響トリオの魔界村大冒険   作:Dr.クロ

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次のステージへと進む響達、次の場所は海であった。



第三話~1-2竜巻起こす海物~

第1ステージをクリアし、次なるステージに踏み込んだ響トリオとR了子と翼とミューチェの面々。

 

そこにあったのは……

 

ロック響「……幽霊船」

 

音響「すっごいボロボロだね…」

 

猫響「此処を進んでいくの…?」

 

R了子「正規ルートなんだから仕方がない。諦めて行け」

 

衝撃でも与えれば沈みそうな程ボロボロな船で不気味なのに少し引け気味な3人へとR了子は進む様に言う。

 

未来を助ける為と目の前の船に3人は踏み入れる。

 

すると先ほどまでいた足場は崩れて行く。

 

翼「戻れないようになっているのか」

 

ミューチェ「先に進むしかないわね」

 

跡形もない足場を見ながら2人がそう呟いた後にあっと音響が何かを見つける。

 

それは宝箱であった。

 

音響「宝箱だ!」

 

かぱっ

 

何が出るかなと宝箱に近づいた音響は何も考えずに開ける。

 

マジシャン「ウヒヒヒヒ!」

 

そしてはぁいと元気よくマジシャンが出て来て、開けた音響に向けて魔力弾を放ち、音響は思わず二段ジャンプで避けるが…

 

ロック響「え?」

 

後ろにロック響がいて、魔力弾が当たると赤ちゃんになってしまう。

 

R了子「ああ、そう言えば鎧復活してなかったからそりゃあ赤ちゃんになるな……と言うかステージクリアでの鎧復活はなしなのか」

 

翼「普通なら復活するのか?」

 

ミューチェ「ええ、そうね」

 

うっかりしてたと漏らすR了子のを聞いて質問する翼にミューチェは肯定する。

 

赤ちゃんロック響「あう、ぶぅ…」

 

音響「ロックの私が赤ちゃんになっちゃった…」

 

猫響「あ、そっちは危ないよ」

 

ハイハイする赤ちゃんとなったロック響を猫響が抱き抱える。

 

R了子「ふむ…小鳥遊がいたら絶対に小さいまま育てますとか言いそうだな……小っちゃい者好きがいなくて良かったな」

 

翼「う…うむ、そうだな…」

 

ミューチェ「もし未来が居たら鼻血出していそうね」

 

それを見てR了子はそう呟くのに翼はどういう人だろうかと思わず冷や汗を流す隣でミューチェがそう言う。

 

 

 

 

ちなみに…

 

 

ロック未来&音未来「」Ω\ζ°)チーン

 

猫未来「えっと…2人とも大丈夫?」

 

LOVE度が超えていたロック未来と音未来は赤ちゃんとなったロック響を見て流した鼻血の池に沈んでいて、猫未来がオロオロしながら声をかけていた。

 

 

 

 

赤ちゃんロック響「あぶー」

 

R了子「さて、しばらくすれば戻るだろうが…マジシャンのを受けると攻撃できんから注意する様にな」

 

猫響「うん、気をつけるよ」

 

音響「あ、また宝箱だ」

 

今度はなんだろうと音響は開けると青銅で出来た鎧が現れる。

 

R了子「新しい鎧だな。音の響、それを取れ」

 

音響「かっこいい鎧ですね!」

 

ミューチェ「青銅の鎧よ。それを取れば武器が強化されて外装も変わって、軌道も変化するわ…前も言ったけど斧の場合、場所によって弱体化の可能性が高いけど…」

 

へーと感心しながら音響は鎧を取ると鎧は光となって音響の鎧に吸い込まれると鎧の鉄部分が青銅に変わり、持っていた松明が炎の玉となり、斧も鋭い感じになる。

 

音響「おー!パワーアップしました!」

 

翼「これも攻撃一度受けたら消えてしまうのか?」

 

猫響「それだったら厳しいね」

 

R了子「翼の懸念通り、どの鎧も攻撃を受けたら1発で壊れる。さらに注意するとランクは鉄→青銅→黄金と上るが、鉄の状態で黄金のをとっても1段階しか上がらないから自動的に青銅になる。だからこそ魔界村は基本的の攻撃を避けながら攻撃して進むが鉄則だ」

