infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来 作:伊勢村誠三
シャルル「山田先生の過去や僕がデッキを持ってること。あとProject ZERO=DIVERや織斑計画とか気になる単語も出てきたね。」
海之「まあ、回収は当分先になりそうだけどな。」
ケイタ「あっちで陰謀、こっちでスパイ?まだまだ休む暇なしだな。それではどうぞ!」
(OP WAKEYOU UP ケータイ捜査官7)
1
「網島、少し良いか?」
皆に続いて屋上を出ようとしたら海之に呼び止められた。
「どったの手塚さん?」
「実は昨日。少しライダーの運命を占ってみたんだ。」
「! それで、どうだった?」
「スピアーがベントされた後も一度占ったが、
その時と同じ内容だった。
ただだいぶ未来の出来事みたいだったようでな。
一場面ピンポイントでしか見れなかったが、
このカードを君が使っていた。」
そう言って海之は自分のアドベントデッキから一枚のカードを、
赤いサバイブカードを抜き取る。
「そのカード!左側もあったのか!」
「何だって?」
ケイタもドラゴンナイトとスピアーのデッキを取り出しドラゴンナイトの方から青のサバイブカードを取り出す。
「そのカードをどこで?」
「怪人屋が持ってたんだ。」
「そうか、私のは初めからデッキに入ってた。
おそらくそっちの青いサバイブカードもゼイビアックス側の誰かのデッキに入っていたんだろう。
それを誰かが本音に持たせた。
ベンタラとこっちを行き来させる為にな。」
「でも何でわざわざこのカードを?」
「このカードで私達を強化して力に溺れさせて戦いに乗り気にさせたいか。
あるいは強化の副作用で弱った所を倒したいのか。
私が思い付くのはそんな所だ。」
「でも、手塚さんの予知が正しかったら、
俺これ使うんだよな?大丈夫かな俺の体?」
「網島、私のはあくまで占い。
可能性の高い未来の出来事を少し覗ける程度の些細なものだ。
よく当たるからと言ってあまり当てにされ過ぎても困る。」
いや、あんたのが予知じゃなかったら世の自称超能力者全員が新人類帝国の一員だよ。という言葉をぐっと飲み込み
「そっか。」
と流すケイタ。
「兎に角、このカードは君が持っていてくれ。
君なら絶対悪い事には使わない。」
「それも占い?」
「いや、一個人手塚海之が網島ケイタと愉快な仲間たちを信用するが故だ。」
「そっか、ありがと。」
海之から赤いサバイブカードを受け取りドラゴンナイトのデッキに。
何かあった時の為に青い方はスピアーのデッキにしまった。
「さて、気付いているか?」
「何が?」
「君の背後さ。」
す、とエビルダイバーのカードを掲げる海之。
鏡のようになってる手すりからエビルダイバーとそれに吹っ飛ばされる様に網のような顔の横に仮面のような顔を付けた左右非対称な、兎に角不気味な白い怪人が飛び出して来た。
「うわ!何だこいつ!」
「明らかに生物がモチーフじゃない。ドーパントだな。」
「でもこいつ怪人屋の時みたいに首輪つけられてないぞ?」
「おそらくガイアメモリそのものに改造処置が施されているんだろう。
敵に理性がないなら幾らでも倒しようは有る。いくぞ!」
「よし来た!」
2人とも素早くデッキを構えると突っ込んで来るドーパントを左右に避けながら出現したVバックルに構えを省いてデッキをセット。
「カメンライダー!」
「仮面ライダー!」
走る2人にアーマーが装着され2人はライダーに変身した。
「シャッ!行くぜ!」
ドーパントにラリアットを食らわせベンタラに飛ばし、
2人もその後を追ってダイブした。飛び出た先は港だ。
「消火の心配はなさそうだな!」
<ATTACK VENT>
ドラグレッターを召喚し、ドラゴンブレスでドーパントを攻撃する。
身体についた火炎を払おうともがくが、全身に回ってしまえばもう手遅れだ。
「可哀想に。今助けてやる。」
<ATTACK VENT>
今度はエビルダイバーが波を起こしながら現れドーパントについていた炎を消すがその火傷を抉るように電撃を纏った体当たりをくらわす。
「えぐ。」
「先手必勝と言ってもらいたい。」
エビルバイザーを構えて懐に入り込むスティング腹部に一撃叩き込んでやろうとしたが
(! バイザーを掴んだ!?なら逆にこのまま!)
