infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来   作:伊勢村誠三

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ケイタ「さてついに決定戦当日か、まあまあ緊張するな。」

千冬「緊張ごときで試合開始が伸びたり、とても観てられないような試合をするなよ?」

ケイタ「う、は、はい。」

簪「ケイタ君なら平気。」

本音「頑張ってあみしー!パフェかかってるから!」

ケイタ「ここまで期待されたら引けねえか。
かなり長くなりましたが、それではどうぞ!」

(OP Alive A life 仮面ライダー龍騎)


Dragon against Dark wing その6

1

カチコチと秒針の進む音だけが響いている。

ISスーツに着替えた連は右手の薬指にはめた金の三連リング、待機状態の打鉄黒翔を撫でる。

 

『蓮様。そろそろお願いします。』

 

「よし、サード、イニシエートコアアクセスシークエンス発動。黒翔に繋げ。」

 

『了解です、、、シンクロ完了。着身許可を。』

 

「バーチャルブーストフォンメディック着身。

外部からの解析からクラック、通信以外のあらゆるアクセスのブロックを要求する。」

 

『了解。メディック着身。』

 

蓮の眼前に指輪から映し出されたサードの立体映像がメディックを着身する。

 

『メディック着身完了。準備万端、いつでも行けます。』

 

「よし、ショータイムだ。」

 

 

 

2

「あら。逃げずに来ましたのね。」

 

反対側のゲートから自分とほぼ同時に現れた蓮にセシリアは少し驚いた。

本気でどうせ尻尾巻いて逃げると思っていたからだ。

 

「無論だ。あれだよ。サムライに二言無しだ。」

 

軽口を交わすと同時にセシリアは青いレーザーライフル スターライトmkⅢとレーザービットを二機を展開し、

蓮は黒いマント型の防具『覇止』を装着し、鼠色の槍剣『サムライブレイド002』を腰にマウントした。

 

「土下座して詫びるならば奴隷としてこき使う程度で勘弁してあげましたのに、残念ですわ。」

 

「言ってろ。ここからはあれだぞ?

『抜きな!どっちが早いか試そうぜ?』ってやつだ!」

 

姿勢をガクンと下げ、サムライブレイドに手をかけ、居合斬りのような構えを取る。

レーザーを切ってそのままの勢いで斬りかかってくるつもりだろう。

やはり所詮は男。突っ込むしか能が無いクズ。

 

せっかくの日本でのデビュー戦。

一撃で決めるよりももっと華々しい勝ち方をしたかったが男にエンターテイメント的且つ高貴な思考を理解させるだけ時間の無駄か。

 

そんな事を考える余裕はある。

がしかしだからと言っていたずらに勝負を長引かすほどセシリアは暇ではない。

 

「踊りなさい!わたくしとブルーティアーズの奏でるワルツで!」

 

上昇しmkⅢを構え照準を合わせる。

しかし何故か打鉄黒翔を鎧った蓮を捕捉できない。

代わりに移ったのは丸めた布の塊のような何かだ。

 

あれは何だ?

一瞬動きを止めた瞬間、まるで工事現場で使うような鉄球がぶつかった様な衝撃がセシリアの体全身を襲った。

 

「ガァ!」

 

肺の中の空気が一気に吐き出される。

なんとか息を吸おうとするがそれより先になぜか地面が目に飛び込んでくる。

 

「悪いが、俺はPop派だ。」

 

声は前から聴こえてきたが、蓮の後頭部は目の前に見える。

 

(まさかISでタックルからの投技を!?)

 

気付いた時にはもう遅い。

セシリアのブルーティアーズのような遠距離主体のISは基本的に空中から攻撃する。

 

つまりそこから投げられるという事はどうしても強烈なGがかかるため普通に投げられるよりも強い衝撃が襲うのだ。

 

背中から地面に叩きつけられまたしても肺の中が空になる。

息が出来ない。たったひとつそれを理解した途端にセシリアはその場から逃げ出したくなった。

 

当然だろう。あらゆる生物に呼吸が必要不可欠。

切っても切れない最大の弱点なのだ。

そこを突かれてしまえば人間なんてのはひどく脆い。

一般人なら可哀想に思ってそこまでで辞めるだろう。

 

「まだだ。」

 

しかしそれと同じようにわざわざ追い詰めた獲物を逃がしてやる狩人が居るはずもない。

蓮はセシリアを無理矢理立たせると顔面に拳を叩き込む。

 

それでも何とかあえて初めから展開していなかったビット四機を展開しようとするが、蓮も打鉄黒翔唯一の遠距離装備のレーザー標準付きハンドガン、サムライエッジliv004を展開してビットを四機全て実体化仕切る前に物理弾で貫き実体化を阻害する。

 

「(さっき殴ったのは距離を取って銃に切り替える為!?)ガンマンですか!」

 

「言ってなかったか?荒野の七人を見て育った。」

 

そしてサムライエッジをトンファーのように構えると大ぶりなパンチ主体のスタイルに変え巧みにフェイントを使い、強烈な右フックを何発も浴びせてくる。

 

