ゼロの使い魔×ポケットモンスター   作:蜜柑ブタ

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今回は、ケムッソ(→カラサリス→アゲハントand→マユルド→ドクケイル)。



久しぶりの更新で申し訳ない。


『ルイズが召喚したのが、ケムッソだったら?』

 

 どう見ても、毛虫です。

 

 っというのが、第一印象だった。

 

 毛虫といっても、棘は大きく、ボコボコとしており、全体的に赤っぽい色合いで、頭頂部とお尻に黄色い棘があり、目が大きい。

 

 しかし、大きさは30センチとかなり大きく、そしてなぜか2匹いた。

 

 コルベールがコントラクトサーヴァントをと促してきたため、ルイズは、棘に気をつけつつ、二匹に儀式を施そうとして…。

 

 チクッ

 

 二匹目の方にキスをした直後に、お尻の棘が額に……。そしてルイズは倒れた。

 

 次に目を覚ますと、保健室のベッドの上だった。

 

 あの毛虫の毒の後遺症か、熱に浮かされた状態で目を下に向けると、二匹のあの赤い毛虫がこちらをじ~っと見ていた。その体にはルーンが刻まれていた。

 

 その後、無事に回復したルイズだが、毛虫の餌について悩んだ。

 

 虫と言っても千差万別。虫によって食性が違うからだ。

 

 しかも、この毛虫は見たこともない種類。だから餌が分からない。

 

 ルイズが困っていると、そこに……、ケムッソだぁ!と驚きの声を上げたメイドがひとりいた。

 

 知っているのかと話を聞くと、シエスタというメイドの故郷であるタルブ村近隣の森に棲むという、毛虫の一種だそうだ。

 

 餌は、木の皮の下にある樹液だそうだが、草も食べるそうだ。好みの草は自分で探すので、近くの森に連れて行っては?っとアドバイスをもらった。

 

 とりあえず、二匹を学院の裏手にある森について行くと、クンクンっと匂いを嗅いで、ムシャムシャと特定の草を食べたり、近くの木の皮をお尻の棘で器用に剥いで、その下の樹液を舐めた。

 

 野菜の屑でもいいと思いますよっということで、食堂から野菜の屑をもらってきてたシエスタ。その野菜屑も二匹のケムッソは食べた。

 

 このケムッソって変わってるんですよっとシエスタが言った。

 

 なにが変わっているのかというと、同じ種類のケムッソから、二パターン、成長する違いがあるそうだ。

 

 サナギの段階でそのルートが決まり、最終的にチョウチョになるか、蛾になるか……。

 

 だから二匹?っとルイズは、ムシャムシャと野菜屑を食べているケムッソ達を見た。

 

 その想像は当たったらしく、やがてケムッソ達は、サナギになった。

 

 カラサリスと、マユルドに。

 

 微妙な色合いの違いだが、よく形は似ている。

 

 そうして様子を見ること、数日後、サナギは破られた。

 

 そして、美しいチョウチョと、毒々しい蛾が現れた。

 

 それぞれの名は、アゲハントと、ドクケイル。

 

 対照的な二匹ではあるが、仲は良いらしい。一緒にルイズの使い魔となったという仲で、一緒にずっと行動してきたからだろうか?

 

 それぞれが、やがて番を連れてきて、卵を産み、またケムッソが生まれ、そしてカラサリスと、マユルドになり、そして、また羽化する。それを繰り返していくと、あっという間にアゲハントとドクケイルの群れができあがった。

 

 生まれてきた子孫達にもルーンがあり、ルイズに従った。

 

 時に、美しく、時に毒を以って敵を制裁し、ルイズの人生に貢献し続けた。

 

 数十年後…、ルイズが生涯を終えた後も、ルイズの遺言でケムッソが暮らす森に作られたルイズの墓の周りを、アゲハントとドクケイルが仲良く飛んでいた。

 

 

 




