infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来   作:伊勢村誠三

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ケイタ「前回までのinfinite DRAGON KNIGHTは!」

心愛「蓮君がジーンラビリンスの秘密を暴いたとこまでだね。」

一夏「私たち以外もみんな大変だったんだね。」

心愛「うんそうだね。」

ケイタ「二人の方にもやっぱなんかあったの?」

一夏「ま、聞くより見てもらった方が早いかな。」

ケイタ「それではどうぞ!」


crisis In network その5

「鳳さーん!七番テーブルにご指名入ったよー」

 

「今行くー!」

 

鈴音の所属する二組の出し物はチャイナ喫茶だった。

生徒がチャイナドレスで接客するのだ。

 

(ま、隣の一組の最大限男子を広告塔にした戦略のせいでほとんど身内しかお客さんにいないけどね!)

 

心で愚痴りながらテーブルに向かうと

 

「よう鈴!」

 

「しばらくぶり、元気そうじゃん。」

 

「弾くんがお世話になっています。」

 

「お疲れ様。」

 

「達郎!弾に一夏に布仏先輩も。」

 

珍しい組み合わせの四人だった。

一夏は休憩時間を割いてきてくれたのか、メイド服のままだ。

 

「似合ってるじゃんチャイナドレス」

 

「一夏みたいな出るとこ出てる人に言われても嬉しくないわよ。」

 

スリットだらけで恥ずかしいし。という鈴に

 

「そんなことねぇよ、鈴肌きれいだし。」

 

「そ、そう?な、ならいいかなー?」

 

達郎に褒められ頬を赤らめれる鈴

 

「……弾くん、織斑さん。」

 

小声で手招きする虚。

 

「なんすか?」

 

「もしかしてだけど鳳さんって大江くんのこと…」

 

「やっぱわかります?」

 

「かれこれ鈴は、本人否定してますけど小五から今までざっと五年間達郎のことを。」

 

大恋愛ですね、と驚く虚。

 

「それで当の大江くんは?」

 

「鈴を女として見てないのか、それとも好みじゃないのか。」

 

「それとも他に好きな人がいるのか知りませんけどなんとも歯がゆいんです。」

 

「それはそれは。」

 

うーむ、と難しい顔になる三人。

 

「ちょっとお三方。喫茶店なんだから注文してもらわないと困るんですけど?」

 

鈴音に急かされ適当に注文する三人。

 

「何こそこそ喋ってたんだ?」

 

「いや、まあ…達郎は鈴のことどう思ってるのかな〜って」

 

誤魔化そうとも思ったがそろそろ聞いておきたい弾はなるだけストレートに言った。

 

「どうって…いい奴なのはお前らも知ってるだろ?」

 

「いやそうじゃなくてさ」

 

「そうじゃ無いって、衣装のことか?

バッチリ似合ってるよ。どっちかと言うと一夏の方がチャイナ服似合いそうで、鈴の方がメイド服似合いそうだとは思ったけど」

 

「いやそっちでも無いですよ?

私もそう思いましたけど。」

 

「じゃあなんだよ?」

 

本当にわからないと言う顔で首を捻る弾。

やれやれと溜息をつく3人。

すると一夏のスマホが鳴る。

 

「電話だ。ちょっと外出て来ます。」

 

3人に断り廊下に出て電話に出る一夏。

 

「心愛ちゃん?…はい一夏です。」

 

『も、もしもし一夏ちゃん!?た、大変だよ!

爆散するジーンに襲われてゼロワン君に助けられたけどゼロワン君バッテリー切れで!簪ちゃんとシャルロットちゃんと会えたけどゲイツって仮面ライダーが襲って来て!』

 

「は?ちょ、心愛ちゃん?

言ってること支離滅裂でわかんないんだけど。

つまりどこで何してるの?」

 

すると見計らったように一瞬電気がすべて留まり、

一組の教室から人が飛び出てきた。

 

「大変だ!ISの!ISの暴走だ!!」

 

一泊あっての悲鳴。

人々の流れが一夏を押し出していく。

 

「え?ちょ、ちょっとー!!!」

 

こんな狭い廊下でISを展開するわけにも、

ベンタラに飛び込むわけにもいかない一夏は流されるままに押されていく。

 

「こっち!」

 

「え?」

 

階段まで来たとっころで誰かに引っ張られる。

 

「大丈夫だったっすか?」

 

「あ、ダリル先輩にフォルテ先輩。助かりました。」

 

アメリカの代表候補性で三年のダリル・ケイシーとギリシャ代表候補のフォルテ・サファイアだ。

 

「いいって。にしても一体なにが?」

 

「分かんないです。なんかISが暴走した言ってましたけど?」

 

「ISが暴走?にしては他が静かね?」

 

「当然よ。他はジュリエットとアキツネが事前に処置を施してるから。」

 

上の方からの声に振り替える。グラマラスな白人の女性がいた。

肌の張りや引き締まった身体は20代のそれとそん色ないが、その貫禄のようなものは熟練兵士のようなものがある。

年齢不詳のアンノウン。ただし後ろに控える二人にはすごく見覚えがある。

 

「ハリエットさんにアンドリューさん?その人は?」

 

