infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来   作:伊勢村誠三

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ケイタ「えー、前回までのinfinite DRAGON KNIGHTは…」
簪「織斑先生が捕まったとこまで。」
剛「しかも手錠かけたのが進兄さんに狩野のやつだ!なんでだよ!?千冬は確かに妹の為に試合をほっぽりだすやつだけど無意味にそんな事する奴じゃない!」
簪「冤罪ってこと?」
ケイタ「だったら俺らがどうにかするさ。それでは、どうぞ!」
(op Full Throttle 仮面ライダードライブ)


なぜ織斑千冬は逮捕されたのか

1

ケイタ達は取り敢えず楯無、虚、弾、達郎に事情を説明するため鳴海探偵事務所に向かった。

 

「いらっしゃいって、ケイ坊に一夏ちゃん!

それに弾達も!背後の奴らは友達か?」

 

「まあ、そんなとこ。

いきなりで悪いんだけどちょっとガレージ貸してもらえる?」

 

ドラゴンナイトのデッキを見せるとライダー関連の話だと察してくれたようで。

 

「ならコーヒーとかはいらねぇな。」

 

と、一同を中に通してくれた。

 

「じゃ、説明してもらいましょうか。

その強化服に、仮面ライダーについて。」

 

楯無が、解答 と書かれた扇子を広げる。

 

「なあ、今度それの筋肉って書いたやつ作ってくれよ。」

 

「万丈、馬鹿がバレるから黙ってろ。」

 

「あぁ!?」

 

ケイタと蓮が主体でホワイトボードに図を書きながら説明していく。

 

「この強化服は仮面ライダー。

契約したアドベントビースト、鏡の向こうから来る怪物の力を借りて戦う為のものだ。」

 

「そのなんとかビーストってのをぶっ倒さねえと、

人喰いだしてヤベー事になるんだよな?」

 

「実際に人食うとこは見た事ないけど、多分。」

 

「だけど俺たちが戦うのはそれだけじゃない。」

 

ここからが本題だと言うように真剣に楯無達を見るケイタ

 

「ゼイビアックス、俺たちにデッキを渡したやつが言うにはライダーがお互いに潰しあって最後に勝ったやつにはなんでも望みが叶う。らしいんだ。」

 

「なんでもって、なんでも?」

 

「さあな。だが大方ライダーバトルを促すための根も葉もない作り話だろう。」

 

達郎の疑問をバッサリ切り捨てる蓮。

達郎もまあ、追い詰められた人間なら食いつくかな?と話をまとめる。

 

「全部で何人いるの?」

 

「非正規のオルタナティブ含めて15人です。

まず、俺のドラゴンナイト。」

 

ホワイトボードの中心を線でわけ、左側に

 

『ドラゴンナイト=網島ケイタ』

 

と書く。

 

「それからウイングナイト、インサイザー、トルク、スティング、トラスト、ブレード、アックス、スピアー、ストライク、ラス、キャモ、セイレーンにアビス。」

 

左側に反ゼイビアックスのライダーの名前を右側にゼイビアックスに従うライダーの名前を書いていく。

 

「で、うち残ってるのがドラゴンナイト、ウイングナイト、アックス、スティング、ストライク、キャモ、ラス、オルタナティブ。」

 

ケイタが赤いマーカーで名前を消していく。

 

「残り半分もいないのかよ……」

 

戦いの激しさを覚え、弾は二の腕を摩った。

 

「でも数の上では網島君達が……」

 

「それがそう上手くはいかない。

このストライクってライダー。

正体は間明蔵人というサイバー犯罪者なんですが。」

 

ケイタと蓮がそれぞれポケットからトルク、セイレーン 、スピアーのデッキを取り出し

 

「俺とオルタナティブ、あとゼイビアックスが直接手を下したライダーが1人ずつ。そして残りは全員ストライクに倒されてる。」

 

青くなる虚。彼女はいかにライダーが規格外の存在かを知ってるだけに戦慄する。

 

「しかもただでさえ強いのにあいつはどうゆう訳か倒したトラストのカードまで使える。」

 

「てことは君達のデッキでは無理なのか?」

 

「えぇ。前に1度試しにインサイザーのカードを使ってみた事があったんですけど、うんともすんとも言いませんでした。」

 

「つまりそのストライクってライダーのデッキが特別か、

それとも改造品なのか。」

 

「多分後者でしょうね。

初めから出来たならもっと早い段階から倒したライダーのデッキに執着する筈ですから。」

 