二匹の召喚は、進化ルート別になるからです。

これだとイーブイも書けるんじゃないかって感じですが…、あっちは、進化の石次第ですからね……。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●ケムッソ
▪️3世代の序盤虫。

▪️カラサリス・マユルドのランダムに進化する珍しいポケモンであり、どちらに進化するかはその個体(性格値と言う性格決定のための隠しステータス)による。なのでレベルをずらしたり能力値を調整しても、どうあがいてもカラサリスに進化するケムッソはカラサリスにしか、マユルドに進化する個体はマユルドにしか進化しない。隠しステータスのメカニズムが分かっても進化するまで分からない。

▪️図鑑によるとホウエンでは『オオスバメ』に、シンオウでは『ムックル』に狙われているらしい。そして襲われた時はおしりの『毒のトゲ』で対抗する。

▪️ポケダンでは、オオスバメと探検隊『タベラレル』を結成している。
ケムッソ『え?なんでタベラレルなんてなまえにしたのかですって?それは…そのう…いずれ…そうなるんじゃないかとおもいまして…うう…ブルブル…』


●カラサリス・マユルド
▪️ケムッソからランダムで進化する。
発売当時は雄がマユルド、雌がカラサリスに進化するとか、捕獲した時間が午前がカラサリス、午後がマユルドに進化するとかいう情報が流れていた。 

▪️ぼうぎょ、とくぼうはデオキシス(アタックフォルム)より硬いらしい。

▪️木の枝に糸で固定されてるので、動けない。敵に見つからない様に大きな葉の裏や枝の隙間にじっとしている。ケムッソの時に取ったエネルギーを頼りに何も食べず、雨水等で水分を取る。
マユの中は温かく、中で全身の細胞が進化のエネルギーをつくりだしている。 
マユルドの図鑑説明によると、痛めつけられた痛みをずっと忘れないうえに、その痛みが力へと変換して強い個体になるらしい。


●アゲハント
▪️アゲハ蝶がモデルのポケモン。甘いミツや花粉が大好物で、花畑に出現する他に窓辺に鉢植えを置くと必ず飛んでくる。
かわいい見た目に反して攻撃的で狂暴。細長い口を突き刺して相手の体液をすいとる。

▪️ダイパでは四天王・リョウの手持ちにいるが、プラチナではメガヤンマに変更されてしまった。更にはギンガ団のしたっぱのアゲハントは全部、プラチナではデルビルに変更されてしまった。
ゲームでは強さ的にも出番的にも不遇な扱いな為、公式さん救済はよ。


●ドクケイル
▪️よく街路樹の葉っぱを食い散らかしたり、夜に街頭周りに集まる蛾のポケモン。はばたくと猛毒の粉を撒き散らしてくる(しかし粉系の技を覚えない)。触覚のレーダーでエサを探す。日が暮れると行動する夜行性。

▪️ダイパでギンガ団の手持ちだったのが、プラチナでは全てヤミカラスに変更されてしまった。


●【アニポケ】
◾ハルカのアゲハント♀(CV白石涼子)️
初登場はAG14話で、きっかけはハルカがメグミのアゲハントを見た事。ハルカが初めてゲットし、最初のコンテストリボンをもたらしたポケモン。24話でカラサリス、28話でアゲハントへと進化する。
初めてゲットしたポケモンということもあって、ハルカにはかなり大事にされ、度々ムサシと互いに自分のケムッソ(両者とも進化後を含む)を褒めたり張り合ったりと、親バカ的な言動も見せている。毎日育てている事から、偶然ムサシのケムッソと入れ替わった際には違和感からすぐに見抜いている。
ケムッソ時は食欲旺盛でマイペース、アゲハントに進化後は頑張り屋で素直な落ち着いた性格。薄味のポロックを唯一食べていた描写から、薄味が好み。
サトシのスバメ(オオスバメ)とともにロケット団などを捜索することもある。
ホウエンの旅が終わった後はハルカの母・ミツコに気に入られたためトウカジムに預けられる。トウカジムにいる間に『サイコキネシス』を覚え、AG187話にてフェンネル谷のポケモンセンターで一時的に呼び出された。
DP編では再び手持ちに加わり、ミクリカップへと出場。セミファイナルでノゾミのニャルマーを破る活躍を見せる