驚きはしたが直ぐに作戦をローキックを足にくらわして動けなくさせるに変えた。
しかし危機を察したドーパントは完全にバイザーを捕まえると両腕から紫色の電流を流した。
「うぅ!?グッッッッッが!」
信じられない激痛がスティングの全身を襲った。
平衡感覚が無くなり目がチカチカする。
言いようのない不快感と嘔吐の様な感触がしてくる。
持病の偏頭痛と距離感失調で慣れていなければたちまち気を失っていただろう。
「手塚さん!」
『待てケイタ!今彼女に触れば君も感電するぞ!』
「そんなこと言ったってドラゴンナイトに遠距離武器ないぞ?」
『なら剣だ!あのサイズならアックスがやってた様に投擲武器にできる。』
「わかった!」
<SWORD VENT>
ドラグセイバーを召喚し、手首にスナップを聞かせながら投げる!
上手い事ドーパントの右手に当たりスティングは解放された。
「よし、ファイナルベントを!」
『いや、あの距離じゃスティングを巻き込む!』
「え?まじかよ。今日はなんかツキが悪いや。仕方ねえ!」
<GUARD VENT>
ドラグシールドを両手に召喚し、
隙間なく構えると全力で走りながら突っ込んだ。
強烈な衝撃と人を殴った時に近い確かな手応えを全身に感じる。
敵は派手に吹っ飛ばされた様だ。
「手塚さん大丈夫?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。いつもよりか大丈夫じゃないな。」
「そっか。あれ?あいつは?………逃げられちゃったか。」
「しかし恐ろしい敵だな。
理性がないからと油断していた。
まさか精神攻撃をしてくるとは。」
「精神攻撃?あいつの武器電撃じゃないのか?」
「あれは多分ただのドーパントのエネルギーだ。
あの雷撃のようなものをくらった時、
なんだか持病を発症した時みたいになってな。
まるで鏡張りの迷宮に閉じ込められて迷ったみたいな、
出来の悪い悪夢にいるみたいだったよ。」
「悪夢、か。セブン。ちょっと翔兄、
ていうか鳴海探偵事務所にかけてくれ。」
『餅は餅屋、ドーパントは仮面ライダーWというわけだな。』
直ぐ様コール音が鳴る。
『はいもしもし鳴海探偵事務所です!』
「(女の人?パートの人かな?)すいません翔兄かフィリップ兄は居ませんか?いなかったら仮面ライダードラゴンナイトから電話が有ったと伝えてください。」
『え!君が噂の!ちょっとまっててね〜?
フィリップくーん!ちょっと来て!
仮面ライダードラゴンなんとかさんからお電話!』
しばらく間があり懐かしい声が聞こえて来た。
『やあ網島ケイタ。しばらくぶりだね。』
「フィリップ兄久しぶり。突然で悪いんだけどさ、
フィリップ兄達って昔悪夢のドーパントと戦った事ない?」
『有るよ?やはり木組みの街に残った怪人屋のメモリはナイトメアだったのかい?』
「多分。なんか網戸みたいな顔に二つ君悪い仮面みたいな顔がついてる白い奴なんだけど。」
『間違いなくナイトメアだ。だがよく気付いたね?』
「手塚さん、仮面ライダースティングがあいつの攻撃くらった時にまるで悪夢を見せられてるみたいだった。って言ってて。」
『そうか。手塚海之に精神攻撃耐性が有ったのは不幸中の幸いだ。
奴は夢の中に入り込んでこそ本領を発揮する。
十分注意してくれ。』
「わかった。ありがとフィリップ兄。
翔兄にもよろしく。
また近いうちにみんなでそっち行くから。」
『いつでも帰って来たまえ。織斑一夏との式の時には呼んでくれよ?』
「は!?ちょっとフィリップ兄!?…………切れた。」
『…………ケイタ?大丈夫か?』
「いや、割と。ただ、俺と一夏の事、誤解してる人どれぐらい居ると思う?」
『誤解も何も上裸にさせた上に抱擁までして制服デートまでしておいて誤解も何も無いだろ?』