 

喜ぶ音響を見ながら心配する翼のにR了子はそう返す。

 

ミューチェ「基本的だけど意外と難しいのよねこれ」

 

音響「うわぁ、責任重大でもあるんだ;」

 

ロック響「あう…」

 

うーんと唸る音響だったが猫響の手に抱かれていたロック響の体が光り…

 

ロック響「あ…」

 

猫響「あ、戻った…って待って待って!?」

 

元に戻ったので安堵しかけたが顔を赤らめて飛び降りようとするのに2人がかりで止める。

 

ロック響「すごく恥ずかしい。と言うか相馬さんとなずながいなくてホントに良かった」

 

R了子「ああ、あの2人なら絶対に弄りの材料に使いそうだな」

 

翼「そんな人なのかその二人は」

 

ミューチェ「あー確かに人の弱みを掴んだらとことん利用しそうな感じな人達ね;」

 

顔を手で覆いながら言ったロック響のに同意したR了子の言葉に翼は訝しげに聞いて、ミューチェが前にミセスSに見せて貰った漫画を思い出しながら大変ね……と同情した目でロック響を見る。

 

ロック響「2人も恥ずかしい目に遭ってくれると嬉しい」

 

猫響「いや、それは困るんだけど;」

 

音響「道連れにするつもり?!」

 

ぼそりと言われた事に猫響は冷や汗を流し、音響は後ずさる。

 

ロック響「大丈夫大丈夫。きっと可愛いだろうから未来が可愛い可愛いって言いまくるんじゃないかな」

 

音響&猫響「そう言う問題じゃないよね!?」

 

翼「大変だな立花達は;」

 

ミューチェ「あはははは;」

 

そう言うロック響のに2人がツッコミを入れるのを見て翼は冷や汗を描き、ミューチェは苦笑する。

 

その後、幽霊船の上を進み、その途中で鉄の鎧を見つけたロック響は早速鎧を装着し、敵を倒すと短剣がその場に残る。

 

R了子「お、短剣だな。武器の中で一番扱いやすいし、3発連続で投げれてクールタイムが全然ないから当たったら即投げれる良い武器だ」

 

音響「良い武器なんですね!」

 

猫響「やったね」

 

出て来た武器の解説を聞いておおとなった後に音響が手に取ると短剣も少し変化する。

 

ロック響「あ、光り出した」

 

R了子「光の短剣だな。この状態だとレーザー状になった短剣を打てる様になる。一部の障害物や地形を通り抜けるようになった他、速度も威力も上がり、敵を貫通するし、連射が利きやすいとパワーアップの中で良好な奴だ」

 

翼「それは便利な武器だな」

 

ミューチェ「これで先に進みやすくなるわね」

 

補足するR了子のに翼は感嘆し、ミューチェがそう言ったのに3人は先を見て…

 

ロック響&音響&猫響「道…ないんですけど…」

 

船がもうない事を指摘する。

 

R了子「ああ、ここからはイカダで進んだり、渡り移りながら進む…強制スクロールだ」

 

音響「それって落ちたらもちろん…」

 

ミューチェ「一発アウトよ」

 

えぇぇぇぇ…と3人は嫌な顔をする。

 

R了子「安心しろ。ゲームだと一部のはプレイヤーの動きに合わせて動くから基本は大丈夫…だと思う。今は現実だからそこまで保証できん」

 

ロック響「駄目じゃん」

 

猫響「これはまた難しいね…」

 

翼「ふうむ…ん?」

 

どうするべきかと誰もが唸っていると翼はガタゴトしてる宝箱を見つける。

 

ーちょっと!出しなさい!-

 

ロック響「あ、この声…モデルL」

 

モデルX「彼女はここにいたのか…いや、海のステージだからこそしっくりは来るね」

 

猫響「出してあげようか」

 

うんと頷いてから宝箱を開ける。

 

するとモデルXとは違う青色のライブメタルと新緑のライブメタルが出て来る。

 

ロック響「モデルL以外にモデルMもいたんだね」

 

モデルL「響、ありがとうね」

 

モデルM「ん?もう1人は前にあった響で…もう1人は猫か?」

 

音響「久しぶりだね!」

 