◾ムサシのドクケイル♀️(CV西村ちなみ、AG139話のみ愛河里花子が代役)
初登場はAG14話。
24話でマユルドに、28話でドクケイル(ハルカの個体と同話)に進化。
ムサシは『マユルド』を『カラサリス』と間違え、コジロウやニャース、オダマキ博士から『マユルド』と指摘されても『可愛いカラサリス』と言い張っており、アゲハントに進化すると思い込んでいた。また、ムサシは進化させるために自らサトシたちにポケモンバトルを挑むという珍しい面を見せている。
ドクケイルに進化後、コジロウたちは『(自分のことを美しいと思っているから)アゲハントじゃなくてドクケイルに進化したらキレるのでは』と恐れていたが、ムサシは『美しい』『超可愛い』と言っており、ドクケイルに対する愛情は変わらなかった。『ちゃん』付けするほどに気に入って大事にしている。
実力は高く、バトルではピカチュウを圧倒する等でサトシ達を苦戦させる。コンテストでは特に活躍し、DP61話のズイタウンのコンテストでムサシに初優勝をもたらす快挙を成し遂げている。
DP73話でムサシが昔想いを寄せていた少年と瓜二つの少年・タイキの『色違いのドクケイル』と恋に落ち、その気持ちをくみ取ったムサシと別れる。一度はムサシとの別れが辛くなったために彼女の元へ戻ってくるが、当のムサシはかつて自分が味わった挫折、苦い経験を味わって欲しくないとの思いから、ドクケイルの目の前でモンスターボールを破壊。 涙しながら「もうお前の帰るモンスターボールは無いのよ!!」と言い、タイキのドクケイルらと共に旅立っていくドクケイルを、ムサシは見送った。
『同族の色違いと恋をし、そのままトレーナーと別れる』というストーリーの流れは無印でサトシと別れるバタフリーの話『バイバイバタフリー』と共通する。

◾メグミのアゲハント
ハルカがコーディネーターになるきっかけと目標を持たせた女性コーディネーター・メグミのポケモン。コンテストではエイジのモルフォンを破った事でメグミが優勝して3つ目のリボンを獲得した。
メグミの優勝を見たハルカはポケモンコーディネーターとアゲハントのゲットを決めたのである。

◾四天王・リョウのアゲハント♂️
幼いリョウの最大の友達がケムッソであったが、バトルに負けたリョウに八つ当たりされ、リョウが頭を冷やして戻ってきた時には姿を消していた。後悔したリョウは必死に努力をして、やがて虫ポケモンの言葉が分かるようになり、そしてシンオウの四天王に登りつめたという。
ロケット団に奪われたポケモン達を助けようとした所で、アゲハントに進化した姿で再会を果たした。


●【ポケスペ】
◾ケムッソ・カラサリス・マユルド
4章 オダマキ博士がフィールドワーク中、作中で発見したケムッソがカラサリスに進化する瞬間を目撃。
オダマキ博士は先にマユルドを見つけていた為、カラサリスを見て『この前見つけたのとちょっと違う』『別種かな?』と語っている。色が白と紫以外、判りにくいようだ。

◾アゲハント
▪️4章 ジムリーダー・ナギの手持ち。サファイアとの特訓で行われた3VS3のバトル(今でいうトリプルバトルだろうか)で登場する。

◾ドクケイル
▪️4章 コトキタウンでルビーがドクケイルの羽を葉っぱと間違えて掴んでしまい、怒ってルビーを襲う。はばたきで舞い上がった『こな』をZUZU(ミズゴロウ)以外を眠らせたり、隠れたルビーを触覚のレーダーですぐに見つける事ができる。

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