しかしセシリアもやられっぱなしではない。

ブルーティアーズ唯一の近接武器ショートブレードのインターセプターを展開して蓮の右の一の腕を切りつけた。

 

さっきから何度も頭を殴られたせいで、呼吸もまともに出来ないまま激しい運動を繰り返したり叫んだせいでフラフラだったが、何とか当たった。

元々スピードを出して重視して作られた黒翔はあまり装甲が硬くない。

 

すぐに絶対防御が発動する。

まあまあ持ってかれた。

そう思った蓮はサムライエッジを構え直して一歩下がる。

 

「見上げた根性だな。堕ちるとこまで堕ちても国家代表候補生ってわけか。

その努力と根性は買うが、それ以外は断じて認めない。」

 

器用にインターセプターだけを撃ち落としてから浮遊したままになっていたレーザービットを破壊する。

 

「ま、ける、訳には、、私が、、。女が男に負けるなんて、、。」

 

ガクン!方膝をつきながらもその視線だけは蓮に、倒すべき敵に向けられ続けている。

 

「一週間前、売り言葉に買い言葉でお前を罵った事は謝罪しよう。

だがこれだけは言わせてもらう。

頭蓋骨一つも砕いた事の無いど素人が殺し合いに男だ、女だ持ち込んでイキってんじゃねぇ!」

 

ガシリ。蓮の両足が頭を掴む。これが敗北。

単純な力、速さだけじゃ無い。圧倒的な経験の差と手札の豊富さ。

そして、あの冷ややかな目の中にあった黒い光。

その全てが今までの自分を悉く否定していく。

 

これが真の全力を持って叩き潰される感覚か。

案外悪く無い。不思議とセシリアは清々しい気分だった。

確かに女や男なんて関係ないかもしれない。

 

全力でぶつかって来られることがこんなにも清々しいなら全力でぶつかって行く事はどれだけ素晴らしいのだろうか?

 

すっ、と全身の力が抜けていく。浮遊感が気持ち良く感じられる。

豪快に放たれたスカイハイフランケンシュタイナーがセシリアの脳天を地面に叩きつける。

彼女が脳震盪で意識を手放すのと同時にブルーティアーズのシールドエネルギーが空になった。

 

 

 

3

ピットに戻ると織斑千冬が仁王立ちで立っていた。

ISに乗ってるせいで生徒(レン)教師(ちふゆ)を見下ろす奇妙な図が出来ている。

 

「文句があるなら投げ技、絞め技、関節技を禁止にするルールを作るんだな。」

 

「人の心を読まないでくれますか?織斑先生。」

 

ISを解除して降り立つ蓮。これでもまだ蓮の方が目線が高い。

 

「、、まぁいい。実際にそんなルールは無いし、

お前を罰する理由はないが、人殺しになりたく無かったらフランケンシュタイナーのような技は控えるんだな。」

 

「素直に問題起こすなって言ってくださいよ。

その言い方じゃもう既に人殺しになってる奴には通じませんよ?」

 

「え?」

 

千冬は振り向いて驚いた。

蓮の目が異様だったからだ。

まるで有りっ丈の絶望を無理矢理光で形を整えた様な直ぐにでも決壊しそうなどす黒い瞳をしている。

今にもタールのような涙が流れるんじゃないかと本気で疑う程だ。

 

「じゃ、自分はクラス代表辞退させてもらうんで。」

 

あの戦い方は初見にしか通じませんから。

そう呟くと蓮は素早く制服を羽織って去って行った。

 

 

 

4

「ISとフォンブレイバーの連動?」

 

控室にいたケイタと一夏は二機のフォンブレイバーからケイタと蓮のISの特筆事項について説明を受けていた。

 

『ああ、電脳空間専用のブーストフォンを着身する事でフォンブレイバーをISの補助AI化させる事で通常のISにない特殊機能を使える。

多少は外部から、キリエライト達のバックアップが必要だが。』

 

へぇー。と言いながらキーホルダー型の待機状態の打鉄赤龍をまじまじと見るケイタ。

 

「ゼロワンも同じこと出来るの?」

 

『更新すればな。因みに原理自体はファイブの暴走と俺の離反を受けて無期限凍結になった人工衛星制御の為のフォンブレイバー専用の着身シュミレーターと同じだ。』

 

「じゃあISより先にその副産物のフォンブレイバーの方が先に宇宙に行ってたかもしれないんだ?」

 

『皮肉な話な。』

 

『兎に角ケイタ、アクセス許可を。』

 

「オッケ、頼むぜ。」

 

『イニシエートコアアクセスシークエンス発動!

IS打鉄赤龍とシンクロする。、、、シンクロ完了。

バーチャルブーストフォングラインダーの着身許可を。』

 

「グラインダー、着身!」

 

ケイタの眼前にセブンの立体映像が現れ、いつも通りもたつきながらグラインダーを着身していく。

 

『グラインダー着身完了!

