筆者が金銀クリスタルで一番好きなポケモンです。なぜかは分からないが。
春風は、予想以上に強いものである。
ゆえに。
ぴゅーっと今日もルイズの使い魔が吹っ飛ばされていた。
また~~!っとルイズが追いかけに行くのは、もう恒例行事になっていた。
ルイズが召喚した、ソレは、胴体と顔が一体になった体をしており、尻尾が後ろにあり、手足は短く、そして耳らしき尖った部位があり、そして頭頂部に大きなタンポポを思わせる葉っぱがある生き物だった。
葉っぱ部分以外は、ピンク色で、顔もどこか間抜けなようでいて、可愛くはある。
とにかく軽くて、風ですぐ飛ばされた。(※0.5キロ)
そのたびに回収しに行くルイズである。
この生き物の名は、ハネッコという。
シエスタというメイドが、飛ばされて来たハネッコを回収してくれた時に教えてくれた。
普段は集団で強風に耐えているそうだが、そよ風は好きで、そよ風の吹く時は、ピョンピョンふよふよとしている姿が、森やタルブ村の草原で見られるそうだ。
成長すると、ポポッコ、そして最後にワタッコという形態になるそうだ。
ワタッコともなると、風に乗って世界一周まですると言われているそうだ。子孫を世界中に残しに行くために。
いつか、あなたも旅立っちゃうの?っとルイズがハネッコに聞いても答えはない。言葉をそもそも喋れないのだから。
しかし、今年の春は、風が強かった。
あんまりに飛ばされるので、いい加減ルイズも学習し、ヒモでくくって飛ばされないようにした。ハネッコは大変嫌がったが、背に腹はかえられないということで、我慢してっとルイズが心を鬼にしてヒモでくくった。
後日、ハネッコがポポッコになった。
多少体重が増したことで、少々の風では飛ばされなくなったが、頭部に咲いた大きな花に太陽の光を浴びるため、太陽に近づこうと勝手に浮かび上がるようになった。
そして気がつけば、ワタッコに。
ルイズが目を離した隙に、ワタッコは強風に乗って旅立って行ってしまった。
その後、ルイズは、使い魔に逃げられた貴族と後ろ指さされたが、ルイズは、きっと帰ってくると信じて待った。
そして、再びの春……。
ワタッコは、たくさんのハネッコとポポッコを連れて帰ってきた。他のハネッコやポポッコにも同じルーンが刻まれていて、ワタッコの子孫であることが分かった。
どこから拾ってきたのか、ワタッコは、ルイズに珍しい宝石類までカラコロと落として渡そうとした。
ルイズは、そんなことより…。
馬鹿使い魔! っと涙目でワタッコを抱きしめたのだった。
学校卒業後、ワタッコ達の生息域は、タルブ近隣だけじゃなく、ヴァリエール領にも広げられ、ヴァリエール領の穏やかに風に吹かれて、嬉しそうにピョンピョンふよふよとしているワタッコ達の姿が、ルイズ亡き後も、ずっとずっと先まで見られたと言われる……。
文字数稼ぐのが大変でした。
なぜだか分からないけど、ハネッコ好きなんですよね…。いつもメンバーに入れてた。
以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。
●【ハネッコ】
▪️頭に生えた2本の草をプロペラのようにして飛ぶことができる。そよ風に乗ってふわふわと浮かぶのは好きなようだが、突風によって遠くへ吹き飛ばされないように仲間と身を寄せ合ったりして踏ん張っている。しかし、健闘むなしく飛ばされてしまうことも。
アニメではオーキド博士のくしゃみだけで飛ばされてった。
▪️くさタイプで唯一『はねる』を覚えるのがこの系統。
▪️XYでは群れバトル限定で登場。群れバトルは5匹分の努力値を貰えるため、特防の努力値振りのためにハネッコの群れを狩るトレーナーがいる模様。
●【ポポッコ】
▪️頭にタンポポのような黄色い花を咲かせており、これは気温の変化によって閉じたり開いたりする性質がある。気温18度で花が開く為、温度計がわりになる事も。雨になると花は閉じる。
アニメの描写を見るに、頭の黄色い花は飛んでいる時くるくる回っている。
▪️飛ばされているだけのハネッコとは違い、より多くの太陽光を浴びるために進んで空に浮かぶとされる。
●【ワタッコ】
▪️進化前時には頭の葉や花を回転させながら飛行するが、ワタッコになると回さなくなる。 技を繰り出すときには手を合わせてコシコシする(かわいい)。暖かい南風に乗って海を渡って外国まで飛んでいってしまうが、冷たい空気に触れると地面に降りる。
