前話を投稿してから、世間は色々ありましたね。良いことも悪いことも。
コロナウイルスのせいで、大勢の人が亡くなりました。更には、三月から放送開始した魔進戦隊キラメイジャーのレッドを演じる人も感染してしまったという……。
自分も大学はしばらく休講となり、色々とややこしいことになっています。それでも課題はありますけど。
原作デアラは遂に完結しました(今更)。中学の頃にアニメを見て、高校で原作を買い始め、それ以来ずっとファンだった作品が終わってしまったことには、何とも複雑な気分です。でも、良かったよ。
アニメは四期の制作が決まり、まだまだデアラが終わることはなさそうです。このまま最後までアニメやれば良いのに……。
と、いきなり関係ない話になりますが。
アルゴナビス from Bang Dream! のアニメが遂にスタートしましたね。読者の中にどれだけ知ってる人がいるか知らないけど。
僕個人としては、ガールズの一期一話より面白かったです。常にビューンッ! って感じのガールズより落ち着きがあって、それでもBang Dream! 特有のワクワク感は存在し、とても楽しく見れました。特に、蓮が音楽に対する情熱を語るシーンは、ガールズの友希那とは違った強さを感じ、とてもグッと来ました。
まぁ、何より思うのは…………ガールズと共演してほしいな。誰か、そういう感じの二次小説書いてくれないかな? あったら教えてほしいです。
さて、色々あったせいで長い前書きとなりましたが、とうとう本編です。色々詰め込んだ結果、前話より五千文字近く多くなりました。
では、どうぞ。
崇宮真言は人間を信じることができなくなった。
力を得てから何十年もの時の中、人を救い続けて、人から怨まれ続けて。
それでも構わないと、自分に言い聞かせ続けて。
少しでも楽になるように、人を信じることを止めた。
それでも、彼は人を救うことまでは止められなかった。
辛い気持ちを、人間への不信を押し殺し、彼はその地獄を機械のように歩き続けた。
ある日、崇宮真言はある真実に思い至った。
こんな地獄を続けているのは、人間が弱いからだ、と。
人間がもっと強ければ、自分はこんな地獄を味わうことはなかっただろうに。
人間がもっと賢ければ、自分が助けに行く必要はなかっただろうに。
母が生まれなければ、この世界はもっと強かっただろうに。
それに気付いたところで、彼のやることは変わらなかった。
変えられるだけの力は、彼にはなかった。
ある日、彼は地獄から抜け出せる力を
彼の母が、息子である彼に自らの力を与え、地獄から解放しようと考えたのだ。
彼は、その力を拒んだ。
そんなことをすれば、自分はおろか、母の存在も消えてしまうからだ。
しかし、それだけが、彼が救われる唯一の方法だった。
母は、もう頑張る必要はないと言い聞かせた。
母の言葉は、疲弊しきっていた彼の心を優しく包み込んだ。
その温もりは、地獄を歩み続ける彼の足を、遂に止めた。
視界が眩い光に塗り潰されたと思った刹那、翼の視界に一面緑の景色が飛び込んできた。
「……ここ、は……」
「…………」
自分達が『アーリーデウス』の能力で転移させられたことは分かる。分からないのは、ここがどこなのかということ。
その答えは、背後に視線を向けた時に知れた。
「これは……ッ!」
そこにあったのは、まるで隕石が落下してできたような、広大なクレーターだった。
だが、それが隕石によって生み出されたものでないことを、翼とマリアは知っている。
「ここは、昨日俺とあんた達が戦った場所だ」
横から、彼の声が聞こえてくる。そちらに目を向ければ、彼は錫杖を片手にクレーターを眺めていた。
「改めて見ると酷いな。いや、この程度で済んで良かったのか……?」
などと、他人事のように呟く彼。
そんな彼を見て、翼は憤りを感じずにはいられなかった。
「これは、貴様が仕出かしたことだ! これを見て、己が如何に異質か分からないか!?」
「そんなの、もう嫌ってほど理解している」
返ってきた答えは、異様に淡白なものだった。
「何度も言われたさ。
お前は異常だ。
お前は危険だ。
お前は災厄だ。
……人間とは、決定的に違うんだって」
淡々と、彼は言葉を連ねていく。
翼には、彼の心情は理解できない。元より理解するつもりもないが。
「だから、人に害を為す災厄として在ろうというのか?」