猫響「えっと…初めまして」

 

挨拶する猫響にライブメタル達も挨拶する。

 

モデルL「初めましてね猫ちゃん、あたしは水のライブメタル、モデルLよ」

 

モデルM「俺は鋼鉄のモデルM!宜しくな!」

 

うんと頷いた後にロック響はライブメタル達を見る。

 

ロック響「これで後はモデルH、モデルF、モデルP、モデルK,モデルCか…」

 

R了子「現状を考えると飛べるモデルHが来て欲しい所だが…モデルLが来てくれたのは良い感じか」

 

翼「モデルLには何か特殊能力があるのか?」

 

猫響「どんなのがあるの?」

 

呟く2人のに翼と猫響は聞く。

 

R了子「モデルLはさっき本人が名乗った様に水の特性を持っていて、酸素ボンベがなくても水中を自由自在に活動する事が出来る。また氷の力を持ってて氷の龍を作り出して敵を攻撃したりすることもできる」

 

ミューチェ「あら、それは便利ね」

 

猫響「それなら水の上を凍らせて渡ることできるね」

 

まぁ、待てと猫響のにR了子は待ったをかける。

 

R了子「確かに水を凍らせて渡れば敵の不意打ちも防げるだろうが…ボスを考えると凍らせた事で逆に利用される可能性も高い、また、ちゃんとここの水の中を自由に動けるかも検証しないといけない」

 

翼「ふむ、確かにそうだな」

 

音響「落ちたらアウトなのに水の中動けるってなんかおかしくなるよね」

 

誰もがR了子の言い分に納得した後に考えた結果…

 

ロック響「腰に縄を付けられてのぶら下がり確認って訳か」

 

モデルL『まるで鵜飼いの鵜ね』

 

モデルLとロックオンしたロック響が実際に泳げるか丁度あったロープで頑丈なのを選んで腰に結んでぶら下げての確認であった。

 

R了子「まぁ、落ちたらアウトなのは鎧が重くて泳げないと言うのもあるだろうからな」

 

音響「あーなるほど」

 

ミューチェ「服着た状態でも泳いだら危ないしね」

 

さっきの音響の疑問に対してそう言うR了子に本人も納得し、ミューチェは慌てず落ち着かないとね……と呟く。

 

と言う訳で早速音響と猫響が支えて、少しずつ降ろされる。

 

ちゃぽん……

 

そして着水してしばらくした後…

 

ロック響「ぜえ……ぜえ……」

 

モデルL『一応潜れるけど…魚も多く来て大変だったわ』

 

R了子「ふむ、それならロック響に引っ張って貰って進もう作戦は無理か」

 

猫響「そうだね。下手したらロックの私が骨になっちゃうよ」

 

翼「では次は海を凍らせてみるか?」

 

息を整えてるロック響に変わって報告するモデルLのを聞いてR了子は呟き、翼が提案する。

 

R了子「んーーーーー………まぁ、ボス手前までイカダを持って凍らせて行っての方が良いか?それに不意打ち左右とか後ろを気を付ければ良いからな」

 

音響「そうだね!」

 

ミューチェ「……ゲームとしては色々卑怯だけどね」

 

まぁ、一理あるが…とミューチェのにR了子は肯定してから…

 

R了子「こいつ等の運だと第1ステージの様な悲惨なミスを起こしまくりそうで気が気でないぞ」

 

モデルX&モデルA「一理ある;」

 

モデルZ「どうしてああなったなどな…」

 

翼「た、確かにな…」

 

猫響「酷いよ皆…」

 

言われた事に誰もが納得して響トリオは落ち込む。

 

R了子「言われたくなかったら運気上げとか色々としろ」

 

ミューチェ「どうやったらできるのかしらねぇ…」

 

そう言ったR了子とミューチェの後に響達は少し不満ながら海を凍らせながら進み始める。

 

途中来る魚などはドンドン倒して行く。

 

これには短剣が役に立っていた。

 

音響「おりゃりゃりゃ!」

 

翼「これは凄いな…」

 

次々と放たれる短剣や短剣から放たれるレーザーに翼は驚嘆の声をあげる。

 

手に入れた際のR了子やミューチェの言っていた事がホントに分かる程の快進撃である。

 