これで私とケイタの動きは連動する様になった。

ケイタ、君が明確に戦いをイメージしてくれれば操縦はある程度私が肩代わりしたり補助したり出来る。行けるか?』

 

「勿論、もし負けたら昨日蓮に無理矢理タイマンはらされた野良ビーストがかわいそうだ。」

 

『ああ、、あいつか。』

 

『一体何が?』

 

「深く聞かないどくよ?」

 

『ん?一夏、山田真耶が来た。俺をしまえ。』

 

カメラ特化のブーストフォン、シーカーに監視をさせていたらしい。

一夏はゼロワンを腰のホルダーに、ケイタは立体映像を消した。

 

「網島君!あら、もう準備万端ですね。

織斑君ももう準備出来てるみたいですし、

アリーナの方にお願いします。」

 

「はい。じゃ、行ってきます。」

 

「待ってケイタ!勝ってよ?」

 

「勿論。俺の座右の銘、知ってるだろ?」

 

「最後には「タフなやつが勝つ!」」

 

がしりと一夏とグータッチを交わしたケイタは真っ直ぐにアリーナに向かっていった。

 

 

 

5

初めて立つアリーナは随分広く感じた。

客席には1組以外も、2、3年の人や教員もいるようだ。

 

「すげーギャラリー。」

 

『なんせ世界に3人しかいない男性IS操縦者同士の対戦だからな。』

 

視線を目の前の対戦相手に、IS白式を纏った三春に向ける。

 

「待ってたぜケイタ。戦う前に聞いておきたいことがある。」

 

「何?」

 

「蓮とセシリアの戦いを見てどう思った?」

 

「どうって、さあ?

あんまISの試合とか見ないから何とも言えないけど、強かったよな。」

 

「は?なんだよそのコメント!

蓮は女子の顔を遠慮なくぶん殴ったんだぞ?

良いわけねぇだろ!」

 

『、、男性操縦者は世界にたった3人しかいないんだからいつかは全員が通る道だぞ?』

 

「三春お前、それじゃ試合そのものが成り立たないぞ?」

 

「関係あるか!男ならどんな理由があっても女を傷つけちゃいけない!

女は男に守られてるもんだからな!」

 

そう言うと三春は近接ブレード雪片弐型を展開して斬りかかって来る。

 

『来るぞ!』

 

(よし、ストライクベント!)

 

ISの武器の具現化には物が勝手に出現する様子、

或いは展開する武器をイメージする必要がある。

その点ケイタはほぼ毎日カードをセットするだけで武器が出現する事オーバーテクノロジーを散々見ている為、簡単にイメージが出来た。

左手に小型の盾が、右手に大型のクローが、二つ合わせてIS用ブーストフォン006、グラインダーが装備される。左の盾が三春の剣を受け止める。

 

「じゃあお前は相手が女なら絶対手加減するのか?」

 

「勿論だ!」

 

言ってることが無茶苦茶だ。

まだ目に見える人間、ライダー全てに襲いかかるビーストの方がまだ解りやすい分マシに思えた。

 

「この矛盾野郎!」

 

「俺は盾なんて使わない!」

 

《、、、何と無く、一夏が人を見る目があるのがわかった気がする。》

 

この兄に少しでも理解を示そうと思えば観察眼は随分鍛えられるんだろうな、とセブンは電子頭脳の片隅で参照用の思考を表層化させた。

 

 

 

6

「いやー、お強いですね網島君も織斑君も。」

 

「二人とも元々運動は得意ですし。」

 

三春兄は剣道得意で、ケイタはバスケ好きなんです。と一夏。

三春は剣道に熱心だった。

周り曰く、一夏程の才能は無かったが熱意でそれを超えていたらしい。

 

確かにあれはいっそ強迫観念さえあったなと、病み上がりの自分を剣道の練習に連れて行こうとしてケイタと大喧嘩になっていたのを思い出した。

ついでに笑い話のつもりにこの話をゼロワンにしたら

 

『お前の兄は圏外だ。』

 

とか言われたのも思い出した。

 

「なるほど、道理で網島君のフェイントのかけ方がバスケみたいな筈です。」

 

確かによく見たらバスケのカットみたいな動きで背後に回り込んで肘打ちをきめている。

 

「今絶対ケイタ、これ得意かも!って言いました。」

 

「そうなんですか?」

 

「調子良い時ああやって左手をグーパーする癖があるんです。」

 

「へぇ、なんだか話を聴いてると織斑さんって織斑君、網島君と、あと織斑先生合わせて4兄弟みたいですね。」

 

「あとケイタの妹の可憐ちゃん合わせて5姉弟妹です。」

 

大家族ですねー。と呑気に返す真耶。

しかし次の瞬間、その表情が一瞬で硬くなった。

 

「織斑さん、何があってもここにいて下さいね。

私はちょっと済ませておきたい用事があったので。」

 

そう言うと真耶はアリーナのシャワー室に入り、内側から鍵をかける。

 

「どなたか知りませんけど覚悟して下さいね。カメンライダー!」

 

セイレーン に変身して鏡に飛び込んでいった。

 

 

 

7

『どうしましたレン様?』

 

「誰かがベンタラに行った。間違いない。

サード、シーカー着身、付近のカメラに目隠しをしろ。」

 

