infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来 作:伊勢村誠三
ケイタ「いや、うん…合ってるけどあんた何でここに居るん?」
一夏「ホントだよ死ねばいいのに」ガリガリ
ケイタ「一夏は何書いてんだよ?」
一夏「陳情書。こいつが酷い死に方をする様に。」
仮面ライダーストラトス「おおそれは怖い怖い。
それよりも読者諸君は続きを見たがってるじゃ無いかな?」
一夏「お前後で覚えときなさいよ?」
仮面ライダーストラトス「安心した前、記憶力はいい方だ。」
ケイタ「さ、さてさてどうなる?」
(OP GALACTIC WORLD インフィニット・ストラトス ヴァーサスカラーズ)
1
「散れ!少しでも時間を稼ぐんだ!」
届かないと分かっていても画面に映るケイタ達に海之はそう叫ばずにはいられなかった。
何も出来ない自分が歯痒い。
(結局私は何にも出来ていないじゃあないか!)
しかし悔やむばかりでは本当に何も変わらない。
何か、何かしなければ始まらない。
「神楽、ロランツィーネ。信じられないと思うが…」
「みなまで言うなミユキ。
ココアとカグラとそこのケータイ君から大凡の事情は聞いた。
あまりに荒唐無稽な話だが実物を見せられては信じざるを得ん。」
「全部話したよ。」
「私も流石にあなたや秋山さん達が噂の仮面ライダーだとは知りませんでしたが。
知ったからには何か手伝わせてください」
「そうか、、。すまない感謝する。」
さてまず自分達のカードを確認しなければ。
「私達がこの状況に介入出来るとすればまず私と簪のアドベントデッキ。
それから秋山のケータイとロランツィーネのISか。」
どうにか出来るかこれだけで?
どうしても不安になる海之。
「考えたって仕方ない!
今すぐに向こうに行ってあいつを倒す!それだけだろ!」
勇んだ三春が待機状態の白式を触りながら出ていこうとする三春。
「ま、待ってよ三春兄!
無策に突っ込んで行ってもダメだよ!」
「うるさい!」
一夏を突き飛ばしなお出て行こうとする三春。
「一夏ちゃん!」
「おっと!大丈夫かい?」
「あ、ありがとう。」
転びかけた一夏は無事心愛とロランツィーネにキャッチされた。
「織斑貴様!」
「うるせえ部外者は黙ってろ!
俺は誰に何と言われようと千冬姉の誇りを守る!」
そう言うと今度こそ三春は走り去っていった。
「誇りで飯が食えるか!」
苛立ちげにゴミ箱を蹴り飛ばしながら海之は頭を抱えた。
「いやミユキ。気にする事はない。
予想外の動きしかしないやつを計画に組み込むなど徒労だ。
取り敢えず私達が男子諸君の為に出来ることを考えよう。」
「そう…だな。織斑の事は最悪秋山に任せよう。」
「そうですね。秋山さんなら何とかしてくれます。」
『皆様レン様を過大評価し過ぎでは?』
「実際レンは充分チート人間だと思うけど?」
「と、兎に角どうしたら良いと思う!?」
「そうだな…取り敢えずここでは出来る事が少なすぎる。
もう少し設備が整った場所がないか?」
「マシュさんと立香さんのとことかは?」
『あそこの設備を利用出来ればフォンブレイバーも十全以上の力を出せます。』
「よし来た。私がスティングに変身してエビルダイバーと援護する。ロランツィーネ。簪を運んでくれるか?」
「もちろん。エスコートは淑女の嗜みだ。
君達3人も極力私のIS、オーランディ・ブルームのシールド圏内に居てくれ。」
「ラジャー!」
「分かりました。織斑さん走れますか?」
「うん平気。」
「では行くぞ!」
「仮面ライダー!」
スティングが先導し、次に一夏、心愛、神楽、アックスを背負ったロランツィーネと続く。
幸い廊下では誰にも出会わずラボまで来れた。
「マシュさん立香さん開けて!」
心愛がドアを叩くが学校全体のセキュリティが乗っ取られているせいか開かない。
「仕方ない、中にいる2人に入り口に近付かないよう連絡してくれ!」
「それってまさか…」
「ロランツィーネ合わせろ!」
「心得た!」
「ヤバイヤバイ早くしないと!」
「もしもしマシュ さん?今すぐ扉から離れて!」
一夏が言い終わるが早いかスティングとロランツィーネのダブルキックがラボのドアを蹴り飛ばした。
「…………………」
ドアを蹴破った2人以外は全員放心してしまった。
「さて、それじゃあ作戦を練ろうか。
藤丸さん。悪いが何か飲み物を出してくれないかい?」
2
<GUARD VENT>
ウイングウォールを羽織ったウイングナイトは何とか振るわれる戦斧の一撃を守りきったが勢いを殺しきれず壁に叩きつけられた。
「ぐっ!」
《レン様大丈夫ですか!?》
まだデッキにアクセスしたままだったサードが話しかけてくる。
「何とかな。だがそう長くは持たんぞ?」
ラウラだった化け物、
アナザー暮桜とでも呼ぼうか?
