(一部追加、補正、修正中あり)
…何時もより喋ります。
結局、あの洞窟にいた少女は誰のか分からないまま、来た道を戻ることになったが分かったことがある。
フェストゥム…たしかKに出ていた敵の名前で、ファフナーを操る少年達が戦うんだよな。何かと悲惨な記憶しかないけど、それだけフェストゥムが脅威なんだよね。実際プレイしていてあの能力が強くて、ガンダムといった回避や命中が高い機体じゃないと厳しい局面があったりね。
この世界がKだとしたら、大変面倒なタイミングに遭遇したことになる訳で…。戦争やフェストゥムといった吸収生命体に侵略宇宙人、更にはもう一つの地球もあって問題だらけしかない。まぁWやLも大概だから危険には変わらないけど。
今外出たらフェストゥムだらけの戦場だとしたら、俺の知る流れでいくならガイキングや他のパイロット達がいたと思う。だけどその前にファフナー組の少女が自爆するイベントが……ってどのタイミングだったっけ?
「思い出せば……な」
もしタイミングが分かるなら救う事も出来る……わけないか。もし自分が行ったとして、結末が変わる保証など微塵もない。逆に更なる最悪な可能性もあるかもしれない。一人、救い出せるビジョンをイメージするが全然出来なく、結局洞窟の出入り口の光が見えてしまった。
決め手になる記憶を思い出せないのと、経験の無い現実という板挟みに逢いながら歩みを進める。そして、洞窟から出た先は案の定戦場になっていたが……目の前に広がる戦況と記憶とでは明らかに異なっていた。
(何でディスティニーガンダムとインパルスガンダムがいるんだ?)
本来ならまだ登場しないシン・アスカの後継機であるディスティニーガンダム。インパルスの方はまだ納得は出来なくもないが、そうなると時系列が滅茶滅茶になる訳で……
(一旦安全な場所探そう…)
どんな戦場になろうとも、力の無い只の一般人が解決出来る筈もないし、もし仮に持っていても戦闘技術も微塵もない自分なんて瞬殺されるのが目に浮かぶ。だから、出来るだけ安全な場所を探すしかない。因みに、あの洞窟は既に入り口が閉まっていて引き返すのは無理だったり。
何処かに隠れられる場所を探す為に山道を走る。空は爆発や機銃の音が広がり危機感が増していく。焦りから走る速度を早めた時、急に足場が無くなり浮遊感が……身体中に冷や汗を流す。
(何で穴が…!?)
穴に落ち、そこから急な坂を転がり続ける自分は正に転がるおにぎりの気分を味わう。目が回り気持ち悪さを覚えるが、次第に坂は緩やかになっていく。転がりが終わり色々と気分が下落気味になるが、今はそんな悠長に構えてられない。幸い軽傷は無いので、ふらふらな身体を押して周辺を見渡すと目の前に広がる光景が目に入る。
周りの木々は倒されており此処一帯が大きなクレーターが出来ている。中央にある何かが原因で起きたのは分かる、が果たして一体誰がやったのか分からない。少しずつ前に進み正体を見る…
「ヴァル…ホーク?」
設定資料で見たことがある戦闘機があった。でも、まだ確証もなく不確かなので呼び掛けてみる。すると、それに応えるかのようにハッチが開くではないか……
(実際初めてみるよな…外からだとさ。 乗ってみれば、あの時と同じ機内の筈)
色々と感傷深い部分もあるけど、今は戦闘の真っ只中でありこの機体に乗れば多少だが安全でもある。ヴァルホークの1番前に乗ると、ハッチが自動的に閉まりモニターに文字が出る。
[敵反応の為、オートパイロットモード継続中。更にパイロット名の確認の為、音声確認しますので名前を言ってください]
オートパイロットについては置いといて名前か…。Wの主人公名で良いのだろうか?
