グレモリー家の野良犬   作:ケツアゴ

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乳龍帝ってさ……利益でるまで早すぎない? 九月に歌の放送があって、それから番組の制作があって放送でしょう? 子供が少ないから一人辺りに掛けるお金が多かったり制作速度早くても公爵家が潤う利益が出るって……

グッズを全部揃えるにしても……

十二月には既に多大な利益が出てたけど……うーん

実際特撮ってそこまで短期間で莫大な利益出るんですか?

感想、明日前回の分を返します、眠い


野良犬と復讐  挿し絵有り

 この日、私は非常に気分が良かった。何故ならばお嬢様の授業参観で旦那様もサーゼクス様夫妻も不在だからです。奥様?特に関わりませんね、彼女とは。どうも帰りが遅い家臣……嫁ぐ際に実家から連れてきた付き合いの長い方……を心配しているらしく。まあ、正直に言うならば私が殺して死体も処分しました。

 

「教授も恐ろしい物を作った……」

 

「反逆蒟蒻でしたか? ジークもうっかり食べて大変だったそうですよ」

 

 今は仕事中なので辛うじて猫を被っているルーリアが口に出した反逆蒟蒻とは教授の発明品で、某国民的アニメの道具を再現しようとして失敗、意に反して質問に口が勝手に正直に話す様になる恐ろしい物です。因みにジークはジュリィとの会話でこんな事があったそうで……。

 

 

「あ…あの! ジーク君は私とその……エッチな事がしたいのですか?」

 

「勿論さ! 今すぐ君とイチャラブ交尾がしたいね」

 

 この時、メドゥさんが遊びに来ていたから叩きのめされ、暫くは接近禁止となったので良い機会にと学校に通って頂きます。具体的に言うとお嬢様の関係で私が足を運ぶ機会を減らす為に駒王学園にです。拒否? 却下に決まっているでしょう。悪気はない事故の類とはいえ、ジュリィの訓練の邪魔ですから。……大体、あの三人への指導も与えた道具もジュリィの制御訓練の為のデータ集めに過ぎません。情は移るし引き受けたからには全力を尽くしますけど……。

 

 ……しかしジーク、矢張り君は本物か。

 

 

「……それで良かったの? 長い間調べて漸く見つけた親の仇をあっさり殺しちゃってさ。殺した理由も聞かないで……」

 

「必要なのは殺したか否か、依頼者や仲間の有無。理由など知るだけ不快でしょうからね」

 

「……こんな時位は本性で話しなさいよ」

 

 復讐は何も生まず、報復は無意味だ。そんな言葉を口にする方も居ますけど、無駄を一切削ぎ落とした機械的な禁欲生活を送って居るのでしょうね。憎悪は消えない? ええ、その通り。親を殺された憎悪が消えてなるものですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ふふふふふ! この世界では君を使って面白おかしく楽しませて貰うよ』

 

 我が輩が師匠と出会ったのは幼き頃。将来を嘱望された神童で最上級死神も約束されたとまでされていたが、その程度など今やどうでも良い。知的好奇心のままに動き、したい実験や発明を行う。それが我が輩の生きる道である。師匠は喋るパンダだと言うと誰もが疑うが実に馬鹿馬鹿しい。世界の全てを知っているとでも言うのかね、奴らは。

 

 

 

「……堕天使の総督が我が輩に興味を持っている? 詰まらんことだな」

 

「でも、会談で和平を結ぶ予定って噂だし、そうなれば要請が有るかも知れないわよ?」

 

 漸く家内の許しが出て家に帰れるので居候先であったルルネの店の一室を掃除していたのだが、我が輩の才能という灯りに釣られて寄ってきた中途半端な天才に辟易してしまう。

 

「適当に相手をするまでだ。多少はメルギスの顔を立ててやるが、天才とは孤高であるべきだからな」

 

 我が輩は研究がしたいからするのであり、他者や社会的規範に介入されたくはない。自らのみで思考し調べ上げ完成させる、そうでなければ無意味に過ぎん。世話になっている小僧の顔は立ててやるがそこまでだ。言葉を交わせども研究に立ち入らせはせんぞ。

 

 ……しかし改造神器の研究も進んだが後一歩が足りん。あの小娘が自由に出歩くためにも最上位クラス……出来れば神滅具が欲しい所なのだがな。何処かに抜き取っても構わない奴は居ないものか。生きたまま抜き取れるから捕虜にするにも問題ないのだが……。

 

 

 

「仕方ない。家に帰ったらサマエルの血の研究を進めよう。……ハーデスの奴もサンプルを採取した程度で追放するとは心が狭いな」

 

 ああ、全く世界はままならん。明日有るという三竦みの会談で神滅具の所有者が裏切って欲しい。どうせ小僧ならどうとでもなるだろうしな。

 

 

 

 

「ジーク、どうも俺はこの場所でというのが気に食わん」

 

 三竦みの会談、下手すれば今度こそ何処かの種族が、もしくは全ての種族が壊滅する大戦に繋がるであろう話し合いが始まった。僕は最近になって眷属になった訳だし会談を行う部屋には入らないけどメルギスの兵士として警備に駆り出されていたんだ。