「……俺と一夏とか絶対無いのに。」
『前から思っていたが何故だ?』
「え?だってそりゃあ…………。」
2
「どうだった?」
男子トイレの鏡越しにシャルルはサイコローグに話しかけた。
ピコココ…………。と機械音のような声を出した。
「やっぱり網島君が仮面ライダーだったんだ。
手塚って人と一緒に居ない時に倒さないとね。ん?」
独特な耳鳴りのような音が響いた。
サイコローグの背後にトンボ型の青いアドベントビースト、レイドラグーンが映る。
変身して対応しようか?シャルルが一瞬悩んだ時だった。
レイドラグーンに蝙蝠の仮面ライダー、ウイングナイトが斬りかかった。
「へぇ?いいじゃん。ちょっとは私を楽しませて?」
3
ケイタにメールを送った後、直ぐ様蓮はポリーに電話した。
『はいこちらポリ「もしもし?あの設計図、どこから出てきたんですか?」
………いやだからドイツに逃げようとした科学者よ?』
「そんな事は分かってるんです。
問題はそいつがなんの研究をしていたかですよ!」
『それそんな大事な事?』
「事と次第によっては織斑千冬を脅迫出来ます。」
『……面白いじゃない。ちょっと待って。
アンドリュー!あなた達がこの前始末した科学者って何学者だっけ!?……そう!わかった!お待たせ。なんか、人工皮膚とかの研究してたらしいけど?』
「生物学者ってことですか?」
『どっちかと言えば、、遺伝子?とからしいけど?
なんかヒントになった?』
「いや…すいません。まだ確信とまでは。」
『今すぐあなたの答えを聞きたいとこだけど、
完成前の推理を披露させるのは無粋よね。
確信を持てたら教えてくれる?』
「ええ、とは言えまだ30%も確信を持ててないんですけど。」
『あらそう?貴方にしては珍しいわね。気長に待ってるわ。』
通話が終わり、サードをゆっくり下ろす蓮。
『レン様?顔色がよくありません。大丈夫ですか?』
「なんとかな。
ただ…………ポリーの奴、
多分もう俺と同じぐらいまで。
いや、俺と同じような事を察してる。」
『? 何やら超重大な情報のようですが、
そんなに警戒する程ですか?
向こうも30%しか分かってないならそこまで警戒しなくても』
「あいつの手前嘘ついた。70%は確信してる。」
『え!?なら何故わざわざポリー様はレン様に織斑計画の情報を?
一夏様に親しいレン様に知られれば物によっては先手を取られてしまいすが?』
「織斑一夏は眼中にない。あの酔狂な女が目指してるのは男女平等。
その一環として織斑千冬の失墜を必要不可欠。
織斑千冬に憎しみを抱いてるアンドリュー達を子飼いにしてるのも政治家に賄賂送ってるのもFBIを傀儡にしてるのもただそれだけだ。」
『いやちょっと待ってください。今FBIを傀儡にしてると仰いましか?』
「幸せに仮想生命を全うしたいなら忘れな。
兎に角。奴は一夏の気持ちなんて考えないで織斑千冬の失墜だけの為に行動する。それさえもただの通過点なのが恐ろしい。」
『つまり?』
「あの女がわざわざ俺に情報を渡したのは俺を使って自分の答え合わせが、
俺が一夏に肩入れして邪魔するより先に自分の仮説を確信にして俺にも織斑千冬にも有効な手札を揃えたかっただけだろうな。
だから全て自分の思惑通りになってると思わせない為に嘘ついたんだ。」
『だとすればあなたはどうやって自分の答えを確認するんですか?』
「織斑千冬の反応を見れば残り29%は確信できる。」
『最後の1%は?』
「…………笑うなよ?」
『笑いませんよ。』
「黒幕の自白。」
意外だった。てっきりもっと人命や法律を度外視した方法を提案してくるかと思っていたがほぼ実現不可能な、実質やらないと言ってるようなものだ。
そんな事ではポリー様に先を越されますよ?