「さぁな。ただ、俺は俺のやりたいようにやる。今はそれだけだ」
そう言って、彼は錫杖を消すと、両手を広げる。
「―――〈
彼がその名を呼ぶと、彼の周りにいくつもの光が灯る。それらは細長い羽状の形を得て、王冠型に纏まり、彼の背後で翼となって浮遊した。
光り輝く羽―――天使〈絶滅天使〉を従え、彼は翼とマリアに向けて言い放つ。
「御託はここまでにしよう。あんたらの目的は、俺とお喋りをすることじゃないだろ?」
「……ッ!」
言われて、改めて自覚する。
自分達は、かの生きる災厄『アーリーデウス』と戦うのだ。それも、他ならぬ彼自身からの申し出。こちらから仕掛けた昨日とは違う。
違うと言えば、状況も然りであった。
『アーリーデウス』が纏う鎧。昨日とは形状が異なり、彼が今纏うのは、全身に十色の宝石が散りばめられた、荘厳なる輝きを放つ神々しい鎧であった。間違いなく、見かけ倒しの装備ではない。
そして、こちらの戦力。不参加だった響を除き、昨日は五人の装者で『アーリーデウス』と対峙し、完敗した。現在はたった二人。ここがユーラシアの中心である以上、クリス達が今すぐに来られる道理はないし、待つつもりもない。待っている間に彼が逃げてしまうかもしれないからだ。
結果、五人がかりでもまともな戦闘にならかったというのに、昨日よりも更に不利な状況で『アーリーデウス』を相手取ることになってしまった。
「……ああ、その通りだ」
そんなことはどうでも良い。
倒すべき相手を前にした状況で、互いに戦う意思があるなら、翼に『退く』という選択肢はない。
その意思表明とでも言うべきか、翼は本部との通信を切断した。弦十郎ならば、たった二人で『アーリーデウス』と戦わせようとは考えない。マリアに視線を送ると、彼女も翼と同じ行動をしていた。
もう、自分達を止めるものは何もない。
こちらの戦意に応えた相手と向き合うのみ。
「行くぞ、マリア!」
「……えぇ!」
今一度覚悟を決めた翼は、マリアと共に構え、
「参る!」
叫び、地面を蹴った。
同時に、二人は歌い出す。
歌によって、シンフォギアは力を増し、装者が想い描く形となる。
翼のアームドギアである刀は、一瞬にして翼の二倍近い刀身となり、マリアは幾本もの剣を生成、自身の周囲で浮遊させる。
歌詞を口ずさみながら、翼はエネルギーを纏った大剣を振り抜き、青い剣閃を飛ばす。
〈蒼ノ一閃〉
剣閃が彼に向かって飛んでいく。彼はその場を動かず、ただ右手を前に翳すのみ。
直撃する。歌いながら翼がそう思ったのも束の間。
「…………」
彼は、翳した右手を外凪ぎに振るった。
次の瞬間。
「何!?」
思わず歌を止めて、翼が叫ぶ。
翼が放った剣閃は、彼の右腕を覆う黄色い宝石が宛がわれた鎧が触れた途端、霧散したのだ。
自身に向かってくるエネルギーを無効化するには、より強いエネルギーをぶつけるしかない。だが、彼はエネルギーのようなものは何も発していない。ただ鎧をぶつけただけで、翼の技を完全に打ち消したのだ。
翼が理解できないまま、状況は進んでいく。
既に、準備を終えていたマリアの技が発動する。
〈INFINITE†CRIME〉
上空で待機していたマリアの短剣達が、『アーリーデウス』に向かって急降下していく。
「……〈絶滅天使〉」
彼はまたしてもその場を動かず、今度は手を上に翳す。すると、彼の背後で浮遊していた羽達が、一斉に上へ向き、短剣達に向かってバラバラに飛んでいく。羽達は縦横無尽に飛び回りながら、先端から光線を発射し、短剣達を撃ち落としていった。
〈
「く……ッ!」
不意を突いたはずの攻撃が意図も容易く防がれ、マリアは思わず絶句する。
羽達を再び背後に従えた彼は、二人に向かってこう宣う。
「こんなものか? もっと来いよ」
「「……ッ!」」
指をクイクイと動かしながら放たれた言葉に、二人の戦意は瞬く間に復活する。
翼はアームドギアを刀に戻し、更にはもう一本を取り出し、彼に向かって突っ込んでいく。マリアも短剣を二振り構え、接近する。
歌を口ずさみながら、二人はそれぞれの武器で斬りかかる。だが、それを阻むように羽が飛来し、その身で彼を刃から守る。立て続けにあらゆる方向から斬撃を繰り出すも、全て羽によって防がれる。
(おのれ……ッ、触れることすら許さないか!?)
心中で歯噛みする翼は、どうにかこの状況を打開する手を模索する。
剣を振る。
羽によって阻まれる。
この悪循環を、どうやって―――!
