響トリオの魔界村大冒険   作:Dr.クロ

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3人の響達が次に来たのは凍り付いた森であった。


第六話~1-5氷結の浮遊魔神~

無事に魔物の体内から出られ、置かれていた食事で気力を回復した響達…

 

ロック響「………寒い」

 

そんな彼女達は、氷で覆われた森に足を踏み入れていた。

 

雪が舞い、寒さがメンバーを襲う。

 

猫響「…寒すぎる…」

 

翼「まさか森が凍る程の寒さとはな…」

 

音響「猫の私、大丈夫?炬燵替わりにロックの私に炎を出して貰う?」

 

モデルF「え、俺の炎の弾丸だからマッチみたいな事…できるか?」

 

モデルH「こっちに聞くな」

 

がたがた震える猫響を心配してそう言う音響にモデルFはモデルHに聞いてそう返される。

 

猫響「で、できるの…?」

 

ミューチェ「出来るのならしてあげてくれない?」

 

R了子「ふむ……音の響、お前はトリコと言う漫画を知っているか?」

 

ガチガチ震えながら聞く猫響とミューチェに少し思案してR了子がそう聞く。

 

音響「あ、はい。お父さんが持っていたのを読みました!」

 

R了子「成程な…良し、ロック響、モデルFを使い…音響の顔近くスレスレか少し前の所に炎の弾丸を放て」

 

頷いた音響はR了子の口から出たのにえ?となる。

 

モデルF「おいおい、それ危なくねえか?」

 

R了子「仕方ないだろ。音で熱さを纏わせる為には近くにその対象のがないと纏わせられない感じだったからな…」

 

モデルP「成程、貴様がやりたい事はサウンドアーマーによる見えない防寒着か?」

 

そうぼやくR了子のにモデルPはそう聞くと頷かれる。

 

猫響「サウンドアーマー?」

 

ミューチェ「文字通り音の鎧ね。並大抵の攻撃は受け付けないのもそうだし…ああ、そう言えば口に含んだコーラので熱さから身を守るのを作ってたわね。その技の持ち主は…」

 

モデルX「今回は寒さから身を守るだからモデルFなんだね」

 

翼「ほぉ、そんな技があるのか」

 

説明するミューチェのに続いたモデルXのを聞いて翼は感嘆する。

 

ロック響「やってみる?」

 

音響「うん!猫の私のためにやってみる!」

 

聞くロック響に音響は頷く。

 

と言う訳で早速、2人は了子の言った事を開始し、最初は手間取ったが数回やって、なんとか暖房なサウンドアーマーを作り上げる。

 

猫響「あ、暖かくなった…」

 

ミューチェ「成功したわね。これならここでの活動も大丈夫ね」

 

ほっと安堵する猫響にミューチェは安堵する。

 

モデルF『火力調整するの大変だったぜ…』

 

ロック響「まぁ、温まれる温度に出来たんだから良いと思う」

 

音響「これで氷の森の中でも行動できるね!」

 

誰もが安堵した後に森の中を進み始める。

 

登って行く感じの様で足を滑らせない様にする。

 

R了子「ここにはウーと言うグリリアンの亜種とスカルフラワーと同じ特徴のフラ・ワラワスがいる。どちらともさっき言った2体のモンスターと攻撃方法が変わんないのが油断するなよ」

 

音響「はいッ!」

 

猫響「うん、分かった…」

 

解説を聞いて頷いた後に、早速現れたウーの氷の息吹を避けて3人は攻撃する。

 

続けての上からのフラ・ワラワスの攻撃も避けて撃ち倒して行く。

 

R了子「あ、そこ、一旦崖に向かってジャンプして戻ると宝箱が出るぞ」

 

翼「一歩間違えたら真っ逆さまだな…」

 

登ろうとする前にそういうR了子のに翼は下を見て呟く。

 

ロック響「んじゃあ私が」

 

音響「気をつけてね…!」

 

ロック響が名乗り出た後にモデルHとなってジャンプしてから浮かんでそのまま戻ると宝箱が出る。

 

R了子「うむ、モデルHは本当にこう言うのを楽にするな」

 

猫響「何が入っているのかな…」

 

猫響は宝箱を開けると…短剣とは装飾が違う剣が現れる。

 

