ゼロの使い魔×ポケットモンスター   作:蜜柑ブタ

7 / 62
書ける内に勢いで書く。コレで行く。


今回は、タマタマ(→ナッシー)。


感想欄でいただいたフーケ&ワルド戦を入れてみました。


『ルイズが召喚したのが、タマタマだったら?』

 フーケは、混乱した。

 

 自身の自慢の魔法である巨大な土のゴーレムが押されている。

 

 それも小さな存在に。

 

 40センチちょっとくらいの大きさの、卵の集合体のような生き物にだ。

 

 主人であるルイズを踏み潰そうと足を振り上げれば、バリアーのような光の壁が遮り、拳を振ろうものなら、見えない力で拳と腕をあり得ない方向に曲げられる。

 

 ちっぽけなその生き物に、翻弄され、土のゴーレムを保つフーケの精神力はガリゴリと削られていった。

 

 

 

 

 ルイズがその生き物を召喚した。

 

 そしてシエスタというメイドから、タマタマという生き物だとルイズに説明しているのをたまたま立ち聞きした。

 

 ギーシュという貴族の倅を倒した時点で、なぜ頭に置いておかなかったんだと…、フーケは己の過去を嘆いた。

 

 しかし過ぎた過去は戻せない。

 

 だが、フーケは知らない。タマタマは、植物性の生き物で、火に弱く、逆に土に強いということを。それゆえに土のゴーレムを操るほど土の属性を操ることに長けた彼女には、分の悪い相手であった。

 

 ふいにプッ!とタマタマが何かを土のゴーレムの足に吹きかけた。

 

 そして、瞬く間に土のゴーレムの足を始まりに、メキメキっと植物が生えてきて、足から胴へ、そして頭部まで根を張り、土のゴーレムの動きを完全に封じてしまった。

 

 それとともに、土のゴーレムと繋がっていたフーケの精神力が吸い取られていき、慌てたフーケは、土のゴーレムを捨てて、なおかつ盗んだ宝を残して力を振り絞ってフライを使って逃げようとした。

 

 しかし、その頭に、タマタマの一部である卵のようなブツが投げつけられ、フーケは精神力が尽きると同時に、落下したのだった。

 

 

 

 なお、タマタマの武勇はこれで終わらない。

 

 

 

 本来は鳥系ポケモンの飛行属性などを嫌う草タイプであるタマタマ。それゆえに風属性とはあまり相性が良くなかった。

 

 アルビオンで、ワルドがその本性をむき出し、タマタマはウェールズをリフレクターという技で守ったものの、自分自身の防御が疎かになったため、エアハンマーを受けてダメージを受けた。

 

 瀕死寸前で転がるタマタマを、ワルドが踏み潰そうとしたため、ルイズが割って入って庇い自分が踏みつけられた。

 

 その時、フーケから奪い返した宝である、葉っぱのような石がルイズの懐から落ち、タマタマに触れた。

 

 その瞬間、光り輝くタマタマ。そしてルイズの体をのかして、現れたのは、ヤシの木に似た二本足で立つ植物の生き物、ナッシーだった。

 

 ワルドは、一瞬驚くものの、すぐに冷静になり弱点である風の魔法を放つ。

 

 進化したことで大幅にステータスが上がったナッシーは、主人を傷つけられた怒りもあり、強力無比のリフレクターを自身に張り、なおかつ強力なサイコキネシスで風の軌道そのものを狂わせて防いだ。

 

 そこでワルドは、奥の手である風の偏在を使って分身を作るが、次の瞬間、ナッシーと目が合った。途端に強烈な眠気に襲われ、偏在が消えた。

 

 あまりの眠気に倒れそうになるのを、杖の先で足を刺して眠気を吹き飛ばしたが、ふと見た時、ナッシーが光を集めてソーラービームを放とうと構えているのを見て避けようとしたが、足の傷があり、さらに、ルイズが爆発の魔法を、そしてウェールズが風の魔法で妨害したため逃げることが出来ず、もろにソーラービームが命中することになった。

 

