ゼロの使い魔×ポケットモンスター   作:蜜柑ブタ

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ルイズが召喚したのが、ゴマゾウ(ドンファン)だったら?



久しぶりすぎる更新。




なんか執筆の食指が向かず……。



しかも面白くもないかも。





『ルイズが召喚したのが、ゴマゾウだったら?』

 

 なにこれ?

 

 つぶらで可愛らしい黒い目、お鼻が長く、ぺったりした平たく垂れた両耳を持つ薄青緑の四つ足の動物だった。

 

 強いて言うなら、子供の頃に与えられたぬいぐるみとか…そんな物を大きくしたように見える。つまり外見だけなら可愛い。

 

 その動物は、やがてキョロキョロと周りを見回して、パオ~ン、パオぉ~ン…っと、切なく鳴き出す。

 

 コルベールがルイズに、儀式を急かす。

 

 この動物が可哀想に見えてきていたルイズは、罪悪感を感じつつ、儀式に移ろうとすると、ビクッと震え上がった動物が突如体をダンゴムシのように丸めた。

 

 えっ? と思った時には、丸まった状態で突撃してきたその動物に轢かれていた。

 

 天地がひっくり返り、頭から地面に墜落。

 

 ゴロゴロと高速で転がり回るその動物を、コルベールがなんとか止めて丸まった状態を解除させて、キュルケに助け起こされたルイズがクラクラしながらコントラクトサーヴァントの儀式を行い、やっとこさ使い魔に出来た。

 

 使い魔の印を付ける際に痛みが伴うため、この動物からは最初嫌われた。従属の効果はあまり出てないようだ。

 

 使い魔の舎に入れていたが、ルイズが近づくと端っこに逃げてしまう。

 

 ゴマゾウだ!っと声を上げたメイドが後ろにいた。

 

 知っているのかと聞くと、メイドは恐縮しつつ、自分の故郷の近くで見られる珍しい動物だと答えてくれた。

 

 この動物の名は、ゴマゾウ。

 

 とても力持ちで、鼻の力が強く、人間だって簡単に持ち上げられるとか。

 

 今は可愛いが、成長するとドンファンという形態になり、あまり可愛くなくなるという。

 

 かつて曾祖父が飼育していたそうなので、馴れさせることは可能だということだった。

 

 ゴマゾウは、とても大人しいんですけど、酷いことしませんでしたか?っと聞かれ、ルイズは使い魔の儀式で印を焼き付けたせいかと考えついた。

 

 その後シエスタのアドバイスをもらい、ゴマゾウが好むエサを与えながらなんとか距離を詰めていき、なんと背中に乗せてくれるまでになった。

 

 まるでぬいぐるみにでも乗って歩いてるような光景だったため、馬鹿にする声が聞こえるが、ルイズは無視。それよりゴマゾウが心を開いてくれたことを喜んだ。

 

 そうしているとレビテーションでゴマゾウが浮かされ、その衝撃でルイズが転がり落ちてしまった。

 

 パオーンパオーン!っとルイズを心配するゴマゾウ。

 

 ゴマゾウは、杖を持って笑っている他の生徒を見つけると、キッと睨み丸まって転がり出した。

 

 ハッとしたその生徒は、慌てて背中を向けて逃げるが転がるスピードに勝てず轢かれた。

 

 それによって経験値が積まれ、ゴマゾウがあっという間に無骨な姿をしているドンファンへと成長した。

 

 轢かれたがなんとか無事だったその生徒に、ドンファンが突撃し、笑っていた他の生徒も追い回して騒ぎに。

 

 ドンファンの硬い装甲のような皮膚は、並の魔法を受け付けず、そうしてドンファンや主人のルイズに手を出す馬鹿はいなくなった。

 

 ルイズは、ドンファンを頼もしく思うと同時に…、ゴマゾウの時の可愛さを恋しく思ったのだった。

 

 

 

 




このゴマゾウは、ドンファンに進化するまであと一歩というところで召喚された個体。

性格は寂しがり屋で臆病。たぶん、仲間の元からいきなり離されて混乱して攻撃してしまった。


ところで、ゼロの使い魔世界に、象っているんですかね?




