ゼロの使い魔×ポケットモンスター   作:蜜柑ブタ

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ミルタンク、別バージョン。


カトレアのことがまったく頭になかったので、ミルタンクのミルクをカトレアに送ったルートです。


『ルイズが召喚したのが、ミルタンクだったら?』 別ルート

 メス牛。

 

 それがルイズが感じた第一印象だった。

 

 4本足ではなく、2本足でヨチヨチと歩く。ピンク色の牛。

 

 いかにも乳牛ですって言わんばかりの、乳房部分があり、ミルクが取れるのかと思ってたら…。

 

 ミルタンク! ミルタンクだぁ!っと驚いてるメイドが走ってきた。

 

 落ち着くよう言い、落ち着いてから話を聞くと、どうかミルクを分けてくださいませんか!?っと土下座された。

 

 理由を聞くと、同僚のメイドが病に伏せており、元気になるための活力剤にミルタンクというこの牛のミルクが良いので、どうか分けてくれないかということだった。

 

 そういうことなら…っと、ルイズが許可すると、シエスタというメイドは、ありがとうございます!っとお礼を言って、どこからかバケツを持ってきて、ミルタンクからミルクを絞った。

 

 そして大急ぎでメイド達が住む、宿舎へ走って行った。

 

 その後間もなく、シエスタがまた走ってきて、本当にありがとうございます! 仲間のメイドが元気になりました!っと報告しに来た。

 

 そんな早く!?っとびっくりした。

 

 話を詳しく聞くと、シエスタの故郷のタルブ村では、かつて曾祖父が飼っていた影響で、その子孫に当たるシエスタの家族のみがミルタンクを飼育しており、その滋養強壮さと、美味ゆえに、ほとんどタルブで消費され、市場にはほとんど出ないのだそうだ。

 

 試しに飲んでみますか?っと、シエスタがこれまたどこから持ってきたのか、コップにミルタンクのミルクを絞り、ルイズに渡した。

 

 香りは…、ほのかに甘いような…、そして口に含んでみると、その甘みと濃厚さに驚かされる。かつてこんな美味なミルクを飲んだことがあっただろうか?っという衝撃レベルの美味さだった。

 

 ミルクがダメな人は、ヨーグルトにして食べるんですよ! ヨーグルトも絶品ですよ!っとシエスタは、自慢げだ。

 

 すると、モ~~~っとミルタンクが鳴いた。ポンポンとお腹を叩き、何か催促している。

 

 その時、グ~っと腹の虫が鳴った。どうやらお腹をすかせているらしい。

 

 お世話、お手伝いします!っとシエスタが、率先してミルタンクの世話を買って出た。さすが身内がミルタンクを育てているだけあり、実に慣れている。

 

 せっせと世話したかいがあり、ミルタンクから絞れるミルクの量が増えた。

 

 ルイズは、毎日少なくともコップ一杯ミルタンクのミルクを飲み、料理長のマルトーらに頼んで、ミルタンクのミルクで料理を作って貰った。

 

 そのかいあってか、ルイズの肌つや、そして髪の毛のつや、身長、そして胸が出始めてきた。

 

 ミルタンクは、最大20リットルもミルクを出せるので、瓶に詰めて体が弱い姉・カトレアに送った。

 

 するとカトレアの病にかなり効果が見られたということで両親から催促が来るほどだった。ルイズは、せっせとシエスタと共にミルタンクを世話しながらミルクを貰っては、送った。

 

 ところがある日、もう送るな!っと掌を返したような返事が来た。

 

 心配になって実家に帰ると……、そこには、ミルタンクのようにぽっちゃりとしてしまったカトレアがいた。

 

 病気は治ったが、今度は肥満に悩まされることになったという……。

 

 あとで調べたところ、ミルタンクのミルクは滋養強壮に良いが、反面高カロリーなので、飲み過ぎるとミルタンク体型になってしまうという欠点があったのだった。

 

 また病気になられても困るので、料理人と栄養士と相談して、ミルタンクのミルクを脂肪分を抜いたヨーグルトにして、カトレアはダイエットに励むことになったのだった。

 

 あと、抜いた脂肪分からバターがオマケで出来たので、ヴァリエール印で売ったところ、飛ぶように売れたとか。

 

 その後、エレオノールがミルタンクのミルクの栄養素を数値化し、ルイズの体型変化も含めて宣伝して、ミルタンクによる牧場をヴァリエール領に作ろうとして、ミルタンクが唯一生息するタルブ近隣の森とミルタンクの飼育をしているシエスタの親族をまとめて買い取ろうとしてかなりもめることになるのだが、それは別の話。

 

 

 

 




感想欄でご指摘してくださりありがとうございます!

カトレアのこと全然頭になかったのですね……。彼女にこそミルタンクのミルクが必要だわ……。
でも太っちゃったってことに。

エレオノールや、あの母親ならミルタンク牧場運営を始めようとするかな?



