infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来 作:伊勢村誠三
立香「ケイタ君と一夏ちゃんが合流したとこまでだね。」
マシュ「今回は心愛さんや五反田さんたちの視点からですね。」
ケイタ「ていうかよくよく考えたら話ほとんど進んでないですよね?」
マシュ「時系列的にはそうですけどこれも必要なことですので!」
立香「この度めでたく完結しましたinfinite time キカイダー00も合わせてお楽しみください!」
ケイタ「さてさてどうなる?」
1
「一夏の奴ずいぶん長電話ですね。」
弾と虚のストロベリーロークが途切れたタイミングを見計らって達郎は切り出した。
「そうですかね?」
「ケイタとならそんなもんじゃねーの?」
「ケイタ今シフトだろ。」
外に見に行くべきか?一瞬そう思ったとき、隣の一組から破壊音が聞こえた。
「うわっ!」
「な、何事だ!?」
「地震!?爆発!?」
驚きの次に、悲鳴。廊下を大勢の人が移動する音がする。
「おいおいなんだよ。ケイタやアンタからこの学校はトラブル続きって聞いてたけどこんな時もか?」
「こんな時も、みたいです。ごめんなさい…。」
「いや虚さんが謝ることじゃないっすよ。
それより俺らも逃げた方がよさそうじゃないっすか?」
達郎は油断なく構え、弾は万が一の場合いつでも変身出来るように戦極ドライバーとロックシードを用意する。
「達郎!弾!布仏先輩!」
厨房の方から鈴音が出て来た。
「鈴!何があったかわかるか?」
「わかんないけど、達郎。あなたを殺さなきゃいけないのはわかる。」
「え?」
ふら、ふらっと後ずさった達郎は彼の腹部から流れた血でできた血だまりに足を滑らせ倒れた。
その血の流れる場所には深々と包丁が刺さっている。
「り、鈴お前!」
「なんかよくわかんないけど、やらなきゃいけないのよ。
弾。あんたも布仏先輩も殺さないといけないから、抵抗しないなら楽に殺すわよ?」
鈴音が甲龍を展開する。一泊おいて悲鳴が上がった。
客も生徒も外に殺到していく。
「虚さんも行ってください!」
「で、でも!」
「俺もすぐに達郎と追いつきますから!」
しばらく迷った虚だったが
「ご武運を。」
とだけ言って走り出した。
「逃がさない!」
「やらせるか!」
<マツボックッリ!>
ロックシードがはじかれた瞬間、
クラックから現れた鋼の木の実が鈴音の衝撃砲から虚を守り、
弾の頭上に移動する。
「変身!」
<ロックオン!>
衝撃砲を避けながらドライバーにセット。
宙返りと共に背後を取るとカッティングブレードを下す!
<マツボックリアームズ!
一撃!in the shadow!>
「仮面ライダー黒影!見参!」
振り返りざまにキックを放ち、鈴音と距離を取り影松を構える。
「鈴!一体どうしちまったんだ!?」
「どうもこうもしないわよ。
やるべき事はやらなきゃいけないのよ。
……そうよね?あれ?なんか、違う?」
(やっぱ様子が変だ。何か原因があるのか?なんにせよ。)
「催眠術はちょっと強めに頭なぐりゃどうにでもなんだろ!」
と、啖呵きったは良いものの、黒影はスピード重視の軽装甲。
パワー重視の甲龍の攻撃を一発でも喰らえばすぐさま逆転されてしまう。
(しかも隠れる場所ほぼゼロで達郎に流れ弾が当たんないようにとか戦いずらくて仕方ねぇ!!)
「ぐっ!」
「もうすぐで殺せるかな?」
次の衝撃波を鈴音が放とうとした瞬間
「いっけぇえええ!!!」
「!?」
鈴音の目の前に青と黒の機械仕掛けの蝙蝠、
達郎のメモリガジェット、バットショットがフラッシュを焚く!