『了解です。シーカー着身。』

 

蓮の上着から現れたブーストフォン、シーカーが変形し、サードがそれを四肢と頭部に着身。

 

『シーカー着身完了。

これより周囲のカメラにダミー映像を流させます。』

 

「頼むぞ、KAMEN-RIDER!」

 

ウイングナイトに変身した蓮は全身が映る鏡がわりになるガラスばりの窓に飛び込んでベンタラに入った。

アドベントサイクルを駆り、敵の場所を目指す。

 

「こっちの廃倉庫のあたりだ。間違いない。」

 

アドベントサイクルを降りたウイングナイトはバイザーを構えてあたりを警戒する。

 

「あら、あなたでしたかウイングナイトさん。」

 

振り返るとそこには同じ様にバイザーを構えたセイレーンがいた。

 

「モンスターかと思ったが違ったか。

じゃあな。気を付けて帰れよ。」

 

「ふふ、何腑抜けた事言ってるんですか?」

 

<SWORD VENT>

 

一瞬で距離を詰めウイングスラッシャーで首をかき切ろうとするセイレーン。

振り向きざまにバイザーで受けるウイングナイト。

 

「あなたはバラバラに切り分けて晒します。

そうすればみんな殺し合いを怖がって辞める筈です。」

 

「結果俺とお前が殺し合ってもいいと?」

 

「ええ。さあ席について下さい。

最期の特別課外授業ですよ?」

 

「ったく。モテる男は辛いぜ。」

 

 

 

8

どちらに依怙贔屓するまでも無くケイタが優勢だ。

飛行ジャンプを織り交ぜながら確実にダメージを与えていく。

一方で三春は完全に地に足をつけた剣道スタイルで戦っておりケイタのいい的にされていた。

完全なる遠距離特化のISが相手なら全方位からの狙撃を防げると言う点で有利な策だが、白式の様な近接特化のISではあまりに不利だ。

 

「くそう!くそう!くそう!俺は、俺は守る!

俺は全部を守るんだ!

何があったって守らなきゃダメなんだ!

だから強くなきゃダメなんだ!」

 

瞬間、ヤケクソ気味に放った三春の一閃がケイタの左腕の盾を掠めた。

ピシッと音がして真っ二つに割れて落ちる。

 

「ッ!?」

 

何かやばい!そう感じたケイタは慌てて距離を取った。

 

「? 雪片弐型の刀身が光ってる?」

 

「?、、、は、ははは!そうか、そうゆうことか!

これが、これが俺のみんなを守る力か!」

 

『違うな、あれは織斑千冬の力、織斑千冬の封印された専用機の単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)零落白夜だ。』

 

単一仕様能力とはISとパイロットの成長によって使えるようになる固有スキルで、その中身は千差万別。

その中でも千冬がかつて専用機暮桜で使っていた零落白夜はIS最大の防御、絶対防御さえ用意に貫いた文字道理必殺剣だ。

 

「じゃあ俺下手したら左手が竹割ったみたいになってたってことかよ!?」

 

『盾があって助かったな。だが悠長に構えていられないな。』

 

振るわれる零落白夜。

間違えても受けようなんて思ってはいけない。

あの刃で斬られる=即死だ。

 

「なんかあれに弱点とかないのかよ!?」

 

『そうだな、恐ろしく燃費が悪いと聞いたことがある。』

 

「待つのは却下。

あれから逃げ続けるとか生きた心地がしない!」

 

『それなら織斑三春そのものの弱点を突くしかないぞ?』

 

二閃、三閃。避ける動作の半分をセブンに任せ、暫し思考に入る。

 

(三春の弱点、、IS初心者?いやそれは俺もだ。

じゃあ遠距離装備がない?俺だって市売品のショットガンしか積んでない。

じゃあ、動きは?剣道の動きそのままだけど、

どこかに隙は、、、違う!狙うは、下だ!)

 

一か八か思い切り三春との距離を詰め一瞬動きを止めた所に渾身の頭突きをかます!

 

『な!血迷ったか?』

 

「いや、こっからだ!」

 

加速で一気に真上に上がり振動を発生させたクローを地面に振り下ろす。

一気に蜘蛛の巣状のヒビが地面に走り足場が崩れ三春は立つこともままならなくなった。

 

『な、なんて大胆な、、。』

 

「弁償はアンカーの給料から引いといて。」

 

『足りるか!』

 

なんとか地面から脱出した三春しかし次の瞬間何かに頭を掴まれ掴み上げられた。

 

「アイハブユー、三春。お前の敗因は」

 

『振動はこっちで加減する。思い切りやれ。』

 

「ワンパターン過ぎ。」

 

強烈な振動が三春の頭に無茶苦茶に響く。

三春は意識を手放した。

 

 

 

9

「やっと、フィニッシュ、、。」

 

なんとか今日のノルマを終えた簪は一息つく間も無く着替えて整備室を後にした。

網島ケイタの試合を見るためだ。

腕時計を見ると意外と時間に余裕がある。

シャワーでも浴びてからの方がいいかな?

