infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来 作:伊勢村誠三
ゼロワン『篠ノ之束とクロエ・クロニクルに遭遇したところまでだな。』
フォース『前回がケータイ捜査官7の決着なら今回はインフィニット・ストラトスの決着ってわけね。』
ゼロワン『だとするとこのssのゴールも少しずつ見えて来たな。』
フォース『それでもまだまだ続くのでもう暫くお付き合いください。』
ケイタ「それではどうぞ!」
1
「なあ一夏。」
「何?」
「折角横浜来たのに何処も行けないな。」
「いやいやケイタ。私達これから京都行くんだよ?」
ケイタ、一夏、蓮、心愛の4人は横浜駅中央通路の赤い靴履いてた女の子像前にいた。
これからやってくる更識姉妹達らと合流して京都に行くためである。
何故このタイミングで京都なのか。
それは昨日まで時を遡る。
2
急遽招集を受けたケイタは海之と共に一度家に帰って制服に着替えてから法定速度ギリギリでバイクを飛ばし、学園に向かった。
「網島ケイタただ今来ました!」
「遅かったわね。あなたで最後よ。」
全員集合! と書かれた扇子を広げる楯無。
見ると一夏、蓮、心愛、簪、ロランツィーネ、海之、千夜、鈴音、ラウラ、シャル、セシリア、虚、更にはマシュに立香とライダー、フォンブレイバー関連の秘密を共有する主な面子が揃い踏みだ。
「じゃ、時間も推してるし本題から行きましょうか。」
そう言ってPCをいじる楯無、黒板にプロジェクターで
『京都特別修学旅行 〜1週間で満喫する日本の都〜』
とデカデカと表示される。
「それ本来ならキャノンボールファーストの後でやる予定だったやつですよね?なんで今このタイミングで?」
「良い質問ねレン君。この前の騒動を受けて今世界全体でISに対する不信が高まってるの。
そこで各国のお偉いさん方が急遽会議を開く事になったんだけど、この混乱に乗じて侵略とかやる国が無いように手元にISが残ってる国同士でパイロットを交換。
お互いに見張りをさせるって訳。」
「つまり日米からは私、一夏、網島君、アキヤマ君、ラウラ。
他の日米のパイロットはこっちにロラン達がいる分他国へってこと?」
「イグザクトリーよ簪ちゃん。」
「しかし何故京都?」
「大方日本政府のご機嫌取りだろ?」
「レン少佐、主賓がいるこの場で言いますか?」
隠しててもそのうち見え隠れしちまうもんだよ。
と言ってヒラヒラと手を振る蓮。
あまり乗り気じゃ無いらしい。
「でも日本にいる専用気持ちとか予備も含めて代表候補ってもっと居ますよ?
僕らだけじゃ数が合わないんですけど、他に他国から誰か来るんですか?」
「鋭いわねシャルちゃん。
後4人とIS関連だと分からせないために後何人か信用出来る人間を呼ぶから、まあまあの大所帯になるわね。」
楽しくなって来たわー。と今からウッキウキな楯無。
「お嬢様。はしゃぎ過ぎです。
遊びに行くんじゃ無いんですよ?
それで、私もまだ聞いていませんが、日程などはどの様に?」
「まず明日の6時半に横浜駅に集合。そこから」
「いや待って待って待ってください!
今明日の朝6時半に横浜駅って言いました!?」
思わず話を止める一夏。
他のメンバーも声には出さなかったが、同じ気持ちだったらしい。
全員が驚いた顔をしている。
「仕方ないじゃない。合流組の4人が同時に集まれるのは明日しか無いんだから。」
「そ、それは兎も角何故横浜駅に?」
「羽田空港から京急でエアポート急行が有るからそれで横浜まで行ってそこから地下鉄ブルーラインで新横浜まで行ってそこから東海道新幹線で京都まで約2時間。10時前に着くからお昼は京都行ってからでも良いわね。」
それが明日の予定らしい。
急すぎる予定に一同困惑している。
「ホテルは?」
「いや蓮お前適応早!京都だぞ!?しかも早朝横浜だぞ!?」
「今更決定が変わるか。
こうなったらいっそ楽しむぐらいで無いとやってられるか。」
半ば諦めた様に必要な物のリストアップを始める蓮。
「皆納得してくれたみたいね。
さっき言った通り横浜駅の赤い靴履いて女の子前に朝6時半。
遅刻厳禁だから皆早寝早起きするのよ?」
3
そして現在。時刻は6時15分。
まだケイタ達4人以外は誰も来ていない。
因みにIS関連だとばれてはいけないので、
全員私服で来るようにとのお達しだ。
「ちっ!せめてシュウマイ弁当ぐらいは買いたかったのに売店もまだ開いてねぇ。」
「仕方ないよこの時間まだコンビニぐらいしか開いてないし。」
割り切ったりとは言え、文句タラタラの蓮。
「珍しいな、蓮がここまでごねるって。」
「いい加減まとまった休みが欲しい。
無駄に長い休みも考えもんだが、ここんとこトラブル続きじゃねぇか。」
今年度平和な時とかあったか?
