事故に有って気がついたら赤ちゃんになっていた。そして、何より名前が湊斗光って何これって思った。それが数年前だ。
「光、何をしている?」
「別になんでもない」
ちなみに俺は男だ。そして、父親は当然の如く湊斗景明で母親は褐色の肌のスタイルの良い妙齢の美女である村正だ。意味がわからない。もちろん吉野御流合戦礼法も教えられた。だが、明らかに違うのは世界だ。何故なら首筋にニューロリンカーがあるからな!
つまりここはアクセル・ワールドの世界だ。
「では行くぞ」
「ん」
攻撃してくる父親の攻撃を軽く避けて骨を断ちに行く。しかし、相手は即座に回避する。それから激しい殴り合いだ。控えめに言って才能の桁が一つ違うと言わしめる程の天才である湊斗光のこの身体……確かに桁が違う。全てがやばいほどだ。父親ですら勝てる。そう思っていた。だが、やはりそこは湊斗光。思いっきり病気にかかった。BIC(Brain Implant Chip / ブレイン・インプラント・チップ)の手術を受けて壊れた一部を代用して俺は生きられている。その時は辛かった。
「今日はここまでだな。父さん達は海外に出張してくる1人でも平気だな」
「もちろんだ」
「そうか。帰ってくるのは数ヶ月……下手したら数年先だが生活費は問題無いようにしておく」
「わかった」
父さんと母さんが出かけた後、俺は家に1人になる。まあ、お金はあるからどうとでもなる。それよりもこの時間を俺はたっぷりと楽しむのだ。そう、ゲームを湊斗光としてはじめる。
『WELCOME TO THO ACCELERATED WORLD』
炎がそう文字を形作りダウンロードが終了したのが昨日。夢は正に悪夢だった。それも湊斗光としての装甲悪鬼村正での人生を、苦痛をリプレイしやがった!
そして、今日。メールが届いた。そこにはバースト・リンクと書かれていた。ならばやる事は一つだ。まあ、既に届いてから数時間以上経過しているのだが。
「加速世界で天下布武をなす。これが光の使命! バースト・リンク」
そして、対戦フィールドへと移動した俺の肉体は当然の如く身体は銀星号となっていた。アビリティは重力制御の陰義。ただアビリティのレベルが1なので自身にしか使え無い。だが、関係無い。ちなみに名前はミスリル・スター。聖銀の星。
先ずはさっさとレベル4になる事を目的に行動する。
最初に出会ったのブラック・ロータスだ。当然の如くお互いレベル1だ。
「初めまして、私はさ……」
「ああ、リアルの名前はやめときな。リアル割れをすると現実でボコられて全部のポイントが奪われる場合がある。まあ、光みたいに蹴散らす自信があれば別だけどね」
「いや、確かにそうかも知れない。それにこれはゲームだ。なら、ブラック・ロータスと名乗ろう」
「ならこっちもミスリル・スターだ。よろしくね」
「ああ。では、始めようか」
「ふふ、かかってくるといい」
俺のアバターはぶっちゃけていうと紙装甲だ。ポテンシャルを重力制御に全て奪われている。だが、任意発動型なので強いのはゲージを貯めないと使え無い。今はほぼ使え無いといっていい。
「だが俺は、光は負けん!」
ロータスが接近してブレード状態の手で斬りかかってくる。それを半歩引いて避けながら回転しつつ、回し蹴りを放つ。
「ぐっ!?」
ヒットポイントが減って弾き飛ばされたロータスに突撃しながら乱打を浴びせていく。攻撃する毎にこちらのヒットポイントも減っていくが大した問題ではない。
「くそっ!」
「甘い!」
ロータスが攻撃しよう手を振り上げるが、こちらは手の付け根を先に攻撃して攻撃を防いで相手の攻撃を完封して倒してしまう。
「強すぎだろ!」
「ふっ、リアルで武術を習っている光が……ミスリル・スターが有利なのは当然だ」
「確かにそのアドバンテージはありそうだな……。よければ友達にならないか?」
「いいぞ。光の事は銀星号でいい」
「わかった。私はロータスでいいぞ」
「では、登録だ」
「ああ」
お互いに登録した後、別れて試合を行っていく。光としての対戦成績は7戦7勝だ。今の間に荒稼ぎをしてやる。寝る時間を2時間としてひたすら対戦を繰り返して一日平均50戦を行ってポイントを荒稼ぎしてやった。光の凄まじさに他のバーストリンカー共は驚いて早急に子を作るかして人数を増やしていく。それはつまり光の獲物が増えるのだ。大いに結構。ちなみに集めた大量のポイントは消費していない。レベル1のままで戦っている。だって、そっちの方がポイントが集まるから。
「ふふふ、ふはははは、弱い、弱いぞ!」
「化け物めっ!!」
雑魚を蹴散らした後、貯めるに貯めたポイントで一気にレベル4になる。強化ポイントはアビリティの強化へとあてる。その後、光はご飯を食べて睡眠を十分取って次の日、無制限中立フィールドに誰よりも早く侵入して獲物であるエネミーを探していく。今はまだバーストリンカー達が弱いのでエネミーで稼ぐのだ。