ゼロの使い魔×ポケットモンスター   作:蜜柑ブタ

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今回は、ビリリダマ(→マルマイン)です。


2019/05/23
一部書き換え。


『ルイズが召喚したのが、ビリリダマだったら?』

 煙が晴れると、そこには、玉が転がっていた。

 

 半分が濃い赤色で、半分が白という二色の玉だ。

 

 ルイズは、がっかりした。どう見ても生き物じゃないからだ。

 

 しかしそれでもコルベールは、コントラクトサーヴァントを促す。

 

 他の生徒達の嘲笑をぶつけられながら、悔しい気持ちを抑えたルイズは、玉に近づいて、触ろうとした。

 

 その瞬間、ビリッ!と電撃がルイズを痺れさせた。

 

 たまらず悲鳴を上げ、玉から離れる。

 

 すると、赤い部分が上の状態でクルリッと振り向くように回る。

 

 そうなって初めて分かった。その玉には、目があるのだ。

 

 しかも相手を睨み付けるような敵意ある鋭い目だ。

 

 生き物だということに気づいたコルベールが大人しくさせようと杖を向ける。途端、玉のような生き物から凄まじい電撃が放たれ、コルベールを痺れさせて焦がした。

 

 痺れた手を押さえていたルイズは、それを見てギョッとするが、果敢にも電気を持つ玉のような生き物に近寄る。

 

 ルイズが接近すると、凄まじい嫌な音を出し、ルイズは耳を押さえるが、それでも近寄る。

 

 そして杖を掲げて呪文を素早く唱える。そしてビリビリと電気を放ってくるが痛みと痺れを我慢して口を近づけてキスをした。

 

 その瞬間、ドカーン!っと、玉が爆発した。

 

 ルイズは、さすがに黒焦げになって倒れ、玉はケホッと煙を吐いてコロコロっとルーンが刻まれる痛みに耐えていた。

 

 次にルイズが目を覚ましたのは保健室のベッドの上だった。

 

 ちょっと服を焦がしたコルベールがいて、ルイズが起き上がる。そしてベッドから足を降ろしたとき、ビリッ!とまた電気が走った。

 

 ベッドの傍の、ちょうど足の下にあの玉のような生き物がいたのだ。

 

 ルイズがなんでそこにいるんだ!っと怒るが、よく見るとルーンがちゃんと刻まれていた。

 

 コルベールがおめでとうと賞賛してくれた。

 

 ルイズは、とりあえず進級はできることになったのでホッとしたが、同時にこの玉のような生き物がなんなのか分からず、コルベールと頭を悩ませた。

 

 ルイズが歩くと、コロコロと丸いだけの体を転がしてついてくる。触ろうものなら、またビリッ!と来るのだ。それに怒ると、目つきは悪いが、どこかシュンッ…と落ち込んでるように転がるのだ。

 

 どうやら電気を帯びているのは、この生き物の体質らしい。

 

 触ることができないが、後ろをついてきてくれるので、一応は懐いてくれているらしい。

 

 何ができるのか分からないので、そのままにして歩いていると、メイドのシエスタが、ビリリダマだ!っとびっくりしてズザザザ!っと逃げていた。

 

 捕まえて話を聞くと、彼女の故郷であるタルブ村付近の森でたまに目撃される謎の生き物で、変な玉だと思ってうっかり触ると、電気で痺れたり、突然爆発して大怪我したりする危険な存在だということだった。聞くところによると、彼女の曾祖父がタルブ村に住み始めてから現れるようなったらしい。

 

 なんてこったい…っとルイズは思った。そんな得体の知れない危険な生き物だったなんて…っと。

 

 しかも、成長することでマルマインという更に危険な生き物になるらしく、こちらは、でかくなる分、大量の電気を蓄えすぎて遊びでたまに爆発するというもっと危ない奴らしい。

 

 ルイズは、使い魔にビクビクすることになった。それが伝わっているのか、ビリリダマは、目に見えて落ち込んでいた。

 

 おそらくそんなつもりはこれっぽっちもないだろう。だからルイズは、罪悪感を感じた。

 

 それでボーッとしてしまい、うっかりギーシュが所持していたモンモランシーからの贈り物である香水を踏み潰してしまい、決闘騒ぎになったのだが、ワルキューレに襲われそうになるルイズをビリリダマが助けに入った。

 

 ソニックブームという技でワルキューレを破壊し、コルベールをもノックアウトした膨大な電量でギーシュを見事倒した。

 

 つい邪険に扱ってしまっていたのに、自分を守ってくれたビリリダマに、ルイズは何度も謝りそして助けてくれたことを感謝した。

 

 触るとビリッ!となるのは相変わらずだが、親が決めた婚約者だったワルドが裏切った時、ビリリダマは、マルマインに進化し、教会を大爆発させるほどの爆発でもってワルドを撃破した。

 

 まあ、当然その場にいた者全員が巻き込まれたので、焦げたルイズがビリリダマ、改めマルマインに怒ったのだった。

 

 怒られ慣れたマルマインは、コロコロと転がってむしろ喜んでいたのだった。

 

 

 

 




ビリリダマって何食べるのか分からんので、その描写は無しにしました。

モンスターボールが出来た頃に現れ始めた種類という説明があったので、もしかして擬態型のポケモンか、人間が人工的に生み出したのが野生化したのかだろうな?っと思ってます。

このビリリダマは、10万ボルトぐらいは扱えます。なのでもしかしたら誰かのポケモンだったかも?


