infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来   作:伊勢村誠三

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ケイタ「えー前回までのinfinite DRAGON KNIGHTは!」

蓮「学園祭に招待した奴らの道中だなほとんど。」

心愛「今回は私たちからだね!」

蓮「この日のために準備してきたんだ。間明なんかに邪魔させないぞ。」

心愛「さてさてどうなる!?」


crisis In network その3

世の中には黄金比というものが存在する。

対象を二分したときに最も美しくなる比率。

つまりベストマッチ。

 

例えるなら

小畑健と大場つぐみ。

2000の技を持つ男とマナーモードがわからない刑事。

天の道を往く者と鏡の前で顔を洗う男。

フィリップと左翔太郎。

天才ゲーマーに天才ゲームクリエイター。

 

つまり網島ケイタが何を言いたいかといえば

 

「メイド服一夏最高ぉおおおおおお!!!!!!!!!!!!」

 

(黒髪+自分が一番好きな女の子)×メイド服=至高

 

この一言に尽きる。

 

「も、もうやめてよわかったからさ!」

 

白ロリ風のメイド服に身を包み、顔を真っ赤にした一夏が言う。

 

「いいや足りない!言葉じゃ足りないな全然!この反則、法律違反、いや憲法違反級の可愛さを言い表すなんて痛っ!」

 

ガツン!とケイタの頭に出席簿が振り下ろされる。

いつの間にかやって来た千冬だ。

 

「ケイタ君。一夏が宇宙一可愛いことに異存は無いがもう少しテンションを下げろ。」

 

「いや千冬さん。鼻血出しながら震える手でロクにカメラ持てなくなってる人に言われたく無いですよ。」

 

「うるさいこれは生理現象だ。可愛すぎる一夏が悪い。」

 

「違いない。」

 

「二人ともいい加減にしてよ!!!」

 

もう時間だから!と言って二人を引っ張て行く一夏。

 

「遅いぞ三人とも!」

 

「クラス写真撮るってさ!並んで並んで!」

 

燕尾服姿の蓮とクラシックメイド服の心愛らをはじめ一組全員が待っていた。

 

「よし、これで千冬も含めて全員揃ったな。

そんじゃ、行きますよー。ハイ、チーズ!」

 

一同笑顔でポーズをとる。

そのあと何パターンか写真を撮る。

 

「ん~、良い画だね!それではまた!」

 

カメラマンは他のクラスの写真も撮るため教室を出ていった。

その背中を見送るとケイタはフォンブレーバーとデッキを使って蓮に話しかけた。

 

(蓮、蓮。さっきのカメラマンさんってさ。)

 

(ああ、変装していたが間違いなく詩島さんだよな?)

 

詩島剛。かつて共闘した仮面ライダーチェイサーマッハに変身する青年だ。

 

《この前更識楯無のパソコンを私とサードでハッキングして調べたが、どうやら国家IS委員会からの指令で今回の警護なんかは機動兵器犯罪捜査課とその周辺で固められてるらしい。》

 

《学園上層部はかなりごねたらしいんですが、防衛大臣が直接出てくる事態にまで発展して渋々了承したそうです。》

 

(そんな大問題が!?)

 

《考えてもみろ。意図的なISの暴走に人造人間(アンドロイド)の襲来。

その上周辺で目撃され続ける仮面ライダーにアドベントビースト。

学園祭なんて外からいくらでも怪しいのが入ってくるイベントが開く運びになったのが奇跡だ。》

 

《まあここで中止なんかにしてしまえばIS学園の沽券にかかわりますからね。》

 

(上層部的には冤罪とはいえあの織斑千冬が勾留されるような事態になった後でも揺るがないって所を見せられるとか思ってるんだろうな。)

 

また汚い大人の世界か、とケイタは溜息をついた。

 

(ゼイビアックスだろうか女権だろうが間明だろうがロボットだろうが来るなら来てみろ。

俺は俺のやり方で俺の目の前の悪を倒す。)

 

決意とともにデッキをいつでも取り出せるようにする。

ケイタの目は学園祭を楽しみつつももうすでに戦士のそれだった。

 

 

一方そのころ、フラネット社本社ビル社長室にて。

間明は出来上がったカップ麺をすすりながらじっと時計を睨み続けていた。

 

「1、2、只今午前9時をお知らせします。」

 

パソコンのエンターボタンをたたくすると間明のテーブルに置かれた茶色いケータイが変形し

 

『ワタシハGENE アナタハニンゲン。

コノ手コノ足ナニスルタメニ?』

 

「成功だ。」

 

ジーンを無視して立ち上がり、眼下に広がる街を見下ろす。

 

「さあ人類諸君。これから勝負だ。

果たして人類にとってフォンブレイバーは希望(ひかり)暗黒(やみ)か。」

 

間明は拳銃の残弾を確認すると階段から下界に降りていく。

情報が正し続ければそろそろIS学園文化祭が開催のはずだ。

 

