infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来   作:伊勢村誠三

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ケイタ「えー、前回までの仮面ライダードラゴンナイトは?」

蓮「三春の野郎がライダーになりやがったり詩島さんがベルトを取り戻したり、心愛がアナザードライブの正体を掴んだり色々あったな。」

ケイタ「心愛ちゃんはどうやって奴の正体を?」

蓮「そいつは本編を見て貰おう。」

ケイタ「さてさてどうなる?」


いかにして保登心愛は犯人に気づいたのか

1

夜の木組みの街はムーディーだ。

古い海外の都市の様な街並みと風都から来る涼しげな風が映画のラストシーンの様だ。

ラビットハウスみたいに夜と昼とでバー、カフェと変わる様な店もある。

まるで表裏で全く違う絵が書かれてる一枚のコインの様に街が変わるのだ。

 

(あんなガキ1人がめかし込んでるだけでサマになるもんね。)

 

物陰から様子を伺っていた者は標的、

織斑一夏を捉えながら独りごちた。

 

(こんな時間に何処に…ん?)

 

不意に後ろからきた眼鏡に栗色の長い髪の少女だ。

久々に会った友人と言ったところか、一夏は一瞬驚いた顔をしたが直ぐにパッと明るい顔になり楽しそうに喋り出した。

 

(まあいい。1人殺すも2人殺すも変わらん!)

 

<フルスロットルドライブ!>

 

追跡者はガシャットを起動させアナザードライブに変身すると銃口を一夏に向ける。

 

「死ね!」

 

重加速を起こす。これでもう逃げられ無い。

そして弾丸が一夏に当たる

 

「うぐっ!?」

 

事はなかった。逆にアナザードライブが何かに弾かれる。

 

「織斑千冬を首尾良く塀の向こうに入れたお前の次の目標は一夏とその周り。

一夏本人が餌になれば簡単に出てくると思ったぜ。」

 

声の方を見る。そこには奇妙なベルトを巻いた3人がいた。

 

「アミ島ケイタ…秋山レン!」

 

「さ、お前のターンはここまで。

お楽しみは、俺たちからだ!チェイス、力を借りるぜ!」

 

<シグナルバイク!>

 

真ん中に立つ剛がシグナルチェイサーを装填、

2人もデッキを構えてポーズを取り

 

「KAMEN-RIDER!」

 

「カメンライダー!」

 

「Let's 変身!」

 

<ライダー!チェイサー!>

 

光に包まれ姿が変わる。

 

「大自然の使者の名を語った罪!」

 

「嫌になる程数えさせる。」

 

<SWORD VENT>

 

2人の鏡のライダーは得意の獲物を呼び出し走る。

まずウイングナイトが前に出た。

ウイングランサーで光弾を弾きながら距離を詰める。

 

「はあ!」

 

充分に近づくとキックで一回距離を取り

 

「チェンジ。」

 

2人のナイトは武器を交換。

ドラゴンナイトはウイングランサーを乱暴に使った強烈なインファイトを、

ウイングナイトはドラグセイバーとダークバイザーの舞う様な二刀流でアナザードライブを削っていく。

 

「調子に、乗るなぁ!」

 

アナザードライブは加速して2人を振り切る。

武器を落とした2人にたたみかかるアナザードライブ。

 

<ズーッと チェイサー!>

 

それより先に紫色の疾風がアナザードライブに殺到した。

 

「追跡!」

 

閃光の様な連続パンチが炸裂し

 

「撲滅!」

 

ゼンリンシューターの光弾が至近距離で浴びせられ

 

「いずれもっ!マッハ!」

 

足払いからの多段キックに怯まされる。

 

「仮面ライダー…チェイサーマッハ!」

 

その正体は音速の騎士だった。

ただの加速が敵うはずもない。

 

「悪足掻きはよしたらどうだ?」

 

「もうアンタに手を貸した女権の奴らはお縄になったぜ?」

 

狼狽るアナザードライブ。

どうやら心愛が掴んできた通りだったらしい。

 

「くそう!なんで、なんでわかった!?」

 

「知りたい?シャバの土産に聞かしてやるよ。」

 

 

2

「い、意外と歩くと遠いね。」

 

『まあ、私は心愛様に運んでいただいてるだけなのですが……』

 

心愛とサードは夜、IS学園に向かった。

ここまでガチガチに警察に固められてしまえば証拠の持ち出しは不可能になる。

つまり今なら警察が纏めてくれた証拠を一気にゲット出来ると考えたのだ。

 

『しかし、どうやって侵入しますか?』

 

「このロープ付き鉤爪で!」

 

『目立ってしょうがないでしょ!?

シールのアドベントカードをお持ちですか?』

 

「いつも持ってるよ!」

 

『近くのカーブミラーから何処か人の入っていないトイレにでも出ましょう。』

 

「ラジャー!」

 

近くの窓に飛び込み、ベンタラを経由して学園のトイレに出る。

 

「ここは?」

 

『わかりませんが、

外に出てカメラに移ればわかります。

イニシエイト・クラック・シークエンス発動。

カメラシステムを掌握します。

……大丈夫です。外に出て見てください。』

 

廊下に出てカメラに向かって手を振る心愛。

 

『そこからですと…生徒会室が1番近いですね。』

 

「なら今鍵あるよ!」

 

正式に生徒会入りしてから時々楯無から仕事を押しつけ任される様になったからスペアキーを預かる様になったのだ。

 

「サーチャー君!」

 

持ってきたアクセルデバイスサーチャーを耳に挟むと

絹の手袋を装着してキーボードを叩く。

 

『心愛様も慣れてきましたね。』

 

「伊達にずっとオペレーターとして皆を見ていた訳じゃないんだよ?

