グレモリー家の野良犬   作:ケツアゴ

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オリキャラ見た目補足 それなりに出番有るキャラ

メルギス 金髪の癖毛 顔上半分を覆う仮面の下は元の顔が分からない火傷痕

ルーリア 黒毛の夜会巻き 知的でスタイルの良い美女 本性出すときは髪を下ろす

桃花 茶髪のショートで貧乳 12歳 アホ毛が一本

スカー 184の黒髪オールバック 眼帯 傷だらけ


野良犬と屋敷での休日

「……あー。やっぱ実家が一番だわー。屋敷とか職場だし、落ち着かねー」

 

 山を通り越して山脈が連なる書類を全て片付けて領地に建てた屋敷の部屋で寛ぐ。職場で寝泊まりが続くとかブラックさながらだぜ。小猫やギャスパー達に昇格の報告に行った後、ルーリアが調整してくれて久々に取れた連休を……もう一度言うぜ、連休を満喫するぞ!

 

「あの眼鏡との茶会は面倒だけどそれだけ済ませれば……ふぅ」

 

 普段寝ているグレモリー家の部屋は特に物を置いていないが、この部屋は違う。今寝ころんでゴロゴロしているキングサイズのベッドにお気に入りのソファー、そして隣接する部屋には最新の音響設備を備えた趣味の部屋があるんだ。漫画に雑誌にシアタールームも完備。領地の収入は全部領地に還元してるけど、仕事で手に入れたアレやこれを売って手に入れた金は別だ。

 

「さて、ポテチ喰いながらマンガ読むか。ゲームもするぞ。音楽はランダム再生にして……炭酸飲みてぇ」

 

 そうと決まれば手元のボタンをポチッとな。直ぐに足音が近付いてドアが開く。グレモリー家の屋敷ならメイドプレイ好きのグレイフィアが五月蝿いだろうな。自分は主に手をあげているくせによ。

 

「メルギスく……旦那様、何の用? ……ですか?」

 

 現れたメイドとしてはちょっと頼り無い水色の髪のメイドの名はジュリィ。小猫よりは発育がマシだが136位のちびっ子で……多分俺がロリコン扱いされる一因だよな、此奴。忘れっぽいからメイドとして半人前だし、オレが囲ってるって噂だ。見た目は十代前半だけど俺と同年代なんだがな。

 

 もう一度言っておくか。このどう見てもロリなメイドは俺と同年代だ!

 

「悪いけどコーラ持ってきてくれ。氷入れてな」

 

「う、うん。えっと、コーラに氷を……えっと……大丈夫!」

 

 全然大丈夫に思えないけど、まあ仕方ない。そもそもジュリィの忘れっぽさも成長が遅れているのも理由が有っての事だ。俺の屋敷でメイドやってるのも……この彼奴専用の結界が設置された屋敷で自然に暮らさせる為だしな。慌ただしい足音が遠ざかり、途中で屋敷の警備員をやっている元教会の戦士育成機関の犠牲者だった奴と派手にぶつかったらしいが彼奴ってジュリィに惚れてるからご褒美だろ。

 

 

 数分後、氷の入っていないジンジャーエールが届いたが文句言わずに飲んだ。やっぱり気を抜いて飲み食いするのは最高だ。休みの調節をしてくれたルーリアには感謝だな、マジで。

 

「今なら彼奴に愛してるとか言えそうだな、はははっ!」

 

「そういう事はルーリアの居るところで言ったらどうだい? 僕はそれをお勧めするよ」

 

 ノックもせずに入って来たのはさっきジュリィとぶつかった白髪頭のロリコン。手には氷の入ったコーラのグラス。多分口で確認してたのを聞いてたんだな。

 

「おいおい、何でルーリアだと分かったんだ? まさか教授にエスパーにしてもらったとか? 改名してローリエスパーになったのか!?」

 

「現形無いじゃないか、それとだいたい分かるよ……」

 

 呆れながらも飲み干したジンジャーエールのグラスを回収してコーラを渡してくる。後で思い出して慌てたジュリィに間違ってないって言うためにな。……いや、外出用の結界装置のテストで向かった人間界で死にかけの此奴を見付けて世話を申し出たのは確かにジュリィだけどフォローしすぎじゃねぇ?

