空が広がる中、公園のベンチに座りながら猫響は欠伸する。
猫響「…良い天気だね、未来」
猫未来「うん、そうだね響」
くあーと背伸びする猫響に猫未来は笑う。
その後に疲れた顔をする。
猫響「あの後、色々大変だったよね…」
猫未来「そうだね…でもなんとかなって良かったね」
苦笑する未来にホントにね……と猫響は思い出しながら呟く。
猫響「うん。こうして未来と一緒に日向ぼっこできる…こういう日常がやっぱり一番良いね」
んにーと猫の様に背伸びする猫響に猫未来はくすりと笑う。
猫響「そう言えば王様になった私、あっちの未来と元気にやっているかな?」
猫未来「ん~、王様の仕事に悪戦苦闘しているんじゃないかな?」
青空を見上げながら呟いた猫響は猫未来の苦笑して言った事にありえそうと笑う。
猫未来「もしかしたらこれからまた響が増えたりするのかな?」
猫響「と言う事はそれだけ未来も増える……性格とかどうなるかな」
首を傾げる猫未来のに猫響は後半呟いた事を心配する。
猫未来「…色々と不安になりそうだね;」
猫響「うん;…まあでもいくら未来が増えても私の未来は此処に居る小日向未来ただ一人だけだよ」
そう言って猫の尻尾で猫未来の頬を撫でる猫響に猫未来はもう……と頬を赤らめる。
そんな所に翼が来る。
翼「此処に居たのか立花、小日向」
猫未来「あ、翼さん」
猫響「…何か用ですか?」
ちょっと様子を見になと猫響のにそう返しながら猫響の隣に座る。
翼「気分良さそうだな立花」
猫響「まぁ、色々と終わった後だからね」
確かにそうだなと翼も思い出して苦笑する。
猫未来「翼さんもまさかあっちの翼さんと戦うことになるなんて驚きましたよね」
翼「そうだな。まあ自分自身と戦う事はあまりないから良い経験になった」
続いての猫未来のに何とも言えない顔で別世界で洗脳された自分とバトルした事を思い出した後に苦笑してそう返す。
世界の違いとも言える経験の差により苦戦を強いられたが共に戦う者がいたのでなんとか事なきを得たものだ。
そう言う意味では間違えた魔王響に感謝だなと翼は思った。
翼「また次があれば戦ってみたいものだ」
猫響「自分と戦うなんてこっち的にはこりごりだよ」
もうしたくないとうんざり顔な猫響の頭を猫未来はよしよしと撫でる。
それを微笑ましそうに見ながら翼は魔王の方はどうしてるやらと考える。
☆
一方、新たな世界となった2人が住んでる城にて……
魔王響「うぇ~ん!未来~、仕事が全然減らないよー!」
魔王未来「仕方ないでしょ。響は王様になったんだから」
机に突っ伏すして泣く魔王響に魔王未来ははぁ……とため息を吐く。
魔王未来「でもホントに仕事全然減らないよね」
魔王響「人手不足だからねぇ…早く良い人材集めないとね」
うへぇ……とぼやいた所、ドアがトントンされ、入って良いよと魔王響が許可する。
ドアを開けて入って来たのは、アーマーアルマージであった。
猫響達が帰ってしばらくしてから彼を埋葬した所に向かった所、佇む彼がいたのだ。
聞いた話によると輝く星が現れて自分を救ったとの事で命の星が新たな生をアーマーアルマージに与えたのだと理解して、彼をレッドアリーマー達と同じ様に直属の護衛隊員に任命したのだ。
アーマーアルマージ「王よ。この城で働きたいという者達が来た」
魔王響「え、ホント!?」
魔王未来「もしかして雇用募集の張り紙見てくれた人たちかな?」
そうだとアーマーアルマージは魔王未来のを肯定する。
アーマーアルマージ「入口の前で待たせてる」
魔王響「じゃあ早速面接するから呼んでき…いや私の方から行った方が良いかな?」
魔王未来の方を見て聞く魔王響に見られた本人はそうだねと頷く。
魔王未来「そっちが響らしいよね」
魔王響「じゃあ早速行ってくる!」
そう言って駆け出す魔王響にアーマーアルマージも護衛として付いて行き、そんな魔王響に魔王未来はもうと楽しげに見送る。
魔王響「どんな人達かなー。仲良くなれそうな人たちだと良いな!」
アーマーアルマージ「ああ、王と長くいける者達だと自分は思う」
楽しむ魔王響にアーマーアルマージはそう返す。
そして入口でレッドアリーマー達と共に待っている面々を見てあっとなる。
???「アンタが此処の王様か?」
???2「このチラシの求人募集を見て来たのだが…」
そこにいたのは、自分が未来を見つける際に見た翼達に似た魔物娘たちであった。
最初に話しかけたのがクリスで見た目的にミノタウロスで次に話しかけたのが翼でこちらはハーピーだ。
他にもマリアとセレナに似た姉妹でアラクネ、切歌と調に似たコボルトのコンビ、奏似のハーピーと言う集団だ。
魔王響「(…そっか。私たちは世界が違ってもこうやって出会う運命だったんだ)」
奏似ハーピー「ん?どうかしたのかい?王様」
それに思わず頬が緩む魔王響に奏似のハーピーは訝しげに聞く。
魔王響「ううん。何でもないよ。取りあえず面接するから皆入って入って!」
切歌似コボルト「ようし!受けれる様に頑張るデス」
調似コボルト「そうだねキリちゃん」
元気に言うコボルト組に魔王響はくすりと笑う。
魔王響「(やっぱりそっくりだな。他の世界の皆と)」
楽しくなりそうだと魔王響は心の底から楽しげに笑う。
こうして、魔王は最愛の人と再会し、新たな人生を歩みだした。
頼もしい仲間にも支えられて国をまとめ上げるのであった。