「……―――〈
突如。
彼を中心として突風が吹き荒れ、彼に斬りかかっていた二人が吹き飛ばされた。
「な……くっ……」
あまりにもいきなりの出来事過ぎて、一瞬思考が止まりかける二人。何とか自分達が吹き飛ばされたことを認識し、寸でのところで体勢を整え、着地に成功する。次いで、原因であろう彼を見やった。
見れば、彼の姿が先程と変わっていた。鎧はそのままだが、背中の翼が消え、代わりに無機質な鋼鉄の翼が広がり、右手には身の丈を優に越える巨大な突撃槍、左手には漆黒の鎖の先端に菱形の刃の付いたペンデュラムを握っていた。
〈
〈
「ま、まだ武器を隠し持っていたというの……?」
マリアが目を見開いて呟く。それは翼も同様で、彼の戦略幅の広さに目を剥くしかない。
しかし、だからといって止まることはしない。
「立て、マリア!」
「……分かってる! こんなところで退いてられない!」
諦めたその時こそ、本当に彼を止めることが叶わなくなる。それを知っている以上、二人が立ち止まることはない。
二人の口から出るのは、弱音などではない。
世界を守る為の歌なのだ。
その頃、ショッピングモールの一件が一段落したクリス達は、本部である潜水艦に戻っていた。
「おっさん!」
「「司令!」」
「三人共、ご苦労だったな」
「アタシ達は何もやってないデスけどね……」
「んなことより、アイツと先輩達は!?」
「……あの通りだ」
クリスの怒鳴りにも似た問いに、弦十郎は親指でモニターを指して答えた。そこには、翼とマリアの二人が、声繋と戦闘を繰り広げているリアルタイム映像が映し出されていた。
「おい! 何で先輩達を止めねぇんだ!?」
「二人が回線を切断してしまい、こちらから二人に呼び掛けることができないんです」
「だったら、あたしがアイツを止めに行く! 艦を出してくれ!」
「無論、我々もすぐに向かう所存だ。だが、三人がいるのは昨日の爆発跡地だ。君たちをミサイルで向かわせられる距離まで到達するには、三十分以上掛かる」
「昨日の戦闘から考えて、翼さんとマリアさんの二人だけで『アーリーデウス』と戦ったとして、戦闘が終わるのは……」
「間に合わないってこと……?」
調が藤尭の言いたいことを要約する。その答えに、発令所にいた者達は言葉を発さず、三者三様の肯定を示した。
それを理解したクリスは、苛立たしげに拳を振った。
「クソッ! アイツ、一体何のつもりで……!?」
「クリス先輩! まだ、声繋さんが敵になったって決まった訳じゃ……!」
「んなこと分かってる! けど、だったらアイツが先輩達と戦う理由って何だよ!? あんな、子犬とじゃれ合ってるのがお似合いのアイツが……ッ!」
「クリス君……」
クリスの悲痛な叫びは、彼女の声繋に対する感情が、怒りでも失望でもないことを物語っていた。
「アイツは、本当に悪いやつなんかじゃねぇ! 犬も猫も鳥も、どんなに小さな命一つだって、絶対に見捨てたりしなかった! それがどうして、こんなことになってんだよ!?」
クリスは先程、声繋の優しさを目の当たりにした。
パニックに陥って、元より人間の言うことなどろくに聞けもしない動物達を、一匹一匹優しく抱き抱えていた。彼の能力の高さがあれば、あの状況を乗り越えることなど容易いことだっただろう。
だが、彼は必死だった。数々の不安をその表情に滲ませながら、一匹足りとも死なせるものかと、己の力を惜しまず全活用していた。一時的に協力していたとはいえ、クリスの目の前でだ。
そんな声繋が、どうして翼達と戦うことになってしまったのか。弦十郎から事の経緯を聞いても、クリスには分からなかった。
そうやって思考していると、艦が僅かに揺れる。翼達の下へ向け、艦が発進したのだ。
「とにもかくにも、我々には三人の下へ向かう以外の選択がない」
「そうデス。声繋さんが何を考えているのか、聞けばきっと答えてくれるはずデスよ!」
「うん。きっと、声繋さんは二人を傷つけたりしない。だから、大丈夫……」
「……あぁ」
三人に言われて、クリスはまだ納得できないまま、僅かに冷静さを取り戻した。
確かに、今ここでじたばたしていたとしても、何にもならない。例え間に合わずとも、結局はやれることをやるしかないのだ。
そんなことは、分かっている。
(…………イヤだ、こんなの……)
声繋が、翼とマリアと戦っている。その確かな事実を受け入れようとする度、クリスは痛烈な拒否感を抱かずにはいられなかった。
声繋は優しい少年である。あんな強大な力を持っていながら、全くそれに似つかわしくない立ち振る舞いで、普通の少年のように笑うことができる。
