infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来   作:伊勢村誠三

56 / 104
ケイタ「前回までのinfinite DRAGON KNIGHTは…。」
一夏「その、ねぇ?」
ケイタ「なんと申しますか…」
一夏「う、うん…」
蓮「こいつらがイチャコラして終わったな。」
ケイタ「ば、馬鹿蓮そんなストレートに!」
一夏「も、もっとオブラートに包んでよ!」
蓮「うるせえ、こちとらお前らがストロベリー空間真っ只中の間に結構大変な事になってたんだよ。」
一夏「大変なこと?」
蓮「それは本編を見て確かめてくれ。」
ケイタ「それでは、どうぞ!」


7のそ ʇɐǝɥ ǝɥʇ

1

「う……ん?」

 

「起きたかボーデヴィッヒ。」

 

「!? レン少佐!ここは?」

 

「旅館だ。作戦は成功。

ダメージの酷かった福音のパイロットとコンスタンとローランディフィルネィはドクターヘリで聖都大学附属病院(せいとだいがくふぞくびょういん)に輸送された。

無傷のケイタと篠ノ之にダメージそこまででもなかったお前とオルコットと更識に鳳はここでの処置で済んでる。」

 

「そうですか、ところでケイタは?」

 

「さあな。夜風に当たって来るって言って出て行ったきりだ。

今一夏が探しに行ってる。」

 

「一夏?…は?今一夏って言いましたか?

彼女立てるようになったんですか?」

 

「立てるどころか福音にトドメを刺したのはアイツとケイタだ。」

 

「そんな馬鹿な…彼女は全身火傷を!」

 

「アイツが乗っていたのは篠ノ之束製のISだ。

何が起きたって一周回って驚かないよ。」

 

「そんな身も蓋もない…」

 

「兎に角今は休んでろ。

明日から事情聴取と上のお偉いさん方やメカニックの人達からの説教地獄だ。」

 

ぽん、とラウラの頭を撫でると蓮は部屋を出た。

「行くぞサード。」

 

『一体どこに?』

 

篠ノ之束(やくびょうがみ)のところだ。」

 

『かしこまりました。』

 

 

 

2

「ふーむ、紅椿の稼働率は単一仕様含めて42%ってとこか。」

 

退屈そうに空中投影タイプのディスプレイを眺めながら篠ノ之束は独りごちた。

そして続いて黒法の、黒法と白式の融合形態単一世界(ワンワールド)両極双心(ツーハート)のデータを表示する。

 

「まさか打鉄赤龍改(あのブサイク)みたいに『一つのISに二つのコアを搭載』するんじゃなくて『二つのISに二つのコアを共有』させるなんてフォンブレイバー(あのおもちゃ)も侮れないね。」

 

「そんな事より問題なのは、

白式がパイロットの身体を再生させた事だろう?」

 

「ちーちゃん。」

 

「おう。」

 

2人は向き合わないまま話した。

 

「まるで、白騎士みたいだよね。」

 

「ああ、コアナンバー001。

お前が心血注いで作ったあの機体みたいだよな。」

 

「あのコアのデータは黒法のコアと一緒に一回綺麗に消した筈なんだけどね。」

 

なんてこともない様に呟く束。

 

「やっぱり、はじめからお前が一枚も二枚も噛んでたわけか。」

 

すっ、と木々の奥から私服姿の蓮が現れた。

 

「アキヤマ…」

 

「お前確か…いっちゃんと一緒にいた奴。なんでここに?」

 

「この辺りは自然保護の為にゴミを捨てに来る奴らを取り締まる為に監視カメラが置いてある。

ハッキング(いじられ)た監視カメラがあるかどうか調べて、

その辺りの足跡なんかをざっと調べりゃ簡単だ。」

 

「だけど束さんがいじった保証はないじゃん?」

 

「あんだけ綺麗にハッキング出来るのは12ヵ国のミサイル管理システムを同時に掌握出来る様な奴だけだ。」

 

そう言って蓮はカメラの確認に使ったソリッドドライバーと足跡を見つけるのに使ったサーチャーを見せる。

 

「へぇー、面白いね、君。名前は?」

 

「レン・アキヤマ。」

 

「ふーんそう。」

 

バッ!と蓮の背後に黒いボディに赤い単眼の全身装甲(フルスキン)のISが現れる。

 

「墓石ぐらい立ててあげるよ。」

 

そのISの持つ巨大な剣が蓮に振り下ろさられる!