そう思って寮に寄ろうとした時。

 

「どいてどいてどいて!ヴェアアアアアアアア!」

 

、、人がぶつかって来た。

紙束が舞う音と顔面を何か柔らかい物で抑えられるのを感じながら最近はよく人にぶつかるなあ。

なんて呑気に思った。

 

「痛た、、あ!ごめんね!私は保登心愛!よろしくね!」

 

変な奴だ。と簪は思った。理由は二つ。

変じゃない人間はまず人にぶつかったら謝った後に馬乗りになったまま自己紹介したりしない。

 

次に会ったばかりだが、この人をよく知る人ならこの状況をまああいつならやりかねんな。

で済ませてしまいそうだということが直感で分かったからだ。

 

「私は簪。どいて?」

 

「あ、ごめんね!じゃあ急ぐから!」

 

そう言うと撒き散らした紙を一枚も拾うことなく心愛は走り去っていった。

 

(アリーナの方に行ったみたいだし、届けてあげるか。)

 

 

 

10

おめでとう、お疲れ様ケイタ。

心でそう呟くと一夏はロッカーを開けてタオルなんかを取り出した。

 

「ま、間に合わなかったぁー!」

 

「あ、心愛ちゃん。遅かったね。」

 

「先生にケイタ君に渡すプリントを頼まれちゃって。」

 

「、、手ぶらだけど?」

 

「え?、、、ヴェアア!やっちゃったあ!」

 

多分簪ちゃんとぶつかった時だあ!

そう行って頭を抱える心愛。

 

「ひとっ走り取って来ます!」

 

「必要ない。」

 

「ヴェア!って簪ちゃん。」

 

「これ落し物。」

 

「ありがとう簪ちゃん!」

 

「ふふ。私からもありがとうね。」

 

「別に、、。」

 

簪が少し上目遣いに一夏を見上げた時、

ロッカーの中から銀のアーマーと黒いアンダースーツの腕が一夏の首根っこを掴んだ。

 

「な!」

 

「え、何!?」

 

「仮面ライダー!?」

 

キュイン。二人が反応する間も無く、一夏はベンタラに連れ込まれた。

 

カツン。と乾いた音を立ててゼロワンが床に落ちる。

 

「ほう、やはり私の占いは当たるな。」

 

「!?」

 

「あ!海之ちゃん!大変だよ!一夏ちゃんが拐われた!」

 

「知ってる。仮面ライダーインサイザーだろ?」

 

「そうなの?でもどうしよう!どうやって助けたら!」

 

「君たちは引っ込んでろ。」

 

「、、、手塚さん?」

 

「ここからは私達仮面ライダーのターンだ。」

 

そう言って海之はスティングのデッキを二人に見せた。

 

 

 

11

「お疲れ網島。」

 

ピットに戻ると何故か一夏でも真耶でもなく海之、簪、心愛がケイタを迎えた。

 

「山田先生は?」

 

「用事があるって言ってさっき出て行った。」

 

「前から思ってたけどこの学校の先生の採用基準おかしいだろ。」

 

少なくともケイタには出席簿で頭蓋を破壊しようとする人や下着姿でIS操縦の授業をやる人間がまともとは思えない。

 

「本当にバスケをしていただけか?素人には見えなかったぞ?」

 

「まぁ蓮に稽古してもらったしね。」

 

正確には蓮はアドバイスするだけで戦ったのは今亡きアドベントビースト達とだが。

 

「そうか。だとすれば秋山は中々の名師だな。

仮面ライダーとしての。」

 

一瞬だった。海之の目から喜と楽の感情が消え失せる。

 

「網島。君は祖国や家族を愛しているか?」

 

、、意味がわからない。

不思議ちゃんって感じだしなんかクラスで浮いてそうな人だとは思っていたが余りにも唐突で思わず鸚鵡返しで聞き返す。

もし仮にある程度仲良くなる相手にこれなら簪にあんなことを言った自分はクソ野朗だったと今になって後悔する。

これはしんどい。

 

「言い方が悪かったようだな。

祖国や家族を想うなら惜しみなく命を張ってアドベントビーストを倒すと誓えるなら戦友として協力してあげようと言っているんだ。」

 

しゅ!紅色のアドベントデッキを取り出す。

問答無用という訳ではなさそうだが、

もし返答を間違えればその限りではない。

ケイタはライダーの中では一番の新入り。

まだ自分のカードを把握してるかも微妙なのだ。

そして背後には人質になり得る人が二人も。

 

「(まずい。何か、何か手塚さんの気を逸らすような何かは、、)あ!ライダー同士が戦ってる!」

 

「なにぃ!?話は後だ、手伝え!仮面ライダー!」

 

構えを取り出現したベルトにセットし仮面ライダースティングに変身した。

 

「網島!お前も早く!」

 

そう言って鏡の中に飛び込んで行くスティング。

ケイタ的には「あ!UFO!」ぐらいのつもりだったのだが思いのほか間に受けてしまったようだ。

 

『ケイタ、今のほんとか?』

 

「いやまさか。」

 