言われて思い返してみるとライダーの問題が解決したかと思えばその次はIS関係の問題が。
それもどうにかしたかと思えば今度は間明のジーン騒ぎ。
「無い。」
「無いね。」
「世界平和ってのは無限の労力が必要だな。」
全くだな。と言ってケイタの背後から見知った二人が声をかけてきた。
「弾!達郎!」
「楯無さんが信頼できる外部の人連れてくるって言ってたけど二人の事だったの?」
「ああ、翔太朗さんたちは風都のガイアメモリ密売組織を追ってて余裕ねぇからこの仮面ライダー黒影様が代打で来たってわけよ。」
そう言って戦極ドライバーを見せる弾。
「五反田は分かるが、なんで大江までついてきたんだ?」
「病み上りは寝てろってか?俺も手に入れたからだよ。」
そう言ってポケットから金と黒のナックルダスター型の武器を見せる。
「それ、素晴らしき青空の会のイクサシステムか?量産体制が整っていたとは。」
「ああ、弾が仮面ライダーになってから俺も負けてらんないと思ってな。」
秘かに鍛えてたんだよ。と笑う達郎。
「お前らの文化祭の時はメンテに出してて出番なかったが、
仮面ライダーイクサ。頼ってくれていいぜ!」
「うんよろしく!あ、あと鈴ちゃんの事だけど。」
「ああ、今回の依頼を受けたのはそれも有ってだな。」
いい加減アイツの気持ちに応えてやんねーと。
達郎が呟くように言ったそのセリフを五人は聞き逃さなかった。
「おい待て達郎今お前なんつった!」
「聞き間違えじゃなきゃ鳳のこと気付いてる風だったが?」
「達郎最低。」
「おま、俺が虚さんに告るときあんだけからかっといて自分はそれかよ!」
「ひっどい!それで刺されてやっと行動するとか男の子として最低だよ!」
「う、うるせぇな!俺だって自覚してるよ!あと君保登さんっていったっけ?
真実だけど誤解を招く発言はやめてくれ!」
「だれが誤解してるって?」
振り向くと途中で合流してきたらしい生徒会組と学園の寄宿舎組の面々がやって来た。
そして達郎を見つけるとセシリアの後ろに隠れる鈴音。
まだまだ壁は高そうだ。
「あ、楯無さんおはよう!」
「虚さん!お久しぶりです!」
「ええ、久しぶり。」
見ると見知った顔の中に見慣れない顔が二つ、しかも男、がある。
「こっちの二人は更識の人間で簪ちゃんの許嫁の石橋健君と私の許嫁の芝浦淳君よ。」
「な、なに!?」
目を見開き二度見するロラン。
「石橋だ。短い間だけどよろしく頼むぜ。」
「ああ……そう簡単に簪を諦めるつもりはない。」
「!? へぇ、いいじゃん。その挑戦乗った!」
火花を散らすロランと健。
「芝浦淳。ゲームの邪魔だけはしないでくれよ、うざいから。」
如何にもどうでもいいというように突っぱねるような自己紹介を済ませる淳。
「ここまででも19人。その上に4人ですから総勢23人ですわね。」
「いくつかのグループに分かれていく感じ?」
「ええ、グループ分けはあと四人来てから発表するわ。」
そう言ってチケットの確認などを始める楯無。
そんな様子を遠目に眺めていた蓮。
不意にいつもの白いジャケットの裾を引っ張られる。
振り返るとそこにいたのは長いぼさぼさの髪にだぼだぼの服を着た裸足の少女だった。
大事そうにテディベアを抱いており、それ以外に荷物は見当たらない。
「どうしたお嬢ちゃん。こんな朝早くに迷子か?」
「えっと、ここで待ち合わせを…。」
「一人でか!えらいな。」
そう言って頭を撫でてやるとなんだかむず痒そうにする。
もしかしたら褒められ慣れてないのかもしれない。
「で、どんな人と待ち合わせなんだ?」
「サラシキタテナシ。」
蓮の思考はまるでフリーズベントを受けたように停止した。
こんな、子供が、候補生とは言え、IS国家代表?
