「まったくふざけんなよあの禿げ教師、おかげで帰りが遅
くなったじゃねえか!」
暗い中愚痴を呟きながら歩く少年、双葉龍斗は学校での出来事を思い出し、道端の石を思い切り蹴飛ばした。
「授業中に寝ただけだろうが」
授業中に寝て怒られたのは自業自得なのだが龍斗に説教していたのは、話が長く説教の時は更に長い、生徒の中でもかなり評判の悪い先生だった。龍斗はその禿げ教師の担当する教科の授業の最中に寝てしまい、その場で説教、その後生徒指導室に呼び出され説教。説教が終わった時間が7時だったのだ。
「まぁ本が買えたからよしとするか。」
龍斗は手に持っている袋を見る。中には『ハイスクールDxD』と『双星の陰陽師』の本があった。龍斗はアニメが好きで、特にこの2作品が好き。dxdで好きなキャラは小猫で双星で好きなキャラは天若清弦だ。
「早く帰って録画したアニメ見よ〜っと」
そう言った時近くから凄い音が聞こえて来た。音がした方向を見ると、そこには凄いスピードで飛び出したトラックだった。そこから龍斗の意識が途切れた。
気がつくと白い空間にいた。周りを見ようと立ち上がった。そして最初に見たのは白い服を着た女性が土下座している光景だった。
「本当に申し訳ありませんでしたああああああああああああああああああああ!!!!!」
それを見た龍斗は、
「………え?」
思考が追いついていなかった。
「つまりあんたは神様で」
「うん」
「あんたのミスで俺を死なせてしまって」
「うん」
「そして今に至ると」
「そう言う事です」
「…………はぁ」
「驚かないんですか?」
「驚きを通り越して何も感じない。」
龍斗は神様の話を聞いて最初は驚いていたけど聞いて行くと、小説でありそうな内容、つまりテンプレだったので余り驚かなかった。
「死なせてしまったお詫びにあなたの好きな世界に転生させてあげましょう。」
「おっまじか、じゃあ転生先は『ハイスクールDxD』で」
「わかりました。じゃあ次は特典を選んで下さい。幾つでもいいですよ。」
「おっ太っ腹だな。じゃあ双星の陰陽師の『白虎』『青龍』『玄武』『朱雀』の呪装をくれ。それと詠唱無しで術が使えるようにしてくれ。後は容姿の変更。容姿は天若家の髪で長髪、そしてイケメンにしてくれ。後苗字は天若で下の名前は変えずにお願いな。」
「うっ 以外と多いですね、でもいいでしょう。容姿を変更する場合、赤ん坊からですよ?」
「それでもいい」
「わかりました。では特典の練習をしていただきます。時間は1時間です。」
「わかった」
ー1時間後ー
「だいたい慣れた」
「それなら良かったです。それでは転生されますね。」
そう言うと上から紐が降りて来た。神はそれを引っ張る。すると龍斗の足場が無くなった。
「行ってらっしゃいませ〜」
「ふざけんなぁぁぁぁ!!!!!」
こうして双葉龍斗の異世界生活?が始まった。
誤字、脱字等あったら教えて下さい。