「その頃には供物も仕上がってるだろうね。」

 

 

 

「お待たせしました執事の甘い休息、、なんだ可憐に蘭ちゃん。」

 

「なんだって言い方はないだろお兄。お客様は神様だぞ!」

 

「お前みたいな神様居たら信仰の定義が揺らぐわ。

蘭ちゃん久しぶり。」

 

「お久しぶりです。」

 

にこりと愛想よく返す蘭に癒しを感じながら

 

(それに対してうちの妹は。

外面バッカよくて家ではぐーたらで似非カウンセラーのブログとかやってるし。)

 

このこと蘭ちゃんに言ったらどうなるかな?と思いながら持ってきたポッキーをテーブルに置く。

 

「で、執事の甘い休息って何?

どうせお兄が恥ずかしいことやるんでしょ?」

 

ブログにでもあげるつもりなのか茶色いフォンブレイバーに似たガラケーで撮影を始める。

 

「ほー、可憐はこの年になってもお兄ちゃんとポッキーゲームをしたがるような子だったのか。

こんな倒錯した趣味を持っちゃうなんてお兄ちゃん心配だなぁ。」

 

「え?」

 

「はぁ!?」

 

可憐はフリーズし、蘭は声を上げて立ち上がる。

そして、ポッキーを咥えて近づくケイタ。

 

「な、な、ままっ!」

 

大口を開けたところにケイタのポッキーが入れられる。

ただし右手で隠し持っていた。

 

「へ?」

 

「え、えぇ?」

 

ぱちくりと目を動かし困惑する二人。

 

「今ならまだメイドの甘い休息に変更可能ですが?」

 

「お、お、お兄騙したな!」

 

真っ赤になって喚き散らす可憐。

 

「お前にキスなんて2万年早い。」

 

そう言って困惑して口を半開きにしている蘭にポッキーを食べさせていく。

 

「お、お兄だって彼女いない歴は年齢と一緒のくせに!」

 

「残念ながら俺は夏の林間学校で一夏に告ってokされたから彼女いる歴約一か月だ。」

 

「なぁ!」

 

「う、ウソォ!!」

 

放心していた蘭も思い切り食いつく

 

「いつ!一体どんなタイミングで!!」

 

「マジでそうなの!?

一夏お姉私のホントのお姉になるの!?」

 

「わーったわーった。ちゃんと全部話すから落ち着け。」

 

そうだなまず、と話そうとした時セブンが震えた。

 

(めっちゃブルブル言うな電話か?)

 

2人に断ってセブンを開く。

 

(いったい誰からってメールだと!?)

 

それは何万件にも渡る送信元不明のメールだった。

ほとんどが

 

『ちゅきちゅき』

 

などの意味不明のワードの羅列だが時折

 

『I AM GENE OF NUMBER 067』

 

などの一見意味のあるワードに見えるような物もある。

 

(GENE……ジーン!間明の奴がフラネット社から出した似非フォンブレーバー!)

 

「どうしたのお兄?なんか怖い顔して。」

 

「そんなのどうでもいいです!それより一夏さんとどこまで行ったんですか!」

 

「添い寝まで。セシリアさん!この二人メイドの甘い休息にチェンジだって!」

 

「承りましたわ!」

 

どうやら一同がセシリアを厨房に立たせない口実を考えていたらしい。

メッチャいいサムズアップを向けてくる。

 

「ごめんトイレに。」

 

そうレジ係に告げてサインをねだるファンを押しのけ、男子トイレからベンタラにダイブする。

 

「セブン大丈夫か?」

 

『うっ……うう…なんとかバーチャルブーストフォンの方のアナライザーを着身出来た。』

 

「そっか。けど安心できない。」

 

『ああ。我々が学園内に拘束される瞬間に仕掛けてきたということは』

 

「間明が今まで以上に周りを巻き込んで仕掛けてくるってことか。」

 

『その通りだ。これはアキヤマ達にも連絡しておくべきだ。』

 

「よし、俺がスマホから一夏と簪さんに、お前が蓮と心愛ちゃんに」

 

そして一夏にかけるが

 

「もしもし一夏?……砂嵐しか聞こえねーじゃん。」

 

電波が悪い。ベンタラだからだろうか?

いや、そんなことはない。

別に鏡越しでもデッキさえ所有してれば問題ないはずだ。

 

「セブン、なんか電波悪いんだけど、、セブン?」

 

『け、ケイタ。アキヤマから連絡だ。保登心愛が行方不明だ。』

 

「このタイミングで?心配だな。」

 

とりあえず流石にトイレにしては長く立ちすぎだ。

いったん教室に戻る。

 

「む、ケイタ。遅かったではないか。」

 

「ラウラ!悪いな緊張のせいか長引いちゃって。」

 

「そうか、それよりお前待ちの客でごった返してるただでさえシャルに心愛にレン少佐も何故かいないし。」

 

「そっか大変だな。」

 

ケイタがそういった瞬間。

教室の電気が一瞬バン!と消え、またすぐ復旧する。

 

「な、なんだ敵襲か!?」

 

「落ち着け、非常電源は動いてる。」

 

やっぱり間明関連かは分からないが間違いなく何かが起きてるらしい。

 

(だったらここでラウラにある程度話しとくべきか?)

