がんばれカオスさん   作:ちゅーに菌

2 / 6
 どうもちゅーに菌or病魔です。連続投稿になります。

 他の小説も投稿もありますが、今大変リアルが忙しく息抜きが必要なので、許してくださいなんでもしますから!(ホモは嘘つき)

 後、感想は作者の養分になりますので、貰えるととても喜びます(驚きの図々しさ)




愛玩用エンジェロイドカオスさん

 

 

 

 カオスの身体を得て、颯爽と研究施設から脱出した俺は現在――。

 

「うっ……ぐぅ……」

 

 研究施設からかなり離れた山岳地帯で見つけた小さな窪みの中で、痛みに悶えながら這いつくばっていた。金髪幼女がそうなっている光景は事案ものだが、中身が俺なのでどうでもいい。

 

 本来はあれだろ!? 3機のISを吸収してより強力になってさ! 元いた施設を破壊し尽くしてから逃げ出すというのが当たり障りのない筋書き通りだったハズだ。

 

 だというのにあの3機のISの武装に――。

 

 ACFAのワンダフルボディの散弾バズーカ(GAN02-NSS-WBS)を両手に持たせて、両肩にホワイト・グリントの分裂ミサイル(SALINE05)を再現してつけやがったバカは……ッ!

 

 

「俺だよ……ッ!?」

 

 悲しいかな俺である。渡した方の第1世代型(IS)もそこそこ個人的に納得の行く仕上がりで納品したことをさっぱり忘れていたのだ。何物も余念や手抜きを許さない精神こそが職人だろう。

 

 ちなみに作ったISは、全身装甲(フルスキン)の中量二脚、散バズにグリミサ。ぜったい、つよい。ストーリー なら無双出来る。

 

 初撃は当てられたが、至近距離からの散弾バズーカ6つによる反撃というタンクでも即オチ2コマになりそうな反撃を受け、たまらず後退したら一斉にグリントミサイルをぶちこまれて爆破されたのである。腹立たしいほど、統率の取れた攻撃に伊達に下らない研究をしていた施設ではないことを思い知らされた。

 

 奇跡的に生き残ったのは、室内かつ近距離だったせいで、分裂ミサイルが分裂せずに当たったからだろう。屋外なら多分死んでた。

 

 どうにか電子攻撃でISの機能を一部停止させ、その隙にステルスモードに切り替えて施設を脱出したが、この様だ。全身がボロボロな上に左腕の肘から先と、右足の膝から先が吹き飛んでいる。

 

「う……痛い……いだい……」

 

 想像を絶する激痛が全身を苛む。流石は俺、痛みのフィードバックも完璧である。お陰で涙や鼻水が止まらない。 いっそ死ねた方が遥かにマシである。

 

 すると徐々に痛みが弱まっていき、夢でも見ているかのようにふわりと浮く感覚を覚える。そして、視界の端から少しづつ白く染まり、途方もない眠気に目蓋が下がっていった。

 

 これ確実にヤバい奴だと思いながら、ふと眠りに落ちる前に空を見ると小さく笑ってしまった。

 

(空からニンジンが落ちてくる幻覚とか、いよいよ終わりだな……)

 

 せめてお迎えはエンジェロイドみたいな天使がよかったなと考えつつ、俺は意識を手離した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を覚ましたことに気がつき、微睡みから頭を覚醒させていった。どうやら俺はまだ死んではいないらしい。

 

 真っ先に視界に入ったモノは施設の部屋に似た飾り気のない鉄壁だったため、施設に連れ戻されたのかと考えたが、微妙に配色が違い、施設よりも鉄壁の質が随分よく見えたため違う。

 

 ならばどこなのだろうと頭を悩ませながら身体を見ると、全身から幾つかのコードが伸びている上、手術台のようなベッドに寝かされいることに気づいた。

 

 突然のアプダクションに驚いていると、枕元から女性の話し声が聞こえ、そちらに意識を向ける。

 

「ウェヘヘ……なにこれスゴい……。ISの実用化(第1世代)どころか、後付武装で用途の多様化(第2世代)イメージ・インターフェイス(第3)を用いた特殊兵器(世代)をとっくに超えて、私の構想とは別のアプローチで装備の換装無しでの全領域(第4)・全局面展開運用能力の獲得(世代)まで踏み込んでる……自己進化プログラム"Pandora(パンドラ)"? どうしたらこんなとんでもない発想を実用化まで漕ぎ着けられるの? 展開装甲よりよっぽどオーパーツじゃん……束さんわからないなぁ……全然わかんなぁい……楽しい……楽しいなぁ! こんなに楽しいのはいつ以来だろう……? あははは!」

 

 ひとりでぶつぶと呟きながら宙に浮いたディスプレイを眺め、指を忙しなく動かしている女性。普通に考えて怖すぎる光景である。

 

 かなりお近づきになりたくない感じの女性だと考えていると、女性の指が止まっており、声も止んでいることに気づく。そして、恐る恐る女性をよく見ると、こちらを血走った瞳でじっと見つめている女性と目があった。