そんな彼が、誰かを守ることを胸に抱いて戦ってきた翼とマリア、自分達の仲間と戦う。
それが、堪らなく辛く、悲しかった。
(……
今更ながら、昨日の響の心境が思い浮かばれる。
彼女は誰よりも早く、声繋の本質を見抜いていた。戦うべき相手ではないと、皆に訴えかけていた。
それはきっと、今のクリスと同じ思いを抱いたからに違いない。あの時は、クリスも声繋をただ恐ろしい存在だと思うばかりで、響の言葉に耳を傾けることができなかった。かつて、何度も何度も自分に呼び掛け、自分の手を掴んでくれた彼女の言葉を。
結果、響は孤立し、声繋はS.O.N.Gと敵対することになってしまった。これは、なる必要のない、なっても何にもならない無価値な未来。それを、クリス達は作ってしまったのだ。
(……あたしは、また―――)
と、クリスが一人、後悔していた時。
「……妙だな」
弦十郎が、戦闘の映像を見て呟いた。
それを聞き取った友里が、弦十郎に尋ねる。
「司令、どうされましたか?」
「『アーリーデウス』の戦い方だが、何やら無駄な動きが多いように見える」
「無駄な動き……デスか?」
それを聞いて、全員が映像を注視する。そこに流れているのは、先程と変わらずデタラメな力を使い、翼とマリアの攻撃をあしらうか防ぐして渡り合う声繋の姿だった。
特段変わりはないように見える。
そう、全員が思った時。
『―――
「『アーリーデウス』、新たな武器を発現!」
「形状は箒型!」
戦況の変化を、藤尭と友里が報告する。
映像の中の声繋は、新たに手にした天使を構え、二人の攻撃に備える。翼とマリアは何本もの刀と剣を生成し、それらを声繋に向けて飛ばした。声繋はその場を動かず、飛来する剣に向けて箒の穂先を向ける。すると、穂先が展開し、内部から鏡が露出し、鏡面が光り輝いた。
全員が光線の類いだろうかと思った束の間、光に照らされた剣達がポンッとコミカルな音と共に煙を放ち、煙が晴れるとこれまたコミカルな見た目のニンジンと化していた。
「『えぇッ!?』」
発令所にいた者達も、翼とマリアも、完全に予想外な光景を前にして驚きの声を上げる他なかった。そんな彼らを置き去りにするように、ニンジンと化した剣達は声繋に着弾する。しかし、ニンジン達はその見た目通り、大した威力を発揮することなく、ただコミカルな爆発を起こして消えただけであった。
『ついで!』
と、声繋は今度は二人を鏡の光で照らした。二人がその眩しさに目を覆っている間に、二人の体―――正確には、二人が纏うシンフォギアが変化していた。
「あ、あれは……ッ!」
変化した二人の格好を見て、藤尭が大仰な声を上げた。
二人の格好は、元より肌の露出があったシンフォギアの非ではない、今ではすっかり季節遅れとなった水着に変化していた。
しかも、ただの水着ではない。どことなく微妙にシンフォギアの面影があり、胸元には展開状態のギアコンバーターが残されていた。さしずめ、水着型ギアと言ったところだろうか。
『……あれ?』
『な……ッ!? 貴様ッ、一体何のつもりだ!?』
『いや、本当は適当にセーラー服とかにしようと思ったんだけど、ふと在庫処分で売られてた水着が脳裏を……』
『ちょっと! 早く戻しなさい! こんな草原でこんな格好は恥ずかし過ぎる! そもそも季節外れだし!』
「……おっさん、無駄な動きって、こういうことか?」
「いや、そういう訳ではないんだが……」
モニターを指差して尋ねるクリスに、弦十郎は戸惑いながらも答える。尚、映像では声繋が慌てるようにして二人の格好を戻していた。藤尭の悲痛な叫びが聞こえた気がしたが、誰も気に止めなかった。
「……それで、結局無駄な動きって何なんだよ?」
微妙な雰囲気を解消しようと、クリスは本題に戻る。
「うむ。彼は先程から頻繁に、それも無意味に武器を変更している。最初の羽は、遠隔操作によって光線を放つ他、防御にも使える万能性があった。にも関わらず、彼は取り回しでは劣るであろう槍と鎖に変更した。スピードは格段に上がったようだが……」
「確かに、最初の羽だけでも、二人を完全にあしらっていました。あのままでも十分だったはずなのに、これでは態々自分の戦力を見せるようなものです」
「……見せる?」
友里の言葉に、クリスは先程の悔恨も忘れ、引っ掛かりを覚えた。
見せると言えば、火災現場での声繋の姿が思い浮かぶ。声繋は動物達を助ける為、自分の力を惜しみ無く使っていた。何度も言うようだが、敵対組織にいるクリスの目の前でだ。それも、昨日の戦いでは見せなかった分身と転移の力まで。これは明らかな情報漏洩である。