「まぶしっ!な、なにが!?」
「弾今だ!」
「うぉおおおおーっ!!」
<ソイヤ!マツボックリオーレ!>
エネルギーを貯めた黒影の飛び回しかかと蹴りが鈴音の後頭部を捉えた。
白目をむいて崩れ落ちる鈴音。ISも解除される。
「達郎!動けたのか?」
「鈴を、人殺しにするわけには……いかねぇからな。」
激しくせき込む達郎。素人目にもマズい状態だとわかる。
「達郎掴まれ。外に行こう。病院までがんばれ。」
「いや、無理だ。助からない。」
「!? 誰だ!」
さっき虚が出ていった扉かマゼンタのシャツに黒い上着の茶髪の男が入ってきた。
「うぅ……う!痛たた! な、なにが?」
「鈴!」
「目覚めたか。」
男は鈴音のそばまで寄ると達郎を指さし、
「お前がアイツに何をしたか覚えているか?」
「何をって……あ…。」
サーっと鈴音の顔から血の気が引いていく。
「嘘、あ、私…なん、なんて!なんて事を!!」
髪が抜けるのも血が出るのも構わず頭を掻きむしり蹲る鈴音。
「やっぱ操られた奴は皆こうなるか。」
「なんだって?」
「さがってろヒヨッコ。ここからは先輩の有難いお手本だ。」
そう言って男はマゼンタと黒のバックルを取り出す。
「それってドライバー?まさか!」
「ヤダヤダヤダ!あ、あたしはこんなことしたくない!
ああああああああ並列分散リンク……ジーンネットワークに接続!」
「変身!」
<KAMEN-RIDE W!>
鈴音は再び甲龍を、男は緑と黒の二色の、Wの鎧をまとう!
「W!? そんな馬鹿な!」
甲龍の猛攻を軽いフットワークと卓越した体術で裁くW(?)
「驚くのはまだ早い!」
<KAMEN-RIDE EX-AID!>
テクノポップ調の音声とアニソンで聞いたことがあるような声と共にWだったライダーはショッキングピンクとアニメ的なデザインが特徴のエグゼイドに変身した。
「違う仮面ライダーになった!?」
「それが俺の、
<FINAL-ATTACK-RIDE E E E EX-AID!>
一度レベル1に変身し、出現させたチョコレートを模した障害物を足場に連続キックを浴びせ、鈴音をISから剥がした!
「やった!」
「いや、まだだ。」
レベル2に再び戻り、残った甲龍をジャイアントスイングの要領で窓の外に投げ飛ばす!その先に現れた銀色のカーテンのようなオーロラに吸い込まれて甲龍は消えた。続いて爆裂音!
「うわっ!まさか、自爆したのか?」
「だろうな。ジーンにハックされたISコアは最終的に自爆する。
流石の篠ノ之束も対応できないだろうな。」
「じゃあ、このままだとISの絶対数が!」
「減り続ける。ま、この世界の仮面ライダーも無能じゃない。最悪の事態は避けるだろうな。」
<KAMEN-RIDE DRIVE!>
今度は赤いスポーツカーを模したライダー、ドライブに変身した。
「な、なにを?」
「お前、達郎っていったな。このままだとお前は死ぬ。
けど俺の力ならめちゃくちゃ痛い思いをする代わりに助かる。やるか?」
もう喋るのもだるいのか達郎は弱弱しく頷いた。
「よし、ただ改めて覚悟しろ。
楽になる方法はただ一つ、さっさと気絶することだ!」
<FINAL-ATTACK-RIDE Do Do Do DRIVE>
タイヤコウカンでマッドドクターを装備したドライブが達郎に刺さった包丁をゆっくり引き抜きながらエネルギーを与えていく。
「だっ!があああああああああああああああーーっ!!!!!」
「が、がんばれ達郎!」
電撃が終わり、達郎が白目をむきながら気を失う。
「持ち直した。けど血は足りてないぞ?」
「分かりました。二人は俺が運びます!
