infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来 作:伊勢村誠三
一夏「ケイタがサバイブモードになったとこまでだね。」
蓮「今回はチェイサーマッハvs超魔進チェイサーで次のエピソードの導入って感じか。」
ケイタ「さてさてどうなる?」
1
夜の街を二台のスーパーマシンが疾走する。
一台はチェイサーマッハが駆る白いバイク、
ライドマッハー、もう一台は超魔進チェイサーが駆る黒い追跡車、ライドチェイサー。
超魔進チェイサーのブレイクガンナーから紫の光弾が放たれる。
「うわっ! ふざけやがって!
それは俺の親友の武器だ!
お前みたいなガワだけの偽物が使っていいもんじゃねぇ!!」
チェイサーマッハもゼンリンシューターから青い光弾を放つ。
それが壮絶なガンファイトの始まりだった。
火花と光弾が飛び交い、景色は絶えず流れ続ける。
「は、ガワだけってのは取り消してやる。
その射撃の腕だけはチェイスそっくりだ。
そっくりなだけで!!」
チェイサーマッハの複眼が光る。
ライドチェイサーから仮面ライダーチェイサー愛用の処刑斧、シンゴウアックスが射出され、ブーメランの様に飛んで行き超魔進チェイサーをバイクから叩き落とした。
「ライドクロッサー!!」
倒れかけたライドチェイサーに合体信号が届き、ライドマッハーと合体。
四輪マシンのライドクロッサーになり、超魔進チェイサーに突っ込んでいく。
<EXECUTION FULL BRAKE RHINO SUPER!>
マシンの座席目掛けて黄金の角を振り下ろす超魔進チェイサー。
しかしそれが炸裂する寸前で元の二台に戻る。
「ハァッ!」
そしてライドチェイサーからジャンプ。
月明かりを受け、チェイサーマッハは紫色の巨星になる。
<ヒッサツ!フルスロットル!チェイサー!>
「やぁあああああああ!!!!!」
光の如く鋭いキックが炸裂!
金色の角を盾に凌ごうとする超魔進チェイサー。
(クソッ!偽物とはいえ、流石チェイスだ。
これじゃ押し切れねぇ!)
これ程に剛が焦りを感じたのはあの忌まわしきゴルドドライブと戦った時以来。
チェイサーマッハの初陣以来。
そう
「!?」
超魔進チェイサーの懐から飛び出た三台のチェイサーバイラルコアが超魔進チェイサーを攻撃した。
(! また、力を貸してくれるのか?チェイス!)
それはあの日の再現。
最期の最期に心を繋いだ2人のライダーキック!
<TUNE CHASER BAT!>
瞬きする間も無いような、音速を超えた一瞬。
紫の翼を生やしたチェイサーマッハが超魔進チェイサーを貫いた。
ゆっくりと膝をつく超魔進チェイサー。
その姿はもうロイミュード000に戻っている。
「…………」
剛は崩れゆくその体をただ眺めていた。
チェイサーマッハのバイザー越しに。
『…………』
ゆっくりと振り返る000。
『剛…』
「!?」
ぎこちない動きで000は剛にブレイクガンナーを投げ渡した。
「まさか…チェイス!」
駆け寄るが、触れる後一歩というところでチェイスは優しい光になって消えた。
「ッ!…………またな。」
ライドマッハーにまたがる剛。
その手には彼の唯一の置き土産が握られていた。
2
焼き焦がす様な太陽が燦々と照っている。
夏の湿気と石の匂いがこびり付いた空気を吸い込んだ。
普段はうんざりする様なこともしばらく離れると懐かしく感じるものだな、と千冬は柄にもなく思った。
「あ、千冬姉!」
「千冬!お勤めご苦労様。」
「臭い飯はうまかったか?」
外で待っていた一夏、剛、草加が声をかけて来た。
「ただいま一夏。心配かけたな。
剛、私は別に逮捕されてた訳じゃ無い。
まずいの一言だったよ草加。
それで、鳴上君はどうなった?」
「進兄さんから聞いた話だと、
自分たちと女権の一部過激派がやった事だと。」
「なんでもお前さえ抑えればケイタ君達は流れで実験台にでもなって殺されると本気で思ってたらしい。」
草加が至極どうでも良さそうに吐き捨てる。
流石にそのレベルで差別的思考の元行われた犯行と知って驚く千冬。
「なんだ?
職場にそんな過激思想がいると知ってショックか?
