原作とは違い、羽丘高校は共学設定です。
小説初めて書くので、表現などが拙いと思われますが、よろしくお願いします。
……ジリジリジリ
うるさい目覚まし時計の音と共に俺、柊 蒼人の高校生活最後の年が始まった…
久々に聞く目覚ましの音はうるさく、止めて2度寝しようと思ったが、新学期初日から遅刻は笑い話にもならない。
仕方なく起きて、準備をする。
「はぁー」
久々の早起きと学校に行くことの面倒くささに、ため息が出てしまった。とりあえず、お湯を沸かしてその間に朝ごはんの準備をしてしまう。とりあえず、初日から工程が多いメニューは控えたい。
1番楽そうなトーストを作ることにした。
「とりあえずこれでトーストはよしっと、あとは飲み物はー、、インスタントのコーヒーでもいいか。」
そんな浅はかな考えから、朝ごはんのメニューは決まってしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝食を終え、片付けを済ますと、他の家事もこなしていく。
俺には母親がいない。俺が小6のころ亡くなった。父親は単身赴任で海外にいる。つまり、俺はひとり暮らしをしている。1人には広すぎるこの一軒家は、父親と母親が結婚した時に立てたらしい。
そんな回想に浸りながら、我が家を見ていると、時間が無くなってきた。
「そろそろ行かんとな」
そんな声ひとつ、急いで準備に取り掛かる。
制服に袖をとうし、ネクタイを閉め。リュックを持ち、家を出る。
家から羽丘学園までは徒歩で30分ぐらいの距離だ。しばらく通ってなかった通学路を、懐かしいと思いながら歩いていく。運動ができないこの体に、30分も歩くのは地獄と言っても過言ではないが、日々の運動不足を補うために仕方なく歩いて行く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
学校に着くと、昇降口の前に人が集まっていた。どうやら、まだクラス発表はされてないらしい。ぶっちゃけ、どのクラスでもいいので「早く出せよ!」とか思いながら待っていると
「蒼人〜 おはよう〜」
「おはよう」
という声が聞こえてきた。声の主の方にを向いてみると、そこには銀髪と茶髪の女子が立っていた。二人ともうちの近所で、
銀髪の方が、湊 友希那
茶髪の方が、今井 リサ
近所ってこともあり、親同士の付き合いがあった。小さい頃はよく遊んでいたが、最近は少し話す程度だ。特に友希那の様子が変わってからは…
「二人とも、おはよう」
「今年は同じクラスになれるといいね」
「そうわね」
「去年は3人とも別クラスだったからな」
などの会話をしてると、クラス分けの書かれたプリントが張り出された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
プリントから3人の名前とクラスを確認したあと、
「私だけ別か〜残念」
「俺と友希那は一緒のクラスだね」
「そうわね」
「でも隣のクラスだし、すぐ話せるよ」
「そうだね〜 じゃ、また後でね〜」
と言い残し、リサは先に行ってしまった。
「そろそろ教室行こうか?」
「ええ。そうしましょう。」
やっぱり友希那の反応は治らないんだなと思いながら、俺の高校3年目は始まった。
ありがとうございましたー。筆者自身、かなり多忙なので投稿がかなり遅いです。ゆっくり楽しんでいただけたら幸いです。これからもよろしくお願いします。