 

「キィイイイイイイ!」

 

瞬間、何処からか飛来したダークウイングが体当たりで弾き飛ばした。

 

「な!」

 

「まさかお前が……」

 

「覚えておけ、俺こそがレン・アキヤマ。またの名を」

 

デッキを構えてVバックルを出現させ、叫ぶ。

 

デッキからエネルギーが解放されて、

蓮は戦う姿に変わった。

 

「仮面ライダーウイングナイトだ。」

 

「仮面、ライダー?」

 

千冬と束が面食らう内に復活した黒いISが突進して来た。

ウイングナイトは切り札をベントインした。

 

<FINAL VENT>

 

召喚されたウイングランサーを手に、

背中に合体したダークウイングと共に飛ぶ。

星光を受けて8つ目の北斗七星になるウイングナイト。

 

北斗七星が7つに戻った時、

上胸部と頭部をごっそり抉り貫かれたISは力なく膝まずき、止まった。

本来飛び散るはずのパイロットの人骨や脳漿はばら撒かれない。

 

「無人ISか。魂の無い機械人形(ロボット)風情を当て馬にされるとは俺も舐められたもんだな。」

 

動かなくなったISの下腹部、子宮の辺りに腕を突っ込み、

何かを抜き出すウイングナイト。

 

それはISコアだった。

 

「お前…今、翔んだのか?」

 

「だから俺はウイングナイトだ。」

 

「ふざけるな!私の!私の作ったインフィニット・ストラトス以外で空に飛び立てるなんて許せない!」

 

化け物の力を借りた醜悪な化け物が!

いろんな物をかなぐり捨てる様に頭を掻き毟り喚き散らす束。

 

「そんな物が君の拘りか?

天下の篠ノ之束も、随分と小さいね。」

 

振り返る3人。

レディーススーツに身を包んだ赤毛の女性が立っていた。

 

「お前は、亡国機業 のコードネームオータムだな。」

 

前に米軍の資料で見た写真を思い出しながらウイングランサーを構える蓮。

 

「いやそう呼ばれていた女の抜け殻さ。

そんな事より今日は篠ノ之束、

君の脳味噌の色を見に来た!」

 

女の腕からエネルギーの刃が放たれる。

すかさず横に飛んで避ける3人。

 

「馬鹿な…人間技じゃ無いぞ!」

 

「勿論、私は人間では無いからね!」

 

女の体が一瞬白く光り、カブトガニを思わせる黒い姿に変身した。

 

「いや、全く腹が立つよ。

君の様な我儘な子供風情に気を使って計画を練っていたと思うとね!」

 

その声は明らかに男の物に変化していた。

 

「まさかその声は…ゼイビアックス!」

 

「死ね!」

 

束に再び刃が放たれる。

 

「姉さん危ない!」

 

「!? 箒ちゃん?」

 

飛びしたのは箒だった。

ブレードに変身して身体ごと束の盾になる。

 

「ふん、君か。せめてスティングぐらいはベントしてくれると思っていたが、とんだ役立たずだったよ。」

 

念力でブレードを身体ごと持ち上げ、

急スピードで引き寄せる。

 

「ゴミは掃除だ。」

 

エネルギーを集めた光の刃で貫いた。

 

「がっ!……あぁ………」

 

「箒ちゃん!お前ぇえええ!!!」

 

ゼイビアックスに飛びかかるが、

エネルギーの波で直ぐに吹っ飛ばされた。

 

「おい篠ノ之!しっかりしろ篠ノ之!」

 

「ち、ちふゆ…さん、い、一夏に…ごめんって…」

 

「自分で言え!今すぐ病院に!」

 

ゆっくりと首を振るブレード。

その体からは粒子が上がっている。

 

「み、春にぃ…好きだった、って」

 

鏡を一気に砕いた様な音の後に、

箒の体は完全にデッキに吸い込まれて消えた。

 

「ああああああああ!!箒ちゃーん!!」

「篠ノ之!!!」

 

「……ゼイビアックス貴様!」

 

「やるかねウイングナイト?