成る程納得。と頷く戦兎。

 

「今のところゼイビアックスの目的とか諸々不明なことの方が多いですけど、きっとろくなことじゃないですよ。」

 

マーカーを放りながら話を切るケイタ。

 

「……なるほど、大体分かったわ。」

 

八割理解 と書かれた扇子を広げる楯無。

 

「学園内で戦う際、よっぽど人目につかない限りこっちで揉み消してあげる。」

 

「いいんですか?」

 

「事と次第によっちゃ、アンタを倒すかもしれないんだぞ?」

 

「大丈夫。私最強だから。それに」

 

適材適所 と書かれた扇子を広げ

 

「鏡の向こうなんて手が出せないからね。

それこそ仮面ライダーの領分よ。」

 

学園の平和の半分、任せたわよ。

と楯無はいつもの調子で言った。

 

「……確かに任されました。」

 

「よかったねケイタ。」

 

「これで仮面ライダーはIS学園の特攻隊だね!」

 

「あらゆる意味で不吉過ぎるわ!!

それを言うなら遊撃部隊だろ!?」

 

やいのやいのといつの間にやら真面目な空気が薄れた時だった。

 

「大変だ大変だ!!!」

 

「!? 翔兄どうした?」

 

「フィリップ兄まで。」

 

「これを聞きたまえ!」

 

フィリップがラジオを差し出す。

そこから聞こえてきたのは

 

『繰り返しお伝え致します。

今朝7時ごろ、IS 学園教員にして第一回IS世界大会優勝者の織斑千冬容疑者が逮捕されました。

織斑容疑者には、ISを暴走させたとして拘留中だった弟の織斑三春容疑者の脱走補助や国際的テロ組織にして死の商人亡国機業のテロ活動に関与した疑いが持たれており、捜査内容は今のところ明らかにされていません。』

 

信じられないニュースだった。

 

 

 

2

翌日、羽田空港国際線ターミナルにて。

 

「サード、くれぐれもこの馬鹿どもを頼む。

あと俺の部屋には絶対に入れるな。」

 

『分かっています。今ので8度目です。』

 

そうだったか。と言いながら蓮は心愛にサードを託す。

 

「本当にアメリカに戻るのか?」

 

「帰国命令を無視するわけにもいかないし、

向こうから調べられる事もある。

何か分かれば直ぐに伝えるさ。」

 

千冬逮捕のニュースの直後、各国は我先にと、

IS学園に在学する代表候補生、および専用機持ちに帰国命令を出した。

IS学園の守りの要たる千冬の不在のタイミングで何か怒らないとも限らないからだ。

 

「アキヤマ少佐!お待たせいたしました。」

 

「ご苦労ボーデヴィッヒ准尉。

じゃ、行こうか。達者でな」

 

「おう。」

 

「ちゃんとご飯食べるんだよ?」

 

「私達が居ないからって寂しがらないでね!」

 

「調子乗りやがって!直ぐに戻る!」

 

レンとラウラが飛行機に乗り込んでいくのを見送ると3人は直ぐに駐車場に向かった。

 

「それで、あの話本当?」

 

「ああ間違いない。誤解にせよ何にせよ、

東京第七拘置所。三春が居た場所で、

今千冬さんがいる場所だ。」

 

 

 

3

東京第七拘置所。

対して重要な拘置所では無いが、

アクセス的にはIS学園から遠からず近過ぎず。

如何にも『重要な人なんて居ません』と言ってるような一周回って重要な人物を囲っておくにはおあつらえな場所。

 

割り出すのはフォンブレイバーに監視システムをハックさせるだけで充分だった。

そして行くのも殆ど問題なかったのだが

 

「なあ、一夏、心愛ちゃん。あれってさ」

 

「うん」

 

「間違い、無いね。」

 

「頼む!頼むから千冬に会わせてくれ!うわっ!!」

 

白に赤いラインが入ったパーカーの青年が突き飛ばされる。

 

「だから何度も言ってるでしょ!織斑千冬はここには」

 

「こっちはそれなりに確信もって来てるんだよ!」

 

そう言って鞄から何かを出そうとしたが

 

「辞めておけ。」

 

後ろから来たスーツの男に止められた。

 

「お前一条! どうゆう事だよ千冬を逮捕って!」

 

「どうもこうも織斑さんには重大な犯罪の容疑がかけられてる。

それだけだ。」

 

そうとだけ言うと一条は奥に消えていった。

 

悔しそうにしながらその場を去ろうとする男。

 

「ま、待ってください!」

 

「? 君は?」

 

「私は織斑一夏と言います」

 

「!? じゃあそっちの彼が噂の網島君?」

 

「あ、はい。網島です。」

 

「私は2人の友達で保登心愛です!」

 

「そっか。俺は詩島剛。

フリーカメラマンで、千冬の友達だ。」

 

 

 

3

買い出しを終えて智乃はラビットハウスに急いでいた。

 

(なんで一夏さんのお姉さんが逮捕されて、

蓮さんが帰ってしまったこのタイミングに限ってお客さんが多いんでしょう!)

