infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来   作:伊勢村誠三

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ケイタ「えーと、前回までのinfinite DRAGON KNIGHTは簪さんが遂にISで初陣and初白星をあげたとこまでだっけ?」
楯無「ええ!ええそうよ!本当に大活躍だったわ!」
セブン『落ち着け! 後更識簪が見慣れない武装を持っていたが、あれは何だ?』
ケイタ「あれは作者が今ハマってる『蒼穹のファフナー』ってアニメがあるんだけど、それに出てくる武器でガルム44ってのとトローンズモデルラファエルってのが持ってる武器を見て、『ミサイルポットってロマンだ!』って思ったから持たせてみたらしいよ?」
セブン『そんな理由でか?』
楯無「何でも良いのよ簪ちゃんが活躍するなら!それより本編どうぞ!」
ケイタ「あちょっと!」
(op True Blue Traveler インフィニット・ストラトス2)


Gossips or true news その5

1

試合を終えた4人はピットに戻って来ていた。

 

「痛たたた!簪アンタ容赦無いわね。」

 

「手を抜いて後悔はしたく無い。」

 

「流石簪だ。」

 

「にしてもなんだか簪さんの強化打鉄、

コンセプト的にはラファールみたいだね。」

 

「そうゆうコンセプトで作られた。」

 

ガールズトークのようなテンションの兵器トークが始まった。

 

やはり女三人よれば姦しいというやつなのだろう。

今回は四人だが。

 

「あの薙刀もなんか異様に切れ味良かったわよね?」

 

「網島くんのグラインダーのデータを元に作ってある。」

 

「だから斬られた時に震える様な感触があったのか。

と、すると高速起動用のデータはアキヤマの黒翔からか。」

 

「うん。後はデータが無くてまだ不完全だけど、

荷電粒子砲の春雷もある。」

 

「だから今回は機関砲使ってたんだ。」

 

「網島くんの赤龍改のメイン武装のプロトタイプ。」

 

「へぇー。って赤龍改!?」

 

「単一仕様発現にあわせて強化されるのか?」

 

「うん。だから赤龍と黒翔は私の弍式のプロトタイプ。

私の弍式は赤龍改のプロトタイプ。

そして赤龍改と黒翔改は、私の弍式改のプロトタイプ。」

 

「もうそんなとこまで話が進んでるのね。」

 

「ヨーロッパのイグニッションプランに対抗してか。」

 

「イグニッションプラン?」

 

「一夏知らないの?なら教えてあげるわ。

イグニッションプランっていうのはヨーロッパ連合の次世代型ISの主力機を決める為の防衛計画の事よ。」

 

「それに対抗して日米間では秘密裏に強化打鉄を主力防衛戦力とする計画が進行していた。」

 

「それで日本とアメリカにそれぞれ男性操縦者が現れたのをこれ幸いと機体をあてがったわけか。」

 

「なるほど。」

 

ポン。と一夏が手を叩いた。

今更ながらシャルロットが男装してまで強化打鉄や三春の白式のデータを欲しがったがわかった。

 

大方フランスはそのイグニッションプランで遅れをとっているのだろう。

そんな風に考えていると突然乱暴にドアが開かれた。

 

「……えっと、セシリア?」

 

「どうしたのよアンタ具合悪そうね。顔真っ白よ?」

 

「皆さん。正直に答えてくださいまし。」

 

「な、何?」

 

「わたくしの作る料理は不味いですか?」

 

まさかラウラか?と顔を見合わせる一夏と鈴音。

そしてついに自覚したか。

と視線を逸らす簪とロランツィーネ。

 

「その、まあ…うん。」

 

流石に学園全土に広まってるレベルで不味いとは

言え無かった。言わなかった。

 

しかしセシリアにはその一言で充分だったようで。

 

「ふっふっふっふ。そうですか。そうですか。」

 

と力なく笑い泣きしながらフラフラと去っていった。

 

「酷いことしたかな?」

 

「いやあれはもう言っちゃわれてない?」

 

どうしたものかと頭を抱えているとケイタ達が入って来た。

 

「皆!こっちにセシリアさん来なかった?」

 

「さっきまで居た。今出てったところ。」

 

「そうかありがとう。ケイタ。

私は奴を追う。あとの事は私に任せろ。」

 

「一人で大丈夫か?」

 

「私がまいた種だ。私がどうにかするのがケジメだ。」

 

「そっか。頑張れよ。」

 

一人セシリアを追うラウラ。

 

「さて、向こうはあのドイツちゃんに任せるとして、

あんなに上手にISを動かせるようになって!