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


■【ゴマゾウ】
◾川の畔や水辺、その近辺に生息し、縦穴を掘って暮らしており、すみかの近くに鼻の印をつけて自分の場所を仲間に教えている。
朝早くに人気のない水辺で水浴びや水の掛け合い等をしている。
その為、ゲームではDPPtで『おくりのいずみ』周辺に出現している。みずタイプが苦手なじめんタイプでありながら水が大好きという稀有な存在。

◾愛情表現で鼻をぶつけてくるが、力持ちである為注意が必要。なお、大人1人は軽々と持ち上げれるとされる。

◾『2世代』では金・ハートゴールドのみ登場で、ヒメグマと対の存在。『BW2』では、女の子主人公のみ出会える『テツ』から交換で貰える(いかりまんじゅう持ち)。
『ポケダン空』では何故か主人公・パートナーに抜擢されている。

■【ドンファン】
◾鋭く硬いキバは長くて大きい程、群れの中でランクが高い。ただし、伸びるのには時間が掛かるとされる。

◾皮膚が硬い為、体当たりや転がるをされると家を破壊する程の威力となる。その力を使って、山道の土砂崩れをどかす仕事を手伝う。
図鑑説明と世代から考えるに、土砂崩れの原因の大半はバンギラスな模様。

◾1997年、ホウオウに続きヤドキングとデンリュウと共に紹介された。

◾『ポケスタ金銀』では『ドンファンのぐるぐるレース』というミニゲームがあり、ぐるぐるとコースを回って先に9周したドンファンが勝ち。

●【アニポケ】
■サトシのゴマゾウ→ドンファン♂️
CV.林原めぐみ→三宅健太

◾無印228話のポケモンライドでベイリーフで優勝したサトシが商品として手に入れたタマゴが第230話で孵ったポケモン。
トゲピーが刷り込みでカスミのポケモンになった事から、事実上『サトシが初めて孵化させたポケモン』にして『最初のじめんタイプ』。

◾何事にも好奇心旺盛な無邪気な性格で、ピカチュウとは特に仲良し。体は小さいが力持ち。
AG154話でエレキッドを巡るロケット団との戦いの最中にドンファンに進化し、「とっしん」や「ころがる」などのパワーが格段に上がった他「はかいこうせん」といった強力な技も覚えている。しかし、進化後に体は大きくなっても無邪気な性格は変わっていない。

◾サトシがホウエンに旅立つ際にオーキド研究所に預けられているが、AG133話でのバトルフロンティアの旅立ちで再加入(一度離脱したポケモンが、手持ちとして復活するのはゴマゾウが初)。

◾バトルフロンティアのバトルチューブにて、アザミのハブネークと対決し、かえんほうしゃで火だるまになりながらも、岩を利用してジャンプし、そのままハブネークにぶつかって勝利した。その後は勢いでミロカロスにとっしんするが、ハイドロポンプを受け敗北。

◾DP182話で再登場、シンオウリーグ3回戦・コウヘイ戦で出されるが、コウヘイのトリッキーな戦法に翻弄され、ヨノワールに惨敗した。

●【ポケスペ】
■サファイアのふぁどど(ドンファン♂️)
▪️特性:がんじょう 
▪️性格:せっかち ▪️個性:かけっこが好き
キンセツシティ周辺の野原を転がり続けていた問題児。転がっていた理由は地下にあるニューキンセツの発電装置の狂った磁場を感じ取っていた為であり、発電装置をサファイアと共に止めた後、気が合ったことで手持ちとなる。 
どらら(ボスゴドラ)と同じく突進攻撃が主力だが、『ころがる』をサファイアの超人的な動きと組み合わせて彼女のジャンプ台になることができる。13章では「ポケモンコンテストライブ!」に出場している。

■ゴマゾウ
6章にて、バトルピラミッドに挑戦したエメラルドのレンタルポケモンとして登場。
特性が『ものひろい』であった為、ピラミッドの中で道具を集め、エメラルドがジンダイと戦う頃にはバトルパックがパンパンに膨れあがる程集めていた。


●【余談】
『剣盾』にて、同じゾウモチーフの『ゾウドウ』と『ダイオウドウ』が登場。こちらはゴマゾウ・ドンファンよりも大きく、そして鋼タイプである。
やはり力持ちで、工事現場や力仕事で活躍している。
特殊な個体は『キョダイマックス』ができる。

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