 

「ヒイッ!?」

 

 思わず声を上げてしまったが、仕方のないことだろう。そんなことは構わず、女性は見事な体捌きで滑り込むようなに俺の枕元まで来ると口を開いた。

 

「ハロハロー! 私、天才の束さんだよ! 突然だけと君、ちょっと分解(バラ)していいかな!? いいよね!? あ、その前にもし知っているなら君の開発者について知ってることを話して欲しいんだけどいいかな!?」

 

 全く息継ぎせずに言葉を吐く女性の背には、いつの間にか沢山のアームと工具が浮かんでおり、この後に俺がどうなるかなんてアホでもわかった。なにこの人、こわい。おうちかえりたい。

 

 ああ、束ってあれか。ISの開発者の篠ノ之束とかいう女性か。ただのキチガイじゃねーか、チクショウ!?

 

 抵抗しようと身体を動かすが、身体の損傷が酷い上に、制限を掛けられているのか武装が起動できず頭の中にアラートが響き渡るばかりだ。移動や身体能力にも制限が掛けられており、これでは見た目通りの幼女である。

 

 そんな最中でも女性はいい笑顔でジリジリと迫ってくる。背中の工具の駆動音が非常に煩く絶望的に見えた。

 

 あ、死ぬわこれ。

 

 そう考えたらプライドのへったくれもない俺は即座に洗いざらい吐いてしまうことにした。

 

「い、いや……その……開発者は俺だよ」

 

「へー…………………………ん?」

 

 その返答に篠ノ之博士は固まる。そして、首を傾げて暫く考え込むと、どこかから綿棒を取り出して両耳を掃除し、それを終えてから口を開いた。

 

「もう一度聞いていい?」

 

「開発者本人が、この身体に入っているんだ」

 

 そういうと篠ノ之博士は俺に詰め寄り、両肩を掴みながら嬉々とした表情で言葉を吐いた。

 

「その話、kwsk!」

 

「アッハイ」

 

 これが本物の天才かと思いながら、俺はこれまでの経緯を洗いざらい吐くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あはははは! 自分をその"カオス"に食べさせて、自分自身がISになっちゃうなんてなに考えてるのさ!」

 

「それしかなかったんだから仕方ないだろ」

 

「そこまで追い込まれた理由は、有象無象に実用化したISを与えちゃったせいでしょ? こんなの笑うしかないよ!」

 

「ぐぬぬ……」

 

 話を終えた頃には何故か、篠ノ之博士――もとい束の膝の上に乗せられており、色々な意味で恥辱的な気分を味わっていた。こんなことならデフォルトを成長した身体にすればよかったと思うが、全ては後の祭りである。

 

 一頻り笑い終えた束は、マイナスドライバーで俺の頬をぷにぷにしながら呟く。

 

「ところで君をバラしてもいい?」

 

 こやつめ、ハハハ!

 

「ちなみにバラされたら俺はどうなんの?」

 

「……んー、再利用できるパーツは他のISに回せるかな? だってたぶん、君スッゴく複雑だから束さんでも戻し方わからないし」

 

「愛がない!?」

 

 ホントにとんでもない奴だなコイツ!? 馬鹿と天才は紙一重の馬鹿の方じゃねーか!?

 

「これは科学の発展のための致し方ない犠牲だよ!」

 

「はいはい、コルテラルコルテラル。で、本音は?」

 

「私の趣味と好奇心!」

 

「デスヨネー」

 

 まあ、話してみてわかったが、束はそれなりに話になり、冗談も通じる人間であった。今のも冗談であり、もう本気で分解する気はない……と思いたい。

 

「まさか、ちーちゃんと別アプローチの人造人間の完成体で、ちーちゃんの想い人がこんな面白いことになっているとはね。その上、前世の記憶かぁ……ファンタジーだねぇ。何か思い当たる節とかある?」

 

「俺が一番知りたいわそんなの」

 

 バラされるのは嫌過ぎたので、生まれてからこれまでの全てを束に話してしまった。まあ、言ったところで特に不利益になるようなことでもないから問題なかろう。まあ、流石にそらのおとしものとかARMORED COREとかまでは話してないけどな。

 

 ん? ちーちゃん?

 

「それより、ホイっと」

 

 すると頭の中で解除音が響く。試しに手をかざすと黒紫色のエネルギー球が作れたので、エネルギー球は握り潰して消した。どうやら俺に掛けていた全ての制限を解いたらしい。

 

「よかったのか?」

 

「いいのいいの! ちーちゃんを辱しめ――辱しめる材料が手に入ったしね!」

 

「なんで言い直したんだよお前」

 

 よくわからんが、ちーちゃんとかいう奴には合掌である。

 

 ちなみに束が俺を見つけた理由は、彼女が製造したものではないが、よく似たISコアの反応をキャッチしたかららしい。なので、ニンジン型の空飛ぶロケットで飛び回って探していると、地図にない施設を発見し、そこから飛び立っていく俺を見つけたとのことである。

 

 まあ、それはどうでもいい。制限を解除されたのなら千切れた手足を治すとするか。

 