R了子「これはクロスソードだな。重要アイテムを除いて最後の武器だな。こいつはアルファベットのLのような形の軌道を描いて飛んで行く奴で2連射できる。パワーアップすると威力が上がり、敵を貫通するが、弾速はパワーアップ前よりやや落ちるのがネックだ」

 

音響「Lの軌道って凄く使いづらいね…」

 

説明を聞いてそう呟く音響にそうだなとR了子は肯定しつつ…

 

R了子「だが、その分パワーアップした奴は当たれば複数回になる事がある。その最もな例が少し前のステージでのヒュードラが良い例だ」

 

翼「そう言う使い方もあるのか」

 

ミューチェ「まぁ、ヒュードラが複数のヒット箇所を持ってるからではあるけど…とにかく先に進みましょうか」

 

補足された事に翼が感嘆する中でミューチェが進む様に言い、3人は進んで行く。

 

ロック響「ホント滑らない様に進まないといけないのがいやらしいよね…植物だからモデルFので燃やせないし…」

 

音響「燃えたら落ちちゃうよね…」

 

モデルHの姿で攻撃しつつぼやくロック響に音響は困った感じに呟く。

 

R了子「ああ、そうだ。しばらく進むと氷の洞窟な場所に出る。そこでは急激に伸びてくる氷柱状の触手モンスターのアイシングと、盾で防御しながら大きく蛇行し飛んでくる騎士の亡霊のフライングナイトが現れる。フライングナイトは背後からの攻撃でしか倒せないから気を付けろ」

 

猫響「背後から攻撃しないと倒せないんだね」

 

ミューチェ「そこが面倒だけど、それ以外の脅威はないけど…この先にいるのよね…」

 

解説に猫響は顔を顰め、ミューチェは憂鬱そうに言う。

 

ロック響「いるって…?」

 

R了子「レッドアリーマー」

 

音響「あー……」

 

ミューチェの憂鬱のに答えたR了子のに3人は成程……と納得する。

 

R了子「ちなみにこの先の奴を戦い終えても第6ステージで2連戦もありえるし…2週目でまたも戦う事になるから…頑張れ」

 

モデルA「うーん、この投げやり;」

 

モデルF「戦えないといえな…;」

 

翼「まあかなりの苦戦のは確実だな…」

 

そう言うR了子のにやるしかないねと頷いた所でまぁ…とR了子はクロスソードを見る。

 

R了子「強化されたクロスソードならゲームではレッドアリーマーに有利だった筈だ。上空に向かうからな」

 

ミューチェ「あ、なるほどね」

 

つづけた言葉にミューチェも納得する。

 

R了子「とにかく相手が上空にいる時はクロスソードを投げたりしつつ、他ので当てられるなら攻撃するで良いだろう…まぁ、聞かれてるだろうけどな」

 

翼「そうだろうな…」

 

音響「あ、張るの忘れてました!」

 

そう言った了子のに翼も呻き、音響はしまったと頭を抱える。

 

R了子「こっちが言うのを忘れてたんだ。気にするな」

 

ミューチェ「相手が聞いていなかったら良いんだけどね…」

 

その可能性は低そうだけどと思いながら3人は魔物を倒しながら進むと…

 

???「待っていたぞ、3人の戦士よ」

 

声が聞こえて来て、3人は前を見るとレッドアリーマーが胡坐を掻いて座っていた。

 

ロック響「………よく冷たい所で座れるね」

 

モデルA「感想それ!?」

 

レッドアリーマー「実はと言うと少し冷たい」

 

モデルF「律儀に答えたぞこいつ!?」

 

音響「やっぱり冷たいんだ…」

 

猫響「と言うかなんで座ったの…」

 

それを見て述べたロック響のにモデルAがツッコミを入れると相手が律儀に答えたのにモデルFは驚き、冷や汗を流す音響の隣で猫響は呆れる。

 

レッドアリーマー「ふふ、主に待機するならば座ってが良いと言われてな」

 

モデルL「鬼なのあんたの上司」

 

モデルP「修行させてるのか」

 

翼「確かに寒さには強くなりそうだな…」

 

ミューチェ「いや、違うと思うわよ;」

 

答えられた事に誰もが戸惑いや呆れる中で了子だけは疑問を感じていた。

 

