infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来 作:伊勢村誠三
セブン『いや、ケイタ。いい。』
ゼロワン『作戦は立てた。後はそれを実行し、ジーンに通用するかだ。』
一夏「ゼロワン?」
ゼロワン『安心しろ一夏。俺たちは必ずお前たちの世界を守る。』
セブン『ケイタ、行くぞ!』
ケイタ「ああ、行こう。間明とは、これが最後だ!」
1
「これは……」
『こうなるとは思っていたが、やはりか。』
すべての人が、ビルか、自分の手元のテレビ画面を見ていた。
『ハジメマシテ、私ハGENEデス。
ネット世界二生マレタ新シイ生命デス。』
そこにデカデカと表示されているのはジーンのフェイスパターンに他ならない。
「セブン?やはりってどうゆうことだよ?」
『ゼロワンとフォースをネットに感じる。』
「てことは!?」
『二人は、返り討ちに合ってジーンに喰われた。』
2
少し時間を戻して一夏たち。
「ゼロワン、準備オッケーだよ。」
機材メンテナンスを終えた一夏。
「他のメンバーから預かっていたISやケータイなんかは人肌につかないようにさっきまでフォースが入っていた場所にしまっておいた。」
暴走の対策を打つロランツィーネ。
「わ、私はどうすれば?」
アクセルデバイス達に集られて身動き取れない紗路。
『よし、これよりフォースの解凍を始める。
ソリッドドライバー着身!』
ソリッドを着身し、フォースを解凍するゼロワン。
『目覚めたなフォース、気分はどうだ?』
『う、うーん……女の子バッカのところに
『ふん、
ただちょっと巨大フォンブレイバーがインターネットやISコアネットワークを把握しそうなだけだ。
お前を苦しめ続けているウイルスを使う。』
『なるほど。けどアナタも感染する恐れがあるわ。』
『覚悟の上だ。俺が自由意思で選択した結果だ。』
ざっと現状を理解したフォース。
『わかった。けどそれに全部を賭けるの?』
『いいや。もし駄目ならセブンとサードに全てを託す事になる。』
『分かった。初めて。』
覚悟を決めた様子のフォース。
『そこのブーストフォンみたいなのに集られてる子。
その子たちと仲良くしてあげてね。』
「は、はい!」
アンカーエージェントじゃないんですけど…と思いながらも空気読んで言わない紗路。
『そっちの宝塚の男役みたいに凛々しい人。
恋愛だけはトーコみたいになっちゃ駄目だよ?』
「あ、ああ。その人の事は良く知らんが、
恋愛で後悔はしないようにする。」
言われるまでもない。とキリっと返すロランツィーネ。
『それからそこの清楚白ロリメイドちゃん。』
「は、はい!」
『もしかしてだけどアナタがゼロワンの新しいバディ?』
「はい!織斑一夏って言います!」
『イチカちゃん、可愛いお名前ね。
アナタとは、ううんアナタ以外にも他のフォンブレイバーのバディ達ともお友達になりたかったわ。
トーコやチノ達をよろしくね。』
「うん、任せてフォース!」
サムズアップで答える一夏。
『お喋りは終わりか?行くぞ!フォース、ウイルスを開放しろ!』
『了解!う、うぁああああああーーーッ!!!!!』
『ううぅ……ウイルスを確認、並列分散リンク!』
「フォース!ゼロワン!」
苦しむ二機。その画面にはゼロワン、フォース、ジーンのフェイスパターンが入り乱れるように表示される。
「捨て身の攻撃か、まるで人間みたいだねゼロワン、フォース。」
「!? き、貴様はあの時のコブラ男!」
「間明!」
不敵に笑う間明。三人は警戒を強める。
『い、今更、遅い!ジーンは、お前の企みも・・ここまでだ!』
予期せぬ乱入者は不敵な余裕を崩さない。
「ジーンは人間を不要と判断した。
人間に味方した君たちは許されない。」
そう言った瞬間。ゼロワンとフォースからありえない、今まで聞いたことのない電子音が響く!