助かりました、えっと、ドライブさん?」
「違う。ただの通りすがりだ。覚えておけ。」
2
緊張が頂点まで達する。
果たしてこんなんで声なんて出るんだろうか?
さっきから止まらない自問自答に意味がないとわかりつつも考え続ける更識簪は他でもない姉を呪った。
(お姉ちゃんがシンデレラ鬼ごっこなんて思いつかなければ!)
きっかけは夏休み。
例によって楯無に泣きつかれて生徒会の仕事を手伝っていた時のこと。
「あっついよー!」
「エアコン壊れましたからね。」
汗をぬぐいながらキーボードをたたく蓮。
「扇風機付けてもあっついよー!!」
「一台しかありませんからね!」
書類をまとめながらすっかり生温くなった麦茶を飲み干す一夏。
「制服くっついて気持ち悪いー!」
「お姉ちゃんがベタベタくっつくから!!」
引っ付いてくる楯無を引っぺがしながら吐き捨てる簪。
「すごくやる気も起きないー!」
「もーうるさいですよ!楯無先輩も働いてください!」
さっきから文句を言うばかりで仕事をしない楯無。
「だって馬鹿みたいにあついんだもーん!」
そこにケイタの赤龍改の拳が、
一発の文字通りの鉄拳が壁に炸裂する。
「………。」
「け、ケイタ…さん?」
「Do or Dead or Die!」
「は、はい!」
室内は一気に涼しくなった。
仕事もつつがなく進んでいく。
「そ、それじゃあ今日はこんなとこにしましょうか!?
ま、またよろしくねー!」
一秒でも文字通り逆鱗に触れてしまったケイタから離れたくてかダッシュで部屋から去っていく楯無。
「はぁ……。たく。」
書類をしまい帰り支度を始めるケイタ。
「この後どうする?」
「私は特になんもないけど、ん?楯無さんなんか落としてってる。」
入り口付近に落ちていた紙を拾い上げる一夏。
「なにそれ?」
「なんか文化祭の企画みたい。」
「どれどれってなんじゃこりゃ!?」
そこに書かれていたのは世にも恐ろしい企画。
『全校参加型!シンデレラ鬼ごっこ!』
ざっとまとめると全校女子をシンデレラの格好させた王子様コスのケイタと蓮を追いかけて外すと電流が流れる王冠を奪わせるというものだ。
「どうする?」
「いやどうするって一夏。
こんなん簪さんのお姉さんに直談判して」
「いやケイタ。その場合これ以上の変化球で仕掛けてくる場合がある。そうなったら予測不能で対応できない。」
「じゃあどうする?」
「んー……企画を乗っ取るとか?」
「でもその場合そのとんでも鬼ごっこより面白くなきゃだめだよな?」
「或いはなんか断りずらい感じの…」
「バンドとか?」
この一夏の一言がきっかけで現在に至る。
(なんでバンドのボーカルなんか引き受けちゃったんだろ!)
すっかり舞台の整った体育館の特設ステージでアイドルみたいな衣装を両手で隠しながら真っ赤になって蹲る簪。
「やっほー遅れました!」
「お待たせ!」
ドラムのシャルと司会進行の心愛がやって来た。
シャルはドラムが壊滅的にできなかった心愛の代わりに抜擢されたという経緯がある。
「もう着替えたの?可愛いじゃん!」
「似合ってるよ、僕の分もあるの?」
「うんシャルちゃんのこれと同じで色だけオレンジの奴が。」
そう言って更衣室の方に行く二人を見送り、
少しでも違うことを考えようと、スマートフォンでニュースを見る。
『次のニュースです。三時間前より、世界各国のインフィニット・ストラトス、通称ISが相次いで暴走してる事件で……』
ISの暴走?剣呑極まりないワードに眉をひそめたとき、校舎の方から轟音と銃声が聞こえてきた。
「な、何!?まさかホントに暴走?」
「更識さーん!」
「! コンスタンさん、大丈夫?」
「僕は平気。心愛はケイタや一夏達に連絡するって。
まだ更衣室。」
「だったら助けに」
「悪いがそういう訳にはいかない。」
走り出そうとした簪とシャルロットの前に赤い服に黒いハーネスのツンツン頭の男が立ち塞がる。
「あなた…誰?」
「俺は明光院ゲイツ。又の名を」
<ジクウドライバー!>
パールホワイトの楕円形のベルトを装着するゲイツ。
「ベルト!?」
「てことはあなたも…」
<ゲイツ!>
「変身!」
<ライダータイム!>
ジクウドライバーにゲイツライドウォッチをセット、握り拳でロックを解除し、
交差した両手で抱え込む様にドライバーを持ち腕を広げながら回転させる!
