TS転生したは良いものの身体の感度が良すぎる件   作:内臓脂肪が多いガリノッポ

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勢いって大事よ?むしろそれしかない。


戦いの中にいつも快楽堕ちの危険が付きまとう暮らし

 剣と魔法の世界。王国に冒険者ギルド。人間以外の多様な種族。伝説の武具。そして、勇者と魔王。これらは多分、指輪をめぐる物語が生まれてから形を多少は変えながらもずっと使われ続けている設定と世界観であることだろう。

 

 そして、そんな世界で俺はいま生きている。普通ならワクワクが止まらず、七つの玉やら聖杯やらヒロインやらを探しにゴーマイウェイ、ごまえーをするところである。が、とある事情によりそれらすべてを断念せざるを得なくなった。

 

 まぁ、お察しの通りこの対○忍ボディのせいなんだけどね。

 

 

 

 

 ♢

 

 

 

 

 

 「・・・・・・」

 

 場は都から少し離れた山道。手にしているのは愛用の刀。身に着けているのは革で作られた軽装。そう、戦闘のための装いをしているのだ。

 

 目の前にいるのはそりゃもうでかいムカデ。でっかいアゴをキチキチと鳴らせながら、こちらへ襲い掛かってくる。それを難なく避けはするものの、その巨体がぶつかる地面は大きく音を立て、砂煙をまき散らす。クソっ、砂が肌を撫でやがるッ!

 

 「んっ♡」

 

 感度が良すぎる身体が感じるのは、全身を手の平で撫で回されているような感覚。ぞわぞわと鳥肌が立ち、力が抜けそうになる。しかし、ここで足を止めてしまえばあのムカデの餌食だ。そうはなるまいと、力を込めその甲殻へと切りかかる。

 

 「だ、駄目だ!鎧ムカデの甲殻は鋼鉄なんて目じゃないんだ!弾かれる!」

 

 おっと君のことを忘れていたよ。えーと、名前はきいてないから、とりあえずボーイ君でいいか。

 

 そう、俺がムカデと戦っているのは襲われていたこのボーイ君を助けるためなのである。少し気弱そうなイケメンのボーイ君は、剣と鎧を身に着けてはいるものの、ムカデにやられて今にも食われそうになっていたのだ。

 

 やれやれ、なんて大人なテンションで間に入ったのだが、相変わらずの身体の反応にうんざりする。まぁ、それもしかたないかぁ。と思考の片手間にムカデの身体を得物で半分に分断する。どんなに硬くても(意味深)、節の辺りはどうしようもないからね。

 

 「なっ—————」

 

 驚くボーイ君を脇目に、さらにムカデの身体を切り刻んでいく。甲殻類のモンスターは真っ二つにしても動くからね、ちゃんと木っ端みじん切りにしないといけない。

 

 そして、粉々になったムカデの残骸は音を立てて地面へと落ちていく。まぁ、こんなもんかね。

 

 転生を果たしてから早3年。命の危機ばかり感じていた(主にテクノブレイクによる)俺は、快楽地獄でゲームオーバーにならないために死に物狂いで努力をしてきた。

 

 すぐに絶頂に至る身体を、それでも動けるように訓練したり・・・・・・すぐ至るのはなんともならなかったが。

 

 ア○顔を晒さないためにポーカーフェイスを極めたり・・・・・・しゃべりにくくなったり表情筋が麻痺したが。

 

 果てには感覚を10分の1にするアイテムを何とかして手に入れたり・・・・・・3000倍が300倍になっただけだが。

 

 ま、まぁいっぱいがんばったの!がんばれ♡がんばれ♡って自分に言い聞かせて頑張ってきたの!

 

 その結果として、なんとか冒険者として生計を立てれるようになったのである。いや~、最初はモンスターすべてが淫獣に見えたものだ。それが今では、こんな風に何の問題もなく片付けられるように—————あ。

 

 拳ほどの大きさの形を残していたムカデの足の一部が、俺の上から落ちてくる。どうやら切り損ねていたらしい。そして、それはそのまま俺の豊満な胸へと接触する。

 

 「はぁ・・・・・・♡」

 

 体中を電流が走り抜け、快感が湧き上がる。上げそうになった喘ぎ声をなんとか吐息までに押し殺し、表情もそのままを維持する。しかし、それ以上の生理的反応は抑えられなかったようで頬は血の気を増し、目は潤み、肌は汗をほんのりとかき始める。

 さらには、(以下、比喩表現)わたしの雪見大福には頂点にさくらんぼがトッピングされ、ハリーポッター的秘密の部屋の入り口からは洪水が発生していた。

 

 失態だ。気を抜いていたばっかりに、目の前に人がいるのにも関わらずこんな状態になってしまった。怪しまれる前に、なんとかして、さっさと撤収しなければ。

 

 「・・・・・・終わった。もう、帰ると良い。」

 

 ポーカーフェイスを得るために失ったコミュニケーション能力。だが、少しの会話くらいなら出来ないこともない。

 

 「あ、あの、ありがとう。」

 

 「・・・・・・」

 

 お礼なんていいから、さっさと立ち上がってくれ!俺は早く帰ってお風呂に入りたいんだ!じめじめした下着を履いてるのって思った以上に不快感あるんだぞ?