 

 

「……お前何時になったら告白すんの?」

 

「僕が彼女に相応しい戦士になったらね。……少なくても前世みたいに龍王を倒し損なう真似をしない程度にね。伝説を元にした話を聞く度に恥ずかしくなる様じゃ駄目だ。()()()()()の隣に立てる位じゃないとね」

 

「そりゃ時間が掛かりそうだ。人間のままじゃ無理だな。……てな訳でほら」

 

 指先で弾いたそれを其奴は……ジークフリートは受け取って目を丸くした後で苦笑する。どうやらオッケーって事らしい。

 

 

 

兵士(ポーン)か、まあ我慢しよう。良いよ、なってやろうじゃないか。伝説と違って実は龍を殺し損ねた英雄の生まれ変わりとか野良犬の眷属には相応しいからね」

 

 愉快そうに笑い其奴は……ジークフリートは誇らしげに拳を突き出す。俺もそれに合わせる様に突き出してぶつけ合った。

 

 

 

 

 

「……三個かぁ。いや、桃花に使った騎士は確かに同じ三個分だけど、あの子に三個の価値があるとは限らないし? 僕の方が上って可能性は有るわけだ」

 

「相変わらずライバル視してんのな、お前」

 

 お前、神器宿してるじゃん……とは言わない方が良いな、うん。

 

「取り敢えず格ゲーするからお前2Pな」

 

「コマンドが逆だから1Pが良いんだけど……仕方ないか」

 

 ぶつくさ文句を言いながらもジークはゲーム機を起動させる。最初からそのつもりだったのか自分の分の飲み物まで用意してるし、ポテチの油を拭き取る為のティッシュまで持ってきてやがった。いや、誘ってなんだが仕事する気ないだろ、テメー。

 

 

 

 

 

「そういやお前ってジュリィの何処が一番好き? 顔と中身以外で」

 

「脹ら脛かな? 彼女、ドタバタ走るだろ? そのせいで後ろから眺めればよく見えるんだ、偶にパンツもね。精神年齢も低いから子供っぽいのを穿いているのが更に良い。……君は女性の身体で好きな部分は胸と腰回りだっけ?」

 

「腰よりは指先だな。あと、うなじ。でもまぁ胸が一番だな、胸が。ルナ姉とかルーリアとか押し付けてきた時の感触が凄いんだよ」

 

 時々揉んでみたいとか思うんだよな。ルナ姉とか前に大勢で居るときに揉んでみるかって言ってきたけど……今になったら惜しい気がするぜ。

 

「僕としてはジュリィの身長に比べて大きい胸も中々だと思うよ。挟めないけど手で挟みたいね」

 

 やっぱりゲームをのんびりするってのは最高だな。……この後にドクターの定期検診があるのは忘れよう。

 

 

 

 

 

(ひゃ、ひゃわあああああああっ!?)

 

 この時、ジュリィに聞かれていたけどジークは最後まで気が付かないで猥談をペラペラ話していた。

 

 

 

 

 

 

 

「……戦闘用キャットタワー『猫丸君』起動。姉様、お覚悟を」

 

 ちょっと会わない間に妹がアグレッシブになってた件について関係各所に問い合わす所存です。……等と馬鹿なことを考えつつ前方に広がっていく六角形の物体に視線を向ける。宙を浮遊するそれらは固定されたみたいに動きを止めた。

 

「覚悟をって……随分な口を叩くようになったにゃん」

 

「……あの流石に姉妹だけの時はそのキャラ付けをやめて下さい。とても恥ずかしいです。いえ、男の人を誘惑するのに使うのには口を挟みませんが……」

 

「ちょっと酷くない!?」

 

 今回、妹が上級堕天使と正面から戦って捕縛したという噂を聞いたから顔を見るついでに試しに来たんだけど、この子を鍛えた奴はどんな教育をしたのよ、全く。敵はサーチアンドデストロイとでも習ったの?

