃を使ったり、本体が口からミサイルを放つの。レグアンカーは見た目はクラゲで錨状の触手を持っていたわね…」

 

ロック響「改めて聞くとどっちとも厄介な武器持ちだね」

 

解説するモデルZとミューチェのにロック響はめんどくさそうにぼやく。

 

音響「そう言えば水中でもこの武器って使えるのかな?」

 

猫響「あ、確かに」

 

思い出して言う音響に猫響は試しに短剣を使うとちゃんと使えた。

 

R了子「まぁ、魔界村に変わらんから武器も変わらん感じの様だな」

 

ミューチェ「もし使えなかったら詰んでたわね」

 

確かにと同意した後に3人の響は進む。

 

水中なのでジャンプが少しゆっくりな所があるがモデルLを使ったロック響や音を使っていつも通りにする音響のお蔭で危なげなく進んだ。

 

すると宝箱が目に入る。

 

音響「あ、宝箱だ」

 

猫響「どうする?開ける?」

 

鎧だったらまだ青銅の音響と猫響のどちらかを黄金に出来る。

 

ただし外れであったら恥ずかしい恰好になるだろう。

 

ミューチェ「これは悩むわね…」

 

魔物を撃退しながらどうするか悩んでいたが、考えていたのが悪かったのか攻撃の一部が宝箱に当たる。

 

あ、と誰もが声を漏らした後に宝箱が開き…鎧が出て来る。

 

音響「鎧だ!」

 

猫響「これでどっちか黄金に出来る」

 

ほっと安堵した後にどっちが取ると言う猫響に音響はうーんと唸り…

 

音響「猫の私、取ってみる?」

 

良いなら取るよと勧められたので猫響は取って黄金になる。

 

モデルF「しかししばらく歩いたよな…」

 

翼「ボスまでまだまだあるようだな…」

 

何時着くのやら…と翼がぼやいた時…

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

モデルM「うお!?」

 

音響「な、なに!?」

 

突然の揺れに誰もが驚いて警戒してると前方の地面から何かが盛り上がって来る。

 

R了子「門が見えない所を見て、中ボスか……!」

 

ミューチェ「なにか出てくるわよ!」

 

誰もが身構えると砂を噴き上げてそれは姿を現す。

 

それは巨大な機械魚であった。

 

しかも頭の先には人魚の様なロボがくっ付いている。

 

モデルL『機械の…魚!?』

 

ミューチェ「あれは…ルアールよ!ルアール・ジ・アビスロイド!」

 

猫響「来るよ!」

 

現れたのにミューチェが叫ぶと、巨大魚の方のルアールが咆哮した後にルアールの疑似餌がツララを放って来る。

 

それを避けた後にロック響が本体である魚の方に攻撃をするがダメージを受けた様子がない。

 

ロック響「っ、こいつも弱点探せってパターンか…!」

 

音響「早く探さないと!」

 

疑似餌を攻撃して見るもダメージはある様だが大したダメージになってない。

 

その間に魚の口が開いて大型ミサイルが出て来て3人に向けて放たれる。

 

3人は慌てて避けると後ろで爆発して爆風が来る。

 

モデルA「あぶな……」

 

翼「今のはギリギリだったな…」

 

その爆風に翼は冷や汗を流すがR了子だけは違っていた。

 

R了子「あのミサイル……使えるな」

 

猫響「え?」

 

ミューチェ「使うって…どう使うの?」

 

モデルZ「成程、そういう事か……奴が発射する前に攻撃して爆発させろって事だ」

 

呟きに対して戸惑う猫響やミューチェにモデルZが察して言う。

 

あー……そう言えばそう攻略してたっけとミューチェも思い出して呟く。

 

音響「なるほど!それじゃあ早速…!」

 

実行に移ろうとするが疑似餌がそうはさせないと攻撃するタイミングでツララを放って響達は避ける。

 

猫響「っ!やっぱりそう簡単にさせてくれないみたいだね」

 

ミューチェ「あの疑似餌部分をなんとかしないとね……」

 

モデルE「なら痺れさせるか切り離すのはどうだ?」

 

呻くミューチェにモデルEがそう提案する。

 

音響「短剣で斬ってみます?」

 

ロック響「こっちがセイバーで斬るのもありだよ」

 

R了子「良し、どっちかが隙が出来たら疑似餌のケーブルを切り裂け」

 

聞く音響とロック響にR了子がそう指示する。

 

猫響「じゃあ私が囮になるよ」

 

そう言って飛び出す猫響にルアールの疑似餌はツララを放つ。

 

ツララは猫響をジワジワと追いつめる様に放っていく。

 

そのまま動きを制限する様にしてから魚の方が口を開いて行き…

 

ロック響「そこ」

 

音響「たあっ!」

 

猫響に夢中になっていた事で接近していた2人の響にルアールの疑似餌は繋がっているケーブルを斬られる。

 

そのままミサイルを出そうとしてる魚の口にモデルXになったロック響が狙いを定め…

 

チャージバスター!