 

そう判断しラウラに向き直る。

 

「なあラウラ……ラウラ?お前、唇真っ青だぞ?どうした?」

 

「け、!あの時と…あの時と同じだ!!

あの時、VTシステムにのまれた時の!!!!!」

 

「VTシステムって…!ラウラISを外せ!」

 

客たちが一斉にラウラの方を見る。

 

「あ、あああ!!ああああああ!!!!!!

やだ、やだ!私はISの部品じゃない!!

ああああああ!!!!!」

 

がくり!とラウラが糸の切れた人形のように項垂れる。

そして上げた顔に浮かんでいたのは張り付けたような、無情。

 

「みんな逃げろ!ISが暴走する!」

 

光がばぜ、ラウラの身体はシュヴァルツェア・レーゲンを纏う。

 

『並列分散リンク完了。機体を掌握。』

 

機械で合成された声が機体から発せられる。

流石に理解したらしい客たちは一斉に外に出る。

 

「なあセブン、周りの被害を考えないで戦って勝てると思うか?

・・・・セブン?」

 

『は! い、いや何でもない!とにかく行くぞ!』

 

「しゃっ!カメンライダー!」

 

<SWORD VENT>

 

ドラグセイバーと電磁手刀が火花を散らす。

狭い教室の中、机などの障害物をブラインドや足場に縦横無人に戦うドラゴンナイトの方が有利だ。

 

「このまま削っていけばいいかな?」

 

『ああ、下手に大技を出しては部屋ごと崩れかねない。』

 

このままジリ貧に、そう思って再び駆け出すと

誰か客が落として行ったらしい茶色いガラケーに手足が生え飛び掛かってくる。

 

「なに!?」

 

慌ててドラグセイバーで切り落とすが僅かに意識をそらした隙にラウラはレールカノンを構えている。

とてもではないがドラグシールドでは防げないし、カードを抜いてもベントインまではできない。

 

(普通のカードならな!)

 

勢いよくカードを引く抜く。

それと同時に吹き荒れた烈火がラウラを怯ませた。

引き抜いたのは赤い切り札(サバイブ)のカード!

 

(bgm Revolution 仮面ライダー龍騎)

 

「ラウラ、すぐにその冷たいとこから出してやる。変身!」

 

<SERVIVE MODE>

 

サバイブモードに変身したドラゴンナイトは右手に持ったシューター型のバイザー、ドラグバイザーツヴァイのブレードを展開し、一枚のカードをベントイン!

 

<SWORD VENT>

 

刃に百熱の炎を宿す。ラウラも電磁手刀を構える。

 

「はぁあああああああ!!!!!!!!」

 

ケイタの掛け声を合図にに走り出す両者。

両者の刃が互いに炸裂

 

「ふん!」

 

することはなかった。

ドラゴンナイトが途中で止まったのだ。

 

「バーニングセイバァアアアアアア!!!」

 

虚空に×の字を書く。その通りに出現した炎の波がラウラに炸裂し、膝をつかせる。

 

「ラウラ!」

 

ISが解除され崩れ落ちるラウラを受け止める。

 

「セブン、バイタルは?」

 

『正常だが医者に見せた方がいい。』

 

ラウラを再び抱えなおそうとした時、扉が派手に開かれる。

黄色いジャッケットの三人の男だ。

 

「巽防災研究所の者です!大丈夫ですか!?」

 

「俺は何とか。でもラウラが。」

 

「分かりました。すぐに外に!」

 

一番屈強な男にラウラを任せ、下階に急ぐ。

 

「なあセブン。どんだけコトが起こった後だと思う?」

 

『少なくとももうただでは済まないレベルだろうな。』

 

間明は何万人もがプレイするゲームを配り、何万人もが使うケータイを発売した。

 

(つまりもうある程度闇に葬れないレベルで動いてる。なら!)

 

今こそが間明との決着の時だ。

デッキを見る。先ほどのサバイブモード使用の影響が余剰エネルギーがバチバチとデッキを巡っている。

まるで自分はまだやれるという言う様に。

 

「やってやるさ。俺が戦える限り。」

 




ケイタ「いかがだったでしょうか?」

蓮「まさかISまで暴走させられるとは……。」

心愛「そっちも大変なことになってるね。」

ケイタ「そっちも?二人ともなんかあったの?」

蓮「それは次回に語るとしよう」

ケイタ「次回、crisis In network その4!」

心愛「青春スイッチオン!」
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