R了子「そろそろ進めば第2ステージのボスが現れるだろうな」

 

猫響「どんなボスなの?」

 

そう呟くR了子に猫響は聞く。

 

R了子「第2のボスの名はストームチェザリス。巨大なフジツボの化け物で顔がフジツボの下にある。その殻から出す竜巻で浮遊し、巻貝のミサイルを飛ばしてくる。竜巻を吐き出している顔が弱点だ」

 

ミューチェ「ミサイルに気を付けないとね」

 

翼「竜巻を出すか…水の生物なのになぜそう言うのが出来るのだ?」

 

モデルL『そこは突っ込んだらいけないんじゃない?』

 

解説に翼はふと質問してモデルLにそう返される。

 

音響「それにしても凄い波だね」

 

猫響「確かに、飲み込まれたら危ないね」

 

自分達の傍を通る波を見て言う音響に猫響もブルリと震える。

 

R了子「まぁ、ゲームのアーサーはその波をイカダで進んで敵の攻撃を避けていたがな…そろそろイカダを浮かばせろ。ボスに竜巻で巻き上げられた氷でダメージなんて目も当てられないからな」

 

ミューチェ「確かにそうね」

 

肩を竦めて言うR了子のにミューチェは同意すると…

 

バシャーーーーン!!!

 

海から何かが飛び出した。

 

それは巨大なフジツボ型の化け物であった。

 

ロック響「あれが…」

 

音響「このステージのボス…」

 

猫響「ストームチェザリス…!」

 

現れたのに3人は気合を引き締めて構える。

 

R了子「関係ないが、フジツボ型のバケモンと聞くとウルトラ怪獣の四次元怪獣ブルトンを思い出すな」

 

ミューチェ「ホント関係ないわね;」

 

翼「! 来るぞ!」

 

何気なくそう言うR了子にミューチェが脱力する中でストームチェザリスが巻貝のミサイルを飛ばしてくる。

 

3人はそれぞれジャンプして避ける。

 

ミサイルはそんなに固くない様で、イカダに当たってもイカダに損傷はない。

 

ロック響「イカダが壊れない様で助かった」

 

音響「えい!えい!」

 

ほっと安心する中で音響はストームチェザリスへとナイフを投げるが波による上下運動とストームチェザリスが器用に上昇下降をするので顔になかなか当たらない。

 

音響「ああ、もう!全然当たらない!」

 

ミューチェ「難しいわねこれ…」

 

猫響「うわととと…」

 

むむむと唸る音響の隣でミューチェはゲームのを思い出しながらぼやき、猫響は落ちない様にしながら槍を投げる。

 

モデルL『響、水を凍らせない程度の氷龍で顔に攻撃をするのはどう?』

 

ロック響「ああ、飲み物を冷やす温度的な!」

 

翼「なるほど。確かにそれならば……!」

 

そんなメンバーへとモデルLがそう言い、ロック響も成程と納得して早速氷龍をストームチェザリスへと放つ。

 

それにより氷龍はストームチェザリスの顔へと炸裂し、ストームチェザリスは悶えて、顔を水面から出す。

 

音響「出てきた!」

 

猫響「今なら…!」

 

その隙を好機とみて2人は短剣と槍をストームチェザリスの顔へと投げ続けて行く。

 

ストームチェザリス「!!!!!?」

 

連続で受け続けた事でストームチェザリスは断末魔をあげながら水面に倒れ込んだ後に光りとなって四散して行く。

 

R了子「よし」

 

音響&猫響「やったー!」

 

それを見てボスを倒して喜んだ直後…

 

ガッ…

 

ドボーン!