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。その2。


ミルタンクとモーモーミルクのついでに
●番外編
【ポケモン世界のドリンクの豆知識】

●【おいしいみず】
カントー地方とジョウト地方は『シロガネやま』から、カロス地方では『レンリタウン』の滝から採れた水を使用している。
シンオウでは『テンガン山』の水を使われているらしいが、サンムーンでは『一箱6000円』で売られていた。


●【サイコソーダ】
水色のラムネボトルにストローが刺さったような見た目。自販機があるとミックスオレのほうを買ってしまう人が大体かもしれないが、ホウエン地方で109番水道の『海の家』でめっちゃ買った人はいるはず。
ちなみに金銀の主人公の家の冷蔵庫を調べるとサイコソーダだけ入ってない。解せぬ。



●【ミックスオレ】
色んなきのみをクラッシュして一気にスクランブルし、ミルクと混ぜた飲み物。
アローラでは『50種類以上のきのみ』を混ぜて作られていて、ブレンドは『店ごとのオリジナル』。なので自販機よりおいしい。
時に痛んで食べられなくなる寸前のきのみを使うことでコクを高め、酸味をきつく仕上げたものが出されることもあるとか。



●【モーモーミルク】
ミルタンクから採れる。
サンムーンでは低脂肪の物があるらしく、特価で1パック70円で売られていた。

味はまろやかで濃厚。『ミルタンクの赤ちゃんになりたくなってしまう位美味しい』らしい。昔は栄養満点の薬としても飲まれていた。毎日2杯飲むと健康になれるといわれるが、たまにお腹がゆるんでしまう。

アカネのミルタンクから取れるモーモーミルクは極上らしい。


●【きのみジュース】
ツボツボにきのみを持たせるときのみジュースになる。
ツボツボの甲羅の中に蓄えられたきのみが足先から出る体液と混ざって出来たドロドロのジュースらしい。
カロスではきのみジュース店にツボツボ型のポットが置いてある。


●【おちゃ】
初代は自販機のドリンクを警備の人に渡してヤマブキシティへいけたが、通信交換で序盤で入られてしまう事があり、リメイク版で防止としての代用品で登場した。
こうばしい香りがするお茶。ピカブイでようやく登場したカントーのお菓子『ニビアラレ』はお茶と一緒にいただくといいらしい。


●【ボンドリンク】
HGSS限定。『ボンシェイカー』に『ぼんぐり』を入れて歩き回ればできる。『ポケスロン』で重要なパフォーマンスにかかわるステータスを上げ下げできる。
ドリンクの『あじのこさ』や『まろやかさ』の他に、ポケモンの性格や個性によって好き嫌いが分かれ、好きな味ならばステータスは上がり、嫌いならば下がる。



●️【エネココア】
チョコレートクリームとモーモーミルクを混ぜたホットな飲み物。カロリーと糖分高め。
エネコのしっぽのようにふわふわなココアで、味は濃厚、エネコのしっぽで撫でられているかのような夢心地が味わえ、少し塩を混ぜてもおいしいらしい。血のめぐりがよくなってリラックスできる。
名前はエネルギーココアの略なのでエネコではない。
グズマが好きなものらしい。(かわいいなおい)



●【ロズレイティー】
ロズレイドの好む甘くて刺激的な葉っぱを発酵させて茶葉にし、いい成分だけを抽出した優しく香り高いお茶。
茶葉はカフェスペース店主の孫がロズレイドと奪い合って入手しているらしい。
頭が冴える味。ロズレイティーの味わい方は、まずあまいかおりを鼻に含んでから冷めないうちに飲む。
店によっては特別に濃く出し、刺激的に仕上げている。薄めたいときはモーモーミルクを少しずつ入れて飲む。


●【パイルジュース】
太陽をいっぱい浴びた『パイルの実』でできたジュース。パイルの実は風や寒さに弱いが、常夏のアローラ地方ならポテンシャルを発揮する。ツボツボが作るきのみジュースに負けない味。
『パイルのみ』は辛さと酸っぱさの味を持つきのみ。カフェのマスターによるとパイルジュースの味は甘酸っぱくも辛酸っぱくもあるらしい。現実世界のパイナップルジュースの味に近いのかもしれないが、辛みがある。体に良さそうな酸っぱさで、飲むと元気になる。
パイルジュースはパイルの実の皮からできていることもある。パイルジュースを作るとき、パイルのみの皮をむくと指がピリッと痺れるらしい。



●【グランブルマウンテン】
遠い地方(詳しくは不明)から取り寄せた豆をブレンドした幻のコーヒー。
バリスタというコーヒーを入れるのが仕事の人に弟子入りしてようやく入れることが許される。飲むと眠気が覚める。
アローラ地方のコーヒーは世界的に有名で、グランブルも一口飲めばにっこりのコーヒーらしい。一方、人間が一口飲むとほとばしる苦味でグランブルのようににがみばしった顔になってしまう。
最高品質のコーヒーを入れるにはポケモン勝負でバリスタに勝つ必要があるらしいが、理由は謎。(ほんとになんでだ)
ラナキラマウンテン山頂でコーヒーを入れるときは、山の上だと水が沸騰する温度が低いのでおいしい味加減が難しい。

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