それに…」

 

『それに?』

 

「いつまでも置いてきぼりは寂しいもん…。」

 

『……心愛様、それは考え過ぎです。』

 

「サード君?」

 

『皆さんから置いてきぼりにされているなら

レン様はわたくしを貴女に預けたりしますか?

ケイタ様や一夏様は貴女に相談しますか?』

 

「それは…」

 

『貴女はあの3人になくてはならない存在です。

ご自分を卑下なさらないでください』

 

貴女がいないと皆寂しい。

わたくしサードが保証します。

彼は自信満々に言った。

 

「サード君…うん。そうだよね!」

 

カタカタカタカタ。次々と情報を奪っていく心愛。

 

「よし!コンプリート!」

 

『では早速改ざんの形跡を探します。』

 

「待ってサード君。それも有るけど一つ、調べたい事がある。」

 

『なんでしょう?』

 

「織斑先生に疑いがかけられるきっかけになった日付のデータを出して。」

 

『はい。』

 

「よし。この日、この時間、このタイミングで1番疑いがかからない。

そしてなおかつ1番関係がなさそうな人は!」

 

 

3

「アンタって訳だ現一年1組副担任の鳴上(なるかみ)先生。」

 

ドラゴンナイトに名指しされ思わずたじろぐアナザードライブ。

その反応が心愛の推理が全て正しい事を物語っていた。

 

「ISのプログラミング専攻のアンタなら内側からのデータ書き換えなんて簡単だっただろうな。」

 

「だとしても私だという保証は!」

 

「なかった。いや、心愛以外は持てなかった。」

 

ウイングナイトは少し自慢げに語る。

 

「心愛はラビットハウスで1番チップ貰ってるんだ。

どんな客にも親身になって話しかけて仲良くなれるからな。

IS学園の教員内の噂だって簡単に仕入れられるんだぜ?」

 

「例えば鳴上先生は隠してるつもりだろうがやり過ぎなぐらいの女尊主義者で俺たちの入学にも反対した様な奴で、出世欲にまみれた拝金主義者。とかな。」

 

ぐっ!と詰まらせるアナザードライブ。

もうここまで揃ってしまえば彼女に残された選択肢は多くない。

 

「こ、こうなればぁ!」

 

<フルスロットルドライブ!>

 

ガシャットを起動してドライブの機能から再現された者がバグスターとして現れる。

 

「うわ!なんだこいつ?」

 

「黒いドライブ!?」

 

「プロトドライブ? てことはまさか!」

 

プロトドライブがシフトブレスからプロトシフトスピードを引き抜く、現れたのは

 

「ッッ!……チェイス!」

 

紫のライダースジャケットの無表情な青年だった。

 

「………」

 

チェイスは剛の呼びかけには答えず金色のナイフの様なパーツの付いたアイテムを取り出し

 

<SUPER BRAKE UP>

 

金色のライダーと怪人をジャンクにして結合させた様な怪人に変身した。

 

「超魔進チェイサー……すまない2人とも、こいつだけは俺が!」

 

「了解!」

 

「ドライブ擬きは俺たちが!」

 

武器を再びスイッチした2人はウイングナイトがディフェンスを、ドラゴンナイトがフォワードを務めてアナザードライブにダメージを与えていく。

 

「くそう!男のくせに!こびへつらうしかのうのないただのタネのくせに!ブリュンヒルデに守られてつけ上がって!!」

 

アナザートライドロンを呼び出し、2人を撹乱する。

 

「だったらこいつを!」

 

ドラゴンナイトはサバイブカードを引き抜く。

彼の周りを烈火が包む。

 

「熱っ!」

 

「な、何よそれ!?」

 

ドラグバイザーが銃型のドラグバイザーツヴァイに変形する。

契約ビーストの顔を模したスロットを開き

 

「変身!」

 

<SURVIVE MODE>

 

メタリックレッドに金のラインのアーマー、サバイブモードに変身した。

 

「せ、セカンドシフト!?」

 

「違うな。これは、俺の生き残る決断だ!」

 

<SHOOT VENT>

 

ベンタラの奥からドラゴンナイトと同じくサバイブモード化した烈火龍ドラグランザーが飛来する。

 

「ちょっと見た目が変わったぐらいで調子にのるなクソガキが!!」

 

アナザートライドロンから無数のタイヤを発射するアナザードライブ。

答える様にドラグランザーの口に真紅のエネルギーがチャージされる。

 

「死いねぇえええ!!!」

 

「メテオバレットォオオ!!!!」

 

無数のタイヤがドラグランザーの口から放たれる熱線に消し飛ばされ、アナザードライブをアナザートライドロンごとドラゴンナイトが放った光弾が貫く。

 

「バカな!?そんなバカなぁああああ!!!!!」

 

爆炎の中からズタズタの鳴上とドライブのガシャットが転がる。

 

「よし。ガシャット回収う!?」

 

急に膝をついて倒れるケイタ。

 

「! ケイタ!」

 

『大丈夫かケイタ?』

 

「だ、ダメだ身体中が痛い……」

 

『バイタルは…運動後とあって通常より早いが、それ以外に特に異常は無い。』

 

「過疲労ってとこか。大事に至ってなくてよかった。」

 

「セブン、ケイタを頼んだ。俺は詩島さんの援護に。」




ケイタ「いかがだったでしょうか?」

蓮「サバイブモードは俺が最後か。」

ケイタ「キャノンボールファーストまでには出てるかな?」

蓮「そいつは作者の技量次第だ。次回、夏休み編最終話。なぜマッハは音速を超えたのか?」

ケイタ「次回もみんなで!」

蓮「KAMEN-RIDER!」
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