 

 ……後日知った話だけど、大体そんな感じだった。わざと逃がして本拠地を叩くとかも教わったらしいけど。

 

 

「……姉様、質問良いですか?」

 

「胸を大きくする方法? 悪いけど私は貴女と同じ頃には既に……」

 

「いえ、其れは後で削ぎ落とすので関係ないのですが……本当に暴走したのですか?」

 

「……さーて、どうだったかにゃ……かしら?」

 

 不覚にも嬉しいと思ってしまう自分が居た。妹が、白音が私を信じてくれていたんだって。ちょっとだけ思う。今の私なら組織もあるしこの子を連れて行けるんじゃないかって。世話になっている奴らに負い目を感じないように強引にだけど。……尚、最初の方のは聞かなかった事にする。

 

 

 

 

 

 

「……そうですか。じゃあ……取り敢えず殴り倒しますね」

 

「えぇ!?」

 

 腰を落とし、全身のバネを使って爆発的な加速で迫る白音。咄嗟に避けたけど速い。戦車として増強されたパワーを推進力に使ったのね。足場のアスファルトが爆砕しているし……って言うか何で殴るって結論に達する訳!?

 

 

「ちょ、ちょっと!? お姉ちゃんが置いていったの恨んでるっ!?」

 

「……ええ、そうですね。置き去りにされて寂しかったです。その上殺されるかもって怖かったです」

 

 背後に浮かんだ猫丸君を足場にした白音の呟きに心が痛む。そうよね、悪魔社会ってそんな物だし、二人だと逃げ切れにからって置いて行かれた身内が罰せられても不思議じゃなかったわ。

 

「でも、暴走してなくって何か理由が有ったなら別です。二人なら逃げ切れないから望みを託したと分かりますので」

 

「白音……」

 

 ……駄目、泣きそう。でも下手になれ合ったら繋がっていたのかって白音が疑われる。此処は敵として……。

 

 

 

 

「……取り敢えずトラウマ克服の為とメルギスさんの教えが有れば仙術なんて必要無いって証明したいので姉様は倒しますけど」

 

「どっちにしろ敵として扱う気だっ!?」

 

 言葉と同時に再び飛びかかってくる白音。地面、電柱、街灯、猫丸君、ありとあらゆる場所を足場に加速を続けて飛んでくる妹を紙一重で避けるけど仙術を使う暇がない。……武器の爪部分を使わないのは迷ってるからね。ったく、甘いんだから。

 

 ……マジでどんな教育したのよ、メルギスはっ! 随分と注目されてるし顔は分からないけど不細工じゃなかったら誘惑してみようとか思ってたけど止めた! 会ったら姉として抗議よ、抗議!

 

 ……さて、説得は無理っぽいし、お姉ちゃんが稽古を付けてあげるわね、白音。最上級悪魔との戦いって言う経験を積ませてあげる。

 

 

 

 

 

「……うん?」

 

 目の前に何かが転がる。缶みたいだけど……これってまさか。転がってきた物体に視線を向け、次に見た白音がサングラスをしていたのを見て確信に変わる。でも、対処する前に眩い閃光が放たれて目が眩み、腹に凄い衝撃が走る。正面から白音がぶつかって来たみたい……。

 

 

「ぐふっ……」

 

「取り敢えず……通報は後回しです」

 

 衝撃で仰け反った私の顎に拳が叩き込まれ意識が朦朧とする。倒れてしまった私の胸を白音はグリグリと踏みにじっているように感じた。……多分気のせいね、うん。




……ファブニール生きてるじゃん シグルトは何を成して英雄になったの?

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