は恐ろしい程に強かった。
剣を振るえば常時零落白夜を使えるのか絶対防御を紙屑の様に斬り裂き
戦斧を振り下ろせば大地を砕き、
蹴りを放てばアリーナのシールドを砕いた。
おまけに操縦者の身体の負担をガン無視した効率的な攻撃をしてくる。
恐らく中の人間を消耗品のインナーフレームとして扱える様に設計されたシステムなのだろう。
ライダーの鎧に守られている蓮は兎も角ケイタとシャルロットはあちこち切り傷だらけでいちいち絶対防御を発動させられてはエネルギー消費も早い。
まだパイロットの心が折れていないだけマシか。
「ドイツも恐ろしい国になったもんだ。」
さらに恐るべきはストライクが新たに3人分の魂を投入した事でそこからエネルギーを得てる可能性がある事だ。
(もしそうなら先に潰れるのは俺たちだ!)
ウイングランサーを構え直す。
(つまり奴は最悪中のパイロットを殺したとしても止まらない。
中からボーデヴィッヒを救出しない限り止まらない。)
戦いにくいったらありゃしない。
手加減してたらこちらが殺られるが手加減して戦わないと中のラウラを殺しかねない。
ケイタとシャルロットに何とかこの事を伝えないと。
取り敢えずは2人を守らないといけない。
背中に合体したダークウイングの翼を広げ飛来しながらアナザー暮桜の顔面を蹴り飛ばし着地。
「蓮?」
「よく聞けケイタ、コンスタン。
あいつはほっといたらアナザー暮桜の力についていけず死ぬ。」
「!!」
「だから早く何とかするぞ。」
とは言うもののシャルロットの
ケイタのグラインダーで足止めしようとしても簡単にジャンプで脱出され
制空能力はウイングナイトを上回る。
そんな見る限り隙なしの敵を労われと言われてもどうしようも無い。
何か作戦でもあれば!
《レン様、少々よろしいでしょうか?》
(サード?)
《一つ作戦がございます。
すぐに立香様達のラボに来てください。》
(わかった。ケイタには?)
《伝えてあります。》
(わかったダークウイングを置いていく。)
背中からダークウイングが分離し着地したウイングナイトはアナザー暮桜が無茶苦茶に破壊したアリーナのシールドの隙間から観客席に飛び、
鏡の様になっている手すりにダイブした。
3
(その作戦マジで行けんのかよ!?)
《行ける行けないじゃなくてもはやこれしか無い。だ。》
(最っ悪だ……でもやんなきゃ確実にゼロだ!)
振り下ろされる零落白夜をグラインダーで受ける。
すぐさま戦斧が振るわれそうになるが物理シールドを構えたシャルロットが割って入る。
「無理しないでケイタ君!私もいる!レンの契約ビーストも!」
2人がアナザー暮桜を抑えた隙に急上昇したダークウイングが、
上空から急降下体当たりをお見舞いした。
一瞬怯んだ敵にクローモードからナックルダスターモードに切り替えたグラインダーと
流石に効いたらしいが勢いが衰えた感じは全くない。
今度は何が来る?そう身構えた次の間には奴の姿は空にあった。
猛禽の様な翼を目一杯広げあり得ない角度から2人を斬りつけてきた。
ダークウイングは堪らず早々に撤退する。
《2人とも飛ぶな!全方位から攻撃されるぞ!》
セブンの悲鳴の様な叫びも虚しく2人は攻撃を受けきるので精一杯だ。
「この……贋物野郎が!」
グラインダーをクローモードに戻したケイタはしっかりと地面を踏み締める。
「セブン!シーカー着身!
視覚を極限まで上げてくれ!