 ここが建物の中であったため、光の量が少なかったこともあり、ギリでワルドは生きていて、レコン・キスタに帰還したのだった。

 

 その後、ナッシーは、シエスタの故郷であるタルブ村付近で生息するナッシーと番を結び、たくさんの卵をルイズにもたらして、たくさんのタマタマ達を仲間にして、上陸してきたレコン・キスタ軍に対して、強力なサイコキネシスを持って空飛ぶ軍艦をも撃墜してタルブ村を守りきったのだった。

 

 

 余談であるが、この一連のことから、その後トリステインでは、ヤシの木が神聖視されることになるのはずっと先の未来のことである。

 




初代で、フーケとワルドと戦えそうなポケモンってなんだろ?って考えながら攻略本と睨めっこして、タマタマ(ナッシー)を選出してみました。

ゲーム上ではともかく、実際に戦うと草とエスパーって相当強いんじゃないかな?

風属性に弱いというのは捏造です。金銀からのポッポのかぜおこしという技が飛行系に変わっていたので、風イコール飛行ということにしました。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

◼️タマタマ・ナッシー(+アローラ)

タマタマ
▪️卵というより植物の種に近い(図鑑によると植物と『ある種のタイプの遺伝子』を併せ持つのだとか)。タマタマだけに伝わる『テレパシー』がある為、引き離そうとしたり、どんな時でも必ず6匹集まる。割れて中身が丸見えな子がいるが、大丈夫である。マケンカニによく狙われているが、ねんりきで追い払っている。色違いは『金色』。

ナッシー
▪️別名『歩く熱帯林』。
3つの頭は考える事は別々でも仲良し。鳴き声が賑やかなのは3つの頭がそれぞれ好きなことを考えているかららしい。しかし、行きたい方向がそれぞれ異なるとこんがらがってしまい、身動きが取れなくなる。
サイコパワーを用いて攻撃する際、3つの頭で念力を放つので通常の3倍の威力となる。
ごく稀に頭の一つが落ちる事があるらしく、また良い環境で育ちすぎると頭が増えるが、どれかが落ちてしまう。落ちた頭はタマタマになる。年に数回群れで大移動する。
初代ではゼニガメ以外を手持ちに入れると、ライバルが手持ちとして入れる。

『ポケダン救助隊』では、タマタマとナッシーはラッキー・ミュウ同様に入手難易度が高い。
理由として、
・『進化前のタマタマが[とおぼえのもり]の14Fのみ出現』
・『出現率がごく稀で[はっこう]の力を借りても遭遇できないほど』
・『仮に遭遇できても、ブーピッグの飛び技等で倒れてしまう』
・『進化に必要なリーフの石も特定のLv1ダンジョンのショップにランダムで売っている品(しかもかなり深層まで潜らねば売られない』が挙げられる。
仲間にできない『きよらかなもり』にはよく出てくるが...。
『ジラーチへのねがいごと』で『なにかいいことして!』でナッシーが仲間になる可能性がある。しかし、レベル1なうえに能力も技もタマタマから進化させたものより遥かに劣る。いずれにせよ手間は掛かる。


リージョン
▪️一年中アローラの強い日差しを浴びた結果、首がとてつもなく長くなり、尻尾に第4の頭が出現した。伸び伸び育った為にサイコパワーは無くなり、どういうわけか眠れるドラゴンの力が目覚めた。
実は『南国生まれの ナッシーの 頭は 強い日差しをいっぱい浴びてどんどん 育つ』と既に図鑑に解説されており、まさかこの様な形で補完されるとは誰も思うまい。アローラ地方はナッシーにとって理想的な環境で、アローラの人々はこれが『本来の姿』であると誇らしげである。
その見た目のインパクトから、フラダリ・ヌマクローに続いて『コラ画像』が大量に作られたのであった。
ゲーム本編ではポニ島にある『ナッシーアイランド』(重要な場所であり、サンムーンとUSUMでは展開が変わる)に出現。
サンムーンでは、主人公とリーリエに襲いかかる(さっそく捕まえよう)。
USUMでは出番が増え、序盤のリリィタウンでのお祭りでも登場する。ナッシーアイランドでは、3匹のナッシーが体にカイロス(鳴き声『はっさむ!』)が引っ付いてしまって困っており(海の民の村の団長さんからは『元から騒がしい連中』と気にも止めてなかったが)、主人公が助けてあげると、ナッシーの一匹がお礼として主人公が登れない所へ上げてくれる(サンムーンは道があって徒歩でいけたが、USUMでは木が生い茂って道が無い、ちなみに近くにヌシールがあるので探そう)。
また、ポニの島クイーンであるハプウとのバトルも『ポニの大渓谷』ではなく、ナッシーアイランドで行われる為、めちゃくちゃ周りにナッシー達が集まってくる。