『----------ッッッッッッ!!!!!!!』
「わああああ!!? な、なにこの音!?」
「まさか、返り討ちに!」
「ぜ、ゼロワン!フォース!」
スパーク。長い苦しみの果てに回路を焼き切られ、転がる二機。
「ジーン達にとって、古いウイルスはワクチンのサンプルに過ぎない。」
「そ、そんな…ゼロワン、ゼロワン!ゼロワン!」
必死に呼びかける一夏、しかしその画面には何も映らない。
「大丈夫彼らの死は無駄じゃない。
彼らの感情はジーンの養分になり、彼らの中で生き続けるんだ。」
「き、貴様!」
殴りかかるロランツィーネ。
しかし簡単に腕を取られひっくり返される。
「うぐっ!」
「ろ、ロランさん!あ、あなたは何でこんな事を!?」
「別に、ただ興味があっただけさ。人類が滅ぶ瞬間にね。」
「な、なんですって!?」
思わず絶句する紗路、まさかそんな薄っぺらい理由のもとで行われた物とは思わなかったのだ。
「やはり、私の占いは当たるな。」
「!? み、海之!」
間明の後ろからもう既にVバックルを出現させた海之が現れる。
「君か。今更僕を止めた所で無駄だよ。
もうジーンは独り立ちを終えている。今に人類を最適化させるよ。」
「網島達が止めなければな。」
「なに!? どうゆう事だ?」
「私の占いは、当たる。良くも悪くも。
今回ばかりは主に良い方でな!」
「面白い。そう来なくちゃ、仮面ライダー。」
「紗路、ロランツィーネ。一夏を皆の所まで!仮面ライダー!」
2人は同時に変身する。
最後の戦いは、遂にここでも始まった。
3
「セブンお前、まさかこうなる事が分かってたのか!?」
『半分はそうだろうと思っていた。
だが、本当になってしまうとは。』
悲しみのフェイスパターンを表示するセブン。
ケイタは念のためにVバックルを展開し
「行くぞ。二人は死んだ。」
『残るフォンブレイバーは私とロクとサード。
アキヤマ達と合流しよう。』
4
「行くぞサード。ケイタと合流しよう。」
『はい。ですがその前に寄っていただきたい場所があります。』
「何処だ?」
『アンカーの墓場です。もしかしたらセカンドが役に立つかもしれません。』
「わかった。」
変身を解除すると蓮は一度ベンタラに入り、
アンダーアンカーの化粧室の鏡から外に出た。
「この区画はずいぶん久々に来たな。」
道案内なしでも蓮はその場所に行けた。
なにせ一年前フォースと抜け殻になったセカンドを封印したのは他ならぬ蓮だからだ。
「!……サード、なんか音がしないか?」
『ええ。この金属音はおそらくライダー由来の金属です!』
サードが断言したとき、見知ったマゼンタの装甲のライダーが転がりこんで来た。
「スティング!?」
「秋山来るな!ストライクが来てる!」
続いて現れるストライク。
振り下ろされるベノバイザーをエビルバイザーで受けるスティング!
「網島を探せ!このままだと彼が危ない!」
「分かった!」
蓮は二人を避けるとこんな時のために持ち歩いていた水の入ったスキットルを用意し、アンカーの墓場に入る。
「一夏、桐間、ローランディフィルネィ!無事じゃないが大丈夫そうだな。」
「アキヤマ!どうしてここに?」
「なんでもいいだろ?それよか手伝え。
ジーンの狙いは他のISやフォンブレイバーを喰って成長すること。
ゼロワンとフォースを喰った今、普段は起動してないジャッジを除いた残りの三機を狙うはずだ。
このままだとケイタの命まで危ない。」
ピック!とゼロワンとフォースのボディを抱きしめたままだった一夏が動く。
「させない、それだけはさせない!」
「で、でもどうやって出るの?廊下は海之とあの間明って人が戦ってるし。」
「鏡のイリュージョンだ。」
「私それ苦手なんだけど…。」
「言ってる場合か。」
『今は緊急事態です。』
「ですよねー!」
セカンドを回収し、スキットルの水を地面にぶちまけ、それを鏡の代わりに四人は外に出た。
5
「はぁ………はぁ……クッソ!」
路地に入る。ジーンに見つかる。逃げる。
かれこれ数時間逃げっぱなしだ。
人間からもジーンからも。
ジーンはまだいい。どんだけ成長しようとフォンブレイバーの脚力に半分とはいえライダーの力を上乗せした自分んが追い付かれるはずはない。
問題は人間だ。
「お、お前!網島ケイタだな!」
「男性IS操縦者の!」
「てことはISを持ってるってことじゃない!」
「殺せ!暴走する前に殺せ!」
下手にこの状態で人間を殴ればうっかり殺しかねないし、
数で囲まれてはISを使って逃げるしかない。
(で、ISを使おうものなら暴走したと思われて化け物扱い!