その時の状況と、現在の戦闘は、声繋が相手に自分の力を見せているという部分が共通している。無論、声繋が無意識でやっている可能性もあるだろうが、彼の力を考えれば、そんな無用心なことがあり得るとは思えない。何より、そうする時の声繋がどういうつもりでいるのか、クリスは知っている。
「……全力、なんだと思う」
「何……?」
「多分、アイツは今、何かに向かって全力なんだよ」
「全力って、あの無駄だらけの戦闘が?」
「いや、おっさんは無意味って言ったが、アイツにとっては無意味なんかじゃねぇんだ。きっと、意味があんだよ!」
「意味……?」
発令所にいる者達全員が、クリスの言葉に首を傾げる。
正直なところ、クリスにもその意味が分かっていない。そもそも、昨日は直接的な戦闘は避けていたはずの声繋が、二人との戦いに全力で挑んでいること自体が不可解なのだ。
どういうことかと頭を悩ませていた時。
「……きっと、声繋は知りたいんだよ」
「「「……ッ!」」」
発令所にいた全員が、その声が聞こえてきた方向に目を向けた。
そこには、未来に体を支えてもらいながら、彼女らしくないお洒落な服装をした響がいた。
「「響先輩(さん)!」」
「お前、動いて良いのか!?」
「うん。ちょっと貧血気味だけど、体はどこも痛くないよ。未来もいるし」
「ってか、
「うん。ちょっと前に弦十郎さんに呼ばれて、来てみたら響が医務室のベッドで寝ていたから、ずっと側にいたの」
「そ、そうか……」
「響君、知りたいとはどういうことだ?」
彼女達の会話が一段落したのを見計り、弦十郎は響に先程の言葉の真意を問う。
「師匠、あの……」
しかし、響は話すことを躊躇う。
どうしたのかと思ったが、直後にクリスと弦十郎は「あっ」と思い出したかのような声を上げた。
響は現在、S.O.N.Gと事実上決別している状態である。予想外の事態が立て続けに起こっていた為、クリスも、そうさせた張本人の弦十郎も、ほぼ完全に失念してしまっていた。
「……おっさん」
「……そうだな」
ほんの一日足らずではあったが、先伸ばしにする理由もないだろう。
クリスに促された弦十郎は、響に全てを打ち明けた。
響をS.O.N.Gから離したのは、いずれ来るであろう声繋との対話の場で、S.O.N.Gのことを気にしないようにする為であったこと。
ガングニールは未来を通して返却するつもりだったこと。
そして、ここにいる者達は響と声繋の味方であることを。
「……と、いうことなんだ」
「…………」
弦十郎が全てを伝え終わって、響は完全に放心していた。無理もない。昨日、あれだけ翼と論争を繰り広げていた裏で、弦十郎がそんなことを考えていたとは思ってもみなかったのだろう。
「俺の読みが甘かったせいで、君を危険に晒してしまった。こんなことになるなら、ガングニールだけでも持たせておくべきだったな。すまん」
「い、いえいえ! わたしの我が儘の為に色々と考えてくれたんですから、師匠が謝ることなんてないですよ!」
恩人から頭を下げられたことで、響は完全に萎縮してしまった。
「わたしの方こそ、一人で勝手なことして、みんなに迷惑かけて、本当にごめんなさい!」
「全然へっちゃらデース! ……って、アタシ達は最初から響先輩の味方だったんデスけどね」
「私達も、響さんと声繋さんのことを信じて、勝手なことをした。だからお互い様」
「昨日は反対したあたしもこうなったんだ。先輩とマリアも、ほとぼりが冷めたら分かってくれんだろ」
「……だって、響」
「みんな……ありがとう……」
皆が受け入れてくれたことで、響は目尻に涙を浮かべるほど喜んだ。尤も、響のことである。その喜びの半分以上は、自分よりも声繋を受け入れてくれたことに対してだろうが。
と、響が皆との絆を取り戻した時。
「仲直りで良い雰囲気のところですが、『アーリーデウス』がまたも新しい武器を発現しました!」
「今度は本!? 一体どれだけバリエーション豊富なのよ!?」
雰囲気をぶち壊す藤尭の声と、友里のうんざりと言った声で、全員の意識が現実に引き戻された。
「ほ、本!? あれでどうやって戦うつもりだ!?」
「魔法式でも載ってるんデスかね?」
皆が口々に予想を立てる。
その中で一人。
「あれは……!」
響だけが、明らかにあの本を知っているかのような声を上げた。
無論、弦十郎はそれを聞き逃さなかった。
「響君、あの本を知っているのか?」
「……はい」
先程和解を遂げた響は、それでもやや渋り気味な答えた。あの本はそれだけ、伝えることに抵抗がある力だということだろう。
弦十郎は質問を変える。
「君はさっき、彼が戦うのは知りたいからだと言ったな? それは、君が彼と対話する中で、彼の内面を大まかにでも理解したことから生まれた推測か?」