 

 「———————」

 

 しかし、ボーイ君は立ち上がらずにこちらを見たままだ。このまま置いて帰ってもまたモンスターに襲われかねないし、動いてもらわないと困るんだがなぁ。はぁ、仕方がない。

 

 「っ———♡」

 

 座り込んでいるボーイ君の手を握り、引っ張り上げて立たせる(誤字じゃないよ)。その際に、手の平からゾクゾクと登ってくる感覚に思わず歯を食いしばる。あぁもう、これが嫌だから人とは接触したくなかったのに!

 

 そして、そのまま振り返り無言で歩き始める。ほら、ボーイ君。都までならついて行ってあげるから着いてきてくれよ?あ、それと今は俺の顔は絶対に見るなよ?耐え続けた快感のガス抜きをせにゃならんからな。

 

 

 「あ、あの。」

 

 数分後。前を歩きながら熱い吐息を吐いている俺に、ボーイ君はしばらくぶりに言葉を口にした。なんか、変に緊張している気がするのは気のせいだろうか。

 

 「名前、を教えてくれ・・・・・・」

 

 別に俺の名前なんてどうでも良いだろうに。命の恩人の名前くらいは憶えておきたいっていう礼儀みたいなものなのだろうか。このボーイ君は変に律儀だなぁ。けど、そこまで言うなら名前くらいは教えても良いだろう。

 

 「・・・・・・アサカゼ」

 

 どうせ、この名前はあのクソったれな自称神が付けたものだから価値もあってないようなものだ。偽名すら名乗れないように呪いが掛けられてんだよ!!ほんっとに迷惑な話だ!!つか、モチーフがあからさま過ぎてもうね。

 

 「アサカゼ、か。俺はヴォーイ、ヴォーイ・クーンだ。今日は本当に助かった。」

 

 ん?ボーイ君?(主人公特有の難聴スキル) へー、変な名前だな。というか俺って直感で名前当てるとかすごくね(アホ)?

 

 

 

 

 

 自己紹介を終えた後は特に会話も無く、都まで安全にたどり着くことができた。これで気まぐれの親切も終わりだ。もう、初心者冒険者があんな高レベル帯のエリアに行っちゃダメだぞ?

 

 別れ際にも俺は何も言わず、手を軽く振ってその場を後にした。その際に、餞別というか新米へのエールとして腕輪を彼に渡した。この腕輪、敏捷がかなり上がるらしいぞ?俺が着けても、風当たりが強くなって逝っちゃう(快楽天へ)からね。

 

 「アサカゼ、俺絶対にお前に追いつくから。待っててくれ!」

 

 ボーイ君は決意に満ちた表情で意気込みを叫んだ。うんうん、ほほえましいわぁ。俺も久しぶりの人との交流で楽しくなかったと言えば嘘になるし、会えて良かったよ。俺って(主に触覚が)敏感だから人とあんまり関係持てないし、なにより避けられてるからなぁ。ビッチだって多分みんなに思われてんだよぉ( ;∀;)

 まぁ、ボーイ君とは二度と会うことはないんだろうけどさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで久しぶりに帰ってきた我が家。孤児院跡を土地ごと買っただけあって、広いし近所には誰もいない。此処を自宅にしたのには訳があった。

 

 「————————っ♡ んはぁーー♡」

 

 妙に艶やかで淫猥な声が聞こえる。というか、俺の声だ。そしてここは風呂場である。つまり、この声は湯船に浸かるときに出てしまう声なのだ。

 

 「ふぅ。ん、ん、今日も疲れたぁー♡」

 

 体を覆う暖かいそれは、心地よくはあるのだが、感覚としては全身にまとわりつくように体を温めるのだ。よってこのボディはそれを快感と捉えるわけだな(断言) 

 

 ——————つまりは、風呂でイロイロな意味で気持ち良くなっちゃうのであるッ!!

 

 こんな声、他の人に聞かれるわけにはいかんやろ?せやからしょうがないんや!

 

 豪華な装飾の手鏡に映るのはやはりクッソエロい美少女だ。これが、彼女だったらとは何度思ったことかわからない。けれど、今日も感じまくるこのメスこそが俺なのである。

 

 「はぁ・・・・・・♡」

 

 俺の異世界転生生活は七難八苦を体現しているのであった。

 




次回はボーイ君のサイド。下ネタ要素薄くなるけど、温度差に笑いながら風邪ひいてほしいです。
ところで、下ネタの割合なんですが、やっぱり少ないっすかね?もっと増やしても良いっすかね?(アクセルに足を置きながら)
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