最っ悪だ!網島ケイタの人生五本指に入る最悪の事態だ!)
逃げ込んだ立体駐車場をひたすら駆け上がる。
どうやらなんとか撒いたみたいだ。
「こ、ここなら平気か?」
『ああ、最期には、悪くない。』
「!? せ、セブン?お前今なんて!」
勝手に変形したセブンは丁度ケイタと同じ目線になるよう手すりに上る。
『ジーンは、あまりに巨大化しすぎた。
もはやアレを止めるにはこの方法しかない。』
「な、なに言ってるんだよセブン!?」
『ケイタ、下を見ろ』
「下って……!!?」
それは地獄の光景だった。
ケータイから出る怪音波や特殊映像に脳を破壊された人々が彷徨い、ぶつかり倒れていく。
『コレガ人類ノ最適化デス。
我々ハ我々ガ暮ラシ安イ様二世界ヲ戦争ヲ使ワナイデ作ル事ガ出来マス。』
ケイタのスマホにもでかでかとジーンが浮かびそう告げる。
思わずスマホを叩き壊した。電子部品が辺り一面に転がる。
「じゃ、じゃあなんで俺は無事なんだよ!!」
『おそらく、君やアキヤマに更識簪はデッキとISが接続している状態にある。
デッキの力、ベントされない限り所有者の命を保護する機能がISのマスキング機能や視覚補助機能に影響しているのだろう。』
逆に言えばそうでもしないとジーンからの攻撃は防げない。
『……そろそろ来るはずだ。』
「そろそろって、なにが?」
背後のドアのガラスから誰かが出て来る。
「ま、まってどこ行くの!?」
「アクセルデバイス?それに紗路ちゃん?」
「ここは一体……ケイタ!」
「ケイタ!大丈夫だった!?」
「よかった。そっちのケータイも無事か。」
「一夏に蓮、ロランさんまで。」
『ここまで成長、巨大化してしまったジーンを倒すにはこれしかない。』
セブンが合図を送ると三体のアクセルデバイスが集結し、
『三体着身メガ・アクセル・ガンマ!着身完了!』
「本当に、何をするつもりだよ。」
『それは…』
言いかけた所で鏡から新たな人影が飛び出る。
「ストライクにスティング!?」
『マズいな。ケイタ、一旦逃げるぞ!』
「逃げるたって何処に!?」
『屋根だ。もうそこしか無い!』
「よし来た。一夏、蓮!」
「え?」
「飛ぶぞ!」
「待って嘘でしょおおおおおおおーー!!!??」
一夏を抱え、セブンを持ったケイタが飛び、
それに紗路とロランツィーネを抱えた蓮も続く。
「も、もう何がなんだか……」
「私はもう慣れた。」
疲れた様子のロランツィーネと紗路。
2人を取り敢えず置いてケイタと一夏に寄る蓮。
「2人ともどうした?」
「分かんない。セブンが何か策がある、らしいんだけど?」
「出来るの?ゼロワンとフォースでも敵わなかったのに?」
『最後の、手段だが。ケイタ、一夏、蓮。』
両手を天に挙げるセブン。
『ありがとう。 ジィイイイイイイーーーーンンン!!!!!!!!』
『!? フォンブレイバーセブン!?アナタハ何ヲ』
あらゆる画面から語り掛けるジーンが遮られ、機械が次々落ちていく。
『まさか、セブンあなたは!……レン様。』
「!? サード?」
『どうやらジーンを倒すにはこれしかない様です。』
「きゅ、急になんだ!?」
『三年間とても楽しかったです。お暇を頂きます。』
「?……まさかお前!止せ!」
サードの画面からフェイスパターンが消え、スパークと共に蓮の手から落ちる。
「!? な、なにが?」
「サード!!!この、この馬鹿!