「おい更識!姉の方の更識!!」
「わあ!何よ大声出してってあら。クーリェ!ちゃんと一人でこれたのね。」
「お前、一人で来させたのか?」
「ええ、あ、皆にも紹介するわ。この子はクーリェ・ルククシェフカ。
ロシアの予備代表候補生で、まだ使いこなせはしないけど専用気持ちよ。」
仲良くしてあげてね。楯無が言うと周囲がざわめく。そりゃそうだ。
こんな幼い子供が群を相手にできる兵器を所有してるのだ。
まあ、高校生が持つのもおかしいが。
「なあアンタ。もしかしてだがこの子にただ横浜に来いとだけ連絡したか?」
「え?そうだけど何か問題でも?」
「この子テディベアしか持ってないんだが?」
「え?……クーリェ?まさかアナタぷーちゃん連れて来ただけ?」
こくりと頷くクーリェ。
「よし、クーリェ?でいいんだよな?こうしよう。
これは連絡ミスのせいで起こった不幸な事故だ。
俺はこの
そっちのやる気なさそうな兄ちゃんと黒髪の姉ちゃんと遊んでもらっててくれ。」
「え、でも…どうしよう?・・うん、うん。分かった。クーはそうするね。」
何やら空に向かってしゃべった後ケイタと一夏の方に歩いていくクーリェ。
「石橋。」
「俺?」
「大江。」
「え?」
「五反田、あと布仏先輩。」
「は、はい?」
「なんだよ?」
「あともちろん更識姉。金出せ。」
「はぁ!?」
全員が驚いた。
「一週間の旅行なんだからそれなりに持ち合わせ有る筈だろ?」
「いや待って待ってなんで?」
「なんでも何もあのクーリェとかいうガキ着の身着のままだろ?
なんか買ってやんないとダメだろ?」
ああ、と仕方なくそれぞれ財布から五千円から一万円までの金額を出し合う。
「あ、居た居た!」
蓮が全員から金を回収すると残りの合流組らしい三人がやって来た。
一人は褐色の肌に引き締まった身体のスポーティな美女。
もう二人は双子らしく同じサイドテールの髪形をしてる。
「アナタがレン・アキヤマさん?」
その双子の青髪の方が聞いてきた。
「ああ、そう言うお前はオニール・コメット、の方だよな?」
「私のこと知ってるんの!?」
「ああ、一夏みたいに一人で二機のISを使うんじゃなくて二人で一機のISを使うなんて変わり種。
一回聞いたら簡単には忘れない。」
「えへへー、嬉しいな。」
人懐っこくころころ笑う少女だ。逆に姉の、オレンジ髪の方、
確かファニールといったか?の方は面白くなさそうだ。
「噂通りの守銭奴ね。」
「そいつはどうも。」
「褒めてない!」
「この化かされ化かしあい、殺され殺しあう、
蹴落とし蹴落としあう世界では誉め言葉だ。覚えとけガキ。」
「子供扱いすんな!」
繰り出されたハイキックを左手で受ける。
「お前よりも小さい子供がいるんだ。
教育衛生上よくないことは避けろ。」
舌打ちすると渋々引き下がった。
「ごめんなさいね、お姉ちゃん用心深くて。」
「構わん。年下に好かれないのは慣れっこだ。」
残った褐色の彼女を見る。
「アンタは確かタイ代表候補の、」
「ヴィシュヌ。ヴィシュヌ・イザ・ギャラクシー。」
「よろしくな。」
なんだかあまり良くない空気のままスタートした気がする。
ケイタや一夏とおっかなびっくりながらちゃんと話せてるクーリェを遠目に見ながら蓮は深々溜息をついた。
ケイタ「いかがだったでしょうか?」
ゼロワン『新たに出てきた4人はアーキタイプブレイカーからのキャラクターか。』
フォース『このメンツで団体行動って大丈夫なの?』
ケイタ「それは、次回確かめて頂くということで!」
ゼロワン『次回、Jorney an ancient city その3。』
フォース『これが、明日のリアル!』