 

チャージした銃弾を放ち、放たれようとしていたミサイルに着弾。

 

ロック響「離れるよ」

 

音響「はい!」

 

すぐさま猫響も回収して一同は遠くまで退避すると共に…

 

ドカァァァァァァァァン!!!!

 

ルアールは爆発四散する。

 

R了子「強い武器も間違えれば自分の脅威になるの実例だな」

 

翼「確かにな…」

 

その様子を見て呟くR了子のに翼は深く同意する。

 

モデルP「これで先に進めるな」

 

ミューチェ「この先はどんな風になってるのかしら」

 

立ち塞がるのがいなくなったので一同は進む。

 

しばらくして進んでいると複数の竜巻が壁の様に立ち塞がっていた。

 

ロック響「何これ?」

 

猫響「沢山の竜巻?」

 

なんだろう?と首を傾げながら近づこうとし……

 

モデルF「!後ろに下がれ!」

 

突然の警告に3人は後ろに慌てて飛び退るといた地点にミサイルが着弾する。

 

音響「ミサイル!?」

 

驚いていると上からタコの人型ロボットが現れる。

 

モデルX「ランチャー・オクトパルド!」

 

猫響「と言うことはもう一体も居る筈……!」

 

誰もが警戒してると先の地面から砂が吹き上がると共に回転しながら触手の先が錨となったクラゲのロボットが現れる。

 

ミューチェ「あの姿は…!」

 

翼「どうやら話に出ていたもう一方のレグアンカーが来たみたいだな」

 

立ち塞がるタコのレプリロイドとクラゲのフォルスロイドに3人は構える。

 

オクトパルドは肩からミサイルを放ち、レグアンカーは氷の龍を放って来る。

 

猫響「うわっ!?」

 

飛んで来るのにそれぞれ避けた後にオクトパルドは今度は触手の先端から別のミサイルを放つ。

 

モデルZ「あのミサイルは追尾性能付きだ!当たらない様に気を付けながら破壊しろ!」

 

音響「はいッ!」

 

指示にレグアンカーのに注意しながらオクトパルドの追跡ミサイルを破壊して行く。

 

するとオクトパルドは自身を回転させ、レグアンカーは体のスクリューを回転させる吸い寄せる渦巻が出来る。

 

モデルX「距離を取るんだ!」

 

ロック響「言われなくても!」

 

猫響「わかってる!」

 

渦巻を発生させる2体から離れ、治まるのと同時に攻撃を仕掛ける。

 

オクトパルド&レグアンカー「!!」

 

ロック響「今度はこっちの番!」

 

翼「一気に畳みかけるんだ!」

 

音響「はい!はぁあっ!」

 

そのまま一気にオクトパルドに一斉攻撃をかけて行く。

 

オクトパルド「!!!?」

 

それによりオクトパルドは最後に受けた短剣ので倒れながら爆発四散する。

 

R了子「これでレグアンカーだけか」

 

ミューチェ「一体だけとはいえ油断しないようにね」

 

相方を倒された事でレグアンカーは氷龍を複数作り出して自分に攻撃させない様に攻撃を放ちまくる。

 

音響「うわっと!?」

 

猫響「必死になってるね」

 

それを避けながら猫響は見えた攻撃の隙間からレグアンカーへと向けて短剣で攻撃する。

 

放たれた短剣のはレグアンカーの目に命中し、攻撃が止まる。

 

ロック響「!今だ!」

 

出来た好機にロック響はモデルFとなって突撃して右腕を叩き付ける。

 

メガトンクラッシュ!!

 

叩き付けられた一撃にレグアンカーは叩き付けられた所から爆発四散し、バラバラになって行く。

 

ロック響「ふう…」

 

翼「これで2ステージ目クリアか」

 

落ちた鍵を見て翼は呟く中で音響が拾う。

 

モデルZ「これで確定だな。2週目はレプリロイドとフォルスロイドが相手になるみたいだな」

 

モデルE「その間に要となる腕輪を手に入れないといけないって訳か」

 

音響「大変な二周目になりそうだね…!」

 

R了子「そうだな。ここからの攻略に関してはモデルXとモデルZ、モデルEにミューチェの知識がメインになるだろうからな」

 

気合を入れる音響にR了子はそう言う。

 

猫響「それでまた新しいライブメタル誕生するのかな?」

 

モデルA「今回はしてなかったけどね」

 

首を傾げてモデルEの時を思い出して呟く猫響にモデルAはそう返す。

 

モデルH「誕生する裁定についてはモデルGが関わってるからな…」

 

ミューチェ「今回はしない方向みたいね」

 

ロック響の持つモデルGを見ながらホントどう言う理由で選んでるのかしら…と呟いた後に次へのステージの入り口を見る。

 

R了子「とにかく次のステージだな」

 

翼「うむ、そうだな」

 

第2ステージを突破した響達。

 

次なる第3ステージで待ち受けているのは…


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。