遠回りするユキ   作:苺ノ恵

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2.浸透するユキ

 

 

 

 

 Circleにて、何事も無かったかのように新曲の音合わせを行う友希那に対して、私は傍目から見ても分かるくらいに挙動不審だった。

 

 案の定、紗夜に「真面目にやって下さい」と怒られてしまった。

 

 かと言って、メンバーのみんなに「友希那に彼氏できたんだけど私はどうしたらいい!?」なんて言えない。

 

 確実に友希那に嫌われる。

 

 そしたら私、もう生きていけないかも…。

 

 そんなこんなで私は翌日、やまぶきベーカリーのチョココロネを口止め料に、バイト仲間の食いしん坊な女の子であるモカに事の顛末を伝え、休憩中のロッカールームにてお悩み相談をしていた。

 

「ふむふむ~なるほど~。湊さんに春がきたと~。それでリサさんは大好きな人を取られてご機嫌ななめなんですね~?愛ですな~?」

 

「!?ちょっと、違うからねモカ!!私と友希那はそんなんじゃ…!私はあくまで友希那の親友として、その相手を知っておく必要があるなって__」

 

「もちろん~、私もそういうつもりで言ったんですけど~…アレアレ~?リサさん顔赤いですよ~??」

 

「うう…!!モカの意地悪…!!」

 

「でも~、湊さんに聞いても教えてくれないから八方塞がり~?」

 

「そうなの…他のメンバーに伝えて変に動揺させたくないし…何よりも友希那に悪い気がするし…」

 

「それなら~、こっそり~陰ながら~?湊さんの恋路を応援するのが~、モカちゃん的にベストな選択だと思う訳ですよ~」

 

「でも、もし友希那が騙されてて…酷い目にあってたりしたら…!どうしようモカ!?私どうしたらいいの!!?」

 

「……もう面倒だから、さっさと湊さんに告白して玉砕して来て下さい」

 

「何かモカが辛辣!?お願いだから投げやりにならないで!!チョココロネあげたじゃん!?」

 

「たった三個程度でモカちゃんの胃が満たされると思ったら大間違いなのですよ~」

 

「モカの場合、冗談に聞こえないからホント不思議なんだよね…」

 

「___つまり~、リサさんは湊さんの恋人を秘密裏に見つけて暗殺したいと~?」

 

「流石にそこまでする気は無いよ?」

 

「…それに近しいことはし兼ねないと~?」

 

「………という訳で、モカも何か分かったら連絡頂戴。情報次第で追加報酬を渡すから」

 

「例えば~?」

 

「最近私、エクレア作りに凝ってて___」

 

「直ちに捜査に入ります~。犯人の特定は、この探偵モカちゃんにお任せあれ~」

 

 そうして私は協力者を手に入れた。

 

 待っててね友希那。

 

 私が絶対に友希那を守るから!

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 ここは羽沢珈琲店~。

 

 バイト終わりにモカちゃん行きつけのお店で親友の蘭とおデート中で~す。

 

 でも、どうしてか蘭に元気がないのはモカちゃん気になりますな~?

 

 まあ、どうせユキちゃん(優希夜)がらみのブラコン拗らせた悩みだろうけどね~。

 

 話を聞いてるうちに~、何故か汗が止まらなくなりました~。

 

 え~と、つまり~?

 

「どうしようモカ…優希夜が…優希夜が湊さんに取られちゃう…」

 

(リサさ~ん。犯人見つけました~!)

 

 

 

 

 

 

 




二人(外野)の蛮行を止める役目を担うのは___モカちゃん!!君に決めた!!

百合ギャルvs.ブラコン赤メッシュ  核心を先に掴むのは果たしてどちら!?

…というか二人は協力関係になれるのでは?

それではまたの機会に
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