「アーディガン カズマ…で良いかな?」
[誠に申し訳ないのですが、その名前では認証しかねます。正しい貴方様の名前を御願い申し上げます。注意事項とし再度間違った場合は乗機剥奪なので悪しからず]
駄目らしい。更には次やったら乗せないぞ、と脅しもしているこのモニターは正に悪魔?いや当たり前なのか…セキリティーからしたら。さて、俺のいつも使っている名前で行こう。それで違ったらもう知らないぞ…
「俺の名前は…カズマ」
そう、主人公と同じ名前だったりするが偶々だ。苗字は…何でか思い出せないのが腑に落ちないが後回しにする。
[名前及び音声認証確認、これより貴方様が呼べば、随時その場に来ますので場所や周りには注意して下さい。尚機体につきましては、停泊した場所から動きませんので、呼ばない限りはその場にあると思って下さい]
認められたのは良いけど、機体名呼んだだけで来るのか…。あまり口には出さない方が良いかも知れない。
[尚ガイド案内はここまでとし、緊急時以外は基本貴方様に委ねますので。操作方法はモニターや右横にあるマニュアル本から出来ます。慣れましたら、モニターから戦闘シュミレート出来ますので暇な時に頑張って下さい。では……集うその日まで]
「おっ、おい嘘だろ!?」
まさかの後は頑張ってね方式にされるとは……とにかく、モニターとマニュアル本でどうにかするしかないのか。
「先ずはオートパイロットモードを解除して、次に右ペダル踏みながらギアを切り替えれば変形に切り替わるっと…あれ?」
右ペダルを踏み機体が上昇し前に進む中、ギアで変形は出来たが機体のスピードが上がっていく。
「え〜と、スピード止めるには、左ペダルを押してホイールを確認後、左右のレバーを……やること多過ぎだろ!!」
(とにかく、やるしかない…止まれよ!)
ほぼ勢い任せながら、書いてある方法に沿っていくが大体の単語が訳が分からないが"何となく"やっていく。
(止まれ…止まってくれ!)
スピードは段々と落ちてやっと止まったが、止まった場合には倉庫…基地みたいな建物が目の前にある。急いで逃げようとすると、今度はアラームが鳴り響き同時にモニターに言葉が出る。
[南南東から攻撃あり、ガード推奨]
「南南東って!? それにガードなら確か…あった!! この盾なら!!」
先程マニュアル本に書かれていた盾を出し、モニターにある方位に機体を向け盾を構える。次の瞬間大きな振動が彼に襲う中、背後にある建物からミサイルが飛ぶ。
「いっ……てぇー!!」
(振動でもこれって……どんたけだよ!? 早く逃げないとな)
背後で何か騒いでるが、今の俺には無関係なものだ…一般人だもの。機体を歩行型から飛行型変形し飛び立つが、行き先に注意してなかった。
(なんとかなったか……ってまたアラートかよ!!)
再度アラートが鳴り、モニターにある言葉が出る。
[ヒートエッジエクスプロイダー推奨、加速上昇必要あり]
聞き覚えがある名前が出るが、今はモニターに出ているスピードが必要みたいだ。止めた時の手順を逆にすればどうにかなると勝手ながら思う。
「これで……うぅ!!」
急激な加速が入り、Gが身体に襲い掛かる。後ろにずっと押される感覚は、壁ドンする男が何人も重なっている感じ…いやジェットコースターだよなこれ。
そして、いつの間にかフェストゥムを倒した、というよりは事故に近いような。周りから通話が来てるが対応したらどうなるか分からないので…
(逃げれば勝ちの精神でその場を後にする。怖いものから逃げるのは恥ずかしくない)
そう自身に言い聞かす自分がそこにいた。
それから三日後、俺はデントン博士の助手になっていた。
(人生って、何だろう?)
パニックと初操縦に今まで以上に喋る主人公。
しかし、一人限定とタイミングであって、今後と二人なら…
次回も宜しくです