R了子「(()()()()()()()()()()()()?確かにそう言ったな…ゲームでは確かに奴は座って待っていたが…魔王と言うのはどうしてそう指示した?………まさか…いや、だが、小日向未来達を攫ったとなると…)」

 

レッドアリーマー「さて、魔王様の命令でお前達を殺させて貰うぞ」

 

ロック響「悪いけど、それは無理な相談」

 

猫響「…私達、未来たちを助けないといけないからこんなところで死んでられないの…!」

 

音響「だから此処であなたを倒します…!」

 

自分の立てた推測にR了子が考え込んでる間に飛び上がって言うレッドアリーマーにロック響はそう返し、2人も構える。

 

レッドアリーマー「では…ここを進みたければ我が屍を越えて行け!」

 

その言葉と共にレッドアリーマーは突撃する。

 

3人は避けた後にロック響はバスターを、猫響は短剣、音響はクロスソードを飛ばす。

 

飛んで来た攻撃にレッドアリーマーは避けようとしてクロスソードが命中する。

 

レッドアリーマー「ぬう!」

 

音響「了子さんの言うとおりやっぱりクロスソードはアリーマーに通用する…!」

 

猫響「ならこのまま押し切る!」

 

呻くレッドアリーマーにならばと攻撃をし続ける。

 

レッドアリーマー「舐めるでないぞ!」

 

それに対してレッドアリーマーは攻撃を避けながら音響へと攻撃を集中し、音響は慌てて横っ飛びする事で攻撃を受ける事を避ける。

 

ロック響「舐めてる気はないよ」

 

猫響「はあっ!」

 

そこをロック響の弾丸と猫響の短剣が放たれ、レッドアリーマーに炸裂する。

 

レッドアリーマ―「ぐあ!?」

 

音響「たぁああああ!!」

 

動きが止まった所をトドメと音響のクロスソードが突き刺さる。

 

レッドアリーマー「み、見事…お、お前達なら…」

 

それにレッドアリーマーは途切れ途切れに言葉を呟いた後に消滅する。

 

ロック響「お前達なら…?」

 

翼「何を言おうとしてたんだ…?」

 

そんなレッドアリーマーの最後の言葉に誰もが首を傾げる中でR了子だけは考え込んでいた。

 

音響「でもこれで先に進めますね!」

 

ミューチェ「ええ、ここのボスを倒せばステージはクリアよ…ってどうしたの了子?」

 

喜ぶ音響にミューチェは頷いた後に考えてるR了子に気づく。

 

R了子「ん?や、なんでもない…少し考え事をな…」

 

猫響「考え事?」

 

翼「どんな事を?」

 

返された事に翼が代表で聞く。

 

R了子「悪いがまだ話せん。憶測の域なのでな…」

 

ロック響「?」

 

ミューチェ「そう言えばもうすぐ雪崩が起きるわよね」

 

はぐらかすR了子のにどういう事だろうかと首を傾げているとミューチェが先を見て言う。

 

R了子「そうだな。ロック響、モデルHになっておけ。飛んでいれば巻き込まれないだろうが注意しろ」

 

ロック響「了解」

 

音響「私たちは私が音のバリアで足場作るからそれに乗って回避しよ」

 

猫響「うん……なんと言うか2人とも避けれる手段を持ってて羨ましいと心底思った」

 

指示するR了子にロック響は頷き、音響のに猫響は頷いてからそう呟く。

 

R了子「しかし、こっちはともかく、始祖と言う存在は変わってるな」

 

翼「確かに…。一体何人ぐらい居るのだ?始祖というのは」

 

ミューチェ「沢山いるとしか言えないわね。私でも知らない始祖が生まれてたりするし」

 

聞いた翼はミューチェの言葉にそうなのかと驚く。

 

その後は雪崩を避けながら一同は進んで行く。

 

ロック響「それで、ここのボスはどんな奴なの?」

 

R了子「名前はベールアロケン。氷の甲冑に身を包んだ魔人だ」

 

翼「氷の魔人か…」

 

猫響「攻撃に当たったらやっぱり凍るの?」

 

解説するR了子に猫響は質問する。

 