<仮面ライダーゲイツ!>
「……仮面ライダーゲイツだ!」
<ジカンザックス!Oh! No!>
ジカンザックスで2人に襲いかかる!
「カメンライダー……ッ!」
「KAMEN-RIDER!」
避けながらポーズを省略してアックス、
オルタナティブに変身!
デストバイザーとジカンザックスが鍔競り合う。
「なんで私達の邪魔を?」
「これは本来ケータイ捜査官7の物語だ。
俺たち仮面ライダーが干渉すべき問題じゃない!」
デストバイザーを弾き、腹部に蹴りを入れるとゲイツは腕のホルダーから青地にオレンジのライドウォッチを取り出す。
<クローズ!>
「もう融合しきった世界だが、
少しは本来あるべき歴史に沿って動かなければ過負荷でこの世界が崩れかねんからな。」
<You! Me!>
ゆみモードにしたジカンザックスにセットする!
<ギワギワシュート!>
青いドラゴンの矢が2人に襲いかかる!
「だったら!」
<FREEZE VENT>
青いドラゴンが一瞬で凍り、砕け散る!
「何!」
「シャルロット今!」
「分かった!」
<SWORD VENT>
ゲイツの一瞬の隙を突いてオルタナティブの青い炎がゲイツに放たれる。
「ならこれだ!」
今度は黒地に鈍い銀のライドウォッチを取り出し
<ウィザード!>
ゲイツウォッチの反対側にセットする!
「変身!」
<ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!>
<アーマータイム!プリーズ!ウィザード!>
赤い魔法陣が炎を吸い込み、
ゲイツはウィザードアーマーに変身した!
「な!」
「姿が変わった!?」
「まだまだこれからだ!」
ゲイツが手をかざすと2人の背後に魔法陣が出現し、その中から鎖が飛び出し2人を拘束する。
「しまった!」
「くそっ!」
「喰らえ!」
<フィニッシュタイム!ウィザード!>
ライドウォッチのスイッチを押し、
ドライバーを回転させる。
<ストライク!タイムバースト!>
炎を纏った両脚キックが2人に炸裂!
「うわぁああああ!!」
「こんのっ!」
飛ばされるタイミングでブーメランの様にデストバイザーを投げるアックス、
ジカンザックスを弾き飛ばし、
見事戻ってくる。
「何!?だが、この距離だ。
今から取りに行っても充分間に合う!」
「させない!」
<ATTACK VENT>
デストワイルダーを呼び出し行く手を遮る。
「くっ!だったら!」
<ゲンム!>
紫一色のウォッチをウィザードウォッチと取り替える。
<アーマータイム!レベルアップ!ゲンム!>
ゲンムアーマーに切り替え、
ガシャコンスパローを鎌モードで構え、
デストワイルダーに対抗する。
「でも、3対1!」
「いや、4対1だよ!」
<ATTACK VENT>
流石に死角カバーしきれず、
4人の連続攻撃に吹っ飛ばされる。
「これで、投了!」
クリスタルブレイクを発動してゲイツを引き摺り回す!
「誰が喰らうか!」
しかしゲイツは上手く仰向けに倒れており、
デストワイルダーの腹部にアローモードにしたガシャコンスパローの光弾を浴びせて脱出する!