どうしたものか。行ったら行ったで嘘をついたなとファイナルベントをくらうしここに居たら居たで嘘をついたなと戻ったと同時にファイナルベントをくらいそうだ。

 

「でも行かないと話もなにもあったもんじゃないし行くか。」

 

ロッカーから自分のアドベントデッキを取り出し扉の内側についた鏡に向けて構えを取る。

 

「待ってケイタ君!」

 

「?なんだよ?」

 

「一夏って人が手塚さんとは違うライダーに拐われた。」

 

「、、、簪さん。その手の冗談はクソつまんないからやめた方がいいぜ?」

 

『いや、事実だ。』

 

独りでにアクティブモードに変形したゼロワンが心愛の肩に飛び乗る。

 

「、、根拠は?」

 

『一夏は間違っても意図的にでなければ俺を置いて行ったりしない。』

 

「よし来た。任しとけ、どんなライダーだった?」

 

「インサイドみたいな感じの、、」

 

「インサイザー。」

 

「そうそれ!」

 

「インサイザー?、、前に蓮が言ってた蟹の男か!よし行ってくるぜ。」

 

「待って。」

 

「なんだよ?」

 

「私も行く。」

 

今日は、というかケイタに初めて会ったあの日から持ち歩いていた白虎のライダーズクレストのついた青いアドベントデッキ、アックスのデッキを取り出す。

 

「!」

 

「簪ちゃんも仮面ライダーだったの!?」

 

「敵じゃない。協力させて。」

 

「、、なんで?」

 

「特に理由はない。」

 

『理由がない?意味不明だ。』

 

「、、わかった。手伝ってくれ。」

 

『網島ケイタ!?』

 

「この際、手段は選ばない。

なんとしても一夏を取り戻す。」

 

「二人とも、無茶しないでね?」

 

「大丈夫。なんとかしてくる。」

 

「無事に戻る。」

 

心愛とゼロワンが見守るなか、

二人はそれぞれ鏡にデッキを構え、

簪はデッキを持った右手を左手を×の字に交差させ、

左手を手の甲を見せるように右上に、

右手をバックルのスロット前に構え、

くるっと手のひらを見せるように返す。

ケイタもいつもの構えを取り

 

「「カメンライダー!」」

 

ライダーの鎧をまとった二人はアドベントサイクルに乗り、

インサイザーを探した。

 

 

 

12

「全く、三春のやつは何をしているのだ!」

 

あんな奇を衒っただけの攻撃に倒されよって!

箒は怒り心頭だった。

三春が負けたこともケイタが勝ったことも蓮が勝ったことも気に食わなかったし、2人のアウトローな戦法が嫌いだったからだ。

 

「あー、イライラする。

なぜあんな奴らに一夏は誑かされたのだ!?」

 

そして女尊男卑の風潮的に一夏が両手に花みたいに言われているのも箒のイライラの原因だった。

 

「どいつもこいつも一夏に余計なゴテゴテしたものを押し付けよって!」

 

箒に言わせれば今の一夏は雁字搦めにされた上に籠に入れられているようなものだ。

様々な要素が箒のよく知る一夏をくすませていた。

そしてそのくすみ代表のケイタに敗北を喫した三春にガツンと言ってやろうと思い、控え室に向かっているのだ。

 

「大体剣を持ったからには何があろうと剣で戦うべきであって、、」

 

ぶつぶつと呪詛のような独り言を呟きながら歩いていると偶々箒の目にベンタラで何かを探すドラゴンナイトと知らない虎のような白と青のごつい鎧のライダー、アックスを見つけた。

 

「ふん、群れていないと碌にベンタラも歩けん弱味噌め!

引導を渡してやる!仮面ライダァ!」

 

ブレードに変身してベンタラに突入した箒はすぐさまソードベントでガルドセイバーを構える。

 

(まずはあの虎だ。

網島と群れるような奴だし弱いことに違いないが、

後までグダグダ残られても面倒だ。先に虎から殺る。)

 

背後からアックスに斬りかかろうとした時だ。

 

<STRIKE VENT>

 

ブレードのアーマーにメタルホーンの打撃が炸裂した。

 

「!?」

 

「ブレード!?それに、あんたは?」

 

「私は仮面ライダートラスト。

君達は行きたまえ。君達には君達の戦いがあるのだろう?

ならばこの場は任せろ。」

 

「よくわかんないけど、

助けてくれてあんがとな!やられんなよ!」

 

「、、恩にきる。」

 

短く返すと2人は一夏を探しに戻った。

 

「貴様は、貴様はいつも邪魔ばかり!どけ!」

 

「退かん!私は試練に勝つ!

それがブラット・バレットだ。

お前のような卑怯者だけは断じて許さない!」

 

剣と角が交差する。また一つ、戦いが始まった。

 

 

 

13

「ーー、っと。後はーーーーナイトが来るのを待つばかりだ。」

 

かちゃかちゃと鎖を弄るような音と男の声で一夏は目を覚ました。

 

「お、起きたか。なら丁度いいぜ。

ギャグボール噛ませてるから喋りにくいだろうけど、

ドラゴンナイトが来たら思い切り暴れるんだぜ?」

 

そう言ってオレンジ色の蟹のライダー、インサイザーは一夏の頭を乱暴に撫でた。

 

(?、、そうだ!私何かに首を掴まれて気を失ったんだ!