 

普段は危ないから駄目と言われている近道を使って急ぐ。

ピンチヒッターで簪や紗路が入ってくれたが、それでも大変な筈だ。

 

「おい……」

 

不意に誰かに呼び止められる。まるで地獄から響いてくる様な声だ。

 

「貴様、ブリュンヒルデの関係者だな?」

 

ぬ、と建物の影から現れたのは追突された赤いスポーツカーをそのまま人と合体させた様な異形だった。

 

左胸には歪な英字で「DRIVE」と書かれている。

そして全身から発する殺気は尋常では無い。

 

「まあ、どちらでも構わない……うらむなら、ブリュンヒルデをうらめ!!」

 

怪人の左腕に一体化した歪んだドアを模した盾の銃口から金色のエネルギー弾が撃たれる。

遮二無二避けた智乃だが休む間を与えず第二、第三の光弾が放たれる。

 

足元を物凄い熱い何かが通り過ぎて、爆ぜる。衝撃で転ばされる。

なんとか立とうとするが腰が抜けて立てない。

 

(殺…される? やだ!心愛さん!)

 

ギュッと目を瞑る。1秒…2秒。苦痛は訪れない。

 

「……? え?」

 

恐る恐る目を開けると身体中を鎖で縛られた怪人と

 

「成る程、大体分かった。」

 

もう1人の異形がいた。

黒いローブの様な強化スーツに鎧の様な銀色のレリーフと赤いクリスタル。そして顔を覆う真っ赤な宝石の様な仮面。その姿はまるで

 

「仮面、ライダー?」

 

「ご明察。通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」

 

左腰に下げていた本型のデバイスを剣に変形させ、

拘束した怪人に斬りかかる。

 

「ぐぅうう!!ならばぁ!」

 

何か力を発動しようとする怪人。

通りすがりのライダーは剣から一枚のカードを引き抜き、

腰のマゼンタと黒のベルトに装填する。

 

<FINAL ATTACK RIDE Wi Wi Wi WIZARD!>

 

『グラビティ プリ〜ズ!』

 

一体の地面が魔法陣に覆われる

 

「? ふん、無駄なことを!」

 

殴りかかる怪人。

しかしライダーはヒョイと躱すと綺麗なハイキックを叩き込む。

 

「な、何!? 貴様、なぜ遅くならない?」

 

「重加速は対象に強制的に重力過負荷(プレッシャー)を与えて動きを封じるものだ。コアドライビアがないなら重力をいじって対応すれば良い。」

 

なんて事も無いように呟くライダー。

怪人は忌々しげに舌打ちすると赤い軌跡を描いて消えていった。

 

「やはり、純粋な加速じゃドライブの方が上か。」

 

どうでも良さそうに言うと智乃の方に来て

 

「大丈夫かいリトルレディ?」

 

優しく手を差し伸べた。

 

「は、はい……あ、あなたは?」

 

「さっきも言ったはずだ。

通りすがりの仮面ライダーだとな。」

 

そう言って手を虚空にかざす。

銀色のカーテン状のエネルギー波が現れ、

そこに入って行く。

 

「あ、待ってください!」

 

「ドラゴンナイトに!……伝えておけ。

お前の正義、楽しませて貰う。てな。」

 

ライダーはカーテンの奥に消えていった。

 

 

 

4

夜のハイウェイをホンダ・シャドウスラッシャー400が駆ける。

他に車やバイクは見当たらず、蓮だけが道を進んでいた。

もう直ぐ出口、問いところで、

こちらを正面にする様に1台バイクが止まっていることに気付く。

 

「危ないな、なんのつもりだ?」

 

シアン色のホンダDN-01に似たバイクから男が降りる。

 

「何って、君のお宝を貰いに来たのさ。」

 

男はくるくるとシアン色の銃を取り出しながら2枚のカードを構える。

 

<KAMEN-RIDE METEOR!KAMEN-RIDE BEAST!>

 