大なり小なりそんな考えの、
女尊男卑な奴なんていくらでもいるだろ。」
「あ、あのな?かもしれないがそんな身近にいたと思えば」
「死体は1つしかなければ可哀想とも思う。
けど一面にあるならただの景色だ。」
そう言った草加の目はまるで従軍経験者の様なものだった。
「………な、何が言いたい草加?」
「今回はたまたま上手く行っただけだ。」
そう言って一夏を近くに呼ぶ草加。
「今回お前が動けなくなっただで
一夏が、一夏の友達が危険にさらされ
詩島がまた変身して戦う羽目になった。」
人が死ななかったのは奇跡だ。
そう言って草加はカイザフォンをガンモードにして一夏に突きつける。
「え?ま、雅人兄?」
「草加なんのつもりだ!」
「千冬、今ここで誓え。
守るなら中途半端に過保護にするんじゃなく死に物狂いで守ると。
出来ないなら俺は一夏を撃つ。」
邪魔なんだよ。お前みたいな半端な奴は全て!
草加は語気を強めて引き金に指をかける。
「……ああ、やっとわかった。」
千冬は草加を殴りつけるとカイザフォンを奪い取り突きつける。
「誓う。」
「それでいい。」
草加はカイザフォンを奪い返すとポケットにしまう。
「たあー!お前ら出所早々心臓に悪いわ!」
「もう2人ともやり過ぎ!
雅人兄あれ弾入ってなかったよね?」
「一夏には分かったか。」
「草加お前…こっちは本気で焦ったんだぞ?」
「大事な妹にそんな事する訳ないだろ?」
「一夏の姉は私だ。」
「まあまあ落ち着けよ。それよりケイタ君から聞いた話なんだけど…」
明るい話題を振ってくる剛に感謝しながら千冬は考えた。
(一夏に、本当の事を言うべきだろうか?)
今までは墓場まで持って行くつもりだった。
しかし、もし最悪なタイミングで知って取り返しが付かなくなるレベルで傷付くより言ってしまうべきだろうか?
(いや、傷付けないと決めたなら、絶対に傷付けさせない!)
決断する千冬。その目にもう憂いはなかった。
3
「ありがとうございましたー!」
朝の時間帯最後の客を送り出すと蓮は小さく溜息を付いた。
『お疲れですね。』
「そりゃ疲れもするさ。
夏休みだってのにここの所働き詰めだ。」
「愚痴言わない。午後フリーでしょ?」
千冬を迎えに行っている一夏のピンチヒッターで来た簪に軽く突かれる。
「ふわぁ〜おはよ。あれ?簪さん?」
上の階からまだ眠そうなケイタが降りて来た。
「ケイタ。もう起きて大丈夫なのか?」
「サバイブモードを使ったって聞いたけど?」
「体育祭の後みたいに身体中筋肉痛で痛いけど、
動けない程じゃないし、慣れないと後々キツイし。」
そう言ってケイタは着替えに向かう。
ロッカールームのドアを開けようとした時
「ヴェアアアアアアアア!」
盛大に開いた扉と壁にサンドイッチされた。
「大変な事になったぁ!」
着替えの途中だったのか、
上裸のままの心愛が新聞を抱えながら出てきた。
「うん。今まさに。」
簪が冷静に突っ込むと見計ったかの様に
ドサ!と○華団団長の最期の様なポーズで倒れるケイタ。
「ヴェアアアア!ケイタ君しっかりー!」
「たく、何にをそんなに慌てて」
新聞を拾い上げる。そこに書かれていたのは
『フラネット社 社長交代。
新社長 間明蔵人氏 就任』
4
時間は数日前に遡る。
フラネット社の緊急取締役会にて。
「皆さんはじめまして。
私は間明蔵人。今日付でこの会社の社長になる者です。」
反対の方は挙手してください。
間明がそう言うと全員が手を上げた。
「困りましたね〜。あ、そうだ志村専務。
ちょっと立ってみてください。」
困惑しながらも立ち上がる志村専務。
その後ろには鏡になりそうな大きな窓があり
「食え、メタルゲラス。」
頭から齧りつかれた志村専務は断末魔すらあげぬままメタルゲラスの腹の中に消えていった。
「さて、改めて。僕に従え。」
たおやかな、優しい口調。それに誰も逆らえなくなった。
ケイタ「いや嘘だろ間明が社長!?」
蓮「思ったより…用意周到だったって訳か。」
一夏「じ、次回infinite DRAGON KNIGHT!」
ケイタ「ツナガルキャンペーン?」
楯無「仕掛けてくるとしたら学園祭ね。」
ポリー「これより亡国機業の残党を殲滅する。」
間明「ここからが面白いんだ!」
ゲイツ「これは本来ケータイ捜査官7の物語だ。」
ソウゴ「戦っちゃいけない。」
ジーン1『しゅきしゅき。』
ジーン2『知りたい知りたい!」
セブン『私を破壊しろ!』
ケイタ「世界よりセブンだ!!」
蓮「もう時間が!」
ケイタ「じ、次回 crisis In network その1!」
一夏「これで決まりだ!」