「あ!」
「お返しだ!」
<クリティカル!タイムバースト!>
何故か
「BANG BANG CRITICAL FINISH」
のカットインと共にダークブルーのビームが放たれる!
「シャルロット!」
「え?」
シャルロットを突き飛ばし、
モロに喰らうアックス
「簪さん!」
「まだまだおかわりだ!」
<クリティカル!タイムバースト!>
今度は鎌モードにしたガシャコンスパローで
「GIRI GIRI CRITICAL FINISH」
のカットインと共に紫の斬撃を浴びせられ、
変身を強制解除させられる。
「さあ、後はお前だけだ!」
「うっ……だったら!」
<SPEED VENT>
高速移動で縦横無尽に移動し、
多角的にゲイツを攻撃する。
「ならばこいつだ!」
<ドライブ!>
<アーマータイム!DRIVE! ドライブ!>
ドライブアーマーに変身して対応する。
(こっちより早い!なら!)
<WHEEL VENT>
バイクモードのサイコローグを呼び出し、
騎乗して体当たりを仕掛ける。
「そうくるか。ならばこちらも!」
<ファイズ!>
<アーマータイム!COMPLETE. ファイズ!>
ファイズアーマーに変身してオートバジンを召喚、ベンタラにてデットレースを繰り広げる。
「そろそろ決める!」
<FINAL VENT>
スピン式ライダーブレイクのデッドエンドを発動するオルタナティブ。
レース時のスピードのままゲイツに迫る!
「無駄だ!」
<フィニッシュタイム!ファイズ>
スイッチを押し、取り出したファイズフォンXにコードを打ち込む。
<レディ!ポインターオン!>
右足にポインター555が装着されたのを確認して、オートバジンから飛び上がる!
<エクシード!タイムバースト!>
ポインター555から円錐状の赤い光が放たれオルタナティブを拘束。
そこに向かって放たれた跳び蹴りがオルタナティブの分子構造を分断、破壊し爆散させた。
3
シャルロットと分かれた心愛はケイタ達に連絡を取ろうとスマホを操作する。
さっきの轟音や銃声がなんなのかは分からないが、警戒するに越したことはない。
「悪いがそうはいかない」
耳をつんざく鋭い音と共に心愛の足元に2、3発の弾丸が撃ち込まれる。
「ヴェアア!ま、間明!」
「やあ。えー、たしか
ま、なんでもいいか、君には死んでもらう事にした。」
「!? し、死んでもらうって…」
「あ、安心して。ストライクの毒では殺さないから。」
そう言って間明はケータイを操作する。
前からそこにあったのか、長椅子の上にあった茶色いケータイが1人でに開いた。
「彼らはジーン、英語で遺伝子を意味し、その起源は感情を意味する。
ま、こいつらは街に出回ってる安物と違ってラムダがないから着信やイニシエイト・クラック・シークエンスは使えないけど。」
間明がそう言った所でジーンが変形し
『5……4……3……2……1……』
ピピピピ!と真っ赤に膨張し、破裂した!
「ヴェアアアアアアアア!」
叫びながら飛び退く心愛、爆破に巻き込まれこそしなかったが、破壊された椅子の破片が易々とメイド服を貫いて二の腕に刺さる。
「い、痛い!痛いよう……」
「まだまだ、あと8体いるから」
「な、8体!?」
心愛の声に反応してか、ヨタヨタとぎこちない足取りで心愛に迫るジーン達。
「嫌だ!お願いだから来ないで!!
ヴェアアくっついた!離れて!離れてよぉお!」
『ルルルー、ルルルルルルー。』
叫ぶ心愛、そして今にも爆発しそうなジーンを蹴り上げながら着地する影が!