お姉ちゃんはうれし」

 

「とお!ライダーパンチ!」

 

ハグしようと無防備になった腹部に簪の鉄拳が炸裂した。

 

「か、簪…ちゃん?」

 

「姉さん。私はあなたを超える。

もう2度と無能だなんて言わせない。

私こそが更識簪だと、

最強の強化打鉄のパイロットだと証明する。」

 

そう言うと制服を羽織って簪は出て行った。

 

 

 

2

「てな訳で、簪さんのお姉さんの心がブレイクしたみたいで生徒会室まで運んだはいいんだけど」

 

「それで心当たりとかあるんですか?」

 

「簪ちゃん簪ちゃん簪ちゃん簪ちゃん簪ちゃん」

 

光を失った目のままどこからかめちゃくちゃな事が書かれた扇子を開いては放り、開いては放りを繰り返している。

 

『なんでわざわざそんな事を俺に聞いて来た?』

 

蓮はできれば関わりたく無いと思った。

ついでに休憩時間だからとトラブルに事欠かないIS学園からかかってくる電話に出た事を後悔した。

 

「蓮の方が更識家の事俺らより知ってるし。」

 

『俺も大して知らないぞ?

例えば生徒会長が好き勝手やり過ぎて分家の石橋家や芝浦家の若頭が苦労してるとかそんぐらいだ。』

 

「その若頭ってもしかして」

 

『石橋健と芝浦(さとし)

石橋の方は16歳で芝浦の方は25歳。

石橋は現若頭が、芝浦の方は現当主の腹違いの弟の芝浦淳が更識妹と幼なじみだ。』

 

「一応、嫌われる理由はある、か。」

 

ありがとう。じゃあ、と短く言うとケイタは電話を切った。

 

《私としては関わらない方がいいと思うが》

 

(兄弟の不仲とかその手の話題に一夏が首を突っ込まないわけないよ。)

 

諦めろ。と今も熱心に楯無に話しかける一夏を見るケイタ。

 

「私は!私は簪ちゃんのことを思ってえ〜!」

 

「泣かないで楯無さん!わかる!

その気持ちは痛いほどわかるわ!

私ももし可憐ちゃんが同じ立場だったらと思うと胸が痛い。

けどだとしても楯無さん不器用過ぎだよ!」

 

「なんか聞き出せたの?」

 

「いやそれがさ。」

 

「ああ。」

 

「更識家はその、危険な家業やってるよね。」

 

「蓮も言ってたな。」

 

「それでその昔、楯無さんが家督を継いだ時に言っちゃった事があって。」

 

「なんて?」

 

「全部私がやるからあなたはずっと無能で居なさいって。」

 

「バカじゃねえの?」

 

ガツン!ケイタの口撃が楯無の心のまだ生傷の部分を容赦なく抉る。

 

「姉妹のくせに妹の事何もわかってねえな。」

 

「うぐ…。」

 

「ちょっとケイタ」

 

「ストイックで負けん気の強い簪さんにそんなこと言ったら反発するに決まってるだろ?

そんな事会って半年も経ってない俺でも分かる。」

 

「ぐふ!」

 

「せめて理由くらい言えよ気持ち悪い。

そのままの意味でとったらそんなんただの罵倒だろ?」

 

「ガバァ!」

 

「ケイタ久々にかなりキレ良いね!

楯無さんノックアウトだよ!?」

 

「あやべ。これどうしよ?」

 

『落ち着いてる場合か!』

 

『一夏、保健室に連絡するか?』

 

「……精神科医がいるなら。」

 

 

 

3

「モカにカプチーノに日替わりブレンドお待たせしました。」

 

テーブルに商品を運びチップを受け取ると蓮は奥に戻った。

 

「よし、続きを書くか。」

 

『レン様、最近何やら熱心にノートを書いていますが、

それは何ですか?』

 

「記録さ。俺とお前とあと智乃とフォースで解決した事件があったろ?」

 

『覚えています。ゼロワンファイブ事件の半年前にあった

人類基盤史研究所占拠未遂事件ですね。』

 

「ああ。今のうちに、形にして残しとこうと思ってな。

そのうち……アカツキ事件についても書くつもりだ。」

 