「こいつが我らがアメリカ海兵隊IS師団師団長にしてブラック大隊大隊長のポリー・ナポリターノだ。」

 

「あなた織斑一夏ちゃんね。いつも部下が世話になってるわ。」

 

「ど、どうも…えっとその、なぜここに?」

 

「決まってるじゃない。」

 

パチン!とポリーが指を鳴らすと一夏たちの背後に三人の男女が現れる。

 

「な、なんなんすか?」

 

「変身シークエンス、用意!」

 

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「変身!」

 

<complete>

 

3人はカイザフォンをドライバーにセット。

カイザギアを完成させ、仮面ライダーカイザ(量産型)に変身した。

 

「現時刻をもって亡国機業殲滅作戦を開始する!総員戦闘開始!」

 

ポリーの合図とほぼ同時だっただろうか?

中庭の方から何発もの銃声が聞こえた。

 

「ま、まさか!?」

 

「あなたが招待したお友達は皆私の部下が倒した様ね、

ダリル・ケイシー、いえレイン・ミューゼル。」

 

ダリルの、いなレインの顔が憎々しげにゆがむ。

 

「う、嘘でしょ?嘘って言ってくださいよダリル先輩!」

 

「………黙ってて悪かったな。」

 

「そんな!」

 

「お話は終わり?裏切者を処刑しなさい!」

 

3人のカイザはそれぞれカイザショット、

カイザフォンとガンモードにしたカイザブレイガン、

ブレードモードにしたカイザブレイガンを構えレインに襲い掛かる。

 

「くっそ!ヘル・ハウンド!」

 

戦闘に巻き込まれないよう階段を下りた二人と入れ替わるように飛び出るカイザ達。

この狭い空間で火炎攻撃を行えないレインは確実に近接のカイザ2人に作らされた隙を二丁の銃のカイザに削られる。

 

「だ、ダリル先輩……。」

 

ブレイガンの刃と光弾がヘル・ハウンドの装甲を削る。

 

(た、助けないと!でも、もし、

もしホントにダリル先輩が亡国だったら、

私は国を、国を裏切ることに……。)

 

葛藤するフォルテ。

 

「先輩!よくわかんないですけど逃げましょう!

もう私たちがどうにかできる事態を超えてます。」

 

「・・ごめんっす一夏ちゃん。皆にごめんって伝えて欲しいっす。」

 

「せ、先輩?」

 

「私にとってダリル先輩は、一夏ちゃんにとって網島君みたいなもんなっす。」

 

「ま、まさか先輩!?」

 

フォルテは駆け出して銃のカイザのベルトを外すと、自身の専用ISコールド・ブラッドを展開する。

 

「なんだと!?」

 

「ニック!」

 

ブレイガンのカイザがとっさにフォローし、

生身のままダメージを追うことはなかったが、

連帯が崩れた穴を突かれ、残り二人も変身解除され吹っ飛ばされる。

 

「ジャクソン!べス!」

 

「す、すいませんアンドリュー班長、しくじりました。」

 

「気にしなくていいわぁ、あなた達は撤退なさい。

ここからは、荒れちゃうから!!!」

 

「まずいハリエットさんがハイになってる!

おい織斑一夏!」

 

「は、はい!?」

 

さっきフォルテにベルトをはがされた男、ニックが一夏を引っ張る。

 

「早く逃げるぞ!この建物は崩壊する!!」

 

「は?それってどうゆう」

 

返事を待たずに走り出すニック

 

「ちょ!ちょっとー!?」

 

「その声は!一夏!居るのか?」

 

「! ケイタ!」

 

教室の方からケイタと黄色いジャケットの3人組と、そのうち一人に背負われたラウラが来た。

 

「無事だったか!」

 

「私は何とか。心愛ちゃんはなんか大変みたいだけど。」

 

「そっか、心配だな。」

 

「立ち話してる場合じゃないぞ。こっちの階段は使えない。」

 

「なら奥の非常階段使いましょう。」

 

 

 

そのころ階段の上、もう既に非難の完了している2年の教室の階にて。

 

「あはははははははは!!!!!!!!!!

あーっはっはっはっはっはっはーっっ!!!」

 

無数のレーザーが次々と壁をうがち、レインの退路を塞いでいく。

 

「そのまま逃げ続けて立って埒があきませんよ?

さっさと攻めて来てみてくださいよぉ!!!」

 

「ちっ!」

 

カーマインタランチュラ。

かつて亡国機業のオータムに奪取されたISアラクネのプロトタイプをハリエット専用に改造して作った

専用機で、八本のレーザーアームと高速機動が売りの第2・5世代機だ。

 

(炎も銃撃も器用によけやがる!!)

 

手こずってるのはフォルテも同じだった。

 

「オㇻオラオラ!!その程度か!!?」

 

(嘘でしょ!? 私はISを鎧ってるんすよ!?

なのに、なのに!生身の相手を攻めあぐねるなんて!)