その邪魔になるなら筋力とスピード以外全部削っていい!」
『!?何を言ってる!自殺行為だ!』
「このまま何もしないんじゃ自殺でも何でもない犬死だ!」
『…わかった。シーカー着身!』
す、と急にあらゆる物の動きが遅く見え始めた。
どんな物もまるで水の中にいる様にゆっくり動いている。
そんな世界で一つだけ異様に早い何かが視界の右端から来る。
アナザー暮桜だ。
ケイタはグラインダーの盾を構えながらそっちに走った。
アナザー暮桜は戦斧と零落白夜を交差させる様に構えて振り下ろす。
予想通りだ。X字に切り裂かれ砕け散る盾を振り払いそのまま上昇して去ろうとするアナザー暮桜を捕まえる。
「ぐっぅううう!」
一気に急上昇してこちらを振り落とそうとするが持ち前のガッツで耐えた。
「洒落た羽つけてんじゃねえか!」
少しずつ、少しずつ壁や地面に叩きつけられながらも体を上りグラインダーで翼を掴む。
「もっとオシャレにしてやるよ!」
渾身のパワーで左羽を引きちぎる。
バランスを失い落下していくアナザー暮桜。
ケイタを道連れにしたかっただろうが生憎両手が武器で塞がってる上に両脚はとても絡めるのに向いていない形の為それが出来ずケイタの渾身の右ストレートとシャルロットの射撃を受けながら地面と再開した。
「ケイタ君平気?」
「たりめーだよ。最後には、タフな奴が勝つ!」
敵の高速移動が不可能になったと知るとダークウイングも戻って来た。
再び三対一。
「██▅▅▃▄▄▅▅▃▃▄▅▅▅━━━!」
しかし向こうの殺意はまるで衰えていない。
「どうする?いい加減武器をどうにかしないとこっちがジリ貧だ。」
『それだけでは無い。
今は運動中でエンドルフィンが回ってランナーズハイに近い状態だから何とか立ってられているが集中を切らせば失血し過ぎて
早い話が貧血で倒れるぞ?』
「つまりさっさと決めろって事だね?」
「シャッ!行くぜ!」
超スピードで襲ってくるとは言え一度あの全方位からの高速攻撃に慣れてしまえばそれ以外は欠伸が出るほど遅い。
(ちょっとずつだけどさばけてる!
これなら蓮達がどうにかするまで持ち堪えられる!)
(行ける!このままなら勝てる!)
ダークウイングの援護もあり背中合わせのふたりは時折アナザー暮桜にダメージを与える事も出来る余裕も出てきた。
後は蓮や一夏達を信じて耐えるだけ。
そう思われた時だった。
一機のISがシールドを斬り裂いて入って来た。
白式を鎧った三春だ。
「うおぉおおお!」
背後からの新たな敵に気付いたアナザー暮桜は零落白夜を零落白夜で受ける。
「は!?三春お前何しに!」
「千冬姉の誇りを守りにだ!」
ガムシャラに剣を振るう三春。
アナザー暮桜は軽くいなすとその背中に戦斧を振るった。
スラスターだった残骸を撒き散らしながら壁に激突する三春。
一撃で堕ちた。機体もパイロットの意識も。
「何しに来たんだアイツ!」
『考えるだけ無駄だ。』
「分かってる!けど愚痴ぐらい言わせろ!」
背後に堕ちた白式を庇いながらケイタはナックルダスターモードにしたグラインダーを振るった。
シャルロットとダークウイングも加勢したかったがラファールの物理盾は今までの攻防で限界寸前であり、
ダークウイングは作戦の都合上蓮の為に撃破される訳にはいかなかった。
しかしグラインダーも確実にダメージを蓄積してしまっている。
もしブーストフォンにもフォンブレイバーレベルの仮想意識が有れば絶叫して泣き喚いていたぐらいの無茶はさせてしまっていた。
メキメキと嫌な音を立てて自壊の始まるグラインダー。
流石に戦斧と零落白夜を受けきるだけの耐久はもう無い。
「ケイタよせ!仮に一夏の兄でもそんな奴放っておけ!
自業自得だ!」
「黙れセブン!こんな時に言うな!畜生!
こんな所で!こんな所で!こんな所でぇえええ!」
ついに指の一本が斬られ、続いて繰り出された戦斧を受けたが押され始める。
ギリギリと押さえつけられ刃先が右肩に食い込む。
すっ、と一筋の血が流れた。嫌な感じだ。
不思議と刃が身体を裂いて心臓を二つにしながら身体を抜けていくのが想像できてしまう。
「ま、不味い!ケイタ逃げろ!