ゼロワンは、、後ろを確認しようと取り出した時に落としたんだ。)

 

取り敢えずもがいたり首を動かしてみてわかったが、

ここは倉庫で両手首と両足首はまとめられていて胴の部分を鎖で縛られて吊るされているらしい。

 

(ドラゴンナイトが来たら、てことは私は餌か。)

 

まさか人生で二回も餌として拉致られるとは、

私はピーチ姫か。

そんな場違いなことを考えつつもインサイザーを観察する。

退屈そうに1セント玉を指で弾いている。

人質さえいれば一方的にボコボコに出来ると思ってるらしい。

 

「で、捕まえたはいいけど、いつになったらドラゴンナイトは来るんだよ?」

 

つまらなそうにどこから持ってきたのか、

ソファーに寝転がったりウロウロしたり貧乏ゆすりをしだしたり兎に角落ち着かない。

 

「あーもう!いつになったらライダー来るんだよ!」

 

そう叫んだ瞬間インサイザーから見て左側の壁が砕け、

瓦礫と共にスティングが倒れこんできた。

続いてトラスト、ブレードも倉庫に入ってくる。

 

「一夏!?貴様、一夏に何をした!」

 

「はぁ?なんだっていいだろ!

ドラゴンナイトじゃないんなら消えろ!」

 

「ッ!私は網島より強い!なめるな!」

 

激昂してインサイザーに向かっていくブレード。

 

「待て!私との試合が先だ!」

 

それに続くトラスト。

 

「何人増えようと全てベントしてやる!」

 

さらに続くスティング。

玉突き事故のようにめちゃくちゃにぶつかりながら3人のライダーは怨嗟の声を上げながら角を、剣を、盾を交差させる。 

 

「、、、どいつもこいつも俺を無視しやがって!」

 

<STRIKE VENT>

 

無視されたことが気に食わなかったのか、

それともそれともくつろいでるの邪魔されたからか、

あるいはいつまでたってもドラゴンナイトが来ないからか。

 

おそらくは全部だろうインサイザーはシザースピンチを装備して丁度自分に背を向けていたスティングに殴りかかった。

 

派手な火花を散らして吹っ飛ぶスティング。

しかしすぐに立ち上がるとか彼女もカードをベントインした。

 

<COPY VENT>

 

シザースピンチをコピーして向かえうつ。

 

「くそ!しゃらくせえ!」

 

<ATTACK VENT>

 

ボルキャンサーをスティングの背後に召喚し

スティングを羽交い締めにした。

 

「お前らは俺の100万ドルの為にボコされてりゃいいんだよ!」

 

そう言ってスティングの首を挟み切ろうとした時。

 

<SWORD VENT>

 

視界の左から飛んで来た白い塊がインサイザーを吹っ飛ばした。

 

「なんだなんだ?レディに特等席まで用意して、

今からパーティか?まだ夜には早いぜ?」

 

一夏を見上げながら現れた白い塊、

セイレーンを吹っ飛ばした張本人はウイングランサーを装備したウイングナイトだ。

 

「ウイングナイト!?」

 

「丁度いい。そっちのアヒルちゃんもお前もまとめて相手してやるよ。」

 

せいぜい泡を吹かせてやるぜ。

仮面の下からでも分かるどう猛な笑みを浮かべながらウイングナイトは3人と一体に向かっていった。

 

 

 

14

一方でドラゴンナイトとアックスは迷いに迷っていた。

 

「あんちきしょうめ!一夏をどこに監禁した!?」

 

「待ってケイタくん、焦ったって見つからない!」

 

「わかってるけどさ!」

 

『ふむ、バッテリー切れになりたくなかったが仕方ない。

ケイタ。赤龍を部分展開して私にスピーカーを着身させてくれ。』

 

「ちょっと待って、変身したままで使えるの?

てゆうか、なんでISと喋ってるの?」

 

「気にしないで!それなら早速頼むぜセブン!」

 

『良し少し待ってくれ。バーチャルブーストフォンスピーカー着身!』

 

ドラゴンナイトの眼前にセブンとゴリラを模した青いブーストフォンスピーカーが現れる。

パーツ化したスピーカーを両足背中、

そしてヘッドフォンのようなパーツを頭部につけ、

 

『着身完了。ハイパーセンサーのマイクを増強、、、、、八時の方向に戦闘音!急げ!』

 

2人は走り出す。

セブンの言っていた通り八時の方向に進むにつれてだんだん打撃音や火花が散る音が聞こえてきた。

 

「あそこか!」

 

扉が内側からの衝撃で出っ張りが出来ている倉庫に入り込んだ。 

そこでは手前側でウイングナイト、セイレーン 、インサイザーにスティングの4人が奥側でブレードにトラストにスティングの3人とが、合計7人のライダーが入り乱れて戦っていた。

そしてその奥では一夏が鎖で吊るされている。

 

「一夏!じっとしてろよ!今下ろしてやる!」

 

一目散に駆け出すドラゴンナイト。

 

「やっと来た!ドラゴンナイトォ!」

 

スティングを振り払いインサイザーが背後からドラゴンナイトに掴みかかった。

 

「ぐっ!お前がインサイザーか!」

 

「黙って死ね!100万ドル!」

 

そのまま首を絞め落としにかかる。

下手に外せば首が折れる絞め方だ。

アックスが助け寄ろうとするがスティングが妨害する。

 

「ケイ、くっ!退いて!」

 

「そう言われて退く奴がいるものか。」

 

(畜生、こうなりゃ!)