 

「……ふん。所詮は人などどうでも良いみたいだな」

 

「幾ら三方ともが納得できる場所が見つからないといっても街中はね……」

 

 会談の場所はなんと街中の駒王学園。騎士になった浩宇は他の奴らに聞こえないように毒づくけどコカビエルが問題を犯した場所以外で他の勢力の所有地で会談に相応しい場所が無かったのも、他の神話に仲介して貰って場所を借りるのも無理って分かるけど……。

 

 殺気立った大勢の護衛、破断すれば戦争の戦士となる奴らを見ながら溜め息を吐きたくなる。戦争になれば人間が巻き込まれて大勢死んで、他の神話に介入する口実を与えるんだろうなって。教授の元ボスのハーデスとか、ハーデスとか。

 

 そんな風に話をしていると校庭全体に魔法陣が出現し、無数の魔術師達が現れる。何奴も此奴も上級悪魔クラスはあってグラムが嬉しそうに反応しているから龍の力を得ているみたいだった。

 

「オーフィスの蛇とやらか……」

 

「まあ、都合が良いかな?」

 

 直ぐ様グラムを取り出し、セットしていた銃を手に取ると引き金を引く。最強の魔剣のオーラ、それも龍殺しの力を出力三十%程にして発射された。破壊的なオーラは一撃で魔術師を絶命させ、咄嗟に障壁で防ごうとするも容易に破壊する。龍の力で強化されたのだから龍殺しに弱くなっていると何故分からないんだろうね。

 

 

「さて、俺も動くとしようか……破っ!!」

 

「はははははっ!! 君達で戦功を稼がして貰うよ!」

 

 遠くの敵は銃で撃ち殺し、囲んでくれば創造した魔剣や聖剣を全方向に飛ばし、寄ってきたなら盾で撲殺するか剣で斬殺する。

 

 浩宇は浩宇で空中を物凄い勢いで駆け回りながらすれ違いざまに拳を叩き込んで爆散させていった。次から次へと現れる魔術師達に選抜された護衛達が押される中、僕と浩宇は撃破スコアを競い合う余裕すら有る。

 

「魔王連中は本命の出待ちか……」

 

 学園を守護する結界の維持の為にトップ陣は動かない。脱出防止の結界も張っているみたいだね。そうこうしていた時、同じ様に魔術師達を倒していた堕天使側の護衛、現在の白龍皇のヴァーリが声を掛けてきた。

 

 

「やあ、君は随分と強いけど名前はなんだい?」

 

「男のナンパはノーセンキューなんだけどね。……ジーク、ジークフリートだ」

 

「……ふーん。なあ、機会が有れば俺と戦わないか? 君の仲間の彼も興味深い」

 

「機会が有ればね。絶対ないと思うけどさ」

 

 因みにアーサーからの情報で此奴が寝返っているって僕は知っている。堕天使総督のアザゼルにとって息子同然だから言っても虚言だとされる可能性があったし、都合が良いから黙ってた。

 

 

 そして会談が行われている部屋に魔王クラスの悪魔が出現した瞬間、背後のヴァーリから濃密な殺気が放たれる。

 

 

 

 

 

「機会は今……がはっ!?」

 

 何をしたって? 裏切り者って分かってたから警戒していた奴が不意うちしようとした瞬間に盾で殴りつけただけさ。カウンターで叩き込んだ盾は当然龍殺しのオーラを纏っている。白龍皇には効果抜群で鎧は砕け、張り直す前に僕はヴァーリの手足を撃ち抜いてから首を掴んだ。

 

 

 

「じゃあね、臆病者さん。多分今日が言葉を交わす最後の日だ」

 

「お…俺が臆病者だと……?」

 

「堕天使の組織に居る時は派手に戦いを挑まず、無限龍が居る組織に入った途端に派手に動いただろ、君? 後ろ盾がないと好きな戦いもセーブして、強い奴と戦うのが好きだけど弱らせないと戦えない。ほら、臆病者さ」

 

 そう言いながら僕は教授から預かった物を取り出す。見た目は小さな懐中電灯。先端を心臓の上に当ててスイッチを入れる。ポンって音がしてヴァーリから龍の力が消え去った。

 

 

 

 

「なっ!? アルビオン? アルビオンっ!?」

 

「大丈夫大丈夫。保護者ならちゃんとこの『神器(セイクリッド・ギア)リムーバー』の中さ。テロリストにこんな危険な物は必要ないからね。……じゃあ、お休み」

 

 先程のダメージと動揺で隙だらけのヴァーリの鳩尾に拳を叩き込む。さて、これで武勲は僕の勝利だな。ジュリィが誉めてくれそうだ。……今晩も頼んじゃおうかな。

 

 昨日、ジュリィと夜中に会ったんだ、こっそりね。その時の二人だけの秘密。あの子の……と言っても僕の方が年下だけど……あの淫靡な姿には今でも興奮するよ。兎に角凄かった……。

 

 




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