R了子「ああ、凍らせる弾を吐き出す。ただ、凍るだけでミスにはならないから良いが、腕をブーメランの様に飛ばしたりして来るからそれに当たったらミスになるから気を付けろ。後、遠目から見ると五体満足だが、近づいてバトルになると下半身が砕けて上半身だけになって浮遊する」

 

モデルL「下半身の意味ないわね;」

 

音響「足は飾りだからいらないんでしょうかね?」

 

ミューチェ「まぁ、そこは言及されてないから分からないけど、相手が空中を飛べるとなると大変になるわ。特にゲームだと使う武器によって弱点である頭になかなか当たらないって事態に陥るから」

 

補足するR了子の後半部分にモデルLはツッコミ、音響のにミューチェはそう言う。

 

翼「使用する武器の選択によっては苦戦するわけか」

 

猫響「そうなると斧とか真っ直ぐ飛ぶ槍とかは大変そうだね」

 

R了子「当てようとして近づいて氷の弾で動きを止められてミスなんてありえるからな…まぁ、お前等は飛べたり、音の壁で足場を作れるから問題ないだろうけどな」

 

ふむと顎に手を当てて呟く翼の後の猫響のに了子は肩を竦める。

 

ミューチェ「でもまずは雪崩エリアを突破しないとね」

 

音響「はい!頑張ります!」

 

元気よく返事した後に雪崩を越えて進んで行くと門とその前に立つ氷の像と思える魔物がいた。

 

ロック響「あれが…」

 

R了子「ああ、ベールアロケンだ」

 

音響「足、ありますね…って崩れた!?」

 

答えた了子の後に音響が言ってる途中でベールアロケンは目を光らせた後に下半身が崩れ落ちて浮遊する。

 

R了子「戦闘開始だ!なるべく距離を取れ!近づけば氷の弾に当たる確率が上がる!離れず近づかずだ!」

 

猫響「分かった…!」

 

翼「気を付けろ立花!」

 

翼の言葉を合図に3人はR了子に言われた通りにベールアロケンと距離を取りながらロック響はモデルHで上空を飛びながらバスターで頭を攻撃、音響と猫響は音の壁を足場にして空中を移動しながらベールアロケンが放つ氷の弾を避ける。

 

ベールアロケン「ぐぉぉぉぉぉぉ!」

 

ロック響「あぶなっ!」

 

伸ばして来た腕にロック響は避ける中で驚く事態が起こる。

 

なんと腕がさらに4本生え、同時に別々の方向へ伸ばして攻撃を仕掛けて来たのだ。

 

ロック響「あぶなっ!?」

 

猫響「腕が増えた!?」

 

音響「あわわわっ!?」

 

それに3人は慌てて避ける。

 

R了子「流石に原作通りにはしてないか…」

 

ミューチェ「まさか腕が増えた上に伸びるなんてね…」

 

翼「増えた腕に注意もしなければならないと言う事か!」

 

呻いてる間に3人は必死に避ける。

 

ロック響「っ!攻撃するタイミングがない!」

 

音響「わととと!?」

 

振るわれる腕にロック響は必死に考えて…今の自分は青銅の鎧状態になっているのを思い出し、距離を取りまくってモデルAとなってベールアロケンの頭を見る。

 

ロック響「ターゲットロック…」

 

そう呟いた後にバスターを左右に向け……そのまま発射する。

 

弾は左右に飛んで行き…急に軌道を変えてベールアロケンの顔に炸裂する。

 

ベールアロケン「!!!?」

 

音響「軌道が急に変わった…!?」

 

猫響「どういう事!?」

 

R了子「!そうか、ホーミングショットか!」

 

それに驚く面々の中で了子が気づいて叫ぶ。

 

ミューチェ「ホーミングショットですって…!?」

 

翼「そんな事が出来るのか!?」

 

R了子「ああ、狙いを定めればどんな角度でも狙った所へと向かう追尾弾…モデルAの使える技の1つだ」

 

驚くミューチェと翼に了子はそう返す。

 

音響「凄いねロックの私!…あれ?でもなんで今まで使わなかったの?」

 

猫響「確かに…なんで?」

 

ロック響「使いたかったけど、使えなかったから…だけど青銅なら複数初同時は無理だけど2発ぐらいなら打ち出せる感じだよ」

 

おお!と目を輝かせた後に首を傾げる音響と猫響にロック響は撃ちながら返す。

 