「違います」
今度ははっきりとした答え。響はそのまま理由も述べ出した。
「声繋は、翼さん達の力を、
「その根拠は?」
弦十郎は尚も問う。
知らねばならない。ほんの一時、彼と共に過ごしただけの響が、憶測ではなく真実と言い張れる理由を。
「……今は話せません。でも、声繋はこの戦いが終わった後、みんなにも話すはずです」
「この戦いが終わって、翼とマリア君が無事でいられると、君は断言できるのか?」
「もちろんです!」
響は一切の迷いなく、そう答えた。
その答えは、弦十郎やクリス達がこれまで耳にしてきた、絶対的な信頼を感じさせる力を持っていた。
それを聞き届けた弦十郎は、ふっと笑った後、この戦いを見届けることを全員に命じた。もちろん、艦を全速で進めたまま。
そして、翼とマリア、『アーリーデウス』が戦闘を繰り広げるユーラシアの中心では。
「「ハァッ……ハァッ……ハァッ……」」
「…………」
土にまみれ、激しい呼吸を繰り返しながら、地に手を着く翼とマリアを。
鎧にかすり傷一つ無く、一切呼吸を乱していない『アーリーデウス』が、見下ろしていた。
「どうした? もうへばったのかよ?」
「ハァッ……ハァッ……くっ……ぅぅ……」
彼の挑発とも言える言葉に怒り立ち上がろうとする翼。しかし、その足は翼を立たせることなく、ただ震えるだけで終わる。
「俺は一切攻撃してないぜ。ただあんた達の攻撃を避けてただけだ」
彼の言葉の通り、翼とマリアの身体は、泥にまみれてこそいるが傷一つ付いていなかった。
戦いは、翼とマリアが全力の攻撃を延々と繰り出し続け、『アーリーデウス』が二人に攻撃を加えることなく、あの手この手で延々と回避し続けることのみの繰り返しだった。そんな悪循環を続けた末、とうとう二人のスタミナが限界へと達したのだ。
戦闘を開始してから経過した時間は三十分。
二人は常日頃から身体を鍛え、生半可な運動では決して息を乱さないようになっている。それに加え、シンフォギアを纏うことで更に体力が増幅している。仮にこの状態でフルマラソンを走ったとしても、最後まで膝を付くことはないだろう。
そんな二人が、たった三十分という短時間で体力が限界に達した。
相手は、生きる災厄とされる『アーリーデウス』。ただ剣を振るうだけでは攻撃に値しない、一撃一撃に全力を込めなければ傷一つ付けることの叶わない、正真正銘の怪物。
そんな相手に、たった二人で立ち向かった翼とマリアには、体力に気を向ける余裕など持ち合わせていなかった。
その結果が、今の状況である。
(参ったな……まさかここまでとは……)
あれほど敵意を募らせていた翼が、いっそ清々しく感じるほどに、『アーリーデウス』の強さは絶対的であった。
無謀な行いであったことは、重々承知しているつもりだった。昨日は五人がかりでも全く歯が立たなかったのだ。それをたった二人でどうにかできるとは、流石に無理だと思う部分もあった。
だが、それでもやらねばならなかった。
彼は、まごうことなき災厄。巨大な爆発で野原を薙ぎ、地獄の業火でショッピングモールを焼いた、許されざる存在。
そして、自分のプライドを傷つけ続ける憎き宿敵。
このまま、一矢報いることもできないままで終わる訳には、いかない。
「……これが、あんた達の全てか?」
彼の挑発とも取れる声が聞こえてくる。
「……否。これが全てではない」
彼が放った言葉は、顔を伏せることしかできなかった翼を奮い立たせた。
ようやくまともな呼吸ができるようになった喉に鞭打ち、翼は彼を睨み付けながら宣言する。
「私には、
「……ッ! 翼、まさか……?」
翼の言葉に含まれた意味を察したマリアが、確認するように彼女を見やる。
「……本気、なのね?」
「……ああ。私にはもう、これ以外に策が思い付かない……」
「けど、あれは―――」
「マリア」
食い下がろうとするマリアを、翼は一言で制した。
そして、その瞳に覚悟を宿しながら、僅かに表情を緩ませて、言う。
「……後は、頼む」
それだけを告げると、翼は動こうとしない身体を無理やり立ち上がらせ、ふらふらと全く覚束ない足取りで歩み出した。十九年連れ立ってきた自分の身体でありながら、何とも情けないものである。
翼の心情を汲み取ってか、マリアは翼を止めることはしなかった。そんな彼女に感謝しながら、翼は『アーリーデウス』と対峙する。
「なんだ。まだ動けたのか」
意外そうな目で彼が言う。本来なら強気に一言言い返すところだが、もうそんなことに要するだけの活力は残っていない。
だから、翼は覚悟を籠めた目で、『アーリーデウス』を睨み付ける。
「……何か、ヤバいことやろうとしてないか?」
「……鋭いな。私はこれから、禁じ手を使う」
手の内を見破られても、翼は動じない。
そもそも、これから発動する技は、完全に相手を仕留める為の最終手段。それ故に発動まで時間を要する。こんな息切れすらしていない相手を、動きも止めずに発動するというのは、避けてくれと言うようなもの。
それでも、翼は見せつけなければならなかった。
この、戦意すら出さず自分達と戦う、異質な怪物に。
「禁じ手……それがあんたの全力、いや、とっておきってことか?」
「……ああ。とは言え……貴様は先程のようにかわすのだろう……?」
「…………」
と、剣呑とした会話の後、『アーリーデウス』は何かを考えるように顎に手を添えた。
「……それって、マジの奥の手?」
「とすれば、何だ?」
彼の問いかけに、翼は肯定の意味を含めて答える。
その答えを聞き届けた彼は、
「オーケー。なら、一つ賭けをしようか」
「……何?」
予想の斜め上を行く提案を持ち出してきた。
「俺はあんたの技を避けない代わりに、全力で迎え撃つ。俺の技を打ち破ったらあんたの勝ち。俺があんたの技を打ち破った場合は俺の勝ちだ」
「…………」
「あんたが勝てば、俺は一切抵抗せずにあんたの剣を食らう。天使は出さないし、霊装も脱ぐ。その代わり、俺が勝ったら、ほんのささやかな願いを一つ聞いてほしい」
「……願い?」
「大丈夫、物騒な願いをするつもりはない。ただ、あんたが少しだけ勇気を出せば、絶対にできることだ」
「…………」
やけに自信ありげに言う彼に、翼は内心面食らっていた。
はっきり言って、訳が分からない。
何故、彼がそんな提案をしだしたのか。知らないであろう翼の奥の手を受け止められると思っているのか。そもそも何がしたいのか。
翼の脳内は、一瞬にして疑問に埋め尽くされた。
「どうする? やるか、やらないか」
返答を求めてくる彼。こちらの気も知らないで、呑気なことである。
と、ふとして彼の目を見た翼は、その考えを改めさせられた。
『信じてくれ』
彼の目が、そう訴えかけていた。
一瞬、何故そう思ったのか分からなかった。
直感というか、まるでそれを何度も見てきて、偶然にもそれに通じる知識を自分が有していたかのように、ストンと腑に落ちたのだ。
「…………」
思えば、彼の目を見たのはこれが初めてだった気がする。良く見れば、本当に戦意を灯していない。全くの普通だった。
昨日は、彼の異様な強さを目の当たりにしたことで、ただ目の前の敵を倒すことに必死になっていた。故に、彼の表情を読み取るという思考を放棄し、ただ敵であるという考えだけが―――、
(……ッ、違う、それは誤りなどではない!)
―――と、知らずの内に甘い考えを抱きかけた翼は、無理やりに思考を中断した。
―――『アーリーデウス』は敵だ! それが揺らぐことはない! 私の使命は、奴を斬り伏せることのみ!
「良いだろう! だが、私が勝利した場合の報酬は不要だ!
私の勝利は、貴様の死に等すると知れ!」
決意を新たに、翼は剣を構え。
歌い出す。
―――Gatrandis babel ziggurat edenal
―――Emustolronzen fine el baral zizzl
その歌の名は、絶唱。
シンフォギアの奥の手にして、禁断の歌。
―――Gatrandis babel ziggurat edenal
シンフォギアの力を限界以上にまで増幅し、アームドギアを介して一気に解き放つ技。引き換えに、装者への負担は一切合切無視される、正に最後手段と呼ぶべき禁じ手。
―――Emustolronzen fine el zizzl
歌が、終わった。
瞬間、翼の全身から、青いエネルギーが迸った。
それは強く、強く、濃密で純粋な力となり、翼の持つ刀に収束していく。エネルギーを吸収した刀身が、紫の光を放つ巨大な剣を現出させた。
〈幻朧ノ鳴剣・真打〉
これが、現段階で翼が出せる最強の技。
幾度となく災厄を撃ち滅ぼしてきた、絶対の太刀。
元々限界を迎えていた身体が悲鳴を上げる中、翼はそれを顕現して見せた。
「見よ! これが、私の歌だ!」
全てを賭け、覚悟をその瞳に灯した翼は、己の覚悟を体現した剣を構えた。
歌が、聞こえる。
彼女が奏でるメロディを、声繋はただ聞いていた。
(悲しいメロディ……けど、良い歌だ……)
何の揶揄でもなく、本心からそう思わされた。
(この歌を歌って、あんた達はこの世界を守ってきたんだな)
歌を聞けば分かる。
その歌に込められた覚悟と、培ってきた強さが。
(けど、その歌は、あんたの身を滅ぼすんだろ?)