読み込ませ、引き金を引くと光が飛び出し、

2人の仮面ライダーとなった。

 

「なんだと!」

 

1人は金色の獅子を模した仮面の魔法使い、

仮面ライダービースト

 

「さあ、ディナータイムだ!」

 

もう1人は青い仮面に宇宙柄のアーマーのライダー、

仮面ライダーメテオ

 

「お前の運命(さだめ)は、俺が決める。」

 

ビーストは肩を大きく回す、

メテオは鼻の下を撫でる様なポーズを取ると蓮に向かって来た。

 

蓮はバイクを降りずにデッキを構えて

 

「KAMEN-RIDER!」

 

ウイングナイトに変身すると、

シャドウスラッシャーを急発進させる。

 

「うお!だったら!」

 

<GO! キマイライズ!>

 

それを見たビーストは契約ファントムのビーストキマイラを召喚、

メテオは身体に青い球形のエネルギーを纏わせ飛翔し、

ウイングナイトを追う。

 

シアン色のバイクの男も安全距離を保ちながら追う。

 

ビーストの駆るビーストキマイラのイルカを模した口から放たれる氷弾を避けながら進んでいくが、

避ける先をメテオが妨害してくるため、

思った様にスピードを出せない。

 

《レン様!バイクを早くウイングサイクルに!》

 

(やってる!けどマシンとの相性が悪いのか何回やっても上手くいかないんだ!)

 

それでも能力の底上げは出来てるらしく、

ただのバイクのはずなのにこのレースに耐えてくれてるが、限界が近い。

 

「くそっ!不味いな!」

 

毒づいだ次の瞬間、キマイラの攻撃とメテオの体当たりが完璧に合わさった避けられない攻撃が

 

<TIME ♠︎10>

 

繰り出される事は無かった。

一瞬の間も無く背後のキマイラと真正面にいた筈のメテオが倒される。

 

「な!?」

 

「おいおい、僕が見つけた獲物だよ?

邪魔しないでくれたまえ、(つかさ)

 

士と呼ばれた男を振り返る。

スペードのマークをあしらった鎧に赤い昆虫ににた垂れ目の複眼にヘラクレスカブトを模した銀の仮面のライダーだった。

 

「だったら、もっと早く仕留める事だな。」

 

<MACH ♠︎9>

 

持っていた剣にカードを読み込ませる。

爆発的に速度を上げた士というライダーが切りかかってきた。

 

「うわあああ!! こ、この!」

 

ダークバイザーを引き抜き、反撃するがひょいひょい、と避けられ

 

「こんなふうにな。」

 

<REMOTE ♣︎10>

 

新たにカードを読み込む。

その後直ぐにウイングナイトに投げつけたカードに光が当たり、

中から二体の怪人、ボアアンデッドとトリロバイトアンデッドが解放されてウイングナイトを拘束する。

 

「動くと痛いぞ?」

 

と言いながらカードを今度は腰に付けたベルトにスキャン!

 

<FINAL ATTACK RIDE Bu Bu Bu BLADE>

 

放たれた赤雷を纏ったライダーキックウイングナイトに炸裂!

 

「ぐぁああああ!!!!」

 

変身が解除され、放り出される蓮。

デッキと2つのブランクウォッチが転がる。

 

「お前…何者だ?」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ。」

 

そう言って士と呼ばれたライダーはブランクミライドウォッチを拾うとバイクの男に投げ渡す。

 

「………仕方ない。今日のところは士の顔を立ててあげるよ。」

 

少し不満そうに唸ると男はバイクをUターンさせて帰って行った。

士と呼ばれたライダーも去って行く。

 

「くっそ………なんだったんだ?」

 

『ハーレー博士には遅れると連絡しておきますね。』

 

「ああ、急ごう。」

 

バイクを起こすと蓮は再び目的地を目指した。




ケイタ「いかがだったでしょうか?」
簪「アキヤマ君とあの女の子の前に現れた同じベルトの2人のライダー?ダリナンダアンタイッタイ」
剛「ま、おふざけは置いといて。ケイタ君!君らと合流できて良かったぜ、俺も千冬が亡国なんかに協力するやつじゃないって信じてる。」
ケイタ「ええ、一緒に真実を明らかにしましょう!」
簪「次回、夏休み編 本当に間明蔵人は関わっていないのか」
剛「追跡、撲滅、いずれも・・・マッハ!!」
(ED Ride the Wind 仮面ライダーディケイド)
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