リアルな話だと季節風だけでは世界一周はできず、偏西風も利用する必要があるらしい(空想科学研究筋)。
▪️くさタイプではトップクラスの素早さを誇る。特に補助技が極めて充実しており、『特性:ようりょくそ』持ちポケモンの中では最速なので、『晴パ』のサポート役になる事も。
▪️2018年にて、ポケモンカード『超爆インパクト』で早い展開で大きなダメージを稼げる手段として大きな話題になった事から、Twitterでワタッコがトレンド入りした。
▪️没ポケモンに『ハネコ』『ワタネコ』『ポポネコ』がいる。今のデザインと比べ、大体頭の植物は同じ様だが、猫要素が強い。
●【アニメ】
▪️無印139編
アズサのハネッコ×7
天気予報士であるアズサが飼育している7匹のハネッコ。普段は飛ばされないようにネットの囲いの中で生活している。
アズサは『風が吹く前になると1か所に集まる習性(頭の葉っぱを絡めあうときは特に強い風が吹く前兆)』を持つハネッコを使って天気予報ができないか研究を重ねている。
アズサの家の近所に住むナゾノクサはハネッコ達とは仲良しであり、遊んでるうちに自らがハネッコだと思い込むようになっており、何度も飛ぶ練習をしていた。
巨大竜巻の襲来によってアズサの家に避難していたが、屋根を壊され竜巻に飛ばされて散り散りになってしまう。そのうちサトシ達が2匹、ロケット団が5匹回収するが、ナゾノクサの活躍によりロケット団を撃退したことで全員を取り戻すことができた。
▪️無印178話
ミノルのポポッコ
ミノルと共に日々トレーニングしている。
当初はサトシのチコリータに負けるが、サトシの特訓によって、草ポケモントーナメントでは決勝戦まで勝ち進み、サトシのフシギダネとバトルをして土壇場で『ソーラービーム』を撃ち勝利した。
▪️無印200話
ハルノのポポッコ
ハーブを自宅でポケモン達と栽培している老婦人 ハルノのポケモンとして登場。ハルノと一緒に草木の世話をしていた。
▪️無印229話
チョウジタウンのジュンサーさんの手持ちとしてワタッコが登場する。
▪️無印249話
ナビのワタッコ
ポケモンチアリーダーであるナビの手持ちとして登場。ナビが優勝する事ばかりに集中していた為にニョロトノのビーンと他のポケモン達共々辛く当たられていたが、ビーンの活躍により、反省したナビと和解した。
▪️AG15話
カナズミシティのトレーナーズスクールに使われてるポケモンとして、3匹共にモブとして登場している。
▪️AG84話
コイキング売りがコジロウに『チリーンに見せかけたハネッコ』を売りつけていた。
▪️DP118話
サンペイのポポッコ
ポケリンガ・ウインドタウン大会の出場者・サンペイの手持ちとして登場。
サンペイは『風読み』と自称するだけあって、風の動きを読んで巧みにポポッコを使う事ができる。コジロウを圧勝したが、シンジ相手に敗れる。
▪️XY57話・58話
ジムリーダー・フクジのワタッコ
57話では、ロケット団がバニプッチを拐った為、バニリッチとバイバニラが怒って町中猛吹雪状態になっていたところを、フクジのワタッコの『にほんばれ』により、猛吹雪を止める(更にキマワリ達のソーラービームによって積もっていた雪はすべて溶けた)。
58話のジムバトルでは、一番手として登場。サトシのヒノヤコマと対戦するが、ヒノヤコマの『ニトロチャージ』を受けて敗北する。
●【ポケスペ】
▪️ハネッコ
ナナシマの『ポケモン転送&あずかりサービス』の管理者・ニシキの手持ちとして登場している。
同章ではロケット団三獣士の1人・オウカが複数所持しており、ゴンドラのような乗り物を宙に浮かべて屈強な体格のオウカを運んでいた。
▪️ポポッコ
ジムリーダー・エリカの手持ちとして登場。
氷タイプのエキスパートであるヤナギのウリムーが相手だった為、花びらを氷漬けにされて『こうごうせい』ができなくなり、敗北する。(あのヤナギ相手だった上に、4倍弱点は無理があったか...)
▪️ワタッコ
ミナキの手持ちとして登場。
ミナキの移動手段だが、風任せの飛行であるために速度は非常に鈍い。大量のわたげを飛ばして相手の目を眩ませる事ができる。
5章ではオウカの手持ちとして登場。
ひとつひとつに異なる状態異常効果がついている綿毛を大量に飛ばし包囲するというやっかいな特殊能力を持つ。