『!? 随分と思い切りましたね。

あれは貴方にとって一番大切な方を亡くした事件』

 

「俺がお前という相棒を見つけたきっかけだ。

だから自分の中で未消化な部分もそのうちしっかり飲み込まないといけないんだ。」

 

『そうですか。

よく思い出せない事があったら聞いてくださいね。

力になります。』

 

「助かる。」

 

そう言って蓮はノートに淡々と事実を綴る。

 

(この形式でやると書いてて疲れるな。

だが書き始めた以上この形式で通すしか無いか…。

よし決めた。

次のノートから俺をストリーテラーにしたノベル形式にしよう。) 

 

出来るだけ一字一句漏らさず些細な会話まで漏らさず書きたい。

記憶を辿り、時々サードに尋ねながらノートを埋めていると。

 

「だから私の質問に答えなさい!」

 

『何やら騒がしいですね。』

 

「ったく。勘弁してもらいたいな。」

 

ノートを閉じるとホールに向かった。

 

見ると茶髪の女が別の女性の胸ぐらを掴んでいる。

 

「落ち着いて下さい。他のお客様の迷惑です。」

 

「だまれ!」

 

「そう言う訳にはいきませんよ。」

 

そう言って蓮は茶髪の女の腕を捻りあげると腹部に1発拳を叩き込む。

 

「お客様1人にうちの経営が滞る事があっては困るんですから。大丈夫ですか?」

 

胸ぐらを掴まれていた方に手を貸して立たせる。

 

「ごめんなさいねアキヤマ君。

今回の時といい怪人屋の時といい。」

 

「…あぁ!確かあなたは四十院の先輩の!」

 

「マキよ。覚えてくれてて嬉しいわ。」

 

かつて怪人屋事件でアントライオンドーパントにさせられていた先輩だ。

 

「お騒がせしました。ごゆっくり。」

 

そう言って蓮は茶髪の女を店の裏手に連れ出した。

 

「さて、お引き取り願いましょうか?」

 

「うる、さい。私は何としても本音の仇を!」

 

「本音?まさかお前、布仏の姉か?」

 

「?……お前は、レン・アキヤマ!」

 

一気に蓮に殺意を向ける虚。

 

「その怨みは正しいよ。

布仏本音を確保する際に場合によっては撃てと命じたのは俺だ。」

 

「ッ! 貴様が!貴様のような悪魔が本音を!」

 

「化け物を部下に撃たせた俺と、

何の罪もない人間を化け物に変え続けたアイツ。

果たしてどちらが本当の悪魔だろうな?」

 

ま、ガイアメモリの魔力にかかれば誰でもあんなもんか。と嗤う蓮。

 

「本当に悪いのはその悪魔を増やしてる場所。

風都やお前みたいな自分の手を汚さず人を撃たせるような奴よ!」

 

「それの何が悪い?

最も効率的に敵を無力化する様に采配することは正しい事だ。」

 

「人を傷つけるのが正しい事な訳!」

 

「人を傷物にしない為に化け物になった人を傷つけるのは正しい事だ。」

 

「化け物になったら人に戻れないとでも!?」

 

一瞬、蓮の脳裏にまるで「計画通りだ」とでも言う様に笑う間明が浮かんだ。

 

「ああ。」

 

あれがまともな人間になるところが想像できない。

世界に2人だか3人だかいる間明のドッペルゲンガーには申し訳ないが。

 

「……あなた、大事なものがないの?」

 

「お前こそ無いのか?」

 

「ええ。無いわ。」

 

斬り込まれる程鋭い一言でそう断言すると虚は去っていった。

 

「なあサード。布仏先輩はまるで鏡だな。」

 

『? レン様?』

 

「あれがあり得たかもしれない自分かと思うとこう…心臓の外側が気持ち悪い。」

 

『心筋を撫でられる様な感じでしょうか?』

 

「正しくそれだ。ついでに生暖かい。」

 

店の中に戻る。ドアを閉じる前に小さく呟いた。

 

「もしエリーが死にきったら俺もああなるのかな?」




ケイタ「いかがだったでしょうか?」
セブン『一言で言えば君の毒舌(ヤイバ)が予想以上だったな。」
楯無「……………。」
ケイタ「大丈夫だよ。来週には治ってる。」
セブン『バトル漫画か!』
ケイタ「そんな事より次回、Gossips or true news その6!」
セブン『これが、明日のリアル!』
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