●[アニメ]

▪️無印42話
マギーの手持ちと野生のナッシーが登場。
マギーの手持ちの個体は当初タマタマで、「何もできそうにないな」とサトシに言われ怒ったのか、サトシに『さいみんじゅつ』をかけてマギーのいいなり(サトシを操ってポケモンで野生のナッシー達を弱らせ、マギーが乱獲等)にさせた。ロケット団にマギーが捕まった際に怒りからナッシーに進化する。
『さいみんじゅつ』でロケット団を眠らせたが、これが他のナッシー達にも伝わって催眠にかかって暴走、大行進する。サトシのヒトカゲとマギーの火炎マジックによって全員正気に戻った。

▪️無印72話
セキエイ大会のサトシの初戦の相手であるジャグラーのコームの手持ちとしてナッシーが登場。一体目として繰り出し、水中に潜ったサトシのクラブを『ねんりき』で引きずり出す芸当を見せたが、クラブの接近戦に倒される。ナッシーを倒した事でサトシのクラブはキングラーへと進化する。

▪️オレンジ諸島編23話
ユズジムのジムリーダー・ジギーの手持ちとして2番手にナッシーが登場。ジギーが用意したBGMによるダンスで攻撃をかわす芸当を見せる。フシギダネの『ねむりごな』で眠らされ場外に転落。『つるのムチ』で救助された。
コミック版の『電撃!ピカチュウ』では、ナッシーのあまりの顔の怖さにフシギダネが泣いてしまった。

▪️リージョン
・サンムーン編1話からモブが連れてる個体が初登場となる。

・第2話でオーキド校長の授業で登場。あまりの大きさで首は教室内に入らず外に飛び出ている。興味本位で尻尾を触ろうとしたサトシを吹っ飛ばした。

・20話でサトシがアローラナッシーの群れに遭遇し、泉で一緒に遊んだ。コソクムシを助ける際にピカチュウが1匹を呼び、サトシを崖の上へ運んだ。

・『ウルトラガーディアンズ』が出動時にアローラナッシーがスクールに整列している。

・28話にて、テレビのポケベースの『エレブーズ』の選手として登場。
・42話のカントー地方回で、比較として通常とリージョン両方が登場する。
・46話でエーテルパラダイスで保護されてるポケモンの一部にタマタマとアローラナッシーがおり、メタモンがタマタマに変身する。
・68話のポケモンセンターの業務でカキとサトシがケンタウロスとアローラナッシーを手入れしていた。


・映画『ルギア爆誕』の同時上映である『ピカチュウたんけんたい』にもタマタマが登場。
タマタマの6匹のうちの1匹がぶっ飛んでいなくなり、そこにトゲピーが入ってしまう。ピカチュウ達がトゲピーを引き離そうとすると他のタマタマが怒ってしまう為、トゲピーを返して貰う為にピカチュウ達がいなくなった一匹を散策する。
騒動後にラッキーのポケットから見つかり、6匹揃った直後に騒動で『リーフの石』がそばに落ちてた事からタマタマ達がナッシーへと進化した。



●[ポケスペ]
▪️グリーンのナッシー
控えのポケモン。3章でトキワジムに襲撃してきたが、グリーンに捕獲された。

▪️9章で正式に四天王となったイツキの手持ちにナッシーがいる。ゴールドのポケモンとポケスロンで競った。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。