 

つい足を踏み外して2人は落ちてしまう。

 

ロック響「…………え?」

 

翼「音と猫の立花!?」

 

ミューチェ「ここで落ちるの!?」

 

思わず絶叫する2人のを背にロック響は2人をすぐさま助けようとするがあと少しと言う所で意識を失う。

 

 

 

 

聖バレンチヌス「いやーバレンチヌス、もう会えないかと思ったけど…2人とも、流石にイカダの上では注意しといた方が良いと思うんだ」

 

音響&猫響「ごめんなさい…」

 

なんとも言えない顔で注意する聖バレンチヌスに2人はショボーンとなる。

 

ロック響「まぁ、次は気を付ければ良いんだし」

 

音響「うん、次は気をつけます…」

 

猫響「肝に銘じる…」

 

聖バレンチヌス「そんなやる気を出す2人に少し落ち込んじゃう事を伝えるね」

 

そう言うロック響に音響と猫響は頷いた所で聖バレンチヌスがそう前置きし…

 

聖バレンチヌス「鍵を取る前にミスすると…ボス、復活しちゃうみたいだよ」

 

 

 

 

ロック響「そう簡単にミスできなくなったね」

 

音響&猫響「ごめんなさい!」

 

R了子「うむ、聞いたのだな」

 

黄昏る様に呟くロック響に2人が頭を下げるのを見て言うR了子のに翼とミューチェもなんとも言えない顔をする。

 

その後?必死に頑張ってまたボスを倒し、今度は安全に攻略出来ました。

 

 

 

 

???

 

魔王「第二ステージクリアか…でも第三ステージではおそらくアレに残機を大量消費するだろうね」

 

進む響達を見ながら魔王はそう呟く。

 

その後にどこかに繋げ、アレと言ったのを映す。

 

魔王「???よ。もうすぐ奴等がそちらに行くぞ。準備は出来ているか?」

 

???『ゲヘヘ、お任せください魔王様。奴等をたっぷりと殺してやりますよ』

 

ゲヒた笑いを出して答えたのに頼んだぞと返してから…少し頭を抑える。

 

何分、強さと言う分に申し分がないが性格を少し間違えたなと言う後悔があるからだ。

 

アレと言った奴の頂点に立つ奴の様な性格がまだマシだったのにな…と思いながら魔王は頭を振る。

 

魔王「さて、運が良ければ奴等を埋葬できるな…」

 

くくくと笑いながら魔王は愉快そうに顔を歪める。

 

魔王「……さて、少し未来達の様子を見ようかな」

 

その後に先ほどまで浮かばせた笑みとは違う、優しげな笑みを浮かばせて歩き出す。

 

しばらくしてとある扉の前に付くとノックする。

 

魔王「未来、入るよ……ごほん、入るぞ」

 

親しげだが言い直した後に魔王は扉を開ける。

 

そこには3人の未来がおり、音に気づいて振り返る。

 

ちなみに3人とも、区別が付き易い様にか頭の飾りをそれぞれ変えている。

 

ロック未来は青色のカチューシャで、音響は♪型のアクセサリーが付いたカチューシャ、猫未来は猫耳カチューシャ

 

ロック未来だけ捻りがない?シカタナイネ

 

音未来「あなたは…!」

 

猫未来「な、何しに来たんですか?」

 

魔王「ただ様子を見に来ただけだ。手荒に扱うつもりはない」

 

警戒する猫未来に魔王はそう言う。

 

ロック未来「あなたの目的はなんですか?」

 

魔王「目的?」

 

猫未来「そうです。私達を誘拐して…」

 

音未来「響達に何の恨みがあるんですか?」

 

その言葉に魔王は背を向ける。

 

魔王「それはお前たちが知る事ではない」

 

ロック響「もう1つ聞かせて…どうして、あなたは悲しそうなの?」

 

悲しそう、その言葉に魔王は肩を震わせたがそれ以外反応を示さない。

 

猫未来「…ねえ、魔王ってなんか…」

 

音未来「うん、なんとなくだけど…私達の知ってる人かもしれない」

 

ロック未来「2人も同じなんだね。私もだよ」

 

そんな魔王の背を見ながら3人は各々に述べる。

 

魔王「っ……!」

 

手を握り締めた後にしばらくしたらまた来ると言い残して部屋を出る。

 

扉を閉めた後に少し進んでから魔王は壁にもたれる。

 

魔王「未来、未来、未来……!やっぱ世界が違っても未来は未来だ…!」

 

その後に自身の体を抱き締めて震えて呟いた後に見上げる。

 

脳裏に浮かぶはある光景。

 

その後に手を上へと伸ばす。

 

魔王「未来、未来……!もう絶対に失ってたまるか…!」

 

フードから覗く瞳は、渇望する様に淀んではいるが輝いてる様にも見えた。


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