そう言おうとしたが、辞めた。
おそらくそれ以外の方法は一夏を深く傷付ける。
だから蓮は避けたのだ。
思考回路が少し熱を帯びたように感じる。
人間でいう温かな気持ちになった。
『ならわたくしはそれに従いましょう。』
「頼りにしてるぜ相棒。」
そう言って蓮が小さく笑った直ぐ後、耳鳴りのような音が響いた。
アドベントビーストの出現だ。
「たく。休む暇ぐらい欲しいもんだ。」
『ならさっさと片付けましょう。』
デッキを構えてVバックルを出現させ構えを取る。
「KAMEN-RIDER!」
デッキをセットしながらベンタラにダイブする。
飛び込んだ先に居たのはトンボ型の青いビースト、レイドラグーンだ。
振り向きざまに回し蹴りを顔面に叩き込む。
怯んだところをダークバイザーの斬撃で追撃した。
敵わないと判断したのか、はたまた混乱して兎に角そうしなければと思ったのか、頭部の羽を広げて空に逃げるレイドラグーン。
「サード。高さ、スピードを計算。合図しろ。」
『了解です。』
サードと接続したウイングナイトの青い複眼がチカチカと発光する。
センサーで風、レイドラグーンの飛ぶ力を計算してベストのタイミングを見つけ出す。
『今です。』
<FINAL VENT>
飛来したダークウイングが背中に合体し羽がマント型に変質する。
「うおおぉ!」
走りながら召喚されたウイングランサーをキャッチし、
垂直にジャンプする。
「はぁ!」
マントが繭状になりドリルのように回転する。
黒い死の矢となったウイングナイトはレイドラグーンを貫く。
飛翔斬が決まった。ウイングナイトの着地と同時に分離したダークウイングが遅れて落下してきたレイドラグーンを器用にキャッチして飛び去る。
「お疲れさん。」
『一件落着。と一息つきたいとこですがそろそろ授業ですよ?』
「おっとすっかり忘れてた。さっさと戻ろう。」
変身を解除して適当な鏡に飛び込む。
さっきまで昼飯を食べていた屋上に出た。
階段をおりて教室に向かう。
ギリギリ遅刻しなさそうだ。
「あ、レン!」
不意に呼び止められる。その声に一瞬ドキリとした。
「一夏。ど、どうした?」
「別にどうも?あなたこそどこ行ってたのよ?」
「ちょっと電話を。上司から厄介なヤマを押し付けられてな。」
「ふーん。よく知らないけど無理はしないようにね?」
「あ、あぁ。お前こそ。
…………なんかあったら言えよ?
ちょっとぐらいは力になる。」
「え?……レンなんか変なもの拾い食いした?
最近レン良い人過ぎない?」
「人が血も涙もないみたいな言い方やめてくれないか?
俺だってどちらかと言えば綺麗事を実現したいと思う人間だぞ?」
「とか言ってるけどどう思うゼロワン、ハイシーカー?」
ぴょこん。と一夏の右肩にゼロワンが、左肩にハイシーカーが飛び乗る。
『なんにせよアキヤマはめんどくさい人間だ。』
ハイシーカーの画面にも『変な奴』と表示される。
「気分で持ち主を変えるケータイ共に言われたくないわ。
てか急ぐぞ!遅刻ギリギリだ!」
「そっか不味い!2人ともカバンに戻って!」
慌ただしく教室に駆け込む2人の背中をベンタラから見送る視線があった。
シャルルだ。その碧眼は汚泥みたいに濁っており、
人前で見せてる爽やかな笑顔はなりを潜め気味の悪い薄ら笑いを浮かべている。
「ふーん。あいつ、ライダーの癖にそうなんだ?ふーん?」
間明がドラゴンナイトは織斑一夏を利用すれば簡単に始末出来ると言っていた理由が分かる気がした。
(多分網島君は2人の事応援してるんだね。
にしても気にくわないなぁ。
ライダーは皆歪んでたり不幸なのにあいつらだけ幸せそう。)
汚泥のような目が座った。
「死ねばいい。そうじゃなきゃ不幸になれ。」
どちらか選べ。いや選ばせる。
それが自分、
ケイタ「いかがだったでしょうか?」
海之「園咲さんが私は精神攻撃耐性が高いと言っていたが、私はそんなにメンタル強いか?」
シャルル「この場合は多分、外部からの精神干渉波に強いってことじゃないかな?ちょっとネタバレになるけど今度の仮面ライダーゲイツのVシネに出る仮面ライダーアクセル=照井竜もそうだし。」
ケイタ「確か作者も手塚さんのイメージ元の一つって言ってたしそうゆう事なんじゃない?」
海之「成る程。っと、そろそろ時間だな。」
(ED Leave all behaind 仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーアクセル)
ケイタ「次回、Fake number Four その5!」
シャルル「どちらかしか選べない。捨てたくないのはどっち?」