 

部分展開していた赤龍のブースターを展開してインサイザーが下になるように飛び上がり急降下。

 

「グォ!」

 

僅かに力が緩んだ隙に腕を解いて顔面へハイキックを食らわし距離を取る。

 

<STRIKE VENT>

 

「ぶっ飛べ守銭奴!」

 

「くっ!」

 

<GUARD VENT>

 

ドラグクローの火炎球をギリギリ召喚出来た盾、シェルディフェンスで防ぐ。

が、硬さだけで吸収性は絶無らしい。

派手に吹っ飛ばされふらつきながら立ち上がる。

 

不味い。ドラゴンナイトは焦った。

図らずもインサイザーを人質の位置に近づけてしまった。

向こうもそれに気づいたらしい。

一夏に向かって走り出す。

ドラゴンナイトも後を追いかけ用とした時だ。

 

「ドラゴンナイト!背中を貸せ!」

 

セイレーンを吹っ飛ばしウイングナイトがかけて来た。

 

「背中?」

 

訳も分からず背中を丸めるとそれを踏み台にウイングナイトは天高く舞い上がり

 

<FINAL VENT>

 

素早くカードをベントイン。

飛来し、背中に合体したダークウイングと共に黒い矢と化したウイングナイトがインサイザーを貫いた。

そこにいた全ての人物の視線がインサイザーに注がれる。

 

「、、、はい?」

 

がくんと膝をつきながら今しがた最大の一撃を受けた胸を何度も弄るインサイザー。

そしてその肩から、胸から体全身が黒い粒子になって分解されていく。

そして、絶叫。命が軽い訳がない。全員が目が離せなかった。

 

「何でだよ!俺はまだ戦える!どうなってんだよ!?

こんなの、こんなのアンフェアだぁ!

、、やだぁ、いやだぁ!パパぁ!パパぁ!助けてよぉ!

誰か助けてくれぇ!」

 

パリーンと音を立ててインサイザーの鎧が砕け中から現れたのは余りに普通な青年だった。

多分街ですれ違ってもお互いに全く気に留めないんじゃないだろうか?

そんなことを考えてる間にインサイザーだった青年は黒い粒子になってデッキに吸い込まれていった。

コーンと高い音を立てて唯一残ったデッキが地面に落ちる。

 

「あれが、ベント?」

 

「おい、一体どうゆう事だ!?

負けたら体が霧散するなんて聞いてないぞ!

私は、私は聞いてない!」

 

狼狽しながら撤退するトラスト。

それを見送るとウイングナイトはインサイザーのデッキを拾い上げた。

 

「おい、蓮?今お前、、。」

 

「ドラゴンナイト、それからそこのニャンコ。

手を貸せ。後3人はちとキツい。」

 

「いや、何言ってんだよ?、、解ってんのか!

今お前は人1人殺したんだぞ!」

 

「ああ。素直なお前に感謝だ。」

 

「あの蟹野郎だって、人だぜ?

どんなにクソ野郎でも両親に爺ちゃん婆ちゃんや奥さんや子供がいたかもしれないし、居なくても大切な故郷があったりしたかもしれないんだぞ?」

 

「だったら何だよ?

残された奴が可哀想に思うならせっかくベンタラ経由でどこにでも行けるんだ。

遺族全員仲良くあの世に送ってやれば済む話だ。」

 

「人を殺しといて何だよその言い草ぁ!ふざけんな!」

 

ドラグクローがウイングナイトの顔面に、

ウイングランサーがドラゴンナイトの右脇腹に炸裂する。

ケイタの中の蓮が顔面を砕かれて崩れ去った。




千冬「時間も押してるからさっさとやるぞ。」

ケイタ「了解です!次回、infinite DRAGON KNIGHT!」

蓮「インサイザーをベントした。」

ケイタ「正気じゃねぇ!」

ケイタ?「蓮ばっか責めるなよ、一歩違えばインサイザーをベントしてたのはお前だ。」

一夏「人が消える噂?」

鈴音「久しぶりね2人とも」

千冬「貴様はまさか、鳴海荘吉の弟子か!?」

翔太郎「私立探偵の左翔太郎だ。」

アントライオンドーパント「漆黒のドーパント!?」

アックス「緑の仮面ライダー!?」

二色のライダー「いや、どっちもだ、俺たちはW(ダブル)

W「『さあ、お前の罪を数えろ!』」

本音「次回、Episode of jokers!」

簪「私が変身する!」
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