まあ、いい。今回はこんな所か。

間明くんの獲物を横取りするのも無粋だしね。」

 

「何がだ!逃すと!逃すと思ってるのか!」

 

がなる束。余裕のゼイビアックス

 

「やめておけ。織斑一夏が私の間合いだ。」

 

いつの間にか出来ていた水溜りにケイタに甘えながらじゃれつく一夏が映る。

 

「き、貴様!」

 

「ふふふ、賢明だ。それでは、またいつか。」

 

水溜りを通ってゼイビアックスは消えて行った。

 

 

仮面ライダーブレード=篠ノ之箒 脱落

        残り 7人

 

 

蓮は地団駄を踏む束と頭を抱える千冬を横目にサードをケータイモードに戻してある人物に連絡をした。

 

「もしもし能見副主任?」

 

『もしもし?どうしました?』

 

「篠ノ之束博士からナンバー登録の無いコアを奪取した。

俺の黒翔をデュアルコア型に改修して欲しい。」

 

『それは上々。では細かい打ち合わせは後ほど。』

 

すぐに通信を切り、空を見上げる。

 

「まだまだ荒れるな。」

 

蓮はその場を後にした。

 

 

 

3

あらゆる物の左右が反転し、空には星座が狂った様に入り乱れる世界。

何もかもが反転したステージの上に黒いサマードレスの一夏と同じ姿の少女と着流しの男がいる。

 

「あのフォンブレイバーとかいうやつも滅茶苦茶やってくれたわね。」

 

「まさか、僕らと彼女らの世界が繋がるなんてね。」

 

ステージから飛び降りながら着流しの男は正面の階段から降りて、やって来た白いワンピースに色白の少女とどころか千冬に似た女性の前に立つ。

 

「こうして顔を合わせるのは、始めてだね。」

 

「よろしくね。なんて呼べばいいかしら?」

 

「そうだな…じゃあ僕が黒騎士で彼女が黒法かな?」

 

「じゃあ私は白式で。あっちが白騎士で。」

 

ニコニコと人懐っこく笑いながら着流しの男、

黒騎士を見上げる白い少女、白式。

 

「ほら黒法も来て。妹に挨拶。」

 

「呑気なもんね。これから一気にコトは動くっていうのに。」

 

「僕らはあくまで傍観者。悩んで、決めて、動くのは彼ら彼女らさ。」

 

「ふふ、お姉ちゃん一夏が心配?」

 

「なわけ!て言うかその呼び方やめろ!」

 

2人を微笑ましく見つめてから空を見る。

さっきまで季節関係なく入り乱れていた星座が少しづつほつれていく。

彼は一瞬いつも浮かべている穏やかな微笑を消して

 

(彼女が知ったらどうなるかな?)

 

小さく溜息をつく。季節外れの白い吐息が虚空に消えた。

 

(ED Lonely soldier 仮面ライダー龍騎)




<イメージキャスト>
レン・アキヤマ=仮面ライダーウイングナイト
 松田悟志

フォンブレイバーサード
 川島得愛

網島ケイタ
 窪田正孝

織斑一夏/黒い一夏
 釘宮理恵(1人2役)

織斑千冬
 豊口めぐみ

篠ノ之束/白い少女
 田村ゆかり(1人2役)

篠ノ之箒=仮面ライダーブレード
 日笠陽子

ラウラ・ボーデヴィッヒ
 井上 麻里奈

着流しの男
 岡本寛志

ゼイビアックス人間態
 西墻由香

ゼイビアックス怪人態
 大塚芳忠
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。