ジーンを倒すために、セブンの力になるために自分から!」
『サード、お前までこちらに来る必要はないのに……そうか、力を、貸してくれるか!』
気合を込めて叫ぶセブン。次第にそのボディは熱を持っていく。
「セブン!?お前一体何を!」
「ジーンを取り込んだ。」
いつの間にか背後に来ていたストライクが、間明が驚愕の声を上げる。
「そんな、そんな馬鹿な!そうやってセブン!
君はジーンと一体化してもろとも死んで全部を解決しようってのか!?」
『貴様にしては、察しが良いな!間明!』
次第にその熱は無視できない物になって行き、
サーチャーが悲鳴を上げ腕ごと爆ぜる。
「セブン!」
『ケイタ!私を破壊しろ!!』
「させるか!」
「こっちのセリフだ!」
斬りかかる間明に蓮はウイングナイトに変身し立ち塞がる。
背後からスティングもやって来た。
「どけ!邪魔するなぁああ!!!」
「お前がなぁ!」
三人のライダーが戦う。
そしてケイタとセブン、一夏は
『はやくしろケイタ!私は自決が出来ないようにプログラムされてる!』
「ふざけんなよ!お前は、お前は俺の相棒だ!出来るわけねぇだろ!」
『出来なければすべてを滅ぼされるぞ!滝本ならできた!』
「た、滝本さんは関係ないだろ!」
『関係ある!滝本から託されたのだろ!?』
私を壊せケイタ!
そう言うセブンに、遂にドラグセイバーを構える。
「網島さん早く!」
「アミシマ!もう、もう時間がない!」
セブンのもう片方の腕も爆ぜる。
長くはセブンもジーンを抑え込めない。
「ケイタ!早くしろ!」
「網島!」
「ケイタ早くして!やれないんなら私がやる!」
「一夏………ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドラグセイバーが、一閃。
バラバラに叩き壊されたセブンの残骸が散らばる。
「あ、ああ!あああ、ああああああああああ!!!!!!!」
「ケイタ…ごめん、ごめんね?」
泣き崩れるケイタに寄りそう一夏。
もう、なにも起きない。
「そんなあ…そんなそんなそんな!!!!
もっともっと凄いことが起きるはずだったのに!
僕だけがフォンブレイバーの真の意味を理解していたのに!
こんなの!こんなの認めない!不完全燃焼だ!」
「貴様間明!」
ダークバイザーの横なぎの一撃がストライクのベルトに当たりデッキが外れる。
生身にった間明に蓮は容赦なく鉄拳をみっまった。
「ぐぅづぅ!!ぶぅううう!ああああ!!!!」
変形したあごで何かを喚き散らす間明。
飛び掛かろうちしたところを、カブトガニのような装甲の腕に貫かれる。
「な、なにアイツ!?」
「アイツが、ゼイビアックスだ。」
「ご紹介に預かったゼイビアックスだ。
私の部下が失礼した。今然るべき処置を施そう。」
ゼイビアックスの腕を起点に間明の中身が吸い取られていく。
そしてたちまちミイラの様に干からびた間明は枯れ枝の様に簡単に崩れた。
「な!?」
「ヒィ!」
「ついでに君達にも、消えてもらう!!」
ストライクとトラストのデッキを回収し向かってくるゼイビアックス。
「おいおいおい無粋だな?」
「!? 誰だ!」
声のしたを振り向くとそこから光弾が放たれる!