「ゼロワン君!」
『無事か保登心愛?』
「うんなんとか。けどどうしてここに?」
『一夏の指示だ。もし何か有ればすぐにお前達のフォローに回れる様にあえて始めから別行動を取っていた。』
こいつらと共にな、とシーカー、スピーカー、デモリッション、アナライザー、メディック、グラインダーと6機のブーストフォンを呼び出す。
「けど大丈夫?敵はまだ沢山いるよ?」
『問題ない。』
迫るジーンたちに向かっていくシーカー、スピーカー、アナライザーとメディック。
『立て心愛。
「ううぅ……あああー!!」
腕に刺さった破片を抜きながら立ち上がり
たまたま近くのロッカーに入っていたラケットを取り出す。
「ど、どこからでもかかってこい!」
ヴェアアアアアアアア!と叫びながら飛び掛かってくるジーンを撃ち返す。
そいつが立ち上がる前にに飛び乗るシーカー
『0!』
別の方でも二体のジーンがアナライザーとメディック、スピーカーを巻き込んで自爆した。
『これで残るは5つ。』
その様子を間明は予め設置していた盗撮カメラで見ていた。
「素晴らしい戦いぶりだよ、二人とも。
本当なら織斑一夏を使うつもりだったけど、
ISを手に入れられてしまったからね。
ま、でもゼロワンが十分やる気を出してくれてるようで何よりだ。
そうして君たちが戦いで培った絆は、ジーンに感情の遺伝子をもたらす……。」
そう呟くと追っ手に備えて間明は移動した。
4
「ね、ねえゼロワン君!この子達、だんだん歩くの上手になってない?」
『我々の動きを学習しているのだろうならば攻め方を変えるまでだ。』
そう言ってゼロワンは近くにいたグラインダーを呼びつける。
『グラインダー、着身!』
『3…2…1…』
飛び掛かるジーンをクローでキャッチし投げ飛ばす!
『0』
炎をあげ、爆散するジーンこれであと四体。
「! ゼロワン君後ろ!」
『ッ!』
グラインダーの一部をパージさせ隙を作り、
クローでがら空きの胴体を掴み、クロー部分ごと投げ捨てる。
「残り三体!」
『心愛、作戦がある。』
「な、なに!?」
『何処でもいいから隠れろ。クラック・シークエンスが使えない奴らは監視カメラを使って探せないからお前を追尾するしかない。奴らの動きを単純化できる。』
「で、でも!」
『お前は、俺が一夏を悲しませると思うか?』
「……わかった!こっち!ついて来るならついてこーい!!」
予想通りジーンは心愛を追いかけていく。
『来いデモリッション!』
唯一残ったデモリッションが一度デバイスモードになってから空中でバラバラのパーツになり
「ハッ!」
背中、両足、バイザーと合体していき、
着地と共に両手のパーツを装備。
振り向きざまに二体のジーンを両断!
『着身完了!』
そしてポーズをとったタイミングでジーンが特攻を仕掛けてくる。
『3…2…1』
「ゼロワン君!」
『ふん!』
デモリッションをパージさせ、吹っ飛ばす。
最後のジーンもデモリッションの部品さえ巻き込むことなく爆散した。
「や、やった……た、倒した。」
『やはり近接一辺倒の奴らなど敵ではない。だが……』
「? ど、どうかしたの!?まさか故障!?」
『ち、違う。三時間もこの学園のセキュリティを把握していた後に戦闘ともなればバッテ、リィがぁ……』
プッツン、と白い線が画面に浮かぶとゼロワンは90度に倒れた。
「えぇ!?ちょっと嘘でしょ!!?ゼロワン君!?ど、どうしよー!?」
ケイタ「いかがだったでしょうか?」
立香「これで動けるフォンブレイバーはあと二機。」
マシュ「彼女が目覚めれば三機、ですが……」
立香「マシュ本気で言ってるの?アレはリスキーとかの時限じゃ」
ケイタ「よくわかんないけど次回も心愛ちゃんたちの話みたいです。」
立香「次回、crisis In network その7!」
マシュ「その日、運命に出会う!」