確かに2発撃った後の数発はそのまま飛んで行く感じで曲がっていない。

 

R了子「だが、発射できる数が少なくても勝算は出来た」

 

ミューチェ「これならアリーマーにも使えるわね」

 

ならばと音響と猫響はロック響へと向かおうとしていたベールアロケンの注意を引く攻撃をし続け、隙が出来た所をロック響がホーミングショットでダメージを与えていく。

 

受け続けたベールアロケンはだんだんと動きが鈍くなり…

 

ロック響「これで…!」

 

放たれた2発を受けたベールアロケンは目から光りを失った後に体中が崩壊していく。

 

音響「やった!倒した!」

 

翼「やったな!」

 

ロック響「やっぱ追尾弾って優秀だね」

 

バスターを回転させながらロック響は呟いた後に落ちていた鍵を拾い、ゲートが開く。

 

R了子「さて、次は1週目の正念場だぞ」

 

ミューチェ「みんな、頑張りましょう」

 

音響「はい!未来を取り戻す為にも頑張りますよ!」

 

気合を入れる音響にロック響と猫響を頷いた後に進む。

 

その中でミューチェは先ほどのR了子の反応が気になったのか彼女に近づく。

 

ミューチェ「ところでさっき何だったの?」

 

R了子「ん?考え事についてか?お前さんなら良いが、ほとんど憶測で正解かどうかも分からん奴だが…」

 

聞くか?と問うR了子にミューチェは頷く。

 

ミューチェ「ええ、聴かせて」

 

R了子「ああ…私が考えた事は…」

 

響達に聞こえない様に告げられた事にミューチェは目を見開く。

 

ミューチェ「それ…本当なの…!?」

 

R了子「憶測だがな…だが、そうでなければ小日向達を連れ去らう理由が思いつかん」

 

驚いて聞くミューチェにR了子はそう返す。

 

ミューチェ「(でも魔王はなんでそんなことを…?)」

 

R了子「とにかく、この事は確信するまであいつ等に話すな……躊躇しそうだからな……特に音の響がな」

 

考え込むミューチェへとR了子は念押しする。

 

ミューチェ「そうね。あの子は優しい子だから…」

 

R了子「(それに、もしこの仮説も合ってるのならば…求めているのも納得がいくからな…)」

 

悲痛な顔をするミューチェを見ながらR了子はまだ話してない()()()()()()()()()を思いながら追いかける。

 

 

 

 

向かって来る響達に魔王は無言で見ていた。

 

魔王「もうすぐ一周目も終わりが近いか…」

 

背もたれに体を預けながら魔王は呟く。

 

あれから部下の言葉が頭に引っかかり続けていた。

 

魔王「(…楽しんでいるか…)」

 

今だに離れないその言葉に魔王は仮面を外してから目元を覆う。

 

魔王「(……何故だ?何故私はそう思っている…そう感じている…)」

 

思うな……思うな……と思う程、脳裏に響く言葉は大きくなって行く。

 

ガン!!

 

苛立った魔王は立ち上がった直後に壁に頭突きを入れる。

 

レッドアリーマーA「ど、どうしました魔王様!?」

 

レッドアリーマーB「大きい音がしましたが!」

 

魔王「…大丈夫だ。なんでもない」

 

音を聞きつけて慌てた様子で来る2人のレッドアリーマーに仮面をつけ直しながらそう返す。

 

レッドアリーマーA「そ、そうですか…」

 

レッドアリーマーB「何もないのなら良いですが…」

 

魔王「それより奴らがもうすぐ此処に来る。準備をせよ」

 

戸惑いながらそう返す2人に魔王は指示する。

 

2人は不安そうに魔王へとで、では…と頭を下げて部屋を出る。

 

魔王はふうと息を吐いてから玉座に座った後に手を見る。

 

そこには頭突きをした際に少し出たので拭った血が付いていた。

 

魔王「はぁ……はぁ……」

 

その血を見る事で思い出してしまう記憶……それを顔を激しく振って拭った後に落ち着かせようと目を閉じ、眠り出す。

 

魔王「(■■……私は……)」

 

自身の愛した者を思い浮かべながら意識を落として行くのであった。

 

ついに城へと足を踏み入れる響達。

 

無事に攻略できるのか…

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