「! そ、その姿は!」
真っ赤な仮面に黄色い複眼。
風車のようなベルトに赤いマントをはためかせたその姿は
「パワーレンジャー?」
「仮面ライダー?」
「どっちもだ。俺の名前はアカライダー。
仮面戦隊ゴライダーのリーダー!…の海賊版だ。」
ただならぬオーラをまとったその戦士に思わずたじろぐゼイビアックス。
「まあいい。今日の所は間明君の粗相に免じて見逃してやろう。」
そう言ってゼイビアックスは退却していった。
「……何者か知らんが、助かったよアカライダー。感謝する。」
「未来で返してもらう貸を作っただけだ。」
そう言うとアカライダーは変身を解除する。
出て来たのは今の一同よりも三つか四つ年上の赤い上着の青年だ。
「蓮、フォンブレイバー出してくれ。」
「え?」
「いいから。」
言われるままにセカンドとサードを取り出すと、
アカライダーは懐から変身アイテム、アオライダーレンジャーキーとキライダーレンジャーキーを取り出す。
「大いなる力よ、あるべき場所に戻れ!」
そう言うとアオライダーのキーは蓮のポケットのライドウォッチに、キライダーのキーはそのままセカンドにひかりになって入っていく。
「これは!?」
「あとはこいつか。」
アカライダーは残りのアカライダー、ミドライダー、モモライダーのキーも取り出し
「大いなる力よ!あるべき場所に戻れ!」
アカライダーのは一夏の、残り二本は一夏のウォッチに入っていく。
「アッツ!なんだこれ!!?」
ブランクだったはずのライドウォッチに力が宿っている。
ケイタは、一夏は、
蓮はウォッチのダイアルを正位置にし、スイッチを押し込む。
<セブン!>
<ゼロワンアンドフォース!>
<サード!>
光と共にライドウォッチはフォンブレイバーに変身した!
「ま、まさか!」
ケータイを開く。
そこに表示されたのは
『な、に? 一夏。まさか俺は修理されたのか?』
『ふわ~……おはよ~今何時?』
『アキヤマ?私は確かにラムダを撃ち抜かれたはず……。』
『あー……その、レン様?えっと、只今戻りました。』
『け、ケイタ?その、これは……』
「セブン。」
『あ、ああ。』
「もう、もう二度と帰ってこないかと思ったじゃねーかよォオオ!!!!」
『ちょ、ちょっケイタ!わ、悪かった!私が悪かったから鼻水を付けるな!』
「ゼロワン!ホントにゼロワン?」
『そうだ』
『私もいるよー。』
「うぁあ、ああああああ!!!!」
『な!泣くな!泣かないでくれ一夏!なぜか悪いことした気分になる!』
「サードォ……」
『れ、レン様?』
「こんの!馬鹿野郎がぁあああああ!!バカタレェエエエ!!!」
泣き、笑い、そして全力で再開をかみしめる三人と五機。
「さて、これで俺の出番は終わりか。」
踵を返し、去って行こうとするアカライダー。
「まて、恩人に違いないが、
正体不明なお前をこのままにしておくと思うか?」
「お前は…手塚海之で、あってるよな?
講とだけ覚えておけばいい。」
「なんだと?」
「俺は通りすがりの宇宙海賊だってな!」
そういうとアカライダーだった青年は駐車場から飛び降りる。
見下ろすと彼は跡形もなく消えていた。
6
「さて……おい魔王!いるんだろ?」
「ばれた?」
どこかの広場。常磐ソウゴとアカライダーだった青年は対峙していた。
「さっさと俺を元居た世界に返せ。」
「いいの?君が産まれた世界に行かせてあげることも出来るけど?」
「はっ!今更未練なんてねーよ。
甘い言葉で人を惑わすのは魔王の常套手段だな。」
たっぷりと軽蔑と不信の目でソウゴをにらむ青年。
「そこまでにしてもらおうか
君のよおな下賤が我が魔王をこれ以上悪く言うなら考えがある。」
そう言ってウォズファイナリーウォッチを構えるのは例によってどこからともなく表れたウォズ。
「やってみろ魔王の使いッ走りが。」
「何?」
「こらこら喧嘩しないの。ウォズもそれやめて。
実際総一には出張ってもらったわけだし。」
「だとしてもこの態度は……。」
「ふん!俺は最初っから上手く行くみたいな勧誘と
水と癒しの女神と魔王とその手下は何があろうと信用しない。」
「その代わり俺は総一を信頼した。そんだけだよ。」
<ディ・ディ・ディ・ディケイド!>
銀色のカーテンのようなオーロラが総一を包む。
「ありがとうね。」
「ふん!二度と呼ぶなよチビ魔王。」
カーテンの奥に消えていく総一。
「我が魔王。我々も、ツクヨミ君とゲイツ君もすでに移動しています。」
「わかった。行こ、ウォズ!」
ウォズがマフラーをなびかすと、それは物理法則を無視して伸び、
2人を包むと、どこかに消えていった。
特別予告!
劇場版 infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来vs スーパー戦隊(仮題)
制作決定!