2019/05/23
ビリリダマが、10キロちょいもあることを知らずに軽々と持ち上げさせてました。
ご指摘ありがとうございます。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


◼️【ビリリダマ・マルマイン】
●記念すべき図鑑No.100となるビリリダマ。

●よく爆発する。というか大体登場すると爆発してる。さっさと捕獲しないと爆発して瀕死になる。『バクダンボール』というあだ名で怖がられている。暇をもて余してわざと爆発する事も(おい馬鹿やめろ)。

●でんきエネルギーを食べ物にしている。雷が落ちた時は食べ過ぎて、やはり爆発する(食べ過ぎた奴が風で流されてくる事がある。こっちくんな)。落雷時の生息地とかは爆発しまくるのでもう大惨事である。発電所に集まってくる困り者ポケモンの一匹。

●モンスターボールが発売されてから出現し、モンスターボールを作っている会社から発見された謎のポケモン。体の成分は『自然にはありえない物質』でできている。モンスターボールに強力なパルスを浴びせた結果生まれたと噂される。色違いは青色なので、スーパーボールだろうか?

●ロケット団のアジトでは罠に使われ、進化後のマルマインは怪電波発生装置の発電に使われていた。

●色合いが似てるとはいえ、手のひらサイズのモンスターボールと0.5mのビリリダマとは間違えるのはどうなのだろうか?イッシュでは代わりにタマゲタケとモロバレルがモンスターボールに間違えられる。

●トップレベルのスピードを誇るでんきタイプ。現時点でマルマインより早いのは、スピードフォルムデオキシス、テッカニン、フェローチェのみ。

●[ポケダン]の『自爆スイッチ』はビリリダマ、『だいばくはつスイッチ』はマルマインが描かれている。ダメージ受けるだけじゃなく、壁やアイテムが破壊されてしまう。

●ピカブイでセキチクシティのビリリダマは『ノードゥグ...』と鳴いて...
完全に喋ってるよねこれ?

●初代FRLGでは、グレンタウンのポケモン研究所でライチュウと交換で入手出来る。
NPCの交換で手に入るポケモンのレベルは『交換に出したポケモンのレベルと同じ』なので、トキワの森で捕獲したレベル3のピカチュウを即進化させたレベル3のライチュウを交換に出せば『レベル3のマルマイン』が手に入る。

●[アニメ]
▪️サトシの部屋にある目覚まし時計がビリリダマである。

▪️本物の方はセキチクジム内のトラップとして登場する。

▪️オレンジ諸島編でサトシがデコポン島についた早々、マルマインが爆発して問題を起こしていた。
目を離した隙にトゲピーが路地裏で暮らす野生のビリリダマと仲良くなり離れなかった為、草原で別れるまでビリリダマで玉乗りしながら移動していた。
マルマインはストレスの為気が立っていた為に爆発しており、ロケット団によって強制的に『じばく』させられ、戦闘不能になったところを回収されるが、それに怒り大量のマルマインが出没。ビリリダマとディグダ使いのジャンゴとディグダ達の活躍により、ディグダで地中を掘って、ロケット団の秘密兵器を落とし、マルマイン達を狭い出島から島の広い草原へと解放させた事で爆発を免れた。

▪️同じくオレンジ諸島編でネーブルジムのリーダー・ダンの手持ちポケモンとしてマルマインが登場する。

▪️過去の『ポケモンなりきり大会』にゴースに変装したマルマインがいる。


●[ポケスペ]
▪️シナリオ担当者である『日下秀憲先生』の自画像でお馴染み。

▪️マチスの手持ちとして大量のビリリダマとマルマインが登場。マチスのランチャーの弾となっている。マチスは『マルマインはすばやさは低いが、このランチャーなら先制攻撃可能』と謎の発言をしていたが、さすがに現在では違う台詞に差し替えられている。
四天王戦でマサキのタマタマのタマゴばくだんとの連携でシバとの戦場であるイワークを崩す活躍をする。
3章では『いかりの湖』近くの施設で黒幕・『仮面の男』と遭遇した際、予めタイマーをセットしていたため、時間の5分経過で開放して『じばく』させた。

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