今ならまだ腕一本取られるだけで済む!ケイタ!」
「なってたまるか。」
死を前に頭は血が昇り過ぎて緊張し過ぎてかえって冷静だ。
「それだけはごめんだ。」
しかし脳裏に蘇るのは今置かれている殺伐とした空気に反して楽しかった高校生活の一コマばかり。
「ケイタ!逃げろ!」
「これだけは違う!」
そして最後に
「まだ死んでたまるか!」
何よりも白く綺麗なあの
「ああああああああああ!」
また見たい。そう思って目を瞑りあらん限り叫んだ。
畜生もう死ぬのか?だがいつまで経っても痛みは感じなかった。
まさか即死かなんかだったのか?
怖いなと思いつつもうっすらと目を開ける。
まず固まったまま動かないアナザー暮桜、
そして口を開けたまま愕然としているシャルロット、
そして視界の右上に同じように口をあんぐりと開けているセブンの顔アイコンが表示されている。
「何?」
自分で驚いた。見れば振り下ろされた戦斧がグラインダーに掴み砕かれていたからだ。
おまけにグラインダーはパソコンのキーの様な模様の光が走り、
指が一本無いにも関わらず健在だ。
力任せに戦斧を奪い取り、それを持ったままの手でアッパー気味のパンチでアナザー暮桜と距離を取る。
衝撃で拳に纏わりついついた戦斧がバラバラに砕け黒いタールの様な物に変わり床を濡らした。
「………セブン?」
『あ、ああ!』
「このグラインダー光ってるの何?」
『ちょ、ちょっと待ってくれ!
単一仕様
「逆鱗、閃甲。俺の、単一仕様?」
「█▄▅▅▅▃▃▄▅▅▅━━━―!」
一瞬次に取るべき行動を忘れかけたケイタだったがアナザー暮桜の絶叫を耳にして直ぐに敵はまだ健在だという事を思い出す。
「セブン、残りのエネルギーは?」
『ほぼ無い。
どれぐらいかって言うと死にかけレベルだ。』
「なら後ろで伸びてるのからちょっと盗電してくんない?」
『了解だイニシエイト・クラック・シークエンス発動!』
セブンの仲介で白式からエネルギーを得つつケイタは逆鱗閃甲を操る術を探した。
(確かISってイメージが大事なんだよな、
て事は強く念じるだけでいいのか?
だとすれば今のこのグラインダーにくっついてる形も変えられる?)
試しにナックルダスターモードに変えてみると逆鱗閃甲は一瞬バラバラになると再びグラインダーを覆う様に張り付いた。
(よし。一回でも見りゃこっちのモンだ。
打撃を与える部分と最低限零落白夜を受ける分だけ覆って、後は剥き出しに!)
ナックルの一番出っ張った部分に閃甲を集めアナザー暮桜を殴る殴る殴る殴る殴る!
反撃しようと振り下ろされた零落白夜は薄く残した受ける部分の表面を刃がたたない様に滑らせつんのめった所にワンツーパンチを浴びせる。
「██▅▄▅▅▅▃▃▄▅!」
その程度では止まらんと言わんばかりにますますいきり立つアナザー暮桜。
「タッグマッチってこと忘れないでよね!」
戦いの中で成長したのはケイタだけでは無い。
シャルロットもこの時は無自覚だったが散々見せつけられたアナザー暮桜の超高速移動からシャルロットは瞬間加速のイメージを固めて体得する事に成功したのだ。
アサルトライフルとショットガンをゼロ距離で構えてニッと笑う。
「この距離ならバリアは張れないな!」て感じの笑みだ。
大量の銃弾を腹部にモロに受ければアナザーとは言え暮桜もたまった物では無い。
思わず後退った隙にケイタシャルロットはスイッチした。
「さてと、千冬さんには恨みがないけど眼帯チビには山の様にあるんでな鈴の分とかセシリアさんの分とか風都の分とか…もう考えるのも面倒だし手っ取り早く。」
逆鱗閃甲をあえて大幅にグラインダーからはみ出す様に引き伸ばし限界まで薄くした上で回転させる。
「こんだけ貰っていくぞ。」
スパン、鮮血と液化したISの一部を巻き上げながらラウラの右腕がアナザー暮桜の偽雪片と共に宙を舞った。
ケイタ「てな感じの今回でした。」
仮面ライダーストラトス「ま、余り期待していなかった割には頑張った方かな?」
一夏「やっぱこの陳情書作者に提出してくるね。」
ケイタ「待て待て終わってからにしよう!」
仮面ライダーストラトス「次回、Fake number Four その10」
一夏「これで決まりだ!」
(ED Alive A life 仮面ライダー龍騎)