 

アンドリューははっきり言って蓮の部下の四人の中で一番弱い。

バーナード姉妹のようにISに乗れるわけでも

アキツネのように情報戦に優れるわけでもない。

 

そんな棒術だけが取り柄の彼がなぜブルー大隊の要の一人であるか。

ハリエットの数少ないブレーキ役というのも有るが、

 

「ウルトラスティック!!」

 

この兵器を使える。そして自分が何も持ってないと自覚し、

持てる手札と使える技を理解し、組み立てることが出来る。

故に彼は強大な敵を前にした時ほど

 

(強い!厄介すぎる!攻めと引きの見極めが的確過ぎる!

攻撃に対する嗅覚が異常じゃない!このままじゃ、このままじゃ狩られるのは、私?)

 

「どうした?自分の吹雪で便所にでも行きたくなったか?

悪ぃけど、地獄の悪魔の奴を借りるんだな!!」

 

「ーーーッ!!!!!!!!!!!」

 

遂に削りに削られた装甲の一部にウルトラスティックが貫通した。

ふくらはぎから尋常じゃない熱と痛みを感じ、肉が焦げるにおいが立ち込める。

 

(でも、今なら動けないいっしょ!?)

 

特殊窒素の噴射口をアンドリューの顔に向けるが

 

「甘ぇよ。」

 

アンドリューは躊躇なく右腕をその穴に突っ込んだ。

そして蒸気と共に二の腕の真ん中から腕が切り離され

 

(機械の義肢!? まさかこいつも改造人間|(サイボーグ)!!)

 

「気付くのがおせえよ。」

 

残った左腕がフォルテの顔面を捕まえる。

 

「んんんんんんんんんんんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「唇がくっついちまうぐらい熱いだろ?

ウルトラスティックは特殊電磁熱で装甲を溶かし貫くための兵器。

生身で使おうと思ったら、俺みたいに両腕を特殊断熱処理を施したものに()()()()()()()()()

それでも無理な駆動とウルトラスティックの熱でこんだけ熱くなる。」

 

アンドリューのもう一つの強み。

それは代償を払うのをためらわないこと。

アキツネの目の様に元から悪かったわけでもなく、

ポリーやバーナード姉妹の様に生きるために仕方なくでもなく、

ただ憎き敵を滅ぼすために自ら志願して改造人間(サイボーグ)になったのだ。

 

「んんッー!!んんんん!!!」

 

「あ? 何言ってるか分かんねぇな。唇引っぺがすぐらいの根性見せろや!!!」

 

薬や人造筋肉移植などで生身のまま極限まで鍛えたアンドリューの蹴りがフォルテを吹っ飛ばす。

そしてその先にはレインと戦うハリエットが!

 

「まとめて絡め殺ってあげる♡」

 

8本のアームが極細のビームを出しながら交差し続ける。

 

人造紅の死網(カーマインデスネット)。何回見てもえげつねぇな。」

 

装甲ごとバラバラにされ、血溜まりに沈む2人を見ながら独りごちるアンドリュー。

 

「は、はは。」

 

「あらしぶとい。私の人造紅の死網(カーマインデスネット)をくらってすぐ死なないなんて、流石はあのスコール・ミューゼルの姪ですね。」

 

「どっちにしろ変わんねーよ。

国内外問わず分かってただけの亡国の実働部隊は全部潰した。

再起するにもそれなりの金と時間がかかるさ。」

 

「そんなものは、小さな問題。」

 

「? どうゆうことだ?」

 

「亡国機業は、貴方達がSHADOWと呼んでいた組織の、一部」

 

「そんなはずないでしょう?

SHADOWと亡国機業とじゃ方針が違いすぎます。」

 

「そうよ、なんてったってSHADOWの起源は古い。

上層部だって全容は把握してない……。

人類が業を持った瞬間からその礎は存在した!

例え篠ノ之束にも織斑千冬にも滅ぼせない!!」

 

激しく咳き込むレイン。

それもだんだん弱々しくなるが、眼光だけは衰えない。

 

「人間の業ねぇ、そんな当たり前すぎるもんの為にお前は結果恋人と仲良くなぶられた訳か。」

 

「よくある事ね。」

 

1発の銃声。物理的にありえない起動を描きながらレインの頭蓋を砕いた。

 

「ヘッド。」

 

「ポリーさん。お疲れ様でした。」

 

「作戦は7名の犠牲でミッションを完遂。我らの勝利よ。」

 

「フラネットのスカした面の、マギラ?とかいう奴はどうすんだよ?」

 

「レンと愉快な仲間たちに任せるわ。」

 

そう言ってポリーは武器を仕舞うと2人を伴い、その場を後にした。

 




ケイタ「いかがだったでしょうか?」

一夏「前から何でレンの部下の人達ってあんなに強いのかなって思ってだけど、皆サイボーグだったんだね。」

心愛「程度はあるみたいだけど」

ケイタ「ちなみに改造箇所が多い順にポリー、アンドリュー、バーナード姉妹、アキツネさんだそうです。」

一夏「蓮くんは?」

ケイタ「生身だってさ。」

一夏「化け物ね。」

心愛「時間も時間だし、そろそろおわろっか。」

ケイタ「次回、crisis In network その6!」

一夏「これで決まりだ!」

心愛「infinite time シリーズも更新したのでよろしく!」
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