夢を見た。これは、俺が小学校6年生の時の出来事だ。
その頃は――も嫌いでなかった。
いつも通り、小学校から帰宅する。
「ただいまー」
いつもならあるはずの返事はない。不思議に思い、奥に行くと…
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嫌な夢を見て、俺の意識は覚醒させられた。思い出したくないあの出来事。よく見ると、冷や汗をかいていた。時計を見ると、まだ明け方の3時だった。まだ寝てても問題ないだろう。そう判断して、蒼人は夢の世界に入るのであった。また、その夢を見たくないと思いながら…
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朝から嫌な思いをしたが、別に悪いところどこにもないので、学校に向かう。始業式から1週間がたち、普通の授業が始まった。特に好き嫌いはなく、どの教科もある程度は出来る俺だが、音楽だけはどうしても好きになれない。別にできない訳ではないが、音楽の関係のことをしていると、「昔」を思い出してしまい、嫌な気持ちになる。今日は今年度最初の音楽の授業だ。先生の自己紹介を面倒臭いと思いながら聞き流し、先生が「皆さんがどの程度の実力があるのが聞きたい」と言ったせいで、実技のテストになっていた。音楽準備室に1人ずつ行き、1曲ずつ歌うことになった。
「面倒くさいな〜」
と、独り言を漏らすと返答が帰ってきた。
「本当に蒼人は面倒くさがりやだよな」
「だってわざわざ歌う必要ないだろ?一樹」
「きっと予め知っておきたいんだよ。蒼人が従わないで被害がこっちに来るのはゴメンだよ」
「ああ、そうだね」
どうやら一樹には、「面倒くさがりや」で納得しているようだ。別にそれだけではないのだが、俺は「俺の過去」を言うつもりはなかった。なんだかんだで、俺の番になってしまった。成績表に影響が出るのは、ゴメンなので、ある程度真面目に1曲歌った。
先生は「おやっ」という顔をしていたが、触れずに席に戻った。
しばらく待っていると、友希那の出番になった。音楽室と音楽準備室の壁は防音だが、完全な防音ではない。耳を澄ますと、美しい歌声が聞こえてきた。まわりを見ると、クラスメイトのほとんどが驚いていた。友希那がバンドのボーカルをやっているのはほとんどの人が知っているが、ここまで凄いとは思ってなかったようだ。案の定、「凄い」「美しい」と言った声が聞こえてきた。
「流石だな」
と、声を出すと同時に友希那が音楽準備室から出てきた。まわりの人から拍手の嵐が起きた。そんななか、友希那は自分の席(俺の隣)に戻って来た。
「流石だな」
と声を変える
「そうでも無いわよ。まだまだだわ。」
と謙遜した返事が帰ってきた。
「それより蒼人、あなた音楽そんなに出来たの?」
「以外か?」
「いや、そうじゃなくて、そんなに上手なら私たちの練習を見て欲しいと思っただけ」
「なるほどな」
「今日ライブハウスで練習があるの、来ない?」
「遠慮しとくよ。俺は音楽を教えることは出来ない。」
「あんなに綺麗に強弱をつけられるのに?」
「ああ」
「どうして?」
少し強めな質問が飛んできた。
「ごめん、理由を教えることは出来ない。でも、練習には行けない。」
相手が誰であろうと、理由を言うことは出来ない。俺が封印したあの出来事。少し間があったが、友希那から少し残念そうな返事が帰ってきた。
「…そう。気が変わったら言ってね」
「…そうするよ。」
そんな会話をしていると、授業が終わる号令がかかった。
サブタイトルは「beginning」でしたが、まだ予兆ですね。一応は始まったので「beginning」ですが、違うかもしれませんね。短時間で仕上げたものなので、誤字脱字がありましたら報告お願いします。Black Rose さん感想ありがとうございました。