「束。俺を海に落としてくれないか?」

 

「え? 君のボディ圧潰深度8000m以上でしょ? 自殺は無謀だと思うよ」

 

「違うわい。生物を喰って身体を治すんだよ」

 

 Pandoraによって身体の再生や、他の兵装を取り込んだり出来るカオスそのままの能力を持つから出来る荒業である。原作のように深海生物を食べるのは、深く潜らなければならないのでマグロでも狙うとしよう。

 

「ふーん……Pandoraって食べたモノを取り込んで自分のものにするんだよね?」

 

 そう言うと束は何を思ったのか、注射器を取り出して自らの血を抜くと俺に差し出してきた。

 

 ………………まさかとは思うがそれを摂取しろと? いや、そういうプレイは望んでないというか、絵面が事案過ぎるぞ束。

 

「これ飲んだらどうなる?」

 

「…………いや、俺は吸血鬼じゃな――もが」

 

「束さんの一番絞りだよ!」

 

 言い終わる前に口に捩じ込まれる。こんなもの足しになるハズがないと思いつつ仕方なく、注射器ごと咀嚼して飲み込んだ次の瞬間、ぶしゃりと音を立ててピッコロ大魔王の如く手足が生えた。

 

 半ば放心しながら手足の感覚を確かめてみるが、ちゃんと擬似神経が通っており、感覚のフィードバックが起こる。紛れもなく俺の手足である。

 

「ええ…………うっ!?」

 

 次の瞬間、全身が熱に侵され、インフルエンザの身体中の痛みを更に強くしたような痛みに襲われた。そして、それが終わると、身体の性能が倍以上に跳ね上がったことがわかった。

 

 瞬く間に俺の身体を作っていた人造人間の細胞は、より強い束の細胞に置換されてしまったらしい。更に頭の方もスッキリして電算能力まで上がったようだ。

 

 後、髪がピンク色になった。束と同じグラデーションである。地毛なのかよそれ!?

 

「えへへ、細胞レベルで天才な束さんをちゃんと取り込んだみたいだね! これで君は私の血を分けた妹みたいなものだね!」

 

 そう言いながらとても嬉しそうに俺を抱き締めてくる束――束さん。

 

 え、なにこの人こわい。天才ってそういう意味なの? 頭の出来がどうのとかそういう次元の話じゃないの? この世界の天才ってみんなこんな感じなの? やだ、おうちかえる。

 

「後はこれだけさ! 君が寝てる内に機能の方は全部把握したんだ。自律型ISの制御を想定して、面白い機能付けたよね」

 

 そう言いながら束さんは俺の首に付いている鎖に手で触れた。ヤバいと思ったが、次の瞬間には既に不自然に伸びた鎖が束さんの手に絡み付いている。

 

「じゃあ、束さんと契約(インプリンティング)しようか!」

 

 その言葉によって俺の身体は束さんを主人(マスター)に刻み込む。そして、束さんに対して主人と奴隷に近い主従関係が結ばれた。

 

 当然、その機能を取り付けた俺は誰よりもそのことを知っていた。それはこの身体にとって何よりも抗いがたいことであり、決して破れないものである。

 

 俺の意思とは無関係に頭と身体を束さんの方に向け、せめて恨み言のひとつでも言おうと、睨み付けたつもりだが、表情は柔らかく微笑みながら勝手に口を開いた。

 

 

「せ、戦闘用エンジェロイド・タイプ"ε(イプシロン)""Chaos(カオス)"です……たば――マスター、どうか好きなように使ってください……」

 

「うわぁ……中々いい趣味してるね君。色んな意味でさ」

 

「うるせぇ! 俺になんてことしやがるマスター!」

 

「うーん、身体が女の子なら俺じゃなくて、私って言った方がいいんじゃないかな?」

 

「ちょ、止め――」

 

 次の瞬間、バチリと頭の中に電気が駆け巡るような感覚を覚えて頭を押さえる。

 

 そして、()は自分の中を価値観が変えられてしまったことにいち早く気づいた。

 

「わ、私――はは、なんで私、私って言って……私は私なんだから……戻らな……ぐぅ……私で遊ぶなぁ!?」

 

「あっはっはっはっ! 本当に君最ッッ高だよ! こんなに楽しくなるなんて思わなかったなぁ!」

 

 そんなこんなで私は束さ――マスターの奴隷になりました。

 

 ちなみにマスターの実年齢を聞いたところ、私の実年齢よりも年下だった。泣いた。

 

 ああもう、どうにでもな~れ。

 

 

 




Q:このカオスって何かに例えるとどれぐらいの性能で、どんな能力があるの?
A:デビルガンダム

Q:主人公アホなの?
A:アホの子だよ いいのは頭だけだよ 性能だけは悪魔の兵器だよ

Q:主人公ってどれぐらい頭いいの?
A:ドラゴンボールで例えるとドクターゲロぐらい

Q:主人公って回りからどう見えるの?
A:イキリ幼女(身長:107cm 体重:19kg) 


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。