だが、認める訳にはいかなかった。
(歌を歌って身体がボロボロになるなんて、そんなの絶対に間違ってる)
声で彼女達を洗脳した声繋には、彼女の歌を否定する資格などないのだろう。
(その歌が、あんたを大切に思う人達を悲しませるなら―――)
それでも、否定しなければならない。
それこそが、自分が再びこの世界に限界した、最たる所以なのだから。
「―――あんたのその歌、俺の本気で全否定するッ!!」
刹那。
「―――〈
空が。
大地が。
海が。
世界が、震えた。
震えの原因は、恐怖。
自身の存在を揺るがしかねない脅威を察知した時に起きる、生物の本能的な危機察知能力を働かせる感情。
それを、やや離れた位置にいるマリアは感じていた。
冷凍室に裸で放り込まれたような寒気が全身を襲い。
マグニチュード九は下らない地震が起きたかのように身体を支えられなくなり。
丸腰で海面から深海までを往復した後のように過呼吸となったのは。
全て、恐怖によるものだった。
これまで、数々の危機を乗り越えてきた度胸と覚悟が、全て踏み潰されたように、それは絶対的だった。
何物をはね除ける、絶対的な力。
それは、彼の呼び声によって現れた、
天からの雷と共に、大地に玉座が顕現する。その背もたれに飛び乗り、そこから伸びる剣の柄を掴み、引き抜く。
眩い輝きを放つ刀身が現れ、その輝きが翼達の目に晒される。
その光こそ、マリアが今尚体感している震えの根源。
輝きは、増す。
玉座から飛び降りると、彼は手にした〈鏖殺公〉で玉座を斬り裂いた。瞬間、斬られた玉座がバラバラに砕け散る。しかし、その破片達は地面に落ちるのではなく、〈鏖殺公〉に集まり、巨大な刀身を形成していった。
〈
およそ、人が扱うことを考慮されていない、紫電を纏った三メートル超の巨大な剣。
それを、彼は片手で持ち上げ、翼にその切っ先を突き付けた。
「……覚悟は良いか?」
「………………」
静かな声。だというのに、その声をかけられた訳でもないマリアは、何をすることもできない。
あの剣が顕現した理由。それを、マリアは本能的に感じ取っていたのだ。
マリアには、あの剣にでかでかと書かれているように見えていた。
“殺して、
「殺す―――から――」
最早、彼の声はマリアの耳に届かなかった。今、彼女の思考は後悔で埋め尽くされていた。
あの剣を見た瞬間、マリアは全てを悟った。
根本的に間違っていたのだ。彼を、
そんな選択肢は、最初から存在しなかった。選べるだけの力もなかった。
戦うという選択肢を選んだつもりが、全くの御門違いだった。
自分達は、破滅の道を選んだのだ。
それに気付いたところで、最早手遅れだった。
彼は巨大な剣を両手で握り、頭上に掲げると。
彼の周囲に黒い輝きを放つ光の粒のようなものがいくつも生まれ、刀身に吸い寄せられるように収束していく。
やがて、全ての光が集った時、彼は。
「―――おああああああああああああああああッッ!!」
力の限り、剣を振り降ろした。
「―――はああああああああああああああああッッ!!」
翼もまた、怪しい光を放つ剣を振った。
二本の剣がぶつかり合う。
瞬間、マリアの視界は、紫色の光に塗り潰されていた。
響「はーい! 今回久々に登場して、二度目のキャラトーク出演になった立花響でーす! そして相方はこの娘!」
六喰「
響「六喰ちゃん、デアラ四期制作決定おめでとー! 遂に六喰ちゃんもアニメに登場だね!」
六喰「むん。キービジュアルにむくの姿があったとはいえ、本当にむくの話まで進むのかの……?」
響「大丈夫、絶対登場できるって! 作者の脳内CVが同じのわたしが保証する!」
六喰「それがどれほどの力を持っているかは知らぬが、気持ちはありがたく受け取っておくぞ」
響「うん! それじゃあ、トークついでに質問しても良い?」
六喰「むん。良いぞ」
響「じゃあ早速……。六喰ちゃんは、どうやって中学生でそんな体型になれたんですか?」
六喰「………………」
響「ああっ、待って! そんな美九さんを前にしたような反応をしないで!」
六喰「……やはり、「みく」という名の友がいたからかの。お主にもその影響が……」
響「違う違う! この小説の未来は美九さんとは違うって、折紙ちゃんと未来のトークで……って、ややこしいなこれ……」
六喰「むん。デアラとシンフォギアの純粋なクロスオーバーが難しい一因じゃな。他にも二人ほどおるぞ。それもかなりの重要人物じゃ」
響「マリアちゃんと真士君だよね。マリアちゃんに至っては字も同じだし……」
六喰「主様達がダンまちやオーバーロードとコラボした時のように、一部のキャラクターのみで関わらせるという手法はどうじゃ?」
響「あっ、それ良いかも! こっちもゲームでバンドリやグリッドマンや進撃とコラボした時、一部のメンバーだけでコラボしたから!」
六喰「ここだけの話じゃが、作者はコラボ技まで考えておるそうじゃ」
響「えっ、そうなの!? なーんだ、作者もノリノリじゃーん! よし! 今から作者さんに直談判だー!」
六喰「むん! ……む、いや、最初に言い出しておいてなんじゃが、作者にそのような余裕があるのかの?」
響「……あ」
響「ねぇ、そう言えばスタイルの話……」
六喰「知らぬ」