彼女が欲しい! 作:タイトルが作者の本音である可能性について
「「――彼女が欲しい!」」
ああ、またあいつらか。
クラス中に、そんな雰囲気が広がっていた。
「やっぱ女の子っていいよね」
「わかる」
「肌とか柔らかそうだよね」
「わかる」
「ぶっちゃけにゃんにゃんしたいよね」
「とてもわかる」
そんな大体の男子中高生が思っていても口には出さない/出せない本音を白昼堂々と垂れ流しているのは、外見小学生な男子約一名と一見平凡なポニテ女子約一名、合わせて大体約一名分くらいの
教室の大半は、もうあいつら付き合っちまえよと思っている。すっごくお似合いとかもどかしいとかそういう積極的な理由ではなく、正直もう聞き飽きたしやかましいしとっとと黙って欲しいという消極的な本音がそこにはあった。だってこいつら、同じことを学年始まってこの方、毎休み時間やってるんだもん……。
「――そんな訳で、付き合ってくれない?」
「恋愛的意味で?」
「恋愛的意味で」
そんな見えない意思をようやっと汲んでくれたのか、ちび男子が自称平凡女子に告白する。雑だ。とても雑だ。ムードどころか気持ちすら怪しい。……もしこいつがクラスの気持ちを汲んでいたのだとしたら、恐らくは意地悪しにかかっている。
「やだ」
「知ってた」
即答は端的であった。どうでもいいけど女子×教室×端っこってちょっとエロくない? ……ふぅ。
あまりにも当然の話だった。最早【世界の理】と言っても多分いいんじゃないかな。
さて、こんな風にとち狂った地の文で誤魔化そうとしたのには訳がある。
次の一言が問題だった。
「――という訳で、女装してくれない?」
「恋愛的意味で?」
「恋愛的意味で」
「性愛的意味も?」
「性愛的意味も」
「オレは攻め?」
「もちろん受け」
ほらもう、ちょっと目を離してる間に第三次である。世界大戦起きないといいね……。どうしても争いが避けられないというなら、人的被害出ないようにゲームか何かでやって欲しい。
少年はちっこい。ただちっこいというだけでなく、全体的に小学生っぽい。つまり、性が分化しきってる感が圧倒的に足りない。
そして最初の台詞を思い出そう。『恋人』や『彼氏』ではない――『彼女』をこそ欲しがっていたのは、少女の方も同じなのである。レズビアンというやつだ。先程の告白を秒で振る訳である。
「やだ」
「知ってた」
こちらも即答であった。というか、全体的にやり取りが被っている。交友の結果としての∽では説明しきれない、ぶっちゃけコピペか何かでもしたんじゃないのってレベルで意図を感じる。『糸』? 『執筆』? 『作者』? ナン・ノ・K・デショウ?
さて、そろそろ真面目に述べるなら、少年が女装したがらないのには少女のレズビアンにも比する理由が……いや、どうだろ。そもそも比べるべきもんでもないか……まぁとにかく、理由とか原因とかがあるのだ。
小学生じみた外見の少年が女装すると、それは即ち見た目ロリだ。そして少年はロリがトラウマなのである。主に、リアル小学生の頃にいま告白死合った元ロリに色々されたせいだ。
まぁお互い今では何だかんだ仲いいので、その辺の事情は大体理解し合っている。文面のコピペ臭は、要するにこれが二人の定型文なのだ。こいつらなりの絆なのである。いい話に聞こえるが、大声による騒音被害という『代償』をクラスメイト・モブらに押し付けて成立していることを忘れてはならない。……というか、別にこのやり取り、最初のやつ普通の音量でも成立するだろ……。
ちなみに、もし万が一告白が受理されていれば、少女は少年をペニバ○で掘るつもりであった。
現実の休み時間に劇的な終幕などない……どこまでも現実は無情に無様なぶつ切れの幕を強要するのだ。それが日常というものだ。
その理に例外はない。キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴った。休み時間の終了だ。
「じゃあ今夜」
「じゃあ明日」
「「……え?」」
……休み時間の終了だ。終われ! 起立! 礼! 着席! 飛鳥文化アタックランドはーじまーるよー!
どうでもいいけど、この話女子の方をTS転生者とかにしたらもっと業が深くなることに気づいた。やらないけど。
ネタの一部、特に理を盗むとか何とかって辺りがわからなかった人! 『家が燃える方の異世界迷宮』とか『いぶそう』とかなんかその辺でググってみてね! 無